AUG.23.2019

神主の道具や衣装とは?普段着やお祭りの服装をご紹介!

神主の道具や衣装とは?普段着やお祭りの服装をご紹介! 神主の道具や衣装とは?普段着やお祭りの服装をご紹介!

神社に行ったときに神主さんの服装や持ち物について気になった人は多いでしょう。ここでは、神主さんがお祓いに使う道具や神主さんの服装についてご紹介します。

神主さんがお祓いに使う道具とは?

 

お祭りやご祈祷などで神主さん(神職)を見かけたら、持ち物や服装について興味を持つでしょう。特に、神主さんがお祓いに使っている紙の付いた棒のようなものに関しては気になる人が多いようです。まずは、神主さんがお祓いに使う道具について確認してみましょう。

■大麻(おおぬさ)
棒に特殊な切り方の和紙が付けられた道具。祭具として用いられていて、和紙部分を切り刻んだ「切麻(きりぬさ)」はお祓い対象に振りかけられます。地鎮祭では、土地の四方に撒かれることが多いです。

■塩
神主さんがお祓いに使う道具は大麻だけではありません。塩も神主さんがお祓いに使う大切な道具で、お祓いでは木製や陶器の器に盛られます。

神社のお祓いで塩が使われるのは、古事記に伊弉諾尊(イザナギノミコト)が海水で汚れを払ったと書かれていることに由来しています。

神主さんの衣装【1】服の名称は「装束」

 

神主さんが着用している衣装は「装束(しょうぞく)」と呼ばれます。装束は平安時代に公家や武家などの貴族が着用していた服装で、江戸時代までは正装として着られていました。

明治に入ると洋装が広がり、装束は特別なシーンでしか使われなくなりましたが、神主さんは今でも装束を着用しています。

神主さんの衣装【2】普段着は白衣×袴

 

ご祈祷や祭りなどの予定がない日の神主さんは普段着の装束を身にまとっています。普段の衣装は白衣(白い着物のようなもの)とカラフルな袴です。また、足元は足袋が基本で、屋外での作業時は雪駄と呼ばれる履物を履いています。

神主さんの衣装【3】袴の色で身分がわかる

 

神主さんの普段の衣装は袴が基本ですが、袴の色は身分によって違います。

■神主さんの身分
多くの神主さんは神社本庁によって特級、一級、二級、三級、四級という身分に分けられています。この身分は経験や人格、功績などを考慮して決められていて、年配になるにつれて少しずつ上がっていくことが多いです。

■身分別の袴の色
・三級・四級の神主さん
「浅黄」と呼ばれる薄い青緑の袴を穿いています。

・二級の神主さん
紫の袴を着用します。二級上になると、八藤丸と呼ばれる紫の模様が入った袴を着ます。

・一級の神主さん
紫に白の模様が入った袴を着用しています。一級の神主さんは全体の1%程度で200人程度しかいないため、一級以上の衣装を身に着けている神主さんを目にすることは少ないです。

・特級の神主さん
白の模様が入った白の袴を穿きます。特級の神主さんはほんの少数で、伊勢神宮の大宮司や神社本庁の統理などです。

神主さんの衣装【4】ご祈祷やお祭りは特別な服装

 

ご祈祷やお祭りの際は、普段着の装束の上から違う装束を重ねます。重ねて着る装束はご祈祷やお祭りの規模によって異なります。

■小祭
小規模のお祭りや地鎮祭、七五三などでは狩衣(かりぎぬ)と呼ばれる衣装を着ます。また、烏帽子(えぼし)や笏(しゃく)などの小物も使われます。

■中祭
慶事のご祈祷やお祓いなどでは斎服(さいふく)という白袍と白差袴を着用します。これは礼服に当たり、結婚式などを執り行う際も用いられます。

■大祭
正装用の正服を着ます。中祭の斎服とは異なり、身分で色が分かれていて、特級と一級は黒、二級は赤、三級と四級は紺です。

神主の服装【5】女性神職の基本の装束

 

神主さんというと男性を浮かべる人もいるかもしれませんが、女性でも神主さんになれます。ただし、女性神主さんの数は男性と比べて圧倒的に少なく、全体の約10%程度です。

女性神主さんの衣装も普段着とご祈祷やお祭りがある時に分けられていて、身分によっても違います。普段着は白衣と女性用の袴である「切袴(きりばかま)」です。切袴の色は男性神主さんの袴と同じように、浅黄や紫、白で色分けされます。

神主の服装【6】女性神職のご祈祷やお祭りの服装

 

女性の神主さんもご祈祷やお祭りでは特別な衣装を着用します。

■小祭
切袴の上に表衣を着用し、常装になります。頭には額当を着け、手には笏ではなく扇を持っています。

■中祭
表衣と唐衣を純白に仕立てた衣装を着用します。頭にはひな人形のような釵子や心葉を着けています。

■大祭
身分に合った唐衣を着て釵子や心葉を使います。

神主の服装【7】衣装はレンタルできる?

 

神主さんの衣装はインターネットなどでレンタルできます。レンタル費用は上衣や袴の他に烏帽子や帯などの小物が揃って1日15,000円(税抜)程度から20,000円(税抜)程度です。また、コスプレ用のレンタル衣装もあるため、気になる人はチェックしてみると良いでしょう。

神主さんの衣装の着方【1】普段着用の白衣と袴

 

神主さんの白衣と袴の着用方法を見ていきましょう。

1.白衣を着る
2.帯を結ぶ
3.袴を穿いて前紐を結ぶ
4.袴の後ろ紐を体の前で結ぶ
5.形を整える

着用が終わったら、シワができていないか確認しましょう。襟元ははだけやすいため、しっかりと着付けてください。

神主さんの衣装の着方【2】お祭りで使う狩衣

 

小規模なお祭りや七五三などで着る衣装の狩衣も慣れると自分で着られるようになります。

1.白衣と袴を着ておく
2.狩衣を両手に取り、体に羽織る
3.右側の丸い部分を左側の縄の先端の輪っかに通す
4.上前と下前の中央の縫い目を丁寧に合わせる
5.狩衣の下を袴に入れて腰帯を結ぶ
6.袴に入れた部分を引き出す
7.右側から袖を通す

着付けが終わったら形を整えましょう。気になる点がある場合は、周りの人に確認してもらってください。

神主さんの衣装は装束と呼ばれるもの。着用シーンや身分によって色や服の種類が変わります。神社などで神主さんを見かけたら、衣装を見てみてはいかがでしょうか。