ニキビを早く治したい時は、市販のクリームがおすすめです。ニキビ用の塗り薬を塗ることで、ニキビの治りを良くしてくれます。早い段階でニキビを治せば、跡にも残りにくいですよ。ニキビ用クリームの種類や効果、おすすめの商品をご紹介します。
【目次】
ニキビに効くクリームは、薬局でも販売されています。ニキビのためのクリームには、どういった種類と効果があるのかご紹介します。
■皮脂を吸着する
ニキビに効果があるクリームには、皮脂を吸着する効果があります。これは炎症を起こす前のニキビに効果的なクリームになります。毛穴に詰まった皮脂を吸着することで、ニキビの治りを早くします。赤ニキビなど炎症を起こす段階へと悪化させないためにも、初期ニキビに有効です。
■アクネ菌を殺菌する
ニキビのクリームには殺菌作用がある商品があります。ニキビは毛穴に詰まった皮脂を餌に、アクネ菌が繁殖することで炎症が起こります。このアクネ菌の繁殖を抑えるために、殺菌を行います。そうすることでアクネ菌によるニキビの悪化を防ぐことができます。
■炎症を抑える
ニキビのクリームには、炎症を抑えるものがあります。炎症を起こした状態のニキビとは、赤ニキビのことです。赤ニキビは毛穴に詰まった皮脂によりアクネ菌が繁殖したことで、炎症が起こった状態です。赤く腫れた印象で、膿を持ってしまう場合もあります。
炎症を起こした状態のニキビに塗ることで、炎症を抑え、治りを早くする効果があります。
■代謝を良くする
ニキビのクリームには、代謝を良くするものもあります。ニキビは毛穴が詰まりやすくなった状態で、できやすくなります。肌の代謝を良くすることで、肌に溜まっている角質を排出し、毛穴を詰まりにくくする効果が期待できます。
ニキビ用のクリームを使う際の、注意点についてご紹介します。
■基本的に作用は穏やか
ニキビ用の市販クリームは、医薬品扱いではありますが効果や作用は穏やかだと思っておいた方が良いでしょう。重度のニキビでどうにかして治したいという場合は、皮膚科で相談することが1番です。
市販されているクリームは、副作用の心配が比較的に少ないものを使用している分、即効性や劇的な効果が感じられないことがあります。お助けアイテムとして使うことをおすすめします。
■ニキビに合ったクリームを使う
ニキビ用のクリームには、様々な種類があります。その中で自分のニキビの状態に合わせたものを選ぶようにしましょう。白ニキビの場合は、炎症が起きている状態ではないので、抗炎症作用は必要ありません。反対に赤く炎症を起こしている状態では、皮脂分泌を抑える意味がありません。自分のニキビに合ったものを選ぶようにしましょう。
■常用しすぎない
ニキビ用のクリームは医薬品であり、スキンケアとは違います。ニキビ用のクリームを常用しすぎてしまうと、肌に必要な常在菌まで殺菌してしまう可能性があります。ニキビ用のクリームは、ニキビができている時にだけ使うようにして、ニキビの原因が何かを突き止め、根本からニキビを減らす努力をするようにしましょう。
ライオンのペアアクネクリームWは、大人ニキビに効果的なクリームです。白ニキビの生成を抑えながら、炎症を沈めます。アクネ菌を殺菌し、吹き出物やニキビの進行を抑えます。
ライオン ペアアクネクリームW / ¥792
ジョンソン・エンド・ジョンソンのテラコートリル軟膏は、化膿している状態のニキビに効くクリームです。ステロイド入りのクリームで、ニキビの炎症を沈めます。効果は高いですが、皮膚に対する影響が出るケースもあるので、使用は3日以内の使用に留めることが大切です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン テラコートリル軟膏a / ¥744
大塚製薬のオロナインH軟膏は、殺菌作用によりニキビの化膿を防ぎます。ニキビに塗ることで、ニキビを保護し炎症などの悪化を防ぐこともできます。痛みや腫れが少ないような、軽いニキビへの使用が効果的です。
大塚製薬 オロナインH軟膏100g / ¥1,015
クレアラシルのニキビ治療薬クリーム肌色タイプは、肌を保護しながらケアします。ニキビの頭部を開き、皮脂を吸着します。アクネ菌を殺菌し、ニキビの腫れや赤みを抑えることができるクリームです。肌色なのでニキビを目立ちにくくすることができます。
クレアラシル ニキビ治療薬クリーム 肌色タイプ / ¥1,050
■白ニキビ
角質が毛穴を塞ぐことで、毛穴の中に皮脂や汚れが詰まってしまった状態。ニキビの初期段階で、「コメド」と呼ばれることもあります。
【原因と対処法】
洗顔やクレンジングが不十分だった場合などが原因です。まだ炎症を起こしていない状態なので、ニキビの原因菌であるアクネ菌が増えないよう肌を清潔に保ち、毛穴に溜まった角質を取り除くことで改善します。ニキビ用クリームは、角質を柔らかくし、ピーリングをする効果のあるサリチル酸成分配合のものを選ぶとよいでしょう。
■黒ニキビ
毛穴に詰まった皮脂が毛穴から顔を出し、空気に触れることで酸化して黒くなった状態。炎症は起こしていないため、痛みはありません。
【原因と対処法】
油分の多い食事をしたため、皮脂の分泌が過剰になったことが原因として考えられます。また、脂取り紙や洗浄力が高い洗顔料等で皮脂を取り過ぎてしまうと、肌の乾燥を招いてかえって皮脂が過剰に分泌され、それが原因になることもあります。
白ニキビと同じようなケアをしつつ、ニキビ用クリームは皮脂の分泌を抑え、殺菌効果のあるイオウ系のものを選ぶのがおすすめです。また、皮脂の酸化を抑えるため、抗酸化作用のあるビタミンC配合の化粧品を使うのもよいでしょう。
■赤ニキビ
アクネ菌によって炎症を起こしている状態。赤く腫れて痛みがあります。
【原因と対処法】
皮脂が過剰に分泌されることで、皮脂を栄養にして働くアクネ菌の活動が活発になったことが原因です。また、睡眠不足やストレス、疲労などによって免疫力が低くなっていることも要因として考えられます。
ニキビ用クリームは、抗炎症作用のある抗生物質が配合されたものやイオウ系のものがおすすめです。気になって触ると悪化したり、潰れて跡が残ったりするので、できるだけニキビの部分には触らないようにしましょう。ニキビ用クリームでも炎症が改善しない場合は、皮膚科を受診するようにしてください。
■黄ニキビ
赤ニキビが悪化し、化膿して膿が溜まった状態。他のニキビと異なり、肌の真皮まで炎症が進んでいます。
【原因と対処法】
不十分なクレンジングや洗顔など、肌が不衛生な状態が続いたことが原因です。炎症が進んでいて跡が残る可能性があるので、皮膚科の受診がおすすめです。なかなか皮膚科へ行けない場合は、抗炎症作用のある抗生物質が配合されたニキビ用クリームで対処するようにしましょう。
■紫ニキビ
ニキビが最も進行し、毛穴だけでなく毛穴周辺にまで炎症が進んだ状態。肌の広範囲で紫色っぽい色になったり、赤黒く大きな盛り上がりができたりします。
【原因と対処法】
肌が不衛生な状態であることや皮脂が過剰に分泌されていることに加え、乱れた食生活や血行不良、便秘などの体調不良が原因になります。セルフケアでは改善が難しいので、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
睡眠不足になると、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンの分泌が不十分になり、古い角質が残ったままになることでニキビができてしまいます。また、睡眠不足がストレスになることで交感神経が優位になり、男性ホルモンの分泌が増えることで皮脂が過剰に分泌されることにもつながります。
ニキビの改善のためには、1日7時間程度の十分な睡眠をとるようにしましょう。できればお肌のゴールデンタイムと呼ばれる22~2時の間に睡眠を取れることが理想です。また、睡眠の質を高めるため、寝る直前にスマホを見るのも避けましょう。
食生活が乱れると、皮脂の分泌が過剰になったりビタミンが不足したりすることで、肌のトラブルを招きます。皮脂の分泌を増やすことになる脂っこい食事やインスタント食品、スナック菓子、甘いものなどは食べ過ぎないようにしましょう。
また、ビタミンの不足により肌荒れが起きることもあります。特にニキビの改善のためにはビタミンB2が有効なので、これを豊富に含む牛肉・豚肉・牛乳・納豆などを積極的にとるようにしましょう。ニキビ跡を残さないようにするためには、ビタミンCやビタミンEの摂取も効果的です。
ニキビの原因である皮脂の過剰な分泌は、肌が乾燥することによって起こることもあります。ニキビができやすい場合は、化粧水をたっぷり付けて乳液や保湿クリームを塗るなど、保湿をしっかりするようにしましょう。
また、洗顔やクレンジングが不十分で肌表面に汚れや余分な皮脂が残ってしまうこともニキビの原因となります。化粧をしたまま寝てしまう、といったことがないようにしましょう。
また、洗顔をするときはしっかりと泡立てた洗顔料で洗い、ぬるま湯でしっかりすすぎましょう。お湯の温度が高過ぎると必要な皮脂まで奪ってしまって乾燥を招きますし、水だと汚れや余分な皮脂が落ちにくいので、35℃前後のぬるま湯が適温です。
ニキビのクリームについてご紹介しました。大人になるとだんだんニキビが治りにくくなり、ニキビ跡として残りやすくなってきますよね。軽度なニキビやニキビができやすい肌質の人は、ニキビ用のクリームを1つは持っておきたいものです。自分のニキビに合ったケアができるように、ニキビ用のクリームを選んでみてください。