1日の疲れを癒してくれるお酒は、毎日の習慣になっている方も少なくないですが、実は禁酒をするだけでダイエットになることがあります。そこで今回は、禁酒ダイエットのメリットや禁酒を続けるコツをご紹介します。
【目次】
1日の疲れは、お酒を飲んだり、美味しいおつまみを食べたりしてリセットしている方は多いと思います。また、会社関係の懇親会や接待などで、アルコールを口にする機会が多いのは、社会人として半ば義務のようになっている方もいますよね。しかし、お酒を飲まない「禁酒」をすることで、ダイエットを成功させた女性も少なくありません。
■カロリーカットできる
アルコール類は、種類によってカロリーや糖質の量が異なります。例えば、100mLあたりのカロリーや糖質の量は、
・ワイン:約75kcal(糖質:約2g)
・梅酒 :約160kcal(糖質:約16g)
・ビール:約40kcal(糖質:約3g)
・日本酒:約103kcal(糖質:約4g)
・焼酎 :約146kcal(糖質:約0g)
などとなっています。禁酒するだけでも、大幅にカロリーや糖質をカットすることができますね。
■脂肪を溜めこんでしまうのをストップ
そして、お酒を飲むと肝臓で脂肪を作るよう促す酵素が生成されてしまいます。生成された酵素により、脂肪の分解が妨げられてしまいます。
禁酒することで、脂肪の分解が邪魔されにくくなり、脂肪を溜めこんでしまうのをストップすることに役立ちます。
■食べすぎを予防できる
お酒を飲む場合、食欲が増進され、ついついおつまみやご飯を食べすぎてしまうことはありますよね。また、お酒には、ジューシーな揚げ物やこってりとした味付けの食べ物がよく合うので、脂質や糖質も摂りすぎる傾向があります。
したがって、禁酒をして食事の量が通常の量になれば、禁酒だけでやせる可能性があるのが禁酒ダイエットのメリットです。
実際、特別なことをしていなくても、禁酒しただけでダイエットになったという口コミは、ブログやSNSでも多く見かけますよね。
■むくみを予防
また、おつまみやご飯を食べすぎてしまったり、塩分の多い食べ物を食べてしまったりすることは、むくみの原因になりますね。お酒を飲むのをやめることで、むくみも予防できることがあります。
■睡眠の質が上がる
お酒を控えると睡眠にもいい影響があります。睡眠の質が上がると、体脂肪の燃焼に関わる「成長ホルモン」や、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌量が増えます。結果としてやせやすい体質になります。
■腸内環境も改善
さらに、アルコール類を飲むと、アルコールは胃や腸にそのまま吸収されてしまいます。しかし、アルコールは、お腹の調子をととのえてくれる善玉菌の数を減らしてしまいます。アルコールを飲むのをやめることで、善玉菌の数が元に戻り、腸内環境が改善されれば、体内の老廃物や余分な脂肪を排出しやすくなりますので、ダイエットにも効果的ですね。
■支出のダイエットにも
その他にも、毎日飲酒をする習慣がある方の場合は、禁酒することで、お酒やおつまみにかかっていた支出も減りますので、節約にもなるのもメリットですね。
禁酒ダイエットは、お酒を飲まないダイエットですが、飲酒する習慣がついている方にとっては、いきなり断酒をするのは難しいですよね。
■まずは少しずつ減らすことから
したがって、最初から一切お酒を飲むのをやめるのではなく、少しずつお酒の量を減らしたり、お酒を飲まない休肝日を作ることから始めてみましょう。平日はお酒を飲まない「平日禁酒ダイエット」を行うのもいいですね。無理のない範囲でお酒の飲む量とお酒を飲まない日を減らして、禁酒に慣れていきましょう。
■人間関係も大事
そして、お酒の場でコミュニケーションを取ることは、大人女子にとって大切なことですよね。したがって、禁酒ダイエット中だからといって飲み会の誘いを断りすぎるのも注意が必要です。
飲み会の場に行っても、お酒の量を減らして、糖質がほとんど含まれていない「蒸留酒」を選びましょう。蒸留酒は、焼酎やウィスキー、ブランデー、ジンやウォッカなどですね。
ロックや水割りの他、ハイボールやウーロンハイでしたら、飲食店で飲めることが多いですよ。
禁酒ダイエットを成功させるためには「お酒を飲みたい」というストレスを上手に発散させることが大切です。
例えば、お酒を飲めないからといって、甘い炭酸飲料を飲んでしまっては、多くのカロリーを摂ってしまうので、せっかく禁酒していても痩せないケースがあります。ノンアルコールで糖類ゼロの炭酸飲料やノンアルコールビールでしたら、お酒を飲んでいる気分になれ、ダイエットの妨げになる心配もないのでおすすめです。
また、ガムをかんだり、体を動かして気分転換したりすることも、お酒を飲みたいという気持ちを紛らわしてくれますよ。
ウォーキングやランニングで外に出てリフレッシュすれば、ダイエットにもなりますね。
そして、禁酒ダイエット中は、食事内容にも注意が必要です。
お酒を飲むのをやめると、今まで摂っていた糖質がぐっと少なくなる方もいると思います。急激に糖質を減らすと、余計にお酒が飲みたくなったり、炭水化物や甘い物が食べたくなったりしてしまいます。
したがって、食事で炭水化物を適度に摂ることは必要です。栄養豊富で噛みごたえがある玄米や雑穀米がおすすめです。
また、歯ごたえのある赤みの肉、ささみ、スルメイカのような、タンパク質を摂取しながら満腹感も得やすい食品を食べたいですね。タンパク質は、大豆や乳製品にも含まれていますよ。
また、ビタミン類やミネラル類が不足すると、代謝がダウンすると言われていますので、野菜も摂りたいですね。キャベツやレタス、キュウリ、大根、白菜などは、生で食べれば満腹感を得やすいですね。トマトやアスパラガスもおすすめです。
ローカロリーで食物繊維が豊富なキノコ類やこんにゃく、寒天、もやしなどもいいですよ。
飲むお酒の種類を変えてみるのもおすすめです。
お酒は種類によって糖質量が違い、ビール・梅酒・日本酒・紹興酒などは糖質が高く、反対にウィスキー・焼酎・ウォッカのような蒸留酒は、糖質が低くなります。
急に禁酒を始める前に、糖質の高いお酒から、糖質の低い蒸留酒に変えてみてください。
ビール1缶(350ml)には約10gの糖質が含まれています。
複数本飲むと、それだけ糖質を摂取することになり、お酒による血糖値上昇やカロリー摂取で太りやすくなります。また、短時間で大量のアルコールを摂取すると血糖値が急上昇し、より体に脂肪が蓄積しやすくなるので要注意です。
禁酒ダイエットを成功させるなら、お酒の糖質にも気をつけましょう。
ダイエットでは、摂取カロリーを消費カロリーよりも減らすことが大切。カロリーが不足するとエネルギーを補うために、体に付いた脂肪が燃焼されます。
禁酒ダイエットは、摂取カロリーを減らせるダイエット方法。毎日晩酌している人がお酒を飲まなくなると、その分摂取カロリーをカットできます。また、お酒を飲む時は、揚げ物や塩辛いものなどの高カロリーのおつまみを食べることが多いです。
お酒を飲まないようになると、おつまみによる摂取カロリーもカットできるため、ダイエット効果を期待できます。
さらに、アルコールは、食欲をアップさせるホルモンの分泌を促進すると考えられています。禁酒をすれば、食欲が高まりにくくなるので、摂取カロリーをコントロールしやすくなるでしょう。
過度に飲酒していると、腸内細菌のバランスが崩れることがあります。善玉菌と悪玉菌のバランスが乱れると、栄養の吸収や排出に影響が出て代謝が低下することが少なくありません。
代謝が下がると、脂肪が燃焼されにくい状態になります。そのため、運動や食事制限などを行ってもダイエット効果が表れにくいです。
一方、過度に飲酒をしていた人が禁酒ダイエットをすると、腸内環境が整います。善玉菌と悪玉菌のバランスが取れて胃腸の働きがよくなると、代謝が上がり痩せやすくなります。
アルコールは、肝臓で分解されます。その間、飲んだお酒の量に比例して内臓脂肪の合成が進みます。
また、肝臓は食べ物から摂取した栄養素を貯蔵したり、胆汁を分泌して脂肪を分解しやすくしたりする働きがあります。アルコールを肝臓で分解している間は、脂肪の分解が進みにくいため、お酒やおつまみで摂取した脂肪分が体に付きやすいです。
頻繁にアルコールを摂取していた人が禁酒ダイエットをすれば、肝臓の働きが正常化されて、脂肪が分解されやすくなるでしょう。
アルコールを摂取すると、それを分解するために大量の水分が必要になります。のどが渇いて水分を摂りすぎれば、体に溜まってむくみに繋がります。また、お酒を飲む時には、塩分を多く含んだおつまみを食べることが多いです。
塩分を摂りすぎると、水分が体内に蓄積しやすくなってさらにむくみが目立ちます。禁酒ダイエットで水分の摂りすぎを防ぐと、むくみが解消することがあります。むくみが目立たなくなれば、顔周りや脚などがほっそりとして見えるでしょう。
お酒を飲むと、自律神経のうち交感神経が活発に働きます。交感神経は体を活動状態にするため、飲酒後は眠りが浅くなります。さらに、お酒を飲むと寝ている間に何度もトイレに行きたくなることが多いです。
そのため、飲酒後はぐっすりと寝られないことがあります。睡眠不足になると、やる気や気力が低下して翌日の活動量が減り、カロリーの消費量が少なくなります。また、睡眠不足でホルモンバランスが乱れれば、食欲のコントロールも難しくなるでしょう。
禁酒ダイエットでぐっすりと寝られるようになれば、活動量が増えたり、食欲をコントロールしやすくなったりして痩せやすい状態になると考えられています。
禁酒をすることで、肌の老化を防ぎ、美肌効果が期待できます。
お酒に含まれるアルコールは、間接的に肌へダメージを与えます。
その原因は、「糖化」という老化現象です。
糖化は体内の糖質とたんぱく質が結合することで発生し、最終的に老化物質を生成します。
皮膚などのたんぱく質を劣化させるので、結果的に肌のシミやくすみに影響してしまうのです。
また、アルコールを摂り過ぎると、脱水状態で肌のバリアを破壊したり、肝臓にある肌を強力に守る抗酸化物質のビタミンAを消耗することで、老化を招きます。
禁酒ダイエットの効果が出始めるまでにかかる期間は個人差があります。ここでは、一般的な期間をご紹介します。
■1週間以内に効果が出る人は少ない
1週間の禁酒で体重が減ったり、ウエストが引き締まったりする人は少ないです。禁酒ダイエットはハードなダイエットとは違い、少しずつ体の状態を整えて痩せやすい体質を作るダイエット方法なので、根気良くダイエットを行いましょう。
早く効果を実感したい場合は、運動や食事制限を合わせることをおすすめします。
■1ヶ月以内に効果が出る人もいる
頻繁にお酒を飲んでいる人や一度に大量のお酒を飲んでいる人、お酒と一緒にたくさんおつまみを食べている人などは1ヶ月の禁酒でダイエット効果を得られることがあります。
1ヶ月で効果を実感できた人からは「早く効果が現れたからダイエットに対するモチベーションを維持できた」という声が多いです。
■多くの人が1ヶ月以上かかっている
一般的には、禁酒ダイエットで効果を得られるのは1ヶ月以上経ってからです。中には3~4ヶ月程度禁酒を続けて効果を得られた人もいるため、すぐに効果を実感できなくても諦めずに続けることが大切でしょう。
仕事関係の付き合いなどでどうしても禁酒できない人は多いかもしれません。長期間の禁酒が難しい場合は、毎週金曜日から日曜日までの3日間お酒を飲まないだけでもダイエット効果を得られると考えられています。
例えば、3日間だけでもお酒を控えると、その間は良質な睡眠を取れます。ぐっすりと寝られると、ホルモンバランスが整って食欲をコントロールしやすくなったり、朝から活発に活動できたりして太りにくくなるでしょう。
一般的に、禁酒ダイエットで効果を得られるまでには、1ヶ月以上かかります。そのため、理想の体型を目指すなら3ヶ月程度お酒を控えるのがおすすめです。
3ヶ月程度禁酒すると、体重が落ちるだけでなく、肝臓の働きが良くなって疲労回復のスピードが早くなったり、睡眠の質が上がったりします。また、腸内環境の改善やむくみの解消にも効果を期待できます。
毎日、たくさんお酒を飲んでいる人は、完全に禁酒をするのが難しいことが多いです。禁酒によってストレスが溜まると、反動で飲みすぎてしまうことも少なくありません。
禁酒が難しい人はまず、量を減らすことから始めましょう。ゴクゴクと勢いよくお酒を飲むのではなく、少しずつゆっくりと飲むことを心掛けると、無理なくダイエットできます。
また、アルコール度数の高いお酒を飲むことを控えるのもポイントです。飲み会や晩酌でビール、日本酒、焼酎などと徐々にアルコール度数を上げていく習慣がある人は、なるべくアルコール度数の低いものを続けて飲みましょう。
頻繁にお酒を飲んでいる人は、飲む回数を減らすことも大切です。例えば、毎日晩酌をしているなら、2日に1回、週末だけ、1週間に1回などと少しずつ飲む頻度を減らしていきましょう。
少しずつ飲む回数を減らすと、徐々にアルコールに対する依存度が下がり、お酒を飲まなくてもストレスを感じにくくなります。
禁酒ダイエット中でも無性にお酒を飲みたくなることはあります。お酒を飲みたくなったら、ノンアルコール飲料を飲むのも一つの手段です。最近では、ビールだけでなくチューハイやワインなど様々なノンアルコール飲料が登場しています。
アルコールゼロとは思えないほど満足感を得られる商品もあるので、上手に取り入れるとダイエットを続けやすいでしょう。カロリーや糖質が気になるなら、カロリーゼロや糖質ゼロのノンアルコール飲料を選ぶのもおすすめです。
ダイエット中にお酒を飲んでしまうと、自分自身の意志の弱さにショックを受けて自己嫌悪に陥る人が少なくありません。自分を責めてしまうとストレスが溜まり、暴飲暴食に走ったり、ダイエットに対するやる気が低下したりします。
ダイエットを成功させるには、禁酒中にお酒の誘惑に負けてしまっても自分を責めないことがポイント。お酒を飲んでしまっても「そんな日もある」「明日からまた頑張ろう」などと気持ちを切り替えて、ストレスを溜め込まずに禁酒ダイエットを続けましょう。
禁酒ダイエットを楽しむためには、普段飲んでいるドリンクのノンアルコールバージョンだけでなく、普段飲まないようなドリンクに挑戦するのもおすすめです。
最後に、禁酒ダイエット中におすすめのノンアルコール飲料を紹介します。
梅酒が好きな人におすすめなのが、紀州産梅ハニップ。希釈ドリンクのため、水割り・ソーダ割り・ジンジャーエール割など、好みにあわせて飲み方を変えられるのも嬉しいポイント。
甘さ控えめでさっぱりと飲めるので、食事中にも合わせやすいドリンクです。
濃厚なワインが好きな人におすすめなのが、紫波町のぶどうジュース。自家製のキャンベルだけで作られた無添加100%のジュースを6ヶ月熟成したジュースはやわらかで濃厚な味。
甘みがあり、どっしりと濃厚なぶどうの味を楽しみたい人におすすめのドリンクです。
特別な日をお祝いするときも、ノンアルコールで!金箔しおシャンメリーなら見た目も華やかなので、特別な日にもぴったり♡
華やかな泡のシャンパンにも負けない、おもてなしにもぴったりのスペシャルドリンクです。
濃厚な味が好きな人におすすめなのが、グァバジュース。アジアンテイストな料理にも、パンケーキなどのスイーツにも相性バツグン。
カクテル風にすることで、トロピカルな気分を演出してくれますよ。
レモンサワーやゆずサワーなど、さっぱりした味わいが好みの人には、ごっくん馬路村がおすすめです。
高知県の馬路村でとれたゆず、そしてはちみつと水だけの天然飲料で作られたドリンクは、さわやかでどこか懐かしさを感じる味。
お風呂上がりの一杯にもぴったりのドリンクです。
「食事中のドリンクは辛口がいい!」「炭酸の爽快感を感じたい!」という人には、ウィルキンソンのジンジャーエール 強炭酸がおすすめです。
甘みが少なめなので、ドライ派の人にもぴったり。バチバチと弾ける炭酸の刺激を感じるドリンクです。
ちょっぴりリッチな気分を味わいたいときには、生姜工房の11種類のスパイス・コーラ、大人のジンジャーエールの飲み比べセットがおすすめ。
スパイスがきいたドリンクは、ちょっぴり大人の味。いつもと違った味わいと、高級感のある見た目が、特別感を演出してくれるでしょう。
毎日の晩酌が習慣になっている方にとっては、急に禁酒をすると、ストレスが溜まってしまい、他の飲み物や食べ物で気分を紛らわして、余計なカロリーを摂取してしまう可能性があります。禁酒ダイエットをする際は、無理のない範囲で、上手にストレスを発散しながら行いたいですね。