信じていたパートナーからの裏切り行為である不倫は、誰だって許せないですよね。この不倫を機に、これからの関係を見直す方も多いでしょう。そこで今回は、不倫の証拠になるものや見つける方法などをご紹介します。
大切なパートナーから不倫された時、まずは冷静に考えて対処することが大切だと言われています。
怒りに任せて相手に話すだけでは、うまく切り返されてしまうことがあるからです。
そこで必要になるのが、不倫をしたという証拠になります。
不倫を立証するための証拠には、それなりに高い証明力が求められると言われているので、「証拠が必要なのは分かるけど、どんな証拠がいいの?」と分からない方もいるのではないでしょうか。
不倫の証拠を集める前に知っておくべきことをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
パートナーが不倫をしているかもしれない……と思ったとき、なぜ証拠を掴まなければならないのでしょうか。
それには3つの理由があります。
■離婚請求が認められやすい
離婚は簡単にできるように見えますが、実は相手が離婚したがらなかったり、条件に折り合いが付かなかったりする場合は裁判になることも。
しかし不倫の証拠があれば、夫婦関係を破綻させる「離婚事由」になるため認められやすくなります。
■慰謝料請求の際に有利に進められる
不倫は民法709条における「不法行為」であると、法律上で規定されていることから、徹底的な証拠があれば有利に慰謝料を請求を進められます。
証拠がなく、パートナーが不倫を認めなければ慰謝料請求も認められにくくなり、泣き寝入りすることになる場合もありますから、証拠はとても大切です。
■相手からの離婚が認められにくい
相手が不倫をしており、こちらが証拠を持っている場合、相手の勝手で離婚したいと言ってきても認められにくいようです。
有利な立場になることができるので、場合によっては夫婦関係の再構築へ利用することもできるでしょう。
ではどんなものが不倫の証拠になるのでしょうか。
■不倫の証拠になるもの
・写真
・録音した音声データや録画した撮影データ
・クレジットカードの利用明細、レシート
・Suica、PASMOなどの利用履歴
・メール、LINE、手紙
・SNS、ブログ、日記、メモ、手帳
・GPS情報
・住民票の写し
・妊娠、堕胎を証明できるもの
・子どもの血液型
・興信所や探偵の調査報告書
ただ一緒にいるところだとうまく逃げられてしまう可能性があるので、性行為やその疑似行為、裸体写真、ラブホテルや自宅に出入りしている所が分かる写真にすることが好ましいです。
撮影日時が記録されていること・複数回にわたる不貞行為が明らかであること・ホテルや自宅の出入りは入る所と出る所の両方が写真に撮られていることがポイントですよ。
■不倫の証拠にならないもの
・デジカメの画像、メールやLINEのスクショなど、改ざんが疑われてしまうもの
・異性といつも出かけているという事実
・盗聴、盗撮、窃盗など違法に集めたもの
・風俗店のレシートや風俗嬢の名刺
など、証拠にならないものもあるので注意してください。
不倫の証拠を集める場合、自分で行う方法と興信所や探偵に依頼する方法が主にあります。
それぞれの注意点について見ていきましょう。
■自分で集める場合
集め方が著しく反社会的であるとみなされると、証拠が否認されてしまうこともあるので、できるだけ違法性が疑われにくい方法で集めましょう。また、不倫は継続的な関係があることを証明できるものが必要になるので、一回だけの証拠だけではなく、継続的に集めることが大切です。
ただ、自分で集める場合はパートナーにバレるというリスクもありますので、慎重に行動しなければなりません。
■依頼する場合
自分では不安……という方であれば、依頼するといいかもしれません。ただ、探偵、興信所といってもプライベートスペースにおける個人の情報を入手することはできません。なので、きちんと法律を守っている業者かどうか、安心して依頼ができるかどうか確認しましょう。
LINEなどのやり取りを削除したり、相手の香水の匂いを持ち帰らないように自分はもちろん、車内などの掃除をしたり、アリバイ作りをしたりと、不倫の証拠を隠滅する方もいるでしょう。
もしも不倫の証拠が消されてしまった場合は、どうすればいいのでしょうか。
このような場合は、また証拠を集めなければなりません。
もしくは弁護士さんに相談するのもいいでしょう。
相談料や弁護士費用などはかかってしまいますが、アドバイスをしてくれたり、証拠にならないと思っていた物が証拠になったり、調停や裁判になった場合の手続きを任せることもできますよ。
不倫の証拠についてご紹介しました。不倫の証拠になるもの、ならないものがあるので、その点をチェックした上で証拠を集めていくことがポイントになります。自分だけでなく、プロの手を借りることも検討しながら、自分にとって有利になる証拠を集めましょう。