瓶やペットボトルの蓋を開けたり、重い荷物を持つ際に使う握力は、実は日常生活のさまざまなシーンで使っているスキルです。そこで今回は、握力を鍛えるメリットや、握力の鍛え方をご紹介します。
【目次】
日常生活であまり意識することがない握力ですが、未開封の瓶やペットボトルの蓋がなかなか開けられない場合に、握力が弱いのではないかということを感じることはありますよね。
握力は、瓶やペットボトルの蓋を開ける場合以外にも、実は色々なシーンで必要なスキルです。
そもそも、握力には、
・握りつぶす「クラッシュ力」
・握った状態をキープする「ホールド力」
・つまむ「ピンチ力」
・指を広げる力
の4種類があります。物を握ったりつまんだりして動かす際に使用するのが握力です。
例えば、紙をクシャクシャに丸めたり、空き缶やペットボトルを潰す際には、握力を使用します。
また、ドアノブをひねったり、濡れたタオルを絞る際にも握力は必要です。その他にも、電車やバスでつり革を握って体を支えたり、重い荷物を持ったり、フライパンを動かして調理をする際にも握力を使用しています。
その他にも、ボタンをつまんでしめたり、リボンをつまんで結ぶ際にも、握力を使用しています。
あまり馴染みのない指を広げる力は、タイピングをしたり、ピアノやギターを弾く際によく使われる握力です。
ご紹介したような動作に不便を感じている方は、握力が低下している可能性があります。しかし、握力は、エクササイズで鍛えることができます。握力を鍛えることで、日常生活のパフォーマンスが上がり、作業の効率もアップしますよ。また、握力を鍛えることで、脳卒中になるリスクを軽減できる可能性があるというデータも報告されていますので、健康のためにも握力を鍛えるのはおすすめです。
小学生や中学生などの学生時代は、毎年行われる体力テストで握力の測定がありましたが、大人になると握力を測る機会も減ってきますよね。
成人女性の握力の平均は30kg程度となっています。社会人の場合、握力は、ゲームセンターやスポーツジム、健康に関するイベントなどで測定することができますよ。
今回は、自宅でできる握力の鍛え方をご紹介します。
ただし、急に握力を鍛えようとすると、手や腕の筋肉に負担がかかってしまいますので、無理のない範囲で行いましょう。
握力を鍛える道具といえば「ハンドグリップ」ですよね。ハンドグリップは100均でも購入できるアイテムで、つまむ力以外の握力を鍛えたい場合におすすめです。
しかし、手元にハンドグリップがない場合でも、握力を鍛えることはできます。
例えば、両手で1本ずつ中身の入ったペットボトルを横になるように握って、手首のみを動かしてペットボトルを上下させるエクササイズがおすすめです。
また、ペットボトルを握りつぶすだけでも、握力は鍛えられます。
さらに、2Lや1.5L入りのペットボトルの蓋を指で持ちあげれば、ピンチ力を鍛えることができますよ。
乾いたタオルを絞るエクササイズも、握力を効果的に鍛える方法です。
①タオルを手で握れる程度の太さに丸めましょう。
②タオルの両端を両手で握ったら、両腕を前に伸ばしましょう。
③そのまま腕を動かさないようにしながら手を動かしてタオルを絞ります。まずは、右手を手前に動かし、左手を外側に動かして3秒かけて絞りましょう。次に左手を手前に動かし、右手を外側に動かして3秒かけて絞りましょう。
10回を1セットとして3セット行いましょう。
握力を鍛えるグッズとして、握りやすいボールを使用するのもおすすめです。
ゴムボールやテニスボールのような手の平に収まるようなサイズのボールを握るだけでも握力を鍛えることができます。さらに、100均でも購入できるハンドグリップボールは、しっかり弾力があるので、握る力を鍛えるにはおすすめですね。
隙間時間にも、道具を使用せずに握力を鍛えることができます。
例えば、
①右手をぎゅっと握って握りこぶしを作ったら、腕を曲げて手前に引き寄せましょう。この時、左腕は伸ばして、できるだけ手の平を開くようにしましょう。
②今度は左手をぎゅっと握って握りこぶしを作ったら、腕を曲げて手前に引き寄せましょう。この時、右腕は伸ばして、できるだけ手の平を開くようにしましょう。
③①と②を交互に繰り返し30回行いましょう。
■腕立て伏せや壁立て伏せも
さらに、腕立て伏せや壁立て伏せも、腕の筋肉や胸筋だけでなく、握力を鍛えることもできるエクササイズですよ。
握力は、日常生活の色々なシーンで必要になるスキルで、握力を鍛えることで作業効率がアップするのがメリットです。握力は、身の周りにあるもので手軽に鍛えることができますので、ぜひ握力を鍛えて毎日の仕事をスムーズにこなしたいですね。