自宅にいる時間を有効利用して資格を取得する主婦の方は多いですよね。資格は再就職する際に有利に働くこともあります。今回は、主婦が資格を取得する際のポイントや方法、おすすめの資格をご紹介します。
【目次】
夫婦共働きの世帯が増加している現代では、資格を取得して再就職を目指す専業主婦の方は多いですよね。職種に合った資格を持っていれば、条件の良い職場や、自分の希望に合った仕事に就きやすくなる可能性が高くなります。
また、資格を取得して、今の仕事の給料アップやキャリアアップを目指す兼業主婦の女性も少なくありません。
もちろん、資格取得は就職以外の目的で取得する方も多いですよね。
近年は、趣味のレベルアップや、料理や掃除などの主婦力を磨く目的で資格を取得する女性も増加しています。趣味や生活に生かせるような資格もたくさんあります。
今趣味がない方や、毎日張り合いがない方でも、「資格を取得する」という目的があれば、毎日に張り合いが出ます。したがって、暇つぶしをしたい方や、何かやり甲斐を見つけたい主婦の方にも、資格取得はおすすめです。
ネイルや料理、ハンドメイドなどの資格を取得して独立し、在宅ビジネスを展開している主婦の方もいますよ。
■まずは資格の詳細をチェック
主婦の方が資格取得を目指す際には、まずは資格についての情報を収集しましょう。
例えば、資格取得の方法や難易度、期間や費用などですね。
■資格の難易度や取得期間の目安
資格取得の内容が難しい場合は、資格取得のために勉強する期間も長くなる傾向があります。
資格取得のための試験が年に一度しかない場合は、チャンスが少ないため、かなりハードルが高くなりますね。
また、資格によっては、あらかじめ資格取得のための試験を受験するための条件が設けられているものもありますので注意したいですね。例えば、実務経験が必要な場合や、資格取得の前に実習が義務付けられている場合などです。
■資格取得の方法や費用
資格の取得は、独学でできるものもありますが、学校や通信教育を利用すると、効率よく勉強を進めることができます。
いずれにしても、資格取得を目的とした講座の受講料や、資格取得のために勉強するための教材費はあらかじめ調べておきたいですね。
■就職に有利になるか
再就職を希望する場合、戦力となりやすい資格取得者は就職に有利にはたらきやすいですね。しかし、希望する職種と関係のない資格は、就職の際に有利にはなりませんので注意したいですね。
主婦の方におすすめしたい最初の資格は「医療事務」です。病院の事務や受付、レセプションなどの業務を行う医療事務ですが、実は30種類以上の資格があり、難易度も様々です。「診療報酬請求事務能力認定試験」は難易度が高い分、就職する際のアピールとして使える資格ですね。
調剤薬局の事務や受付業務などを行う「調剤薬局事務」は、比較的難易度の低い資格です。
病院や調剤薬局は日本全国にたくさんありますので、30代、40代と年齢を重ねても就職先に困りにくい資格ですね。
医療事務は、通信講座や独学で学ぶ人が多い資格です。
「登録販売者」は、近年主婦層以外からの人気も高まっている資格です。
薬局やドラッグストアの他、スーパーやコンビニエンスストア、ホームセンターなどで第二類や第三類の医薬品の販売を行える国家資格です。
お客様への情報提供や医薬品の相談も行うため、難易度が高そうですが、実務経験や学歴は不問で受験できますし、合格率は40%以上となっていますよ。
登録販売者も通信講座や独学で学ぶ人が多い資格です。
企業の経営に必要不可欠な会計の仕事を担う経理への就職を希望している主婦の方におすすめしたい資格は「日商簿記」です。
日商簿記には、3級から1級までの種類がありますが、就職に有利に働きやすいといわれているのが2級以上で、1級に合格すると税理士の受験資格が与えられます。
独学でも勉強はできますが、一から勉強する場合は通信講座や学校を利用するのがおすすめです。
近年は、インターネットサイトやアプリを通じて、必要な時に家事代行やベビーシッターを雇うことができるようになってきましたよね。それに伴って、ペットのお世話をする「ペットシッター」の需要も高まっています。
「ペットシッター士」は、環境省が定めている動物取扱業者の条件を満たしている「日本ペットシッター協会」が認定している資格です。
動物好きな方や、家事や育児の空き時間を有効利用したい主婦の方におすすめの資格です。
資格を取得する際には、通信講座や学校を利用するのがおすすめです。
ペットに関わる資格は、ペットシッター士の他にも「認定ペットシッター」「パピーティーチャー」などがありますよ。
金融業界への就職に有利に働きやすい資格とされているのが「ファイナンシャルプランナー」です。
ファイナンシャルプランナーには、「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)」「AFP」「CFP」の3種類の資格があります。FP技能士は、2級以上を取得していると就職する際のアピールになりやすいですね。
金融業界の他、不動産業界や税理士事務所、公認会計士事務所などで活躍しているファイナンシャルプランナーは多いですよ。
主婦の方が資格を取得する場合は、独学でもいいですが、通信講座を利用した勉強がおすすめです。
不動産業界での就職に有利に働きやすい「宅地建物取引士」も、主婦におすすめしたい資格です。
独学でも勉強はできますが、難易度が高いため、通信講座や学校を利用すると効率よく勉強を進めることができます。
SNSやブログでお掃除テクニックやインテリアコーディネート、整理収納術などを披露している主婦の方は多いですよね。
中には、企業から依頼をされて商品をPRするお仕事を担っている方も増えてきています。アラサー世代やアラフォー世代以降から独立する方もいます。
インテリアに興味がある方におすすめしたい資格が「インテリアコーディネーター」です。資格取得で得た知識を自宅のインテリアコーディネートに生かすこともできますし、不動産業界や建築業界、インテリア販売やデザイン業界などへの就職する際のアピールにもなります。
また、近年注目度上昇中の「整理収納アドバイザー」は、おうちの整理の方法の基本から応用まで学べると人気を集めています。整理収納アドバイザーには、3級、2級、準1級、1級の4種類がありますが、仕事に利用する場合は、整理収納アドバイザー1級を取得しましょう。
整理収納アドバイザーを取得した人の中には、整理収納コンサルタントとして、実際にお客様のおうちで整理整頓のアドバイスやサポートを行っている方もいます。また、整理収納講師として、整理整頓講座を開催し、支持を得ている方もいますよ。
「インテリアコーディネーター」の取得は、通信講座や学校を利用するのがおすすめです。
「整理収納アドバイザー」は通信講座を利用するのがおすすめですよ。
近年は、ネイルサロンでネイルを施術してもらい、美しいネイルを楽しむ女性が増えてきました。
それに伴って、自宅でネイルサロンを開業する主婦の方も増加してきました。
ネイリストを目指す主婦の方におすすめしたい資格が「ネイリスト検定」です。
自宅でネイルサロンを開業することはもちろん、美容室やネイルサロン、ブライダル業界への就職のアピールにもなりますね。
ただし、ネイルは、知識だけでなく技術も重要ですので、学校を利用して知識と技術の両方の取得を目指すのがおすすめです。
主婦の方が資格を取得する際には、目的を明確にすることが大切です。再就職を目的としている場合には、希望する就職先にアピールできるような、職種に合った資格を取得したいですね。