乾燥肌を悪化させないためのスキンケア方法を知っていますか?乾燥肌は悪化してしまうと、敏感肌へと傾いてしまうことがあります。乾燥肌の正しいスキンケア方法や選び方、乾燥肌におすすめのアイテムをご紹介します。
【目次】
乾燥肌とは、肌の保湿機能が低下している状態のことをいいます。元々肌は自らの肌を潤わせる保湿機能が備わっています。角質層で水分を保持する天然保湿因子(NMF)、セラミドなどの角質細胞同士を繋ぐ役割をしている細胞間脂質、肌表面に膜を作り水分の蒸発を防ぐ皮脂膜の3つになります。
肌の保湿機能がしっかり働いてくれているのであれば、自然に肌が保湿された状態を保てるので、肌が乾燥していると感じることはありません。しかし、この肌の保湿成分が低下したり機能がうまく働かなくなったりすることで、肌は水分を保てなくなり、乾燥を感じやすくなってしまいます。
肌の保湿機能が低下する主な原因は、摩擦や紫外線などの刺激です。クレンジングや洗顔の際に過度な摩擦を与えたり、タオルでごしごしとこすったり、手で顔を頻繁に触ったりする癖がある人は、肌の保湿機能にダメージを与えている可能性が高いといえます。
対策をせずに肌を長時間紫外線に晒してしまうと、肌のバリア機能が破壊され、水分を保てなくなるともいわれています。
さらに加齢やターンオーバーの乱れによって、肌の保湿成分が作られにくくなることで、乾燥肌になることもあります。
紫外線や摩擦などといった外部からの刺激によって保湿機能やターンオーバーが正常に機能しなくなり、乾燥肌になってしまいます。では、乾燥肌になってしまったときの正しいスキンケアアイテムの選び方はご存知でしょうか。ここからは、乾燥肌になってしまったときの、正しいスキンケアアイテムの選び方をご紹介します。
■セラミド化粧品を使う
乾燥肌の場合、肌のセラミドが減少していることが考えられます。セラミドはもともと細胞間脂質として肌に存在する成分。細胞と細胞の間に水分を挟み込んでくれる働きをしているといわれています。セラミドを配合した化粧品を使うことで、外からセラミドを補い、水分を抱え込みやすい状態に整えていきましょう。肌が乾燥していると感じる場合は、1つだけでもいいのでセラミド化粧品を取り入れてみることをおすすめします。
■潤いを守りながら洗う
洗顔やクレンジングなどを選ぶ時は、潤いを守りながら洗えるものを選びましょう。乾燥肌の場合は、もともとある肌の潤いを守りながら洗える保湿成分配合のアイテムがおすすめです。
乾燥肌の場合、洗顔後は特に乾燥を感じやすいので、化粧水を入れ込むまでの時間に肌のつっぱりを感じにくいものを選びましょう。
■できれば肌に優しいものを
乾燥肌の場合、悪化してしまうとより敏感な肌へと傾いてしまうことが考えられます。乾燥肌対策ができていない状態では、肌はさらに乾燥を感じやすくなり、少しの刺激にも敏感に反応してしまいます。肌の状態を健やかに保つためにも、極力肌に優しいアイテムを使うようにしましょう。
乾燥肌の場合、スキンケアの中でもどの部分に注意すればいいのか気になりますよね。乾燥肌のスキンケアのやり方についてご紹介します。
■洗顔
洗顔では、肌の潤いや皮脂を落としすぎないケアが大切です。洗浄力が高いものは、特に乾燥肌さんにとっては必要な皮脂までごっそりと取り除いてしまう可能性が高いので、潤いを守りながら洗えるアイテムを選びましょう。保湿成分がたっぷり配合されているものを選ぶことで、洗顔後のつっぱりを感じにくくなります。
また、朝の洗顔フォームを使用しての洗顔は、必要な皮脂まで落としてしまうので、ぬるま湯だけで洗うことをおすすめします。
■クレンジング
クレンジングには、オイル・ジェル・クリーム・バームといったテクスチャーの種類があります。種類ごとに洗浄力が異なり、オイルが最も洗浄力が高く濃いメイクを落としやすい反面、皮脂も落とすためつっぱりを感じやすくなってしまいます。
乾燥肌のクレンジングは、オイルよりも洗浄力の低いバームタイプやクリームタイプがおすすめです。肌に摩擦を与えずに使えるようなテクスチャーのものを選びましょう。肌の上に長時間クレンジングを乗せておくと肌に負担がかかってしまうので、なるべく短時間でメイクとなじませてオフできるクレンジングがいいでしょう。
クレンジングをするときはゴシゴシと擦らないように注意しつつ、バームタイプやクリームタイプのものを使い、優しくメイク汚れを落としていくことをおすすめします。
■化粧水
乾燥肌に最も効果的な成分は、セラミドです。セラミドが不足することによって肌は乾燥を感じていきます。不足したセラミドを化粧水で補うことにより、肌に潤いを与えられます。保湿力に優れている化粧水を選び、潤いを補充するようにしましょう。
■美容液
乾燥肌の場合、乾燥しやすい成分が入っている美容液は避けたほうが賢明です。効果がギュッと詰め込まれた美容液は、どれも乾燥によいものばかりと感じてしまいがちですが、中には肌が乾燥しやすい成分が含まれていることがあるのです。ビタミンが入っている美容液は、乾燥しやすいといわれているため注意が必要です。乾燥肌対策をする際は、美容液も保湿力を重視して選び、乾燥しやすい成分のものはなるべく避けるようにしましょう。
■乳液・クリーム
乾燥肌の場合の乳液やクリームは、油の量に注意が必要です。どうしても、油分を補いたいと思うあまり、多く乗せすぎてしまうことがあります。そうすると、ニキビや吹き出物ができてしまうことがあります。肌の状態を確認しながら、油分の乗せすぎにならないように注意して乳液やクリームを使うようにしましょう。
乾燥肌を改善するためには、自分の状態に合ったスキンケアアイテムを選ぶことが大切です。乾燥に効果的なセラミドを含んでいるものを中心に、おすすめの乾燥肌向け化粧水をご紹介します。
菊正宗の日本酒の化粧水高保湿は、日本酒配合の化粧水です。他にもセラミドやアミノ酸、プラセンタ、アルブチンが配合されていて、肌をしっかりと保湿します。保湿力重視の化粧水で、コストパフォーマンスが高い商品です。
明色化粧品のセラコラ しっとり化粧水は、水分保持力を高めてくれるセラミドと、ハリや弾力を高めてくれるコラーゲンをダブルで配合した、乾燥肌の人にぴったりの化粧水です。乾燥にしっかりアプローチするだけではなく、バリア機能をサポートしたりなめらかな肌へと整えてくれたりとコストパフォーマンスが抜群なので、使えば使うほど健やかな肌を手に入れられるでしょう。
乾燥肌に欠かせないセラミドを配合した、セザンヌのスキンコンディショナー高保湿。保湿力に優れているので、カサカサ肌に悩んでいる人にぴったりのアイテムです。1本で約4ヶ月使える大容量なので、一度にたっぷり使えるところもポイント。もちろん化粧水に入っている成分も大切ですが、いい成分が含まれていても使用する量を抑えてしまっては意味がありません。その分、セザンヌのスキンコンディショナー高保湿は肌が手の平に吸い付くまで思いっきり使えるので、カサカサ肌の救世主になってくれることでしょう。
とろみのあるテクスチャーでしっかりと肌を潤わせ、美しい素肌を叶えてくれるのが、オルビスU ローション。触ったテクスチャーはとろみがありますが、ベタつくわけではなく弾けるようなみずみずしさも兼ね備えていることが特徴。肌の奥に入れ込むようになじませることで、乾燥にしっかりアプローチしてくれます。肌本来の美しさを引き出してくれる化粧水で、乾燥に悩む肌を優しく包み込んでくれるでしょう。
パッケージから、シンプルさを大切にしながらも洗練されている様子が伝わってくる、IPSA(イプサ)のザ・タイムRアクア。潤いを与えることでキメを整え、水をまとったような肌触りを実現してくれます。IPSA独自の保湿成分である「アクアプレゼンターⅢ」が、肌の乾燥状態に応じて水分を与え逃さないように働きかけてくれるので、潤いが満たされた状態を長い時間キープできます。使い続けることでバランスのいい肌状態へと整えてくれるので、乾燥やゆらぎの少ない肌を手に入れられるはずです。
化粧水で肌に潤いを与えたあとは、乳液でしっかりフタをすることが大切です。乳液を使うことで肌から水分が蒸発することを防ぎ、角層を柔らかくしてなめらかな肌へと導いてくれる効果が期待できます。
続いては、乾燥肌におすすめの乳液をご紹介していきます。
MINONアミノモイストのモイストチャージミルクは、コクのある濃厚な乳液です。べたつきにくいテクスチャーで、肌にすっとなじみます。乾燥でごわついた肌に浸透し、肌を柔らかくします。
肌荒れとカサつきを繰り返してしまいがちな人におすすめなのが、キュレルの乳液。セラミド機能成分とユーカリエキスがしっかり浸透し、ふっくら潤い溢れる肌へと導いてくれます。しっとりしたテクスチャーですがベタつかず、ほどよいしっとり感を手に入れられるでしょう。
無印良品の乳液・敏感肌用・高保湿タイプは、乾燥が気になる敏感肌用に作られたアイテム。リーズナブルかつ保湿力が高く、塗ったあとはしばらくしっとりした感覚が続きます。容量もあるので、1本でたっぷり使えます。
ロート製薬の肌ラボ 極潤 ヒアルロン乳液は、3つのヒアルロン酸を配合した乳液。ひたひたに潤って手に吸い付くようなモチモチ肌をキープしてくれます。健康な肌と同じ弱酸性で肌に優しく、刺激が少ないので肌が弱い人でも安心して使えるところも嬉しいポイントです。
SK-II(エスケーツー)のR.N.A.パワー ラディカル ニュー エイジ エアリー ミルキーローションは、ビューティアワードの受賞歴もある実力派のアイテム。サラッと軽い質感の美容乳液でありながら、潤いとハリはしっかり与えてくれる優れものです。SK-IIならではの成分である濃縮ピテラが、肌にたっぷりと水分を与えて潤いを包み込み、健やかな肌へと導いてくれるでしょう。
乾燥肌に悩んでいるのであれば、美容液もスキンケアに取り入れるといいでしょう。乾燥にアプローチしてくれるおすすめの美容液をご紹介します。
CLINIQUEのモイスチャーサージハイドレーティングコンセントレートは、ジェル状の美容液です。ジェルが液体に変化し、素早く肌になじみます。乾燥から肌を守り、長時間肌の潤いを保ちます。
ETVOS(エトヴォス)のモイスチャライジングセラムは、その名の通り、保湿に特化した美容液です。保湿成分であるヒト型セラミドを配合したアイテムなので、水分を抱え込む力を補ってくれます。さらに、こちらのアイテムは人の肌にあるセラミドと同じ「ラメラ構造」をしたセラミドを採用しているため、肌なじみがよく浸透力が抜群であるところが魅力だといえるでしょう。
アユーラのリズムコンセントレートも優れもの。角質層までしっかり潤うのに肌表面はベタつかない、絶妙なバランスを実現する美容液です。過酷な環境や刺激に晒されてゆらぎや乾燥を繰り返してしまう肌をハリのあるツヤ肌へと進化させてくれます。乱れがちな肌コンディションを整え、ダメージをケアし潤いで満たすことで、ゆらぎがち・乾燥しがちな肌が整っていくはずです。
ONE BY COSE(ワンバイコーセー)薬用保湿美容液は、日本で唯一、有効成分であるライスパワーNo.11を配合している美容液。乾燥肌の方でも、手の平に肌が吸い付く心地を感じられるはずです。使い続けることで肌の水分保持機能の改善が期待でき、もっちり・ふっくらした肌に仕上げられるところがポイントです。
ディセンシアのアヤナス エッセンス コンセントレートは、敏感肌用の美容液。乳液のようなとろみのあるテクスチャーが特徴で、柔らかくハリの肌に整えるアイテムです。ごわついた肌をなめらかにしながら浸透していくので、肌がふわふわになった感覚を得られるでしょう。
乾燥肌のスキンケアについてご紹介しました。乾燥した状態の肌は、スキンケアから見直していく必要があります。乾燥肌が悪化して敏感に偏ることがないようにするためにも、乾燥肌用のスキンケアの導入を検討してみるといいでしょう。