お部屋のオシャレ度をぐっとアップしてくれるカーペットは、愛用している方も多いですが、掃除が少し難しいですよね。そこで今回は、カーペットの掃除方法や臭いやシミの掃除方法もご紹介します。
【目次】
サッと掃除機をかけたり、水拭きができるフローリングとは違い、敷き込みカーペットや電気式のカーペット、大きなカーペットなどの場合は、自宅で丸洗いができないものですが、頻繁に買い替えたり、クリーニング業者に依頼するのは大変ですよね。
ふわふわとした風合いのカーペットは、暖かく、断熱や騒音対策としても使用できますが、カーペットの奥にホコリや食べ物、髪の毛、皮脂など汚れが入り込んでいきやすく、ダニが繁殖してしまうことも少なくありません。
しかし、何となく掃除機をかけたり、ローラー式の粘着シートでカーペット掃除をしていても、カーペットの奥まで掃除できていないことがあります。
今回は、カーペットの掃除方法や注意点をご紹介します。
カーペット掃除の基本は、掃除機をかけることですが、掃除機のかけ方にもポイントがあります。
■掃除機をかける前にブラッシングを
例えば、毛が長いカーペットの場合、毛先が絡まってしまっていたり、毛が横になってしまっていると、掃除機をかけても表面のゴミしか吸い取ることができません。
したがって、掃除機をかける前にブラッシングをして毛先の絡まりを取ったり、毛を立ち上げると、カーペットの奥に入り込んでいるゴミも吸い取りやすくなります。ブラッシングをしながら大きなごみや髪の毛などを取り除くようにしましょう。
■掃除機は毛の流れに逆らうように
掃除機をかける場合は、毛の流れに沿って掃除機をかけてしまうと、せっかく立ち上げた毛がまた横になってしまって、カーペットの表面を覆ってしまいます。したがって、カーペットの毛の流れに逆らうようにして、ゆっくりと1方向に掃除機をかけていきます。掃除機をかけるスピードは、1平米で20秒程度かけるようにすると良いですね。
その後は、角度を左右90度にそれぞれ変えて掃除機をかけます。最後に毛の流れに沿って掃除機をかけ、合計4回掃除機をかけていきます。
■「コロコロ」が便利
テレビを見ながら手軽にカーペット掃除ができるローラー式の粘着シートの「コロコロ」は、掃除機では取りにくい糸くずや髪の毛、ペットの毛などを掃除でき、100均でも手軽に購入できるるのが魅力ですよね。
コロコロをかける場合も、掃除機をかける場合と同じように、色々な方向からかけるようにして、毛の間に挟まっているゴミを取り除いていきましょう。
粘着力の高い、カーペットや絨毯専用のコロコロを利用すると効率がアップしますね。
■ゴム手袋を活用
また、掃除機で吸い取れないような髪の毛、ペットの毛などは、ゴム手袋をはめた手で、カーペットを優しく撫でるようにするだけでもゴミを取ることができます。くるくると撫でるようにすると、ゴミがまとまってくれますよ。
掃除機をかけたり、コロコロやゴム手袋で取れないのが、飲み物やペットのシミ、油汚れなどですよね。カーペットは肌に触れるものですので、いつのまにか皮脂や汗などの汚れも染みつき、くすんだ色になることも珍しくありません。
丸洗いできない場合や、一部のシミ汚れの掃除をしたい場合に有効なのが、カーペットの拭き掃除をすることです。
ただし、掃除前にカーペットの表示を確認して、拭き掃除ができるかどうかチェックしましょう。目立たない場所に溶液をつけてみて、変色がないかどうか確認しておくと安心です。
掃除機をかけ、拭き掃除を行った後は、きれいな布や雑巾で水拭きを行い、しっかり乾燥させましょう。
代表的な拭き掃除の方法をご紹介します。
①中性洗剤を使用する場合
カーペットの拭き掃除には、衣類用の中性洗剤を5%程度の濃度に薄めます。例えば、20mLの中性洗剤に対して、380mL~400mL程度の水で薄めた溶液を作るのがおすすめです。きれいな布や雑巾を溶液に浸して、掃除機をかける場合と同じように4方向拭き掃除を行います。
ただし、カーペットのシミの掃除を行う場合は、シミにトントンと溶液で濡らした布を押し付けるようにして汚れを浮かせ、水で濡らした布で拭き取ることを繰り返します。擦ってしまうと汚れが広がってしまいますので注意しましょう。
汚れが取れない場合は、食器用の中性洗剤を5%程度の濃度に薄めて使用してみましょう。
溶液をスプレーした後に素早く拭き取る方法もありますよ。
②重曹を使用する場合
重曹を使用する場合は、100mLの水に対して小さじ1杯の重曹を溶かした溶液で拭き掃除を行いましょう。
重曹には、消臭効果がありますので、カーペットに染みついた臭い対策におすすめです。
③セスキ炭酸ソーダを使用する場合
セスキ炭酸ソーダを使用する場合は、500mLの水に対して小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを溶かした溶液で拭き掃除を行いましょう。
水洗いできないカーペットのお掃除には、スチームを使用するのもおすすめです。高温のスチームですと、ダニを死滅させることができます。
一般的なスチームクリーナーを使用するのがおすすめですが、衣類用のスチームアイロンも使用できます。ただし、使用前にカーペットの表示を確認して、アイロンがけができるかどうかチェックしましょう。
まずは目立たない場所にアイロンがけをしてみて、変色がないかどうか確認しておきましょう。
掃除機で掃除をした後に、カーペットの上にカーペットと同系色の無地のタオルを広げ、上からスチームを噴射しながらアイロンがけをしていきます。
乾燥させた後に掃除機を再度かけて終了です。
肌に直接触れるカーペットは、汚れが付きやすいものです。ゴミが奥に入り込んでしまっていたり、毛に絡まっていたりと、お掃除には少々手間がかかります。定期的に掃除を行って、汚れを溜めこまないようにしたいですね。