汗をかく夏や雨の日などには、汚れたスラックスを洗濯したくなりますよね。クリーニングに出すのが面倒な時や時間がない時は自宅で洗濯できたら便利です。そこで今回は、縮んだり型崩れしたりせずに自宅で洗濯する方法をご紹介します。
【目次】
スラックスはそれぞれで素材が異なるので、全て自宅で洗濯できるとは限りません。自宅で洗濯できるかどうかを判断する基準になるのが、スラックスの裏側についている洗濯表示。洗濯表示を見れば、自宅で洗濯できるかどうかだけでなく、水流や水温の目安も知ることができます。
ではまず、洗濯表示の意味をご紹介します。
■洗濯機で洗えるマーク
水が張ってあるたらいのマークは、洗濯機で洗えるという意味。水の中の数字は洗濯する時の水温の上限を意味しています。
■手洗いで洗えるマーク
たらいの中の水に手が入っているマークは、手洗いできるという意味。洗濯機で洗うことは避けましょう。
■水洗い不可のマーク
水を張ったたらいの上から×が入っているマークは、自宅で水洗いできないという意味になります。洗濯機で洗うことはもちろん、手洗いも不可という意味になるので、自宅で洗うのはあきらめてクリーニングに出しましょう。
スラックスを洗濯する前に、色物の場合は色落ちチェックをしましょう。スラックスの裏側の目立たない場所に、使用する洗剤の原液をつけて数分おきます。白い布をあてて色移りしなければ色落ちしないということなので、洗濯しても大丈夫です。
スラックスの洗濯表示が洗濯機で洗えるマークの場合は、洗濯機で洗っていきます。ここでは用意するものと洗濯手順をご紹介します。
■用意するもの
・おしゃれ着用洗濯洗剤
・洗濯ネット
・柔軟剤
■洗濯手順
①スラックスを裏返します。これは生地へのダメージを防ぐため。もちろん表面の汚れがひどい場合などは臨機応変に変更してください。ファスナーやホック、ボタンは閉じましょう。汚れが気になる箇所を外側に出して洗濯ネットの大きさに合わせて蛇腹折りにたたみます。たたんだら洗濯ネットに入れます。
②洗濯機の手洗いコースなどの弱水流で洗います。洗剤を入れる際に、柔軟剤も投入口に入れましょう。
③脱水は30秒から1分以内で。
手洗いマークのものは洗濯機で洗うのは避けて、手洗いで優しく洗いましょう。特に縮みが気になるウール素材のスラックスは手洗いがおすすめです。
■用意するもの
・洗い桶(洗面器や洗面台でもOK)
・おしゃれ着用洗剤
・洗濯ネット
■洗濯手順
①洗い桶に洗浄液を作ります。洗剤は水の量に応じた適量を守りましょう。水温は常温でOKです。
②スラックスを裏返してたたみます。たたむ時の注意事項は洗濯機の時と同様です。
③洗浄液にスラックスを入れて押し洗いをします。汚れがひどい箇所があれば、その箇所だけつまみ洗いをします。
④しばらく押し洗いをしたら、水を取り替えて押し洗いの要領ですすいでいきます。最後のすすぎの段階で柔軟剤を入れて、洗濯ネットに入れ洗濯機で脱水します。
スラックスを脱水したら、干して乾かしていきます。一番早く乾くのは筒干し。丸ハンガーがある場合はこの干し方がおすすめです。スラックスを裏返してファスナーやホック、ボタンを開けます。丸ハンガーのピンチでウエストを挟んで、ポケットを外側にして乾かします。
他にも、センターラインの折り目で折って干す方法もあります。この場合は、折り目が自然につきます。どちらの干し方についても、風通しのいい場所で陰干しをしましょう。乾燥機にかけるのは生地へのダメージが心配なのでおすすめできません。
スラックスをきれいに洗い上げるには、半乾きの状態でアイロンをかけるのがおすすめです。その時はあて布をして低温でプレスします。洗濯したりして消えかかったセンタープレスもきれいに復活します。
UNIQLO(ユニクロ)のスラックスは、洗濯ネットを使えば洗濯機で洗えるものが多いのが魅力。プチプラで購入しても、クリーニングに出さないといけないものだとコスパが悪い気がしますよね。
その点、ユニクロのスラックスはイージーケア仕様のものが多いので◎。洗濯後もしわになりにくく、きれいな形が長続きします。
スーツのスラックスはできる限りジャケットと一緒に洗濯したり、クリーニングに出した方が風合いがそろいます。ただ、スラックスはジャケットに比べて汚れやすいので、自宅での洗濯と上手に併用しながらお手入れしていきましょう。自宅での洗濯は、今回ご紹介した洗濯方法をぜひ参考にしてください。