農業をするときには、「動きやすい服装がいいのか」それとも「農業専用のウェアを準備したほうがいいのか」など気になる人も多いのではないのでしょうか。
今回は、大人女子に向けて農作業にふさわしい服装をご紹介しつつ、おしゃれな服装から涼しい農作業着、NGな服装まで徹底解説します。
【目次】
ここ数年で、なんと20代や30代で農業を始める人々が増えています。「脱サラ農業」という言葉もあるように、会社員を辞めて農業を始めるケースも急増しているのです。それはもちろん男性だけに限らず、農業に勤しむ女性も増え、「農ガール」という言葉が生まれるほどの一大ブームに。今では若い女性でも、農作業を楽しむ時代だと言っても過言ではないでしょう。
そこで今回は、女性に向けて農作業にふさわしい服装をご紹介しつつ、おしゃれな服装から夏に快適な着こなし、NGな服装まで徹底解説します。農作業の服装にネックでなかなか手を出せない方も、ここでおしゃれな着こなしをチェックして、少しでも農業に対する「ネガ」を解消できればと思います。
農作業の服装の前に、まずは農園の環境についてチェックしておきましょう。一般的な野菜の農園は、基本的には屋外。広い農地では木や建物のような日光を遮るものなどなく、紫外線を浴び続けることとなります。暑い夏には、かんかん照りの厳しい環境の中、作業を進めなければなりません。
さらに自然豊かな農地では、当然毛虫、青虫、クモ、ムカデのような虫もいます。周りが森林や山に囲まれている田舎の農村部なら、イノシシやシカのような獰猛な動物に遭遇することもあるでしょう。農業は、自然の中でのんびりと過ごせるような「楽」というイメージを抱かれがちですが、実はこのように過酷な環境の中での厳しい作業になるのです。農作物を自分の手で育てる喜びの裏腹には、過酷な労働も付き物であることを、ぜひ頭に入れておいてください。
農作業の基本の服装は、「長袖長ズボン」となります。その理由の一つは、「日焼け防止」のため。農地では基本的に日よけの建物なんてない上に、長時間屋外で作業しなければならないため、露出をしていると日焼けしてしまいます。曇りの日でも紫外線は私たちの体に降り注ぐため、どんよりとした天気でも油断は禁物です。
さらにもう一つの理由は、肌を露出していると虫に刺されたり切り傷を負ったりすることも可能性があるから。したがって農作業中には、長袖長ズボンにつばの広い帽子を被ったり、首にはタオルを巻いたりと、できる限り肌の露出部分を減らすことが重要なポイントとなります。
農作業でもおしゃれをしたい、そんなあなたにおすすめなのが「デニムファッション」です。例えばデニム素材のパンツやオーバーオール、エプロンなどを取り入れるだけで、地味な農作業服もおしゃれに見せることができます。とは言え農作業では動きやすい服装が欠かせませんので、伸縮性に欠けた硬いデニムのアイテムは避けるのがマストです。
農作業服専門店では、作業用のデニムアイテムが販売されているので、ぜひこの機会にチェックしてみて。基本的にはソフトな肌触りでストレッチ性にも優れており、ハードな動きにも対応できるような作りとなっているため、快適に、そしておしゃれに農作業に取り組むことができるでしょう。
ガーデニングや農業体験では、どのような服装が好ましいのでしょうか。そこでまず、庭で作業をするガーデニングでは、基本的に動きやすい服装を心掛けましょう。さらに、長時間のガーデニングなら長袖長ズボンに帽子をかぶったりと、農作業と同様に日焼け対策が必要となりますが、ガーデニングではもう少しカジュアルな服装でOK。例えば、普段着におしゃれなエプロンを掛けるだけでも十分です。
さらに農業体験では、いくら体験とは言えどきちんとした服装を心掛けるべき。ただこれまでにご紹介したような、本格的な農作業の服装で参加すべきとまでは言いません。しかし最低限汚れても良い服装で、肌の露出を抑えることだけは必ず心掛け、失敗のないよう準備をしておきましょう。
顔まわりの日焼け対策には、つばの広い帽子をかぶるのがマスト。とは言え農作業帽子はどうかおばさんっぽい雰囲気があるため、抵抗を抱いている大人女子も多いのではないかと思います。しかし中には、おしゃれなデザインの農作業帽子もありますので、自分好みの1つを選んでみてはいかがでしょうか。
農作業帽子は、顔をすっぽりと覆うことができるつばが広いものが必須で、かつ後ろまで日よけがついているものがマスト。例えば麦わらタイプで、日よけの布がおしゃれなデザインの帽子ならイマドキでおしゃれ!高い機能性を持ちつつもおしゃれな帽子で、気分を上げつつ農作業を楽しみましょう。
農作業の足元は、「長靴」がマスト。通常の靴では、跳ね上がった土が中に入ってしまいますし、靴底にもべったりと土がついてしまうからです。したがって、履きやすく耐久性や耐水性に優れた、「農作業用」の長靴を用意しておきましょう。ホームセンターで購入できる安価な長靴は、長持ちしなかったり靴の裏に土がつきやすかったりと、快適に使用できないものもあるので要注意です。
農作業の服装は、足元までおしゃれに!可愛らしいカラーリングの長靴をチョイスすると、たとえ上下地味な服装にまとめていたとしても、一気に着こなしが華やぐのでおすすめです。
ここで、農作業でやってはならない着こなしについてご紹介します。そこでやはり何よりも注意すべきは、「肌の露出」。これまでにご紹介したように、長時間屋内で過ごす農作業では日焼けや虫刺されはもちろん、農具や草木によって傷を負う危険性もあるからです。したがって、いくらスポーティーで動きやすくても肌の露出のある着こなしはふさわしくありませんので、気を付けましょう。
さらに、農作業では「普段着」も避けるべきです。過酷な環境の中での作業となりますので、普段着では快適に過ごすことはできません。農作業の服装は、いかに快適に動けるか、そしていかに自分の体を守れるかが重要なポイントに。無用なケガを防ぐためにも、普段着ではなく農作業に適した服装を心掛けてください!
農作業では長袖長ズボンが必須とは言えど、夏場は暑くてやってられない!そこで暑い夏の農作業では、長袖長ズボンは絶対ですが、「速乾性」「吸汗性」に優れた素材のものを着用すると良いでしょう。汗を素早く吸収し、乾燥させることができるため、夏場でも快適に着こなせるところが嬉しいポイントです。
もしくは、ふんわりとした手触りが特徴的で、軽やかな着心地の「Wガーゼ」の洋服もおすすめ。汗をかいてもすぐに乾かしてくれるため、ベタベタとせず夏場でも快適に過ごすことができます。さらにWガーゼは肌に優しいため、敏感肌の女性にもぜひともおすすめしたい素材です。
農作業着の定番といえば、「モンペ」。昔ながらのモンペはどことなく古臭いようなイメージで、毛嫌いしている女性もいらっしゃるかもしれませんが、やはり動きやすさはピカイチ。大仕事が必要な過酷な日には、モンペを着用してみてはいかがでしょうか。
おしゃれな柄があしらわれたモンペなら、大人女子にもぴったり!最近では、スウェットパンツのように現代風の形のものもありますので、抵抗なく着用できるかと思います。動きやすく快適で、履き心地の良さも抜群のモンペスタイルは、一度経験すると病みつきになること間違いありません。
今回は、農作業でおすすめの服装からNGな服装まで、一挙ご紹介しました。農作業の服装というと「ダサい」というイメージをお持ちの方も中にはいらっしゃるかと思いますが、今では若者も農業に携わるようになってきたことで、おしゃれなアイテムも続々と増えています。したがって、おしゃれな作業着で気分を上げつつ、農業に取り組んでみてはいかがでしょうか。ぜひ参考にして、おしゃれな農ガールコーデを楽しんでください!