ウールを自宅で洗濯する時に気になるのが縮みや型崩れ。防ぐためには洗濯方法や干し方で気を付けなくてはいけないポイントがいくつかあります。そこで今回は、自宅でも失敗せずにウールを洗濯する方法や干し方のコツ、注意点をご紹介します。
【目次】
秋や冬に大切に着ているウールのセーターやニット小物。自宅で洗うと縮みや型崩れが気になります。でもいちいちクリーニングに出すのは面倒だしお金もかかるので、できるなら自宅でお手入れしたいですよね。
ウールは自宅で洗うことができますが、洗い方や干し方に失敗しないためのポイントがいくつかあります。大切なセーターやニット小物がだめにならないように、今回ご紹介するポイントをしっかり守って、優しく丁寧に洗ってみましょう。お気に入りのいい香りの洗剤で洗えば、気持ちよく着用することができますよ。
縮みや型崩れなどの失敗をせずにウールを洗濯する方法で、まず最初にしなければならないことをご紹介していきます。実際に洗濯を始める前に、ここでご紹介する前準備を必ず行ってください。
■洗濯する前の準備①
・洗濯表示の確認
まずは洗濯表示を確認します。たらいの中に水が入っているイラストが「洗濯機で洗えるマーク」、たらいの中の水に手が入っているイラストが「手洗いで洗えるマーク」、水の入ったたらいの上から×になっているイラストは「自宅での水洗い不可のマーク」です。必ず洗濯表示の指示を守って洗ってください。
・色落ちチェック
洗いたいウール製品の目立たない場所に、使用する洗剤をつけてみます。5分ほど経ったら白い布をあててみて色移りするかチェックしてみましょう。もし色移りする場合はクリーニングに出すのが無難です。
ウールの洗濯でとても大事なのが洗う時の洗剤。ウール製品専用の洗剤が理想的です。他にもおしゃれ着用洗剤などの中性洗剤でも大丈夫です。通常の洗剤は弱アルカリ性で洗浄力が高いので、ウールの生地を傷めてしまう可能性があります。必ず中性洗剤で洗ってください。
おすすめの洗剤が、THE LAUNDRES(ザ・ランドレス)の「ウールカシミアシャンプー」。汚れをしっかり落として、ウールの風合いやツヤは守ってくれます。
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ウールを縮ませずに自宅で洗濯するベストな方法は、洗濯機洗いより手洗い。優しく丁寧に洗うことができるので、生地へのダメージを最小限に抑えることができます。ここでは、ウールの手洗い方法をご紹介します。失敗しないコツがいくつか出てくるので、しっかりチェックしてください。
【ウールの手洗い方法】
■用意するもの
・中性洗剤(おしゃれ着用洗剤やウール専用洗剤)
・洗い桶(洗面器や洗面台でも大丈夫です)
・洗濯ネット(※脱水の際は必ずネットに入れましょう。縮み・型崩れを防ぐコツです)
■手洗いの手順
①ウールの縮みや色落ちを防ぐコツの一つが水の温度。ウールは20℃以上30℃以下の常温の水で洗ってください。洗う工程の中で水温を一定に保つのもコツ。水温は必ずチェックしてください。
②水の中に適量の中性洗剤を入れ、よく混ぜて洗浄液を作ります。そこにウール製品を入れて、優しく押し洗いをしていきます。30回ほど押し洗いを繰り返します。ここでも失敗しないコツがあって、ウールを絶対にこすったり揉んだりしないこと。縮みや毛玉の原因になります。
③水を替えてすすいでいきます。すすぎ方は洗い方と同じ押し洗いの要領で。すすぎの目安は泡がなくなるまで。すすぎの最後の段階で柔軟剤を入れるのもおすすめです。
④ウール製品をたたんで洗濯ネットに入れて、30秒から1分程度脱水にかけます。
【手洗いした方がいいウール製品】
■ウールを洗濯機で洗濯したら臭い場合
ウール製品の中には洗濯機で雑に洗濯してしまうと臭くなってしまうものがあります。その場合は紹介した手洗い方法を試してみましょう。それでもニオイが取れない場合はクリーニングに出しましょう。
■夏用のスーツなどのサマーウール素材
夏用のスーツなどのサマーウール素材のもので自宅で水洗いできる場合は、手洗いがマストです。優しく押し洗いをして脱水は手早く。仕上げに当て布をしてアイロンで仕上げると、洗濯の際のシワが伸ばせます。
洗濯表示が「洗濯機で洗えるマーク」の場合は、洗濯機で洗うことができます。ただやはり生地へのダメージがあるので、ご紹介する洗濯方法のコツは守って洗ってください。
【ウールを洗濯機洗いする方法】
■用意するもの
・中性洗剤(おしゃれ着用洗剤やウール専用洗剤)
・洗濯ネット
■洗濯機洗いの手順
①ウール製品を裏返して、汚れが気になる部分を外側に出してたたみます。必ず洗濯ネットに入れて洗いましょう。縮み・型崩れを防ぐコツになります。水温は手洗い同様20℃以上30℃以下の常温で、温度を一定に保ちましょう。
②洗濯機の設定は、通常の洗濯コースではなく「手洗いコース」などの弱水流コースにするのが注意点です。
③30秒から1分程度脱水にかけます。
ウールを脱水したら干すわけですが、ここで型崩れを防ぐコツがあります。ウールは必ず平干しで干してください。市販の平干し専用のハンガーを使ったり、物干しスタンドなどにバスタオルをしいてその上に干してもOKです。
水を含んだウールは普通にハンガーで干すと伸びてしまって、型崩れの原因になるので注意してください。風通しのいい場所で陰干しをしましょう。
縮みや型崩れが気になるウール製品。自宅で失敗せずに洗濯するにはコツや注意点があります。今回ご紹介した洗濯方法を参考にしていただいて、ウールのお手入れをしてみてください。大切なウール製品を長持ちさせましょう。