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2019.03.04

日本酒のマナーをご紹介!飲み方や注ぎ方の作法やNGマナーとは

日本酒のマナーをご紹介!飲み方や注ぎ方の作法やNGマナーとは 日本酒のマナーをご紹介!飲み方や注ぎ方の作法やNGマナーとは

お酒を飲む場所では、相手と楽しい時間を過ごすためにも、マナーを守った振る舞いをすることが大切です。そこで今回は、日本酒の種類や注ぎ方、注がれ方などの基本のマナーや知識をご紹介します。

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日本酒のマナー【1】日本酒の種類や温度

日本酒

■日本酒の種類

日本酒を楽しむ際には、日本酒の種類を知っておくこともマナーの一つです。

日本酒には色々な種類がありますが、大きく分けると「純米酒」と「本醸造酒」の2種類があります。

純米酒は、米や米麹、水などで造られているのが一般的ですが、本醸造酒は、純米酒にアルコールが添加されたものを指します。

また、「吟醸」と名前のついている日本酒は、お米の粒を40%以上削って作り、精米歩合を60%以下にしたものです。お米をたくさん削る分、お酒を造るためにより多くのお米が必要になりますし、長い時間をかけて、低い温度で発酵させて作り、手間がかかることから、価格が高くなります。

日本酒の量を示す「一合」は180mLで、「一升」は十合(1800mL)になります。


■温度によっても変わる

また、日本酒は、温度によっても呼び方が変わります。

冷蔵庫から出した冷えている日本酒は「冷酒」と呼ばれ、常温の日本酒は「冷や」と呼ばれます。

日本酒を温めた「熱燗」は、触って熱いと感じる50度前後の温度で、きりっとした辛口の味わいになります。

熱燗よりも温度の低い「ぬる燗」は、名前の通りぬるいと感じる程度の温度で、40度前後です。日本酒のコクや甘みを味わいたい方におすすめです。

日本酒のマナー【2】器によって変わる日本酒の飲み方のマナー

もっきり

■グラスと升のセット「もっきり」の飲み方

また、日本酒が飲食店で提供される場合、日本酒を入れる器によって飲み方のマナーがあります。

例えば、飲食店で見かける小さな升の中にグラスが入ったスタイルは「もっきり」「もっきりセット」「盛り切り」「盛りこぼし」などと呼ばれます。

もっきりの飲み方は、グラスと升のどちらから先に飲んでもマナー違反にはなりません。

一般的には、まずは口をグラスに近づけて、グラスを持ち上げてもこぼれない程度までお酒を飲みます。次に、グラスを升から持ち上げて飲み、升に残っている日本酒をグラスに注いで飲みます。もしくは、グラスに入っている日本酒を飲んだら、今度は升のまま中に入っている日本酒を飲んでもOKです。

ただし、升で飲む場合には、升の角ではなく、升の辺に口をつけて飲むようにするのがマナーです。


■徳利とお猪口のセットの飲み方

また、熱燗やぬる燗のような温めた日本酒が出される場合には、徳利とお猪口のセットをよく目にしますよね。

日本酒を徳利で飲む場合は、自分で徳利からお猪口にお酒を注ぐ「手酌」はNGマナーですので、周りの人に注いでもらうことになります。

また、周囲の人がお猪口で日本酒を飲んでいる場合は、お酌をするのがマナーです。

日本酒のマナー【3】日本酒の注がれ方のマナー

日本酒の注がれ方のマナー

日本酒を注いでもらう場合、注がれ方にもマナーがあります。

まず、相手が「どうぞ」と言ってお酒を注ぐ素振りを見せたら、お猪口やグラスなどの器を持ち上げ、器に残っているお酒を一口飲みます。

その後、右手に器を持ち、左手を器に添え、日本酒を注いでもらいましょう。

お酒を注いでもらったら、また一口飲んでから机の上に器を置くのがマナーです。

相手にお酒を注いでもらったら、今度は相手にお酒を注ぎ返すとスマートですね。

日本酒のマナー【4】日本酒の注ぎ方のマナー

日本酒の注ぎ方のマナー

また、日本酒を注ぐ側にも、気をつけたい注ぎ方のマナーがあります。

まず、宴会場や飲食店で、お互いに日本酒を注ぎ合うような場合は、目下の者が目上の方に最初にお酒を注ぎましょう。

また、徳利や一升瓶は、両手で持ちましょう。右手で上から掴むように持ち、左手は徳利や一升瓶の底に添えるようにして注ぎましょう。相手の右側に座って注ぎます。

徳利の注ぎ方には、「徳利の注ぎ口の尖っている方を上にして注ぐ」という説もあります。注ぎ口の円が細くなって切れている部分でお酒を注ぐと「縁が切れる」ということを連想させることが理由です。

日本酒のマナー【5】注意したいNGマナー

日本酒のマナー

日本酒のマナーでは、注意したいNGマナーもあります。


■逆手注ぎ

徳利を右手で持ち、右手の手の平を見せながら注ぐ仕草は、不祝儀の際の注ぎ方です。宴会や縁起の良い場所でお酒を注ぐ際には、必ず手の甲を見せて注ぐようにしましょう。


■のぞき徳利

例えば、徳利の中にお酒がどれぐらい残っているのかどうか確かめるような、徳利の中をのぞき込む「のぞき徳利」は、卑しい印象になるので、代表的なNGマナーです。


■振り徳利

お酒が残っているのかどうかを、徳利を振って確認する仕草も「振り徳利」と呼ばれ、行儀が悪いとされるNGマナーです。


■合わせ徳利

宴会などでやってしまいがちなのが、複数の徳利に入っているお酒を一本の徳利に入れてまとめる「あわせ徳利」です。


■たっぷり注ぐ

また、飲食店で見かけることが多い「盛りこぼし」ですが、これは、飲食店側が「できるだけたくさん飲んでほしい」という思いからされているサービスです。

個人でお酒を注ぐ場合には、杯からこぼれそうなくらいにたっぷり注ぐのは避けた方が良いとされています。


■一気飲みをする

また、日本酒は、器に入っているお酒を一気飲みするのは避けましょう。

日本酒には色々な種類があり、飲み方にもマナーがあります。また、日本酒の注ぎ方や注がれ方にも、おさえておきたい作法があります。ぜひ日本酒を飲む際には、マナーを意識してみてくださいね。

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