暖かくなると麻素材のシャツや寝具が気持ちいい季節になりますよね。ただ、麻素材は普通に洗濯してしまうと縮みやシワが気になります。そこで今回は、麻素材のアイテムを失敗せずに自宅で洗濯する方法をご紹介します。ぜひチェックしてください。
【目次】
麻は吸水性や通気性に優れているので、夏に着るシャツや寝具などによく使われています。肌に触れると冷んやりとした冷感があるので、気持ちがいいですよね。
麻素材には、吸水性や通気性のほかにも耐久性に優れているという特徴もあります。ただ、縮みやすくしわになりやすいという特徴もあるため、通常の洗濯ものとは別で個別にお手入れする必要があります。毛羽立ちやすいという特徴もあるので、できる限り摩擦をさけて洗濯するのがマストです。
麻素材は水に触れるとどうしても縮みやすいので、洗濯の際は手早く丁寧に扱う必要があります。しわを防ぐ一番のポイントは洗濯の際の脱水時間。10秒から20秒くらいで脱水を終わらせるのがベストです。麻素材は乾きやすいので、かなり濡れた状態で乾かしても大丈夫です。
洗濯の際の水の温度も重要です。麻は水か30度以下のぬるま湯で洗いましょう。高い温度の水で洗うと縮みの原因になるので避けてください。
■綿80%麻20%などの混紡生地の洗濯は?
綿と麻の混紡生地のシャツなどは、綿の比率が多いからといって通常の洗濯と同じように洗ってしまうと縮んでしまった、といったことになりかねません。必ず洗濯表示で洗濯方法を確認して指示通りに洗濯しましょう。
麻を洗濯する際には、洗濯する前に必ず洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示で、水洗いができるかどうか、手洗いが必要なのか、水温の上限はあるのか、などを確認して、指示通りに洗濯していきます。
色落ちチェックも大切な作業。せっかくのお気に入りのリネンシャツが洗濯して色落ちしては台無しです。使用する洗剤を目立たない場所に原液のままつけて、5分ほどおきます。白い布をあててみて色移りしなければ大丈夫です。
麻素材を洗濯機で洗濯する場合は、必ず手洗いコースなどの弱水流で洗う設定をする必要があります。使用する洗剤も大事なポイント。洗う素材にダメージが少ないおしゃれ着用洗剤などの中性洗剤で洗いましょう。
■用意するもの
・おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)
・洗濯ネット
■洗濯の手順
①リネンシャツを洗濯する場合は裏返してボタンなどはとめてたたみ、洗濯ネットに入れます。
②手洗いコースなどの弱水流コースに設定して洗います。
③大切なのは脱水時間。必ず10秒から20秒ほどで脱水を終わらせましょう。
麻を洗濯する際の縮みを防ぐには、手洗いで洗濯するのがおすすめです。押し洗いで丁寧にできる限り短時間で洗濯を済ませましょう。
■用意するもの
・たらい(洗面器や洗面台でも代用可)
・おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)
・洗濯ネット
■洗濯の手順
①たらいに適量の洗剤を入れてよく溶かします。リネンシャツの場合は裏返してボタンをとめてたたみます。
②洗浄液にシャツをしっかり沈めて、優しく押し洗いしていきます。20~30回ほど繰り返します。
③洗濯ネットに入れて20秒ほど洗濯機の脱水にかけます。
④たらいの中の水を入れ替えて、再度きれいな水ですすいでいきます。押し洗いの時と同じ要領で優しくすすいでください。泡がなくなるまですすぎを繰り返します。
⑤洗濯ネットに入れて20秒ほど脱水します。
麻は直射日光に非常に弱い素材です。直射日光にあたることで黄ばみや色あせの原因になる可能性が高くなります。干す際は必ず風通しのいい場所で陰干しで干しましょう。
シワが気になる場合は、干す際にしっかり手でたたいてシワを伸ばします。脱水時間を短くするとかなり濡れた状態のままなので、シワが伸ばしやすいと思います。
干す際にシワが気になる場合など、仕上げにアイロンをかけるとシャキッとした麻素材の感触を楽しむことができます。
麻が完全に乾く前の半乾きの状態で、裏側からアイロンをかけます。この際にお気に入りのリネンウォーターがあれば、霧吹きで吹きかけてアイロンするのがおすすめです。特にシーツなどはお気に入りの香りに包まれて眠ることができます。
天然繊維の麻素材はお手入れに少し手間がかかりますが、慣れてしまえば簡単ですし、手間をかけた麻素材は経年変化を楽しめる素材でもあります。麻素材特有のくたっとした感触は、他の素材にはない魅力です。今回ご紹介した洗濯する際のコツやポイントをおさえながら、ぜひご自宅で麻の洗濯をしてみてください。