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2022.04.17

中国の食事マナーって?日本との違いや中国の食事文化をご紹介

中国の食事マナーって?日本との違いや中国の食事文化をご紹介 中国の食事マナーって?日本との違いや中国の食事文化をご紹介

みなさんは中国の食事文化やマナーをご存知ですか?日本で身近に食べられている中華料理ですが、実はいろいろなマナーが存在します。あまり詳しくない方は、この記事を読んで日本と中国の食事文化の違いに詳しくなりましょう。

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中国の食事マナー【1】楽しみながら仲良く食べる

フランス料理や日本料理と比べると、比較的難しい食事のマナーがないのが中華料理です。

■服装

中国の食文化に服装の厳密な決まりはありません。レストランで中華料理を食べる際は、他の料理を食べる時と同様にカジュアルになりすぎないスーツやワンピースを着用することがおすすめです。派手なデザインや露出の高いアイテムは避けましょう。

■過ごし方

中国での食事中の過ごし方は、食事中にうるさくすることはマナー違反とされている日本とは違い、温かい料理をみんなでテーブルを囲んで楽しく食べることが食事のマナーとされています。

したがって、中国の食事会は2時間以上の長時間になることも珍しくありません。
また、中国人の方は、食事の支払いをその場にいる人たちで折半をする概念があまりなく、誰か1人が支払うケースが多いことが日本の食事文化との違いです。

■直箸

他人と食事をする際、自分が使っているお箸を使って大皿料理を取り分ける「直箸」は、日本では好ましくないとされています。

しかし、中国の食事文化の場合は、普段の食事や会食の場合でも、直箸で自分が食べる分の料理を取り分け、他人に取り分けることもあるようです。

他人とは一定の距離を取ることが相手を大切に想う意味を持つ日本とは違い、距離を取らないことが相手への敬意を示したり、親愛の気持ちを示したりする意味を持つのが中国の食事文化です。

中国の食事マナー【2】大皿料理は一口だけ残す

中国料理の食事マナー

日本料理の場合は、残さずきれいに食べることがマナーとされており、料理を提供してくれた方への敬意を示すことにもなります。

しかし、中国料理や韓国料理の場合は、あえて少し残して取り分けることが食事マナーとされています。大皿料理を取り分ける際は、レンゲ一口分以上を残すことで「残してしまう位、たっぷりもてなしてもらって満足した」ということを示すサインになります。
ただし、自分の皿に取り分けた料理を残すことはマナー違反です。食べきれる分だけ取りましょう。

中国の食事マナー【3】食べ方

■大皿料理をシェア

中国料理のフルコースの場合は、前菜やスープ、メイン料理、点心やデザートなどで構成されています。

ただし、前菜や主菜は、複数の種類が出され、大皿で運ばれてきた料理を各自取り分けるのが定番ですので、周りの人とメニューを相談しながらオーダーするのがおすすめ。注文の品数は偶数が縁起が良いとされています。料理を取り分ける場合は、目上の人が料理を食べてから自分も食べ始めましょう。

料理の取り分け方は、最初は料理を崩さないように少しの量を自分の皿に取り分けて食べ、残っているようでしたら追加で取り分けるようにしましょう。

■目上の人から食べる

料理を食べるときは、目上の人が料理に手をつけてから食べ始めましょう。
同様に、料理を取り分ける時も目上の人から取ります。やり方は、最初は料理を崩さないように少しの量を自分の皿に取り分けて食べ、残りを後から取り分けてください。

■お皿は持ち上げない

中国料理の場合、お皿は持ち上げずに食べるのが正しいマナーです。また左手はテーブルの下に置いておき、器に添えなくて良い点も、日本料理の食事マナーとは違うところですね。お茶碗は持ち上げてもOKとされていますが、口をつけるのはやめましょう。

■基本はお箸を使って食べる

中国料理では、基本的にはお箸を使って食べますが、食事前や、食事中は、箸を縦に置くのがマナーとされています。箸を横に置くことは「食事が終わった」というサインになります。

北京ダックや海老料理、中華まんじゅうなどは手を使って食べましょう。口に入りきらない春巻きやシュウマイのような食べ物は、箸で切り分けてから口に運びます。

■レンゲの使い方

レンゲの持ち方は、レンゲの柄の部分に人差し指をのせて、親指と中指でつまむように持ちます。

スープも大皿から自分のお皿に取り分けますので、こぼさないように注意しましょう。レンゲでスープをすくって飲む場合、音を立てずに静かに飲むのがマナーです。麺類を食べる場合は、レンゲに一口分を乗せてから食べましょう。

小籠包を食べる場合は、レンゲにアツアツの小籠包をのせて少し穴を空けたら、肉汁を軽く吸います。その後に、スープをこぼさないようにレンゲを口に運ぶのが中国での食事マナーです。

◼️げっぷ、くちゃくちゃはOK

食事中のげっぷは、日本の食事マナーではありえないことですが、中国の食事マナーではげっぷは「食事に満足したサイン」なんだそうです。また、くちゃくちゃと音を立てて食べることも、中国ではマナー違反にはならないんですよ。ただし、スープや麺を音を立ててすすることはマナー違反になるので気をつけましょう。

中国の食事マナー【4】円卓のマナー

中国料理のレストランで目にする機会が多い、丸いテーブルの「円卓」は、日本と同じように、入り口から一番遠い席が上座になります。

円卓は、ターンテーブルになっているので、料理を取り分けたら、時計回りにゆっくりと回すようにしましょう。一言「回します」と声をかけてから回すと安心ですね。

ただし、料理を取る際に立ち上がるのはマナー違反とされています。サーバーがある場合は、ターンテーブルからはみ出してしまわないように置きましょう。

中国の食事マナーでは、料理ごとに取り皿を変えるのが一般的ですが、食べ終わったお皿やグラス、お箸などをターンテーブルの上にのせるのはNGマナーとされています。

中国ならではの食事マナーはいかがでしたか?日本とほど近い国でありながら、食事文化は大きく異なります。日本と中国の食事文化を比較してみると楽しいかもしれません。中華料理を食べる際には、マナーを意識して食事を楽しんでみてくださいね。

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