顔を日焼けした後は、とてもヒリヒリしますよね。そして、症状が落ち着いたと思ったら、次は皮がむけて悩む場合もあります。顔を日焼けした時の皮むけはなぜ起こるのでしょうか?原因と対処法についてご紹介します。
顔を日焼けしてしまった後、突然皮がむけることがあります。なぜ日焼け後の肌は皮がむけてしまうのでしょうか?
日焼け後に起きる皮むけの正体は、古くなった角質です。角質とは人間の肌の1番表面にあるもので、肌を保湿したり保護する役割があります。
角質は紫外線や乾燥、摩擦などにとても弱く、ダメージを受けると使いものにならなくなります。通常、健康的な肌の角質は28日周期ほどではがれ落ち、また新しい角質が出るものです。
日焼けによって顔の皮がはがれるのは、日焼けのダメージを受けた角質がポロポロとはがれ落ちようとしているから。
健康的な肌のターンオーバーの周期が28日なのに対し、それ以前にはがれ落ちようとしている状態なときに、皮むけが起こります。顔だけでなく、全身の日焼けにも同じ状態が起きるのです。
日焼けした顔の皮がむけた時、見た目も綺麗とは言えないため、早く皮をはがしきってしまいたいと考えるでしょう。しかし、無理に皮をむくと、肌に大きなダメージを与えるかもしれません。日焼けした顔の皮がむけた時のNG対処法についてご紹介します。
■無理やり皮をむいている
皮がむけている状態の肌は、かさぶたを張った傷跡と同じようなものです。皮がついていることによって、何とか皮膚を外部の刺激から守っています。
かさぶたの場合、無理にはがすと、ツルツルとした未熟な皮膚が表面に出てきます。新しい皮膚が出来上がれば、かさぶたは自然とはがれ落ちていきます。
日焼け後の皮むけも一緒で、顔の皮を自分でむいてしまうと、皮膚の下にある新しい皮下組織もはいでしまい、肌の組織を傷つけてしまうのです。
だからこそ、顔の皮が気になっても無理やりむくことは控えましょう。
■ゴシゴシと刺激する
日焼けによる皮膚の皮むけが起きている時は、肌に刺激を与える行為は避けましょう。
自分ではがそうとしていなくても、知らず知らずのうちにはがしてしまう可能性があるためです。
スクラブ洗顔やピーリング、ゴマージュなどを使用した角質ケアは、肌のダメージ負担が大きいので絶対にやめてください。
また、タオルでゴシゴシこすったり、洗浄力の強すぎるクレンジングを長時間肌の上に乗せたりするのもNGです。
日焼けした顔の皮膚がむけてしまった時の、正しい対処法についてご紹介します。
■極力刺激を与えない
日焼けした肌の皮膚がはがれている時は、極力刺激を与えない工夫が必要になります。メイクをする時は、石鹸で落としやすいコスメを使い肌の負担を減らしましょう。
皮膚がはがれた状態で化粧をしても、化粧ノリはよくないので、薄く化粧をしたり肌に優しい化粧品などを使って保護することを意識しましょう。
■スキンケアで刺激を与えない
新しい肌に生まれ変わるまでは、なるべく低刺激なスキンケアを使うようにしましょう。皮むけが起きた肌は刺激に敏感な状態なので、できるだけ肌に負担をかけないようなスキンケアが大切です。
また美白化粧品も同様に、低刺激なものを使いましょう。使用前に皮膚に異常が出ないか、確認してから使うことをおすすめします。
■洗顔は水で行い乾燥を防ぐ
日焼けしたあとの肌は乾燥状態となり、水分が失われています。そのため、洗顔料で洗顔したら水で洗い流して、乾燥を防ぎましょう。
また、日焼け後は刺激に対して肌が敏感になるので、たっぷりの泡で優しくこすらずに洗います。泡を流すときは、洗い残しがないように丁寧に落としましょう。洗顔後はたっぷりの化粧水をつけて乾燥を抑えます。
■皮膚ははがさずに保湿する
保湿することで、皮膚に潤いが加わり外的刺激から皮膚を守ります。皮膚に潤いがあると、新しい皮膚を作るための環境を整えます。
日焼けによる乾燥肌は治癒力が弱く、新しい皮膚の生成に時間がかかります。そのため、無理に皮をはがしてしまうと、新しく作り出されている皮も一緒にはがれてしまいます。
シミやくすみを引き起こす原因となるため、皮ははがさずにしっかりと保湿しましょう。
■油分が豊富なクリームで潤いを与える
化粧水で肌を整えたあとは、油分を含んだ乳液や保湿クリームで、肌の潤いを逃がさないように閉じ込めましょう。
日焼けした肌は砂漠みたいに乾燥しているため、化粧水で水分を与えても蒸発します。だからこそ、蒸発を防ぐ働きをする油分が豊富なクリームで蓋をするのです。
乳液と保湿クリームについては、どちらを使っても役割を果たしますが、保湿クリームの方が油分を多く含んでいます。
さらに、クリームで肌の表面を薄くカバーして外部刺激から守る働きもあるので、日焼け後は保湿クリームでケアするのがおすすめです。
保湿クリームのようなこってりとしたクリームが苦手な場合は、さっぱりとしたテクスチャーの乳液が良いでしょう。
日焼けした後の肌は、しっかりケアをしないと皮が早く剥がれ落ちる場合があります。日焼けしてしまった後の正しいケア方法についてご紹介します。
日焼けした後、最も大切なケアは肌を冷やすことです。肌をしっかり冷やして、ほてりを抑えます。日焼けした肌は火傷とほとんど同じ状態なので、必ず熱を冷ましてからのケアが大事です。
冷水や氷などで冷やす方法もありますが、日焼け後でも使用できる低刺激なスキンケアもあります。肌を鎮静しながら、デリケートな肌を保護できるのでおすすめです。
日焼け直後から美白アイテムを使いたくなりますが、日焼けしたからといって、すぐに使う必要はありません。
美肌効果が期待できる化粧水やクリームには、たくさんの成分が含まれています。そのため、日焼けした肌には刺激が強く、肌が炎症してしまうかもしれません。美白成分の化粧品は肌が落ち着いてから使用しましょう。
日焼けしたあとは体内の水分も失われているため、積極的に水分を摂りましょう。内側から水分を多く摂ることで、保湿効果を促します。
ただし、コーヒーや紅茶など、カフェインを含む飲み物は利尿作用があり、さらに水分がなくなるかもしれません。できるだけ水やノンカフェインの飲み物を摂るように意識しましょう。
ビタミンを含んだ食べ物から、日焼けした肌をケアする方法もあります。ビタミンには抗酸化作用が含まれており、シミの原因でもあるメラニン色素の生成を抑制する効果が期待できます。
とくに、いちごやキウイなどに含まれるビタミンCには、抗酸化作用が多くあるので、積極的に取り入れると良いでしょう。
また、しわやくすみなどに繋がる活性酸素を取り除くビタミンA(にんじんやレバー)、肌の新陳代謝を促すビタミンE(アーモンドやアボカドなど)の食材も一緒に取り入れると、より効果的です。
食べ物から取り入れることが面倒と感じる場合は、サプリメントで手軽に摂取することも可能です。
日焼け後は皮膚のバリア機能が未熟なため、紫外線の影響を受けやすいです。そのため、日光を浴びると、再び炎症を起こしたりシミが出やすくなったりするなど、肌トラブルを引き起こすかもしれません。
UVカットのある長袖やサングラス、日傘などを活用して直接、日光が当たらないように意識しましょう。また、日焼け止めは肌の炎症の原因となる紫外線のUV-Bを防止するSPFの高い数値を使うのがおすすめです。
ここでは、日焼けした肌におすすめのスキンケアや洗顔を紹介します。
どの商品も低刺激で安心して使えるものばかりですが、肌の状態によっては合わない場合もあるので、自分に適した商品を見つけましょう。
コパトーンはアロエ配合で、肌の炎症を抑えつつ肌に潤いを与えます。また、体の火照りにも効果が期待できて日焼け直後に塗ることも可能です。
のびの良いジェルでメントールが含まれているため、塗ったあとは肌がひんやりとします。日焼け後のアフターケアにおすすめの保湿ジェルです。
無香料なので匂いが移る心配がなく、香りに抵抗のある方も安心して使用できます。
ミスト化粧水で手軽にサッとケアができるため、時短で日焼けした肌を整えたいときにおすすめです。
皮膚のバランス状態を整えて乾燥を防ぎつつ、肌の火照りもおさえます。きめ細やかなミスト化粧水で肌の奥まで成分を届け、しっかり潤いを与えます。
赤ちゃんでも使えるほどの低刺激な化粧水で、日焼け直後の敏感肌にも痛みを感じにくいでしょう。
乾燥が気になる人におすすめの化粧水で、敏感肌や不安定な肌の状態にも使えます。
肌に嬉しいビタミンやミネラル、アミノ酸などを含むアロエベラが配合されており、高い美肌効果が期待できるでしょう。
日焼け後のクールダウンとして使うのもおすすめですよ。
季節の変化やストレス、外的刺激など、さまざまな原因によって起こる肌トラブルに対して肌を整える洗顔料です。
ふわふわの泡で肌を優しく包み込み、洗顔後のつっぱりも感じません。保水力もあるので、日焼けにより失われた肌の水分補給にもぴったりです。
ほのかにハーブのような香りがあり、楽しく毎日の洗顔ができますよ。
超微細ナノカプセル技術を採用しており、肌の角質層よりも小さい成分が肌の奥まで届く優れもの。日焼けで乾燥して成分が入りにくい肌でも成分を浸透させられます。
ベタつきのないテクスチャーはサラッとしたつけ心地で、1日潤いをキープする持続型化粧水です。
高級感溢れるパッケージデザインも魅力的で、インテリアとして飾ってもオシャレですね。
肌をなめらかにする効果が期待できるハトムギが含まれた化粧水は、サラサラしたテクスチャーで使いやすい特徴があります。
日焼けのダメージを受けた肌にも潤いと透明感を与えて、肌本来の明るさを手にします。
価格が安く量が多いため、コットンにハトムギ化粧水を馴染ませて贅沢にパックとして使ってもOKですよ。
3種類のビタミンCを含んだ美容液は、高い浸透力と即効性があるので効果を感じやすい点が大きな魅力。他にもセラミドやビタミンE、ヒアルロン酸など、美肌に欠かせない成分が豊富に含まれています。
濃密な美容液で、少量でも顔全体に馴染ませられて日焼けのダメージに働きかけることが可能。
美容液の使うタイミングは、化粧水で肌を整えたあとがおすすめです。美容液後は乳液や保湿クリームで、水分や成分が逃げないように蓋をしましょう。
乾燥性敏感肌でも安心して使える優しい日焼け止めです。
肌のバリア機能を維持するセラミドの働きを守りつつ、潤いを与えるセラミドケアが含まれています。
まるで化粧水をつけているかのようなさらっとしたつけ心地で、日焼け止め特有のベトベト感はありません。
みずみずしくてさらりとした感触で、すっきりとしたつけ心地のある日焼け止めです。
美白効果の期待できる成分も配合されており、紫外線のダメージをしっかりカットしながら美肌ケアもできます。
場所を取らないコンパクトサイズで、ポーチに入れて手軽に持ち運べるため、日々の日焼け対策におすすめです。
日焼けした顔の皮むけについてご紹介しました。日焼けしてしまった顔が皮むけしてしまうと、化粧がのりにくくなります。だからといって無理矢理はがすことはNGです。次の新しい角質ができあがるまでは、刺激を与えない生活を心がけましょう。