気に入って買ったアイシャドウが、すぐに取れてしまったり思い通り発色しなかったり、そんな悩みを抱えていませんか?そんな時にはアイシャドウベースがおすすめです。アイシャドウベースの効果や正しい使い方についてご紹介します。
【目次】
まずはよくあるアイシャドウの悩みについてご紹介します。
アイシャドウの悩みの1つが、粉飛びです。もともと密着の良いアイシャドウを使っていれば、粉が飛ぶことはありませんが、粒子が粗いアイシャドウはブラシや指に取る前に粉飛びしてしまいます。
このまままぶたに乗せると、思うように肌に密着せずに色ムラができてしまいます。アイシャドウの入っている容器が汚れるのはもちろん、二重の溝の部分にアイシャドウが溜まってしまうこともあります。
色味が気に入って買ったアイシャドウも、なかなか色が乗りにくいものがあります。見たまま発色してくれるかと思ってまぶたに乗せてみても、発色が悪く思った通りの仕上がりになりません。
もともと発色が悪いアイシャドウは、何度重ねづけしたとしてもしっかり発色しないため、せっかく買ったアイシャドウが無駄になってしまいます。
メイクしたての頃はきれいな仕上がりなのに、夕方になって鏡を見てみるとアイシャドウがすべて取れていた!なんてこともあります。アイシャドウは塗った直後はしっかり塗れていたとしても、持続性があまり良くないものもあります。
メイク直しをする時に、ファンデーションだけでなくアイシャドウももう1度直さなくてはいけなくなるため、とても面倒です。1日中メイク直しなしで過ごしていきたい時は使えなくなるため、色味が気に入ってても出番が少なくなってしまいます。
大粒のラメが入っているアイシャドウは、アイメイクをする時に下まぶたや頬に落ちて、ラメが目立ってしまうことも。大粒でギラギラ感の強いアイシャドウであれば、少し下まぶたについただけでも目立ちます。
せっかくきれいに仕上げたベースメイクの上についてしまうと、もう1度ファンデーションやコンシーラーで隠さなくてはいけません。ラメの粒が大きければ大きいほど目立ちやすくなるので、ラメがたくさん入っているアイシャドウを選ぶ時はラメ落ちしないか、慎重になりやすいです。
アイシャドウベースとは一体どんなものなのか、詳しく見ていきましょう。
アイシャドウベースとは、練り状のプライマーのことをいいます。名前の通りアイシャドウの前に塗る下地のようなものです。化粧下地を塗るとファンデーションのノリが良くなるように、アイシャドウ前に使用することでアイシャドウの密着を良くします。
アイシャドウベースという名前ではありますが、アイシャドウだけでなく眉毛にも使えるようなアイテムもありますよ。
アイシャドウベースはほとんど色味がつかないものが多いです。アイシャドウベース自体に色がついているものもありますが、アイシャドウの色味を邪魔しない程度の色つきです。
まぶたに乗せると無色に変化するものや、ほんの少しだけまぶたをトーンアップさせるようなものもあります。ほとんど色の変化がないものばかりなので、どんな肌色の人でも使えるものばかりです。
アイシャドウベースは練り状のプライマーですが、実際にまぶたに乗せるとサラサラした質感に変化します。触ってみると滑らかな質感なのですが、まぶたにスルスルと伸びて、すぐになじんでいきます。
スキンケアやファンデーションなどが乗っているまぶたをフラットな状態にして、アイシャドウのノリを良くします。
アイシャドウプライマーと似ているものといえば、リキッドアイシャドウです。リキッドアイシャドウは、肌を色づけるのを目的に作られていますが、アイシャドウプライマーは、あくまでアイシャドウの前に使うものです。そもそもの目的が違うので、質感がまったく違っているものが多いです。
リキッドアイシャドウをアイシャドウベース代わりに使用できるものもありますが、アイシャドウベースをアイシャドウ代わりに使用することはできません。また、コンシーラーと似ているアイシャドウベースもありますが、コンシーラーのようなカバー力はありません。
コンシーラーはまぶたの色味をフラットにすることに効果的ですが、アイシャドウの密着を良くするような効果はありません。
では、アイシャドウベースを塗る効果とは、具体的にどんなものがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
まずアイシャドウベースは、アイシャドウの密着を良くする効果があります。アイシャドウにはいろいろな種類がありますが、まぶたにピタッと密着してくれるものもあれば、すぐに落ちてしまうものもあります。
特にプチプラ価格のアイテムは、密着度があまり良くないものもあります。そこでアイシャドウベースを乗せてからアイシャドウを乗せることによって、しっかり密着させます。
アイシャドウベースは、アイシャドウの発色を良くする効果もあります。普段何気なく使っているアイシャドウは、もしかしたら本来の発色を出しきれていないことがあります。そこで、アイシャドウベースを下に仕込むことによって、もっと発色の良い本来のアイシャドウの色味を楽しむことができます。
アイシャドウベースを塗ることで、アイシャドウの仕上がりがまったく変わってきます。なかなか発色せずにどう使ったらいいのかわからなかったアイシャドウも、アイシャドウベースを仕込むだけで美しい発色へと変えることができますよ。
アイシャドウベースは、まぶたのべたつきを抑える効果もあります。化粧下地やファンデーションの前に、肌についている油分をオフしてからメイクをする人がいますが、目元までしっかりオフできている人は少ないです。
まぶたは凹みになっている部分なので、スキンケアの油分や化粧下地、ファンデーションなどの油分が溜まりやすいです。そこで、アイシャドウベースを仕込むことによって、まぶたをサラサラな状態に整えます。それによって、アイシャドウの持ちを良くすることにも繋がりますよ。
アイシャドウベースを使うことによって、粉飛びやラメ落ちを防ぐことができます。何も塗っていないまぶたに粒子が大きいアイシャドウやラメを乗せてしまうと、いろいろな部分に粉が落ちて、せっかく整えたはずのベースメイクが台無しになってしまいます。
1度落ちたラメはなかなかオフするのが難しく、メイクがやり直しになってしまいます。そこでアイシャドウを塗る前にアイシャドウベースを仕込むことで、ラメ落ちや粉飛びを防ぐことができます。
ここからは、おすすめのアイシャドウベースの選び方についてご紹介します。
まずは色がつくものかどうか、しっかりチェックしましょう。とはいっても、コンシーラーのようにカバー力があるものではないので、色がついているものでもほんの少しニュアンスが変わる程度です。
特にこだわりがないという人は、無色タイプがおすすめです。少しだけまぶたをトーンアップさせたいという人は、肌色やパール入りのものを選ぶと良いでしょう。
色つきのものはコンシーラーやコントロールカラーを使わずに、少しだけトーンアップできるので、アイシャドウへの影響も少なく持ちもよくなります。まぶたの若干のくすみが気になる人におすすめです。
アイシャドウベースは、肌への密着度が高いかどうかが大切です。アイシャドウベース自体アイシャドウとの密着を良くするものですが、ものによってはなかなかサラサラにならず、アイシャドウを乗せると一緒にこすれてしまうというものもあります。
しっかりまぶたに密着して、アイシャドウを上から乗せても動かないようなアイシャドウベースを選ぶようにしましょう。
アイシャドウベースを選ぶ時は、べたつきがないかもチェックしましょう。もともと練り状のプライマーなので、ものによってはべたつきを感じるものもあります。アイシャドウベースと謳っていながら、あまり意味がないものもあるので、質感はしっかりチェックするのがおすすめです。
塗る前は多少のべたつきを感じるものでも、肌に乗せることでサラサラな状態に変化していきます。すぐに質感が変化をするものの方が、時短になるので質感の変化にも注目するようにしましょう。
アイシャドウベースを選ぶ時は、ムラになりにくいかもしっかりチェックしましょう。アイシャドウベースは、使用する量がそこまで多くなくても大丈夫ですが、量を多く取ってしまった場合、どうしてもムラになってしまうものもあります。
そうなるとその後に重ねるアイシャドウもムラになってしまうので、できるだけムラにならないものを選ぶ必要があります。まずまぶたに伸ばしやすい滑らかなテクスチャーのものを選ぶのがおすすめです。1ヶ所にとどまってしまい、なかなか伸ばせないようなアイシャドウベースはやめるようにしましょう。
アイシャドウベースを選ぶ時は、コスパの良さも重要です。アイシャドウベース自体1回に使う量はそこまで多くないため、長い期間持つものも多いです。しかし、あまりに入っている量が少ないものであれば、すぐに消費してしまうので、できるだけ長期間持つような、コスパの良いものを選ぶようにしましょう。
また、アイシャドウベースにもプチプラとデパコス、両方ありますが、自分がこの値段を出して使いたいと思えるようなアイテムを選ぶようにするのが大切です。
アイシャドウベースを使う上で、よくある悩みについてご紹介します。
アイシャドウベースを塗ると、二重の幅の部分にだけ溜まってしまうことがあります。それはアイシャドウベースを塗り過ぎているからです。なかには、質感的に溝に溜まりやすいというものもあるので、注意が必要です。
アイシャドウベースの時点で溝に溜まってしまったら、その後に乗せるアイシャドウもまた溝に溜まってしまいます。アイシャドウベースを塗る量は本当に少量で良いので、少しずつ少しずつ塗り広げるように注意して使ってみると良いでしょう。
アイシャドウベースは無色透明なことも多く、まぶたの上に乗せてもちゃんと塗れているのかわからないものもあります。だからこそ、何回も何回も重ねてしまい、アイシャドウのヨレや二重幅に溜まる原因になってしまいます。
アイシャドウベースが乗っているか確認するためには、質感をチェックしてみましょう。塗っていない方のまぶたと比べて、サラッとしていたりしっとりしていたら、アイシャドウベースがしっかり塗れているサインです。
変わっているかわからないからといって、何度も重ねることがないように、少量ずつ塗って様子を見るようにしましょう。
アイシャドウベースを使っているのに、使っていない時との差がわからないという場合があります。それは、アイシャドウベース自体がアイシャドウと合っていないか、変化に気づいていない場合があります。
アイシャドウベースが効果を発揮しているのか見極めるためには、片方にアイシャドウベースを塗って、片方に塗っていない状態でアイシャドウを重ねてみましょう。アイシャドウベースを塗っていた方が持ちが良くなったり、発色が良くなったりしていたら、アイシャドウベースが効果を発揮している証拠です。
あまり変化がないという場合は、アイシャドウベースが合っていない可能性が高いので、違うアイシャドウベースを見つけるのがおすすめです。
アイシャドウベースを均一に塗るのが難しいというケースも。アイシャドウベースの中には、特殊なテクスチャーのものもあり、扱いが難しいアイテムもあります。その場合は、指で塗るのではなくブラシなどのツールを使って塗るのがおすすめです。
コンシーラーブラシなどを使って、まぶたに薄く広げるように乗せれば、均一に乗せやすくなります。それでも均一にできない場合は、アイシャドウベースが合っていない場合もあるので、違うものを使ってみると良いでしょう。
ここからはアイシャドウベースの塗り方についてご紹介します。
まず日焼け止めまでしっかり塗っておく必要があります。スキンケアはしっかり終わらせて、できるだけまぶたの上の油分をオフしておくのがおすすめです。まぶたはできるだけ油分がない方が良いですが、まぶたも日焼けします。そのため、日焼け止めだけはしっかり仕込んでおくようにしましょう。
アイシャドウベースを塗る場合は、できるだけファンデーションは塗らない方が良いです。ファンデーション自体の油分がとても多いので、アイシャドウのヨレの原因になります。
どうしてもまぶたのくすみをオフしたいという場合は、油分の少ないパウダーファンデーションを使うか、油分が少ないコントロールカラーを使ってくすみを取り除くようにしましょう。
アイシャドウベースは、基本的に指で塗るのがおすすめです。どうしても色ムラが気になるという場合は、ブラシを使っても良いですが、指を使った方が細かい部分まで調整しやすいです。
アイシャドウベースは、ほんの少量で十分です。まずは指先に少しだけつけてまぶたに伸ばし、足りない分をつけ足していくようにしましょう。
指につけたアイシャドウベースを、まぶたにまんべんなく塗っていきましょう。まぶた全体に塗るのがおすすめです。アイホールを意識しながら、細かい部分まで塗り残しのないように塗っていきましょう。
特に目のキワや目尻部分は塗り残しやすいので、まぶたを引っ張りながら乗せてあげるようにしましょう。アイシャドウベースは、下まぶたにも塗っていきます。アイシャドウを塗るであろう部分に、指を使って伸ばしていきましょう。
アイシャドウベースは、ものによってはアイブロウベースにも使用可能です。眉毛を描く前に、消えやすい眉尻部分を中心に、少量だけアイシャドウベースを重ねていきましょう。どうしても眉尻部分が落ちてしまって悩んでいるという人は、アイシャドウベースを重ねてあげるのがおすすめですよ。
アイシャドウベースの上に重ねるアイシャドウの選び方についてご紹介します。
アイシャドウを選ぶ時は、密着が良いものを選ぶのがおすすめです。アイシャドウベースを使うことで、肌への密着は良くなりますが、最初から良いものを使った方が良いに越したことはありません。
肌への密着が良いアイシャドウを選ぶことによって、アイシャドウの持ちも良くなります。しっとりした質感のもので、粒子が細かいものは肌に密着しやすく、仕上がりもきれいです。
値段関係なく密着度が高いアイシャドウはたくさんあるので、できるだけしっとりしているものを選ぶのがおすすめですよ。
アイシャドウは発色の良さも重要になります。アイシャドウによっては、見たまま発色のものもあれば、ぼんやりとしていてなかなか発色してくれないようなものもあります。発色が悪いアイシャドウは、アイシャドウベースを使ったとしても発色の良いアイシャドウにはかないません。
できるだけ発色が良いアイシャドウを使った方が、仕上がりがきれいになります。アイシャドウベースの上に重ねればさらに美しくなるので、できるだけ発色が良いアイシャドウを選ぶようにしましょう。
ラメが入っているアイシャドウは、できるだけラメ落ちしにくいものを選ぶのがおすすめです。ラメが入っているアイシャドウは、仕上がりがとてもかわいいですが、ラメ落ちするだけで一気に顔全体の印象が変わってしまいます。
夕方に鏡を見ていたら顔中ギラギラ輝いていた!なんてことにならないようにするためにも、できるだけラメ落ちしにくいものを選ぶようにしましょう。少しくらいのラメ落ちであれば、アイシャドウベースによって密着を良くすることができますが、ものによってはアイシャドウベースでもどうにもできないこともあります。
特にグリッターのように、ラメの粒が大きいものを選ぶ時は、しっかり肌に密着するものを選ぶことが大切ですよ。
アイシャドウを選ぶ時は、自分に合った色かどうかも大切になります。パーソナルカラーを意識している人であれば、できるだけ自分の肌の色に合ったものを選んだ方が、全体の雰囲気が良くなります。
自分に合わないアイシャドウを選んでしまうと、顔全体がくすんで見えたり、クマがより目立ってしまったり、ほうれい線が浮き出て見えたり、あまり良いことがありません。
自分に合わないアイシャドウを使うと、目が小さく見えてしまうこともあるので、パーソナルカラーを意識しているという人は、自分に合ったカラーを選ぶようにしましょう。
ここからはおすすめのアイシャドウベースについてご紹介します。
CANMAKEのラスティングマルチアイベースWPは、目元のメイクをキープする下地です。まぶたに乗せると透明になり、アイシャドウのきれいな発色を持続します。汗や水、涙に強いウォータープルーフタイプのアイベースです。
CANMAKE ラスティングマルチアイベースWP / ¥550
CLARINSのラディアントアイベースは、トリートメントとメイクアップ機能を兼ね備えた下地です。保湿成分でまぶたを潤わせながら、肌色を均一に見せます。目元のハリ感をプラスしながら、メイクのノリや色持ちを良くします。
CLARINS ラディアントアイベース / ¥5,280
M·A·Cのクリームカラーベースは、まぶたにさまざまなニュアンスを与えるアイシャドウベースです。発色が良く透明感のあるクリームで、アイシャドウの発色を良くします。パールタイプからオレンジタイプまでさまざまなカラーがあります。
M·A·Cクリームカラーベース / ¥3,520
excelのアイシャドウベースは、薄く伸びてまぶたにピタッと密着するアイシャドウベースです。リピジュアとプレコラーゲン配合で、まぶたに潤いを与えます。アイシャドウの前に重ねることで、発色や輝きが長持ちします。
excel アイシャドウベース / ¥1,045
LUNASOLのアイリッドベース(N)は、まぶたのくすみをリセットして、アイシャドウの発色を良くします。美容液成分配合で、まぶたをケアします。2色展開で、肌の色やメイクによって使い分けができます。
アイシャドウベースについてご紹介しました。アイシャドウベースを使うことで、眠っていたアイシャドウを使いこなせる可能性がありますよ。アイシャドウベースにもいろいろなものがあるので、自分に合ったものを使うようにしましょう。アイシャドウベースを使って、アイシャドウ本来の色味を楽しみましょう。