近年トレンドのスイーツとして注目されているのがバスクチーズケーキです。今回は、バスクチーズケーキが人気の理由や、作り方や材料、バスチーを作る際におすすめのクリームチーズや生クリーム、レシピをご紹介します。
【目次】
近年トレンドのスイーツとして注目されているのが、バスクチーズケーキです。
そもそも、バスクチーズケーキとは、スペインのバスク地方のバル(軽食を出す喫茶店や居酒屋)発祥といわれているチーズケーキです。省略して「バスチー」と呼ばれることもありますね。バスクチーズケーキの特徴というと、丸いケーキ型にラフに敷かれたクッキングシートに生地が入れられて焼かれたチーズケーキで、表面が焦げたインパクトのあるチーズケーキです。
バスクチーズケーキ人気を受けて、近頃は、ケーキ屋さんやスイーツショップ、パティスリーやパン屋さんで販売され、カフェやレストランのメニューにラインナップされることも増えてきました。バスクチーズケーキは、今やコンビニでも発売されています。バスクチーズチーズを自宅で手作りする方も増えてきました。
すでにバスクチーズケーキを手作りしたことがある方や、焼きたてのバスチーを食べたことがある方ならおわかりかと思いますが、バスクチーズケーキは、焼きたては半生のような状態で、とろとろとした食感が魅力のチーズケーキです。
また、バスクチーズケーキは、クリームチーズと生クリームを使用したチーズケーキで、ミルクやチーズの濃厚な味わいのチーズケーキというのも人気を集めている理由ですね。
そして、バスクチーズケーキの大きな特徴となっている表面の焦げですが、バスクチーズケーキは焦げた部分も一緒に食べるチーズケーキです。コクのあるチーズケーキに、まるでカラメルのような味わいの焦げがアクセントになった、絶妙で複雑な味のハーモニーを楽しめるのがバスクチーズケーキです。
スイーツとして味わうのはもちろん、ワインのおつまみとして楽しんでいる方も多いですね。
そして、バスクチーズケーキは、焼きたてはとろりととろけるような口どけが魅力ですが、焼いた後にしっかりと冷やすことで、生地がギュッと締まり、濃密なチーズの味わいのチーズケーキになります。
おうちでバスクチーズケーキを作れば、焼きたてと冷却後の食感の違いを楽しめるので、1度で2回のおいしさを味わえるのが魅力ですね。
今回は、バスクチーズケーキの基本の作り方や失敗しやすいポイントをご紹介します。バスチーを手作りする際に使用したいクリームチーズや生クリーム、おすすめレシピもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
難しそうなイメージがあるバスクチーズケーキですが、実は、少ない材料で作れるチーズケーキです。また、バスクチーズケーキの作り方は、材料を1つのボウルに入れて混ぜ、型に入れて焼くだけです。作業工程も少ないので、お菓子作り初心者さんでも作りやすいスイーツですよ。バスクチーズケーキの基本の作り方と、バスクチーズケーキを作る際に必要な材料や道具をご紹介します。
バスクチーズケーキを手作りする際に必要な材料や道具は、
・15cmか16cmの底が抜けるケーキ型:1台
・クリームチーズ:400g
・卵:2個
・生クリーム(脂肪分40%以上の生クリームがおすすめ):200mL
・グラニュー糖:80g
・薄力粉:大さじ1杯(約9g)
・オーブンレンジ
・ボウル
・ゴムベラ
・泡立て器
・キッチンスケール
・計量スプーン(大さじ)
・クッキングシート
・粉ふるい
・竹串
・食品用ラップ
です。18cmのケーキ型でも作ることができます。18cmのケーキ型を使用する場合は、
・クリームチーズ:400ɡ
・卵:4個
・生クリーム:360mL
・グラニュー糖:120ɡ
・薄力粉:大さじ1杯と1/2杯
などのような材料で作りましょう。
基本のバスクチーズケーキの作り方は、
①クリームチーズと生クリームを冷蔵庫から出して常温に戻しておきましょう。卵もボウルに割って入れ、しっかりと溶いて常温に戻しておきましょう。
②ケーキ型にクッキングシートを敷きます。クッキングシートを大きく切り、水で濡らしたらクシャクシャに丸めてシワを付けたら、ケーキ型に敷きます。このようにすることで、バスクチーズケーキを焼いた際に、バスクチーズケーキとクッキングシートが剥がれやすくなります。
③ボウルにクリームチーズを入れたら、ゴムベラで混ぜて滑らかにしましょう。
④③にグラニュー糖を加えてゴムベラで混ぜましょう。
⑤④に溶き卵を2回~3回に分けて入れて混ぜましょう。
⑥ここで、オーブンを220℃で余熱しておきましょう。
⑦薄力粉を粉ふるいで振るったら、⑤に加えて混ぜましょう。
⑧⑦に生クリームを加えて混ぜましょう。
⑨ケーキ型に⑧を流し入れましょう。濡れ布巾を作業台に敷いたら、上からケーキ型を上から軽く落としてトントンと振動を与えて、空気を抜きましょう。
⑩220℃に余熱したオーブンで25分~40分焼きましょう。18cmのケーキ型を使用する場合は30分~45分焼きましょう。
15cmや16cmのケーキ型を使用する場合は、焼き始めて20分が経過してから、バスクチーズケーキの火の通り具合や焼き色を竹串でチェックしてオーブンの温度を調整します。18cmのケーキ型を使用する場合は、焼き始めて25分が経過したら、バスクチーズケーキの様子をチェックしてオーブンの温度を調整しましょう。
バスクチーズケーキの表面に焼色がしっかり付いている場合は、オーブンの温度を180℃に下げて5分~10分程度焼くと、バスクチーズケーキの中まで火が通って固まります。しかし、バスクチーズケーキの表面に焼色があまり付いていない場合は、オーブンの温度を230℃~250℃に上げて5分~10分程度焼くと、焼き色を付けることができますよ。
⑪バスクチーズケーキの表面が軽く焦げたらオーブンから取り出しましょう。焼きたてのバスクチーズケーキは、ふるふるとしていて柔らかいので、すぐにケーキ型から取り出そうとしたり、カットしたりすると形が崩れてしまうことがありますので注意しましょう。
あとは、粗熱を取り、上から食品用ラップを被せて、冷蔵庫で3時間以上冷やしましょう。
などのように行いましょう。
バスクチーズケーキを作る際には、いくつか注意したいことがあります。
例えば、バスクチーズケーキは、焦げ目のついた見た目が特徴です。チーズケーキとチーズケーキの上の焦げを一緒に食べることで、キャラメルのようなほろ苦くコクのあるチーズケーキを楽しむことができます。したがって、バスクチーズケーキに焦げ目をつけることは大切です。しかし、焦がしすぎてしまうと、ひどい苦みが出て、失敗する原因になりますので、焦がしすぎないように注意したいですね。
また、近年人気になっているバスクチーズケーキは、「バスチー」とも呼ばれ、知名度も高くなっています。しかし、中には、バスクチーズケーキを目にしたことがない方も大勢います。したがって、ギフトとして手作りのバスクチーズケーキを贈る場合や、他人に手作りのバスクチーズケーキを振る舞う場合は、チーズケーキが焦げて真っ黒になっていると、失敗したケーキだと思って驚く方もいます。バスクチーズケーキを知らない方にお手製のバスクチーズケーキを食べてもらう場合には、焦げ目は控えめにした方がいいかもしれませんね。
ご紹介したように、バスクチーズケーキは、少ない材料で作れるチーズケーキです。作業工程が少なく、比較的作り方も簡単なバスチーですが、加熱温度や加熱時間は大切です。使用するケーキ型や気温、オーブンの種類などによっては、レシピ通りに作っても失敗することがあります。
したがって、バスクチーズケーキの仕上げをする場合には、加熱温度や加熱時間を調整する必要があります。
バスクチーズケーキに焼き色を付けたい場合は、230℃~250℃で5分~10分程度焼きましょう。焼き色が付いているバスクチーズケーキの中に熱を通したい場合は、180℃で5分~10分程度焼きましょう。
バスクチーズケーキを作る際に失敗しやすい加熱温度や時間の調整ですが、焼きたてのバスクチーズケーキは、通常のチーズケーキとは違い、チーズケーキの中がとろとろになっており、一見半生の状態に見えます。チーズケーキの中がなかなか固まらないからといって長時間加熱をしたり、加熱温度を上げると、バスクチーズケーキが焦げすぎてしまったり、固まりすぎるケースがありますので注意したいですね。
そして、バスクチーズケーキは、オーブンで焼いた後に、しっかりと冷やすことで濃密なバスクチーズケーキに仕上がります。濃厚なバスクチーズケーキを食べたい方は、一晩冷蔵庫で冷やしてから食べましょう。
そして、バスクチーズケーキは、さまざまなトッピングを加えることで、また違った味を楽しめます。
例えば、荒塩をひと振りするだけで、塩気がチーズケーキの甘さを引き立てて、異なる味のバスチーに仕上がります。
また、苺ソースやブルーベリーソースなどのようなフルーツソースやジャムなどをトッピングしてもおいしいですね。
バスクチーズケーキは、基本のバスクチーズケーキのレシピに、レモン果汁やヨーグルト、チーズなどを加えたさまざまなアレンジレシピがあります。しかし、バスクチーズケーキを作るのに慣れていない方が自己判断で独自にアレンジすると、失敗する原因になることもあるので注意したいですね。バスクチーズケーキ作りに慣れるまでは、レシピの分量や手順はしっかり守りましょう。
アレンジをしたい場合は、チーズケーキのクリームチーズ砂糖、卵や生クリームの配合の割合を変えないような材料を使用しましょう。例えば、グラノーラをチーズケーキの生地の上に乗せたり、ブルーベリーやミックスベリーなどのフルーツ類を生地に入れ込んでみましょう。砕いたクッキーをバスクチーズケーキの底に敷いてもいいですね。
バスクチーズケーキを作る際には、作り方だけでなく、使用する材料もおいしさを左右します。バスクチーズケーキにおすすめのクリームチーズや生クリームをご紹介します。
よつ葉乳業の「北海道十勝クリームチーズ」は、プロやお菓子作り愛好家さんたちからも支持されることが多いクリームチーズで、バスクチーズケーキの材料としておすすめです。
北海道十勝産の生乳を使用したクリームチーズは、コクがあり、酸味が控えめなので、ケーキ作りに使いやすいですよ。
バスクチーズケーキの作り方のポイントとして、柔らかくしたクリームチーズを使うことが大切ですが、こちらの「北海道十勝クリームチーズ」は、冷蔵庫から出すとすぐに柔らかくなってくれるのも人気を集めているポイントですね。
こちらは、業務用ですが、パンや和洋菓子作りの材料や道具を販売しているインターネット通販サイトで購入できますよ。
バスクチーズケーキの作り方を紹介したメディアやブログなどで紹介されることも多いのが、森永乳業の「フィラデルフィアクリームチーズ」です。
スーパーでも購入できますので、手に入りやすいクリームチーズで、北海道産の生乳を使用していますが、お手頃な価格です。
やや塩気があり、酸味もある濃厚な王道クリームチーズですので、ケーキに使用すると、チーズ好きさんが満足できる濃密な味わいのチーズケーキに仕上がります。
タカナシの「北海道クリームチーズ」もバスクチーズケーキの材料としておすすめしたいクリームチーズです。
北海道根釧地区産の生乳を使用したクリームチーズで、プロも使用している人気のアイテムです。
比較的クセのない味わいなので、他の材料とも馴染みやすいのが魅力です。
タカナシの公式サイトでは、バスクチーズケーキの作り方も紹介されていますよ。
タカナシ 北海道クリームチーズ 220g / ¥531
スーパーやドラッグストアなどでも購入しやすいのが、ベルジャポンの「キリクリームチーズ」です。
こちらも、フランス産の牛乳を使ったクリーミーな味わいで、バスクチーズケーキの作り方で紹介されることが多い人気のクリームチーズです。
ポーションタイプは1個当たり18gですので、お菓子作りをする際に軽量しやすいですし、おかずやおつまみとしてもちょうどいい食べきりサイズです。
200gのブロックタイプも販売されていますよ。
脂肪分40%以上の生クリームを使用することもバスクチーズケーキのおいしさを左右する作り方のポイントです。
よつ葉乳業の「よつ葉純生クリーム」は、北海道十勝の生乳から作られた乳脂肪分47%の生クリームです。
保存料や安定剤を使用しておらず、リッチなミルクそのものの旨味を味わえる生クリームは、バスクチーズケーキを格上げしてくれますよ。
スーパーでも購入できる生クリームです。
タカナシの「特選北海道純生クリーム42」は、ケーキの作り方を紹介したメディアやブログなどでおすすめされることが多い人気の生クリームです。こちらもスーパーでも購入できる生クリームです。
乳脂肪分は42%と程よい軽さのある生クリームで、バスクチーズケーキに使用すれば、チーズの風味を上手に引き立て、味に深みを出してくれますよ。
さらに濃い生クリームを使用したい方は、タカナシの「特選北海道純生クリーム47」もおすすめです。
タカナシ 特選北海道純生クリーム42 200mL / ¥481
少ない材料で作れるバスクチーズケーキですが、作り方や材料の配合を変えるだけで違った味わいになります。また、バスクチーズケーキの基本のレシピに、さらに材料を加えてアレンジすることで、異なる味が楽しめますよ。バスクチーズケーキのおすすめレシピをご紹介します。
こちらのバスクチーズケーキのレシピは、使用する材料は同じですが、使用しているクリームチーズの量が少なめなので、ややあっさりとした味わいです。
材料を混ぜて焼くだけの簡単な作り方ですので、お菓子作りが初めての方でも失敗しにくいですよ。
こちらのバスクチーズケーキのレシピは、使用している材料や基本的な作り方は他のレシピと同じですが、砂糖を多めに使用しているので、甘めのチーズケーキが好きな方におすすめです。
紅茶やコーヒーと一緒に食べても、チーズのうまみと甘さをしっかり味わえるレシピとなっています。
こちらのバスクチーズケーキのレシピは、生クリームの替わりにヨーグルトを使用しています。ヨーグルトを使用する場合のバスチーの作り方も、材料を混ぜて焼くだけでOKです。
甘さ控えめでほのかな酸味のある、さっぱりとした味わいのバスクチーズケーキを食べたい方におすすめです。
甘党ではない方でも食べやすいバスクチーズケーキです。
より濃厚なチーズの味わいを楽しみたい方は、こちらのバスクチーズケーキの作り方を参考にしてみるのがおすすめです。
こちらのレシピは、ぬるチーズを使用していますので、深いコクのあるリッチなチーズの味が特徴のオトナ味のケーキに仕上がりますよ。
すっかり人気スイーツの仲間入りをしたバスクチーズケーキは、ちょっとしたギフトとして贈っても喜ばれるものです。
こちらのレシピのように、ミニサイズのカップケーキ風のバスクチーズケーキでしたら、切り分ける手間もありませんので、職場に持参して配る場合や、パーティーのスイーツとして出しても食べやすいですね。
こちらのバスクチーズケーキも、混ぜて焼くだけでのベーシックな作り方のバスチーですが、薄力粉の替わりに片栗粉を使用していますので、モチモチした食感に仕上がります。
こちらのバスクチーズケーキは、レモンを使用した爽やかな風味のバスチーです。
バスクチーズケーキの作り方を紹介したレシピでは、こちらのようにコーンスターチを使用したものも多いですね。薄力粉の代用品としてコーンスターチを使うことで、しっとりとした食感になりますよ。
バスクチーズケーキの作り方を紹介したレシピは多いですが、こちらのように、クッキーやフルーツを入れてアレンジするのもおすすめです。
砕いたクリームサンドクッキーを入れることで、食感の違いも楽しめますし、ほろ苦いクッキーがバスチーにアクセントを加えてくれます。
バスクチーズケーキにアレンジを加えたレシピの中でも、チョコ風味のバスクチーズケーキも人気です。
こちらのレシピでは、ビターなブラックチョコレートを使用したバスチーの作り方が紹介されていますが、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートに変更することで、また違ったチョコ味のチーズケーキが楽しめます。
チーズとチョコレートのマリアージュが絶妙なバスクチーズケーキがクセになりますよ。
洋風スイーツの定番のチーズケーキですが、抹茶パウダーをミックスして和テイストに仕上げるのもおすすめです。
こちらのレシピでは、抹茶フレーバーのバスクチーズケーキの作り方が紹介されていますよ。
抹茶パウダーを少し加えただけで、がらっと印象が変わりますので、ぜひ一度は作ってみてほしいバスチーレシピです。
少ない材料ででき、作り方も比較的簡単なバスクチーズケーキは、オーブンの温度や加熱時間を調整するのが失敗しないコツです。ぜひ、ご紹介した作り方や材料、レシピを参考にして、おいしい手作りバスチーを味わってみてくださいね。