面接で良い印象を与えるためには、回答内容だけでなく、マナーや身だしなみなどのおさえておきたいポイントがあります。そこで今回は、面接で印象に残るコツや、合否を見分けるサインをご紹介します。
【目次】
就職活動の面接で印象に残る学生になるためには、学歴や経歴、資格や回答内容だけでなく、社会人としての基本的なマナーもチェックされています。
■遅刻はNG
例えば、時間は、社会人として必要最低限守る必要がありますよね。遅刻はもちろん、早すぎる到着もマナー違反と思われることがあります。面接開始の10分前には受付を開始し、面接開始の5分前には、面接を受ける準備を整えておきましょう。
万が一遅刻してしまう場合は、事前に電話で連絡を入れるのがマナーですね。
■言葉遣いや礼儀は重要
そして、面接や受付では、正しい敬語が使えることも、社会人としての常識です。尊敬語や謙譲語、丁寧語の使い分けは重要です。ただし、へりくだりすぎてくどい敬語になってしまうのも避けたいですね。
また、「おはようございます」「よろしくお願いいたします」「ありがとうございます」「失礼いたします」などの挨拶や、お辞儀などが不足していると、相手に失礼だと思われたり、非常識だと思われることがあります。
面接時の入室から退室までの挨拶やお辞儀のタイミングなども確認しておくようにしたいですね。
その他にも、必要書類を片手で渡したり、使った椅子を元に戻さないなども、マイナスイメージになる可能性があります。
■面接以外の行動も見られていることも
そして、意外と気を抜いてしまいがちなのが、面接以外の時間の過ごし方です。
例えば、面接会場周辺で立ったまま飲食をしていたり、喫煙をするのは避けましょう。また、面接会場でメイクをしていると、偶然従業員に会ってしまい、悪い印象を与える可能性もあります。面接会場内での飲食物の購入も避けた方が良いとされています。
その他にも、待ち時間に他の就活生と騒いだり、携帯電話を触るのも避けた方が良いですね。
面接で良い印象を与えるためには、身だしなみも重要です。
■清潔感がない
例えば、スーツやブラウス、シューズなどが汚れていたり、シワがついているのは、だらしない印象を与えてしまうものです。
また、髪型も、肩につく長さの方は低い位置でポニーテールやハーフアップにして、話している時やお辞儀をしている時に顔に掛からないようにすると、清潔感のある印象になりますね。
そして、口臭や香水の匂いも、注意したいポイントです。
■清楚な印象になるように
そして、面接では、アクセサリーを着用したり、一目で高級ブランドと分かるような時計やバッグを身につけるのは避けた方が良いですね。
鮮やかなカラーを使った派手なメイクや、太いアイラインやつけまつ毛も、面接時には印象が良くないので、清楚見えするナチュラルメイクを心掛けましょう。
■コートやマフラーは
コートやマフラーは、採用試験会場に入る前に脱いでおくのがマナーです。マフラーはきれいに畳んでバッグにしまっておきましょう。コートは畳んで腕にかけて採用試験会場に入ります。
試験会場に着いたら、コートは畳んでコンパクトにして、椅子の横に置いたバッグの上に置きましょう。
面接では、回答内容だけでなく、話し方や雰囲気、ジェスチャーなども面接で良い印象を残すポイントになります。
■明るくハキハキと
例えば、せっかく面接の回答内容が良いのに、声が小さかったり、表情が暗いと、面接官には良い印象を持たれにくいですし、仕事に対するやる気を伝えることができません。
したがって、笑顔を混ぜながら、明るくハキハキと相手が聴き取りやすい声の大きさで話すようにしたいですね。ただし、終始笑顔でいると、不真面目に見えてしまいますので注意しましょう。
■落ち着くように意識する
面接では誰でも緊張するものです。しかし、極度の緊張や不安から面接官と目を合わせなかったり、早口になったりするのは避けましょう。また、落ち着くために髪の毛や顔、体やスーツなどを触ったり、脚を動かしたりするのも幼く見えますので注意したいですね。
背筋を伸ばして脚を揃えて座り、手は膝の上にのせておきましょう。他人と視線を合わせるのが苦手な方は、面接官の額あたりを見るようにするのがおすすめです。
■相手の話を聞く
採用試験では、採用担当者の話を聞く場面もあります。相手の話を聞く姿勢は、社会人として仕事をする上でも大切です。
「次に何と回答しようか?」「さっきの受け答えはあれでよかったかな?」と他の事を考えず、笑顔で相槌を打ちながら面接官の話に真剣に耳を傾けましょう。
また、質問や否定に対して早く答えようとしてしまい、相手の話を遮って話をし始めるのは避けた方がいいですね。
■ダラダラと話さない
面接では、短時間でさまざまな質問に答えていく必要があります。たとえ熱意を伝えようと思っても、話が長くなってしまうと、結局何が言いたいのか伝わりません。
面接の受け答えでは、まず最初に結論を話して、その後に理由やエピソードなどを簡潔に話しましょう。
■回答内容はある程度用意しておく
そして、面接で聞かれる定番の質問である「志望動機」「自己紹介」などは、スラスラと答えられるよう、あらかじめ回答を用意しておきましょう。スムーズに回答することで、面接官に面接の準備をしていると示すことができ、良い印象を与えることができますよ。
ただし、回答内容は、型通りすぎても、個性や人間性が伝わりにくく、面接官の印象に残りにくくなってしまいます。旅行や留学、バイトや実習などをした際のオリジナリティを出すようなエピソードを入れることが、面接官の印象に残る学生の特徴ですね。
■逆質問も用意しておく
そして、面接の最後には、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いですね。集団面接の場合、質問内容が他の人と被ってしまう可能性もありますので、逆質問はいくつか用意しておきましょう。
「特にありません」と言うのは、会社や仕事内容に対して興味や関心がないと思われる可能性もありますので注意したいですね。
面接で話が盛り上がり、好印象を与えたという手ごたえがあり、採用されると思っていたのに、採用試験は不合格だったというケースは珍しくありません。逆に、面接を受けた後は「採用試験に落ちた」とがっかりしていたのに、結果は合格になる場合もあります。
例えば
・面接官からの質問が多く、面接時間が長い
・勤務地や希望の業務などの入社後の具体的な希望を聞かれた
・面接官が自社の業務内容や魅力などを話してくれた
・面接官が次の選考の内容やアドバイスなどをしてくれた
・就職活動の進捗を聞かれた
などは、合格のサインの可能性があります。反対に、
・業務内容に関する質問が少ない
・面接時間が短い
・面接官がメモを取らない
・面接官の反応が薄い
・入社後の希望などを聞かれない
などは、不合格のサインの可能性があります。自分では、話が盛り上がったと思っても、会社や仕事に関する話が少ない場合は、注意が必要ですね。
面接官に良い印象を与えるためには、基本のマナーや身だしなみ、礼儀正しい振る舞いなどが重要です。また、型通りの回答ではなく、自分らしいエピソードを盛り込むようにすると、面接官の印象に残りやすくなりますね。