高級なイメージがある「料亭」でのお食事となると、どのような服装にするべきなのか悩まれる女性が多いはず。
きちんとした格好で足を運ぶべきなのか、カジュアルでも大丈夫なのか、正しい服装マナーが気になるところです。
そこで今回は、料亭でのマナーからおすすめのコーディネートをご紹介します。
【目次】
「料亭」とは、高級な日本料理を提供する飲食店を指します。企業の接待や商談、宴会、密談、芸能人やタレントの打ち合わせ等にも利用されることが多く、一般的な飲食店よりも高級な価格帯のところが多いです。
お食事をとる場所は個室が多く、床の間があったり部屋から庭が見えたりと、落ち着いた雰囲気の中で静かに堪能できるところが特徴です。
料亭では和食を提供するイメージで、「割烹」と混同している方も多いはずです。割烹も料亭と同じく日本料理や懐石、会席料理を提供する高級飲食店なのですが、板前がカウンター越しに料理をして提供するため、その姿を見ることが特徴です。落ち着いた個室で頂く料亭とは違い、活気のある中でお食事をとるのが割烹です。
行き慣れない料亭では、マナーが気になる人も多いのではないでしょうか。失敗して恥をかかないようマナーを頭に入れておきたいところです。以下では最低限知っておきたいマナーを紹介します。
まず入店して靴を脱ぐ際には、中央を避けて、端のほうで靴を脱ぎます。このときに、出迎えてくださった方にお尻を向けないように気を付けましょう。
さらにお座敷に通されたら、まずは入り口に近い下座に正座をします。同席する人には上座に座ってもらうようにするとよいでしょう。
お料理を頂く際には、薄味・淡白なものから順に1種ずつ食べていくのが基本となります。
また、器は出された時と同じ場所、同じ状態に戻すのがマナーです。
では、料亭へ行く際の服装選びはどういった点を押さえておくべきなのでしょうか確認していきましょう。
料亭でのドレスコードは、基本的には設けられていません。とはいえ、高級かつ落ち着いた雰囲気があるため、場の雰囲気にあった最低限のマナーを守った着こなしをすることが大切です。
カジュアルすぎる服装や、露出は控え、きれいめの服装をすることを心がけましょう。
かしこまった雰囲気には、肌の露出の多い服装や、派手なお洋服は避けるべき。ミニスカートやショートパンツ、デニムやTシャツなどは着用しないことをおすすめします。
また、器を傷つけてしまう恐れのある大きめのアクセサリーなどは控えましょう。さらに、お料理の香りに影響するくらいの強い香水、器について目立つくらいの濃い口紅は、エチケットとして避けるのがマナーです。
最後に実際のおすすめのコーディネートをご紹介します。
ここからは、具体的に料亭におすすめのコーディネートをご紹介していきます。先ほどご紹介したように、料亭では基本的にドレスコードはなく、「よそ行き」程度のきれいめなスタイルにまとめれば失敗することはありません。
例えば、黒のブラウスに、ベージュのロングタイトスカートを合わせて、大人っぽくも女性らしさが漂うコーディネートに。足元はシンプルな黒パンプス、カバンは小さめのバッグで、きれいめな雰囲気にまとめましょう。
料亭での懐石ランチなら、オトナ女子でも入りやすく比較的カジュアルな印象。服装もかしこまる必要はなく、きれいめカジュアルなスタイルで問題ありません。きれいめだけど決めすぎていないような、程よく品のあるコーデで足を運びましょう。
例えばカーキのキーネックカットソーに、ブラウンのタック入りパンツを合わせて、落ち着いたトーンのコーディネートに。足元はフラットなバレエシューズで抜け感を出しつつ、カバンは小さめショルダーバッグで、上品にまとめてください。
彼とのデートで料亭へ足を運ぶなら、レディライクなスカートスタイルにまとめてみて。ただ注意点として頭に入れておいて頂きたいのが、スカートは最低限『膝より下の長さのもの』をチョイスするということ。座った時に太ももが見えると下品に思われる可能性があるため、長めをチョイスしましょう!
ブラックのニットに、ベージュのロングフレアスカートを合わせて、シンプルながらもレディな雰囲気のコーディネートに。シンプルながらもコーデがおしゃれな雰囲気にまとまっています。パンプスやカバンは黒で統一して、ライトカラーの着こなしの印象をグッと引き締めましょう。
仕事帰りに、懐石料理店へ足を運ぶ機会もあるはず。この場合には、お仕事のスーツ姿のままで足を運んでも問題ありません。淡いカラーの爽やかな雰囲気のシャツやブラウスにパンツスーツのような、清楚できちんとしたスタイルが好ましいと言えます。
お仕事後はヘアスタイルやメイクが崩れがちですが、事前にサッとお直しを。そこまでかしこまる必要はないとは言えど、社会人としてきちんとした身だしなみを心掛けるべきです。
暑い夏場であっても、きちんとした着こなしが求められる料亭では、カジュアルなタンクトップスタイルは避けたいところ。また、そもそも過度な露出自体を避けるべきですので、軽めの羽織りものを用意しておきましょう。
例えば、ベージュのタンクトップには、ライトベージュのカーディガンを羽織ってヌーディーな雰囲気に。ボトムスは白のタイトスカートをチョイスして、清楚な印象に仕上げてください。このように全体的に優しげなトーンでまとめると、女性らしいスタイルが完成します。
彼のご両親との顔合わせで、懐石料理店へと足を運ぶケースもあります。そこで両家顔合わせのシーンでは、上品なドレススタイルにまとめましょう。好印象を与えることができるよう、清楚で品のあるドレスをチョイスするのがポイントです。
ネイビーのドレスは、清楚な雰囲気たっぷりで印象アップを狙える!さらにレースやリボンがあしらわれているデザインなら、ダークネイビーのドレスもパッと華やかに見えるのでおすすめできます。また、首元にはパールのネックレスをあしらい、顔まわりを明るく見せましょう。
さらに気になるのが、料亭へ足を運ぶのにふさわしい靴。そこで最もおすすめするのは、きれいめな「パンプス」です。たとえ、ややカジュアルな雰囲気のお昼の懐石ランチや家族でのお食事であっても、品のあるパンプスをチョイスしたら間違いはないでしょう。
ヒールはそれほど高さがなくても良いので、迷ったらぜひパンプスで足を運んでください。色は華美すぎるものではなく、黒や紺、ベージュなどの落ち着いたカラーのものがおすすめ。パンプスを取り入れて、大人の女性らしいきれいめな着こなしを心がけてください!
今回は、料亭の基本からおすすめのコーディネートまで、知っておくと役立つ情報を一挙ご紹介しました。接待などの大事なシーンではない限り、料亭ではそれほどかしこまる必要はありませんが、最低限マナーのあるきちんとした服装にまとめることがおすすめです。肌の露出や派手な服装、カジュアルすぎる着こなしはふさわしくありませんので、その点だけ注意をしましょう。ぜひ参考にして、マナーのある服装で料亭へ足を運んでください。