最近では挙式や披露宴で和装を着る花嫁さんは多いですよね。ドレスとはまた違った華やかさがあり、大和撫子らしい上品な雰囲気も魅力です。そこで今回は、披露宴での和装の種類や費用、演出や髪型などをご紹介します。
挙式や披露宴の結婚式で着る和装の種類は、主に3種類あります。一度しか着ない花嫁衣装で、手入れも難しいことから、レンタルを利用する花嫁さんが多いですね。
■白無垢
真っ白な着物の「白無垢」は、昔からの伝統的な花嫁衣装で、格式の高い正礼装です。白い「掛下」の上に、白い打掛の「白打掛」を着るのが白無垢で、白い色をまとうことから「お嫁に行った先の家に染まる」という意味も込められている花嫁衣装です。
レンタル費用の相場は20万円程度となっています。
■色打掛
和装婚の中でも人気が高く、カラーバリエーションやデザインも豊富な「色打掛」は、白以外の打掛の事を指します。
背中の柄を見せることができ、個性が出しやすいのが魅力です。披露宴のお色直しで着られることが多いですね。
レンタル費用の相場は20万円~30万円程度となっています。
■引き振袖
引き振袖とは、名前の通り振袖ですが、ウエストの部分に「おはしょり」を作らず、下着を2枚以上重ねて、裾を引きずって歩く着物です。裾の部分に「ふき綿」が入っているものも多く、裾が左右に広がる、優雅な雰囲気が魅力です。以前は黒の「黒引き振袖」が一般的でしたが、最近では、カラーも増えてきています。
レンタル費用の相場は15~25万円前後となっています。
一般的には、神前式や仏前式での挙式で白無垢を着る際には、白い頭巾の「綿帽子」や、白く太い布を頭に巻く「角隠し」を着用します。
色打掛や引き振袖を着る場合の挙式では、角隠しを着用するのが和装の伝統的なスタイルとなっています。
しかし、以前は挙式では白無垢を着用するのが人気で、綿帽子を着用するのが一般的でしたが、最近では色打掛の人気が上がってきており、色打掛用の綿帽子もあります。
披露宴では、角隠しや綿帽子を外します。
挙式で「綿帽子」や「角隠し」を着用する場合の髪型は、かつらや地髪でまげを結う「文金高島田」が伝統的な結婚式のスタイルです。
披露宴では、文金高島田はもちろん、洋髪もOKです。
披露宴での和装は、定番の人気のスタイルです。結婚式というと、ウェディングドレスを着用する花嫁さんが多いので、お色直しはカラードレスの色を予想することも多いですよね。
エレガントなドレスと、伝統的な着物、どちらも着用するのは、ゲストにとっても意外性がありますし、楽しませることもできます。
また、年配の方からの印象が良いのもメリットですね。
和装でのお色直しの時間は、
・和装から洋装へのお色直しにかかる時間は30分程度
・洋装から和装へのお色直しにかかる時間は40分程度
・和装から和装へのお色直しにかかる時間は20分程度
などとなっています。髪型を変えるかどうかや、帯を結びなおすかどうかで時間が変化します。
■ウェディングドレスから和装へお色直し
近年は、挙式でウェディングドレスを着る花嫁さんが半数以上となっています。
「披露宴でガラッと印象を変えたい」
「せっかくの結婚式だから洋装も和装も両方着たい」
という理由で、披露宴のお色直しで和装をセレクトする花嫁さんが多いですね。
カラーやデザインもたくさんあり、カラードレス感覚でお色直しに着れると人気になっているのが色打掛です。
■白無垢から他の和装やドレスへお色直し
仏前式や神前式などの挙式で白無垢を着る場合は、披露宴の最初にウェディングドレスを着る方も多いですね。
また、和装からウェディングドレスやカラードレスにお色直しして、イメージを変化させる花嫁さんも多いですね。
さらに、挙式で白無垢を着用し、披露宴では色打掛や引き振袖を着る和装スタイルも人気です。色打掛や引き振袖から、もう一度ウェディングドレスやカラードレスにお色直しして、和装と洋装とで合計2回お色直しをする花嫁さんもいますよ。
披露宴で和装を選ぶ場合には、和装婚ならではの演出ができるのも魅力です。
例えば、
・フラワーシャワーを折鶴シャワーや水引シャワーに変える
・ブーケトスのブーケを和風にする
・ブーケプルズを扇子プルズにする
・日本酒を使ったシャンパンタワー
・和風のデザインのウェディングケーキや、チラシ寿司への入刀
・ファーストバイトはお寿司やおにぎり、しゃもじを使用する
・おだんごに蜜やタレをかけるドリップ
など、和装に合った演出のアイディアはたくさんあります。
また、伝統的な
・ゲストにお餅を振る舞う餅つきや餅まき
・酒樽を使った鏡開き
などもおすすめです。
披露宴での和装は、意外性があり、色々な和風の演出を取り入れることができるのも魅力です。和装婚を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。