レストランでワインを飲む際には、ワインの選び方やテイスティングの仕方など、マナーが気になるものです。そこで今回は、ワインのマナーの基礎をご紹介します。グラスの持ち方やオーダーの仕方などもご紹介していますのでチェックしてみてくださいね。
取引先との会食や、デート、女子会などで飲む機会も多い「ワイン」は、オーダーする際や飲み方など、さまざまなマナーがあります。
ワインの専門家であるソムリエが給仕をしてくれるレストランでは、ワインをオーダーする際には、
・好みのテイスト
・飲みたい量
・予算
を伝えるようにしましょう。
■好みのテイスト
ワインの味は、赤ワインか白ワイン、ロゼワインかによって異なります。また、ブドウの品種によっても、味に違いがあります。赤ワインの場合は、深みのあるボルドー系や、さっぱりとしていて飲みやすいブルゴーニュ系のワインがおすすめです。白ワインの場合はシャルドネが有名ですね。
オーダーした料理に合うワインを選んでくれるように頼むこともできます。
その他にも、フランス料理のレストランなどでワインを飲む場合は、食事の前に飲む飲む食前酒(アペリティフ)と、食事の最後に飲む食後酒(ディジェスティフ)もあります。
食前酒には爽やかなシャンパンやスパークリングワインを飲むのがおすすめです。
■飲みたい量
ワインをオーダーする際には、
・グラス
・ハーフボトル
・ボトル
の3種類の量から選ぶのが一般的です。ボトルは、グラス6~7杯分の量になりますので、料理によって変えたい場合や、あまり飲めない場合は、グラスをセレクトするのがおすすめです。
■予算
ソムリエに予算を伝える際は、直接値段を口に出してもOKですが、抵抗がある場合は、「だいたいこの位の価格でお願いします」とメニュー表の値段を指してオーダーする方法もあります。
ワインの予算の目安はコース料理の半額程度となっています。
■ワインの持ち込みはOK?
料理に合うワインを飲みたい場合、ワインの持ち込みができるお店もあります。ワインを持ち込みたい場合は、事前にお店に確認してから持ち込むのがマナーです。持ち込み料がいくらかかるかも確認しておくと安心ですね。
ワインをオーダーした後は、ワインのテイスティングを行います。
ワインのテイスティングは、試飲ではありません。オーダーしたワインが変質していたり、コルクに異常がないかどうかを確認するものです。したがって、好みのテイストではないからといって、違うワインをオーダーし直すのはマナー違反ですのでやめましょう。
テイスティングする際は、
①オーダーしたワインのボトルのラベルを確認
②ワインの色や香りなどに異常がないかを確認
③異常がなければ「結構です」と伝える
だけですので、難しいことはありません。ただし、テイスティングはテーブルの中の1人の人が行いますので、あらかじめテイスティングを誰が行うか決めておくとスムーズですね。
■ワインの色や香りの確認の仕方
ワインの色や香りに異常がないかどうかは、注がれたワイングラスのステム(脚)部分を持って、グラスを傾け、濁りや固形物が入っていないかどうかを確認します。白いテーブルクロス越しに見るとわかりやすいですね。
次にワイングラスを軽く揺らしながら鼻を近づけて、匂いをチェックします。
最後にワインを少量口に含んで、変な酸味や腐敗したような味がしないかをチェックします。
■ワイングラスの持ち方
ワイングラスの持ち方は、日本では、ワイングラスのステム(脚)部分を持つのが一般的です。ステム部分を持つことで、ワインを温めることなく飲むことができます。
しかし、外国では、ワイングラスのステムを持つのは一般的なマナーではありませんので、外国の方とワインを飲む際は注意が必要ですね。
■グラスは合わせない
乾杯をする際は、ワインが入っているグラスのボウル部分を合わせるのは、マナー違反です。グラスが割れてしまう可能性がある事から、ワイングラスを少し持ち上げて乾杯するのがマナーです。
ワインの飲み方には、難しいマナーはあまりありません。ただし、
・ワインは自分では継ぎ足ししない
・ワインを注いでもらう場合には、ワイングラスをテーブルの上に置く
・ワイングラスに注ぐ場合には満杯にせず、グラスの2/3程度まで注ぐ
などに注意したいですね。高級店の場合は、お店の人がワインを継ぎ足ししてくれるか、声をかけてワインを注いでもらうのが一般的です。
また、ワイングラスについてしまった口紅はそのままにせず、指で拭き取り、その後に指についた口紅をナプキンで拭き取るのがおすすめです。
■スワリングとは
映画やドラマで、出演者がワイングラスを揺らしているシーンを目にすることがあるように、ワイングラスを回す「スワリング」をすることで、赤ワインの酸化が進んで味の変化を楽しむことができます。
スワリングをする場合は、テーブルクロスの上で、右利きの方は反時計回りに優しく回しましょう。左利きの方は時計回りに回します。力強く回すと、ワインがこぼれてしまいますので注意しましょう。
■残ったワインは
飲みきれなかったワインは、お店の方に伝えて持ち帰ることもできます。また気に入った銘柄だった場合は、ラベルを剥がしてもらって持ち帰ることもできますよ。
会食やデート、女子会などで飲む機会も多いワインの基礎マナーは、大人の常識として、ぜひおさえておきたいものです。ワインを飲みに行く際は、マナーを意識して美味しく楽しくいただきたいですね。