出産を経験した人の中には、太もものひび割れに悩んでいる人も多いのではないでしょうか?太もものひび割れはどうすれば解消できるのか気になりますよね。今回は太もものひび割れの原因やおすすめの保湿アイテムをご紹介します。
【目次】
まずは、太もものひび割れとは一体何なのか、詳しく見ていきましょう。
太もものひび割れとは、皮膚が裂けている状態のことを指しています。肉割れとも呼ばれていて、ひび割れたように見えます。皮膚には表皮・真皮・皮下組織という3つの層があり、その中でも真皮が影響していると言われています。
真皮に存在するコラーゲン線維は、もともと弾力性がありますが伸縮性があまりないため、皮膚が急激に伸ばされることに対応することができません。その結果このコラーゲン線維が避けてしまい、真皮と表皮にまでひび割れが生じてしまいます。
ひび割れは脂肪がつきやすい部分にできると言われています。太ももやお腹、お尻や二の腕、ふくらはぎなどにできる場合があります。皮膚の伸び縮みが関係しているため、あまり脂肪がつかない関節周りなどにはできない傾向があります。
さらに乾燥している部分もひび割れを起こしやすいです。乾燥した状態のままで急激に皮膚が伸びてしまったことにより、ひびが入っているようなシワが目立ちやすくなってしまいます。
肉割れは、乾燥した部分の皮膚が伸びることでコラーゲン線維が傷つきできるものです。しかし、1度できてしまうとなかなか治すのが難しいと言われています。
肉割れの原因である真皮は、肌のかなり奥深い場所にあります。普通肌が傷ついたとしても、ターンオーバーという肌の生まれ変わりがあるため、時間が経てば治ってしまうことが多いです。
しかし、これが通用するのは表皮までの話です。表皮は肌の1番表面にある部分で、真皮はさらに奥深くにある部分です。肌のハリや弾力を保つための場所であり、なかなかターンオーバーが進みにくい場所です。
そのため、1度ひび割れができてしまうと、なかなか消すことができないのが現実です。
太ももに入るひび割れには、いくつかの種類があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1番最初にひび割れが起きた段階では、赤くひびが入っています。赤か赤紫系の色味でとても目立つ状態です。この状態は、皮膚の下にある毛細血管が透けて見えているため、このような色味になっています。
これは肉割れの初期症状であり、コラーゲン線維が破壊された直後です。このまま色味が消えていかなかったらどうしようと悩む段階ではありますが、次第に色味が変わってきます。
ひび割れは赤くなった初期段階から少し時間が経つと、だんだん色がなくなり白っぽくなってきます。初期段階のうちにケアを始めていれば、悪化を防ぐことにもつながります。
ひび割れの程度は、どれくらい皮膚が伸びたかどうかによっても変わってきます。初期段階でしっかり対応できていれば、最小限に留めることができる場合もあります。
ひび割れは、1番悪化した状態になるとシワがしっかり目立つようになります。色味はありませんが、凹みが無数にあるということが目に見えてわかるようになります。
たくさんのシワが残るような状態の場合は、かなりの皮膚が伸びてしまった時に起こります。妊娠線と呼ばれるものはこのタイプで、ビキニを着るのを躊躇してしまうほど目立つようになります。
こうなってしまうと、自分の手でどうにか治そうと思っても難しい段階にきています。
太もものひび割れとは、一体何が原因で起こるのでしょうか?皮膚を伸ばしてしまう原因についてご紹介します。
もっとも大きい原因は、妊娠です。妊娠線と呼ばれるものは、ひび割れと同じです。妊娠すると急激に体型に変化が現れます。もっとも変化が出やすい部分はお腹であり、もっとも妊娠線も出やすい部分です。
しかし、人によっては胸やお尻、太ももも急激に変化します。短期間のうちに一気に体重が増えることによって、皮膚が伸びていきます。また、妊娠中は副腎皮質ホルモンが増加します。それによって、コラーゲンの量が減ってしまいます。
もともと持っているはずの弾力が失われ、ハリがない状態の肌になるため、肌も乾燥しやすくなります。その状態で急激に皮膚が伸びるので、余計にひび割れが起こりやすいです。
妊娠による太もものひび割れに悩んでいる人も多いですが、妊娠を経験している女性の9割は妊娠線ができてしまうと言われていますよ。
太もものひび割れは、年齢が原因となっているケースもあります。年齢を重ねていくにつれて、肌は乾燥しやすくなり弾力も失われていきます。年齢とともに肌を保湿するために必要なセラミドが減少したり、コラーゲンやエラスチンなど真皮にある弾力成分が減少したりするため、全身の肌の環境が悪くなっていきます。
ハリがなく肌が乾燥しやすくなった状態が続くと、さまざまな刺激に耐えられなくなってしまいます。急激に太ったわけでもないのに、少しの刺激によってコラーゲン線維が切れてしまい、ひび割れが発生することもあります。
年齢に応じた肌ケアをしたり、内側からの年齢ケアができていなかったりすると、それが原因で肉割れが起こることがあります。
肉割れは成長によってできることもあります。成長期になると、体の変化が著しく変化します。特に女性の場合は女性ホルモンの分泌が活発になるため、胸が大きくなったり、太りやすくなったりと体の変化があります。
また成長期には、部活動に専念する人も多く、身体を鍛えるケースもあります。それにより筋肉が成長して、それに対応できず肉割れとなってしまうこともありますよ。
その体の変化に対応しきれず、若いうちから肉割れに悩んでしまう人も多いです。
太もものひび割れは急激に太ってしまった時に、できることもあります。1kgずつ徐々に太っていくような場合は肉割れになることはありませんが、10kg以上の増加がかなり短期間で起こった場合にひび割れが起こってしまうこともあります。
何らかの病気が原因で急激に太ってしまうこともありますが、自分でコントロールできないほどの増加があった時に、耐えきれずコラーゲン線維が切れてしまうことがあります。
筋トレによる体格の変化も、肉割れの原因になることがあります。筋トレはダイエットに効果的なものではありますが、やりすぎは禁物です。基本的な知識を持っている人が、正しいペースで筋肉をつけていけばひび割れが起こることはありません。
しかし、短期間のペースで今までの体格とまったく異なるほどの変化があった場合は、肉割れが起こることがあります。トレーニングにハマるのは悪いことではないですが、正しいペースで行うことが大切になります。
1度できてしまうとなかなか消すことができないと言われている厄介なひび割れですが、太もものひび割れを改善するためにおすすめな方法をご紹介します。
しっかり消したいのであれば、クリニックでのレーザー治療しかありません。1度真皮にあるコラーゲン線維が切れてしまえば、自分の力で元通りにする方法はないのです。
真皮にも到達するようなレーザーを照射し、熱の力によってコラーゲンを再生します。さらにお腹についている皮下脂肪を分解させることで、引き締めて滑らかに見せる効果もあります。
レーザー治療は基本的にクリニックでしか行っていません。美容皮膚科や美容外科などで扱いがあるので、必ず消したいのであれば相談してみると良いでしょう。
肉割れを改善させるためには、マッサージをするのも有効です。肉割れを改善するためには、血流を良くする必要があります。血流が良くなれば全身の代謝が良くなるため、肌のターンオーバーが正常に行われるようになります。
なかなかターンオーバーの効果を得にくい真皮ですが、根気強くマッサージを続けることで、良くなる場合もあります。そのまま何もやらずに放置するよりも、毎日コツコツ続けていくことが重要です。
肉割れを改善するためには、しっかり保湿することも重要です。太もものひび割れは、肌の乾燥が酷くハリがない時に悪化しやすいです。乾燥している状態の太ももを放置してしまうと、さらに肉割れの跡が目立ってしまうこともあります。
初期段階からしっかりケアをしていれば、悪化させずに済む場合もありますよ。マッサージ同様にしっかり毎日ケアしてあげることで、さらなる悪化を防ぐことにつながります。
太もものひび割れを改善するためには、お風呂に毎日浸かることも重要です。お風呂に入るということは、全身の血の巡りを良くすることにつながりますよ。40度前後のお風呂に15分程度入る習慣をつけるのがおすすめです。
さらに、湯船に浸かる時は炭酸系の入浴剤を使用するのも良いでしょう。炭酸には血行促進効果があると言われているため、より血の巡りを良くしてくれます。全身でしっかり温まってから寝るようにすることが大切ですよ。
太もものひび割れ改善のための行動について紹介しましたが、ひび割れを改善させるためにNGな行動もあります。太もものひび割れにNGな行動をご紹介します。
太もものひび割れを治したい時は、絶対に過度な筋トレを行わないようにしましょう。この過度な筋トレ自体が太もものひび割れの原因になっている可能性が高いからです。
過度な筋トレかどうか自分でもわからなくなっている、という人も中にはいます。正しい知識を持った人のもとでトレーニングを行うことが1番大切です。自分の知識だけで、高すぎる目標の為にストイックになり過ぎると、皮膚に変化が出てしまいます。
1度自分の筋トレが本当に合っているのか、しっかり確かめることをおすすめします。
肉割れが起こっている状態で、長時間体を締め付けるのもおすすめしません。太ももにひび割れが起こっているということは、できるだけ血流が良い状態を保たなくてはいけません。
しかし、長時間締めつけるようなデザインの下着を着たり洋服を着たりするのは、あまりよくありません。肉割れ自体が皮膚が伸びようとしている時に起こるものなので、それをさらに締め付けてしまってはさらに肉割れが起こりやすくなります。
身体を締め付けるようなものは、肌との摩擦も気になります。肉割れ自体がより悪化してしまう可能性があるので注意しましょう。
血行を良くしたいからと言って、強い力でマッサージするのもあまり良くありません。ひび割れが起こってしまっている肌は、とてもデリケートな状態になっています。乾燥していてハリがなく、あらゆる刺激から肌を守ることができていない状態です。
そんな状態の肌を力強くマッサージしてしまったら、さらに肌が傷ついてしまいます。内出血が起きたり、刺激により色素沈着が起こってしまったりすることもあります。
さらに皮膚の状態が悪化してしまう可能性があるので注意しましょう。
肉割れが起きている肌に、直接紫外線に当たるのはNGです。肉割れが起きている肌は、コラーゲン線維が切れている状態です。紫外線に直接当たることによって、コラーゲン自体が破壊されてしまいます。
肌の弾力を保つために大切な成分であるコラーゲンが減ってしまうと、さらにひび割れが起こってしまうこともあります。できるだけ日焼け止めを塗った状態で日光に当たるか、日が当たらない格好をして出かけるようにしましょう。
太もものひび割れを予防する方法についてご紹介します。
妊娠中や急激に太ってしまった時は、必ず保湿してあげることが大切です。太もものひび割れは、しっかりケアができていれば防ぐことができる場合もあります。まったく保湿しないよりは、保湿してあげた方がひび割れの数が少なかったという声も多いです。
太もものひび割れを防ぐためには、乾燥した状態を作らないことが大切になります。体の変化が現れる前に、保湿する習慣をつけて、事前にひび割れを予防するようにしましょう。
太もものひび割れを予防するためには、マッサージを習慣化させることも重要です。特に太ももやふくらはぎなどはとてもむくみやすい部分です。この状態で放置してしまうとより太くなりやすいです。
日頃からマッサージをして、血行を良くしてあげることで、ひび割れを防ぐことにつながります。長い時間をかけてマッサージをする必要はないので、足先からふくらはぎ、太ももと下から上に向かって流すようにマッサージしてあげるようにしましょう。
特に太ももの裏や内側部分は見逃しやすい部分です。しっかり保湿しながら太もも全体をマッサージしてあげましょう。
太もものひび割れを予防するためには、適度な運動はとても大切です。運動をすることで、血の巡りが良くなります。また、運動はストレス発散にも有効です。痩せたいのに痩せられない人や、ストレスが溜まっているせいで食べる量が増えている人にこそ、運動がおすすめです。
運動にもいろいろなものがあります。ジョギングやウォーキングは辛いというのであれば、トランポリンや縄跳び、テニスなど自分が楽しみながらできるようなスポーツを見つけるようにしましょう。
1週間に3時間程度は運動する時間を持つことで、血行を良くして代謝を良くする生活を贈るのがおすすめですよ。
太もものひび割れを予防するには、急激な体重増加をしないよう気をつける必要があります。妊娠中はどうしても食欲に偏りがあるため、太り過ぎてしまう人も中にはいます。
できるだけ妊娠中の体重の増加は10kg未満に抑えた方がいいと言われています。急激な体重増加にならないように、できる限り自分でコントロールするのがおすすめです。
急激な体重増加に悩んでいる人は、高タンパクな食事に切り替えるのもおすすめです。タンパク質は炭水化物や脂質よりも腹持ちがいいため、空腹を紛らわすのにぴったりです。
どうしてもおやつが食べたくなったら、ゆでたまごを食べるのがおすすめですよ。また、加工食品を食べると食欲が増加してしまう傾向があるので、できるだけ加工された食べ物ではなく、自炊を心がけるようにしましょう。
太もものひび割れ予防におすすめのアイテム選びについてご紹介します。
1番大切なことは、保湿力が高いアイテムを選ぶことです。しっかり保湿してあげないと、だんだん乾燥が進んでしまいます。太ももの保湿できるタイミングは1回~2回になると思うので、1日中しっとり感が続くようなアイテムを選ぶようにしましょう。
保湿力が高い成分としては、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどがおすすめです。また、しっとり感が長時間続くようなオリーブオイルやホホバオイルなどの油脂が入っているものもおすすめですよ。
太ももに使う保湿アイテムは、質感がべたつきにくいものを選ぶのがおすすめです。太もものひび割れを予防するためには、夜だけでなく朝も保湿した方が効果的です。しかし、すぐに服を着なくてはいけないようなシーンも多いですよね。
だからこそ、できるだけべたつきを感じにくいものを選ぶのもおすすめです。少しだけべたつきを感じてしまうようなものは、洋服を着る前にティッシュで軽くオフするのもおすすめです。
太ももをマッサージしながら使う場合は、ある程度厚みがあるものの方が扱いやすいです。軽さがあって肌になじみやすいようなものは、すぐに肌に浸透してしまうため、すぐに足りなくなってしまいます。
何度も何度も重ねながら使うのは面倒であり、コスパも良くないので、できるだけ厚みがあってマッサージしやすいものを選ぶようにしましょう。
太ももに塗る場合は、できるだけ肌に伸ばしやすいものもおすすめです。しっとりとした保湿アイテムの中には、硬さがあってなかなか伸ばすのが難しいものがあります。
保湿力があっても、肌の上に伸ばすのが難しいものだと、太もも全体に伸ばすのに時間がかかってしまいます。簡単に塗り広げることができるような、滑らかな質感のものを選ぶようにしましょう。
太ももをマッサージするのであれば、できるだけ肌への負担が少ないアイテムを使うのもおすすめです。太もものひび割れが起こりやすい状態の肌は、デリケートになっていてさまざまな刺激を受けやすいです。
デリケートな肌に使用する保湿剤は、肌への負担が少ないものを選ぶ必要があります。肌が弱かったり、妊娠中だったりする人は、肌への負担を考えて選ぶようにしましょう。
ここからは、実際に太もものひび割れ予防におすすめしたいアイテムをご紹介します。
NOCORのアフターボディトリートメントクリームは妊娠中のボディケアや肉割れのアフターケアにおすすめのクリームです。厳選した原料の保湿成分を配合しています。肌への優しさを考え、刺激になるものを取り除いた処方になっています。
NOCOR アフターボディトリートメントクリーム / ¥7,109
ナチュラルマーククリームは、高保湿が長時間続く妊娠線ケア用クリームです。助産師とママの協力により生まれました。低刺激処方にこだわって作られているので、妊娠線予防だけでなくボディクリームとして使うことが可能です。
ナチュラルマーククリーム / ¥8,400
WELEDAのマザーズボディオイルは妊娠中や産後の肌の引き締めのために生まれたボディオイルです。乾燥による肌のツッパリ感を抑えて、ハリのある弾むような肌へ導きます。柔らかさとしっとりさのある肌を作ります。
WELEDA マザーズボディオイル / ¥4,180
Bioilのバイオイルは保湿ケアをするためのスキンケアオイルです。角質層の奥までスッと浸透するので、べたつかずさらっとした感触に仕上がります。パッチテスト済み、低刺激テスト済み、ノンコメドジェニックテスト済みの安心処方です。
Bioil バイオイル25ml / ¥770
CLARINSのボディパートナーは肌に柔軟性と潤いを与えてハリを保つボディクリームです。滑らかな感触で、さらりと肌になじみます。妊娠中の急激な体重変化にも対応するため、無香料無着色で香りに敏感な時期でも心地よく使えます。
CLARINS ボディパートナー / ¥8,250
太もものひび割れについてご紹介しました。太もものひび割れは、妊娠や急激な体重の変化など、皮膚が急激に伸びたことにより、コラーゲン線維が切れてしまうことが原因です。1度できてしまったひび割れを消すのは難しいですが、毎日のケアで悪化するのを防ぐことはできます。保湿とマッサージを毎日の習慣にして、太もものひび割れ予防をしていきましょう。