海外旅行を楽しむためには、飛行機内の過ごし方が重要です。体調が悪くなったり、身体を休められないと、現地に着いても楽しめないですよね。そこで今回は、機内で快適に過ごせる服装をご紹介します。
【目次】
飛行機内で快適に過ごすためには、服装選びがとても重要です。くつろげないものを選んでしまうと、長期のフライト中ゆっくり休めず、現地についてからも疲れが残ったままになってしまうことも……。
では、飛行機内ではどんな服装を選べばいいのでしょうか?おすすめの服装と服装選びの注意点を紹介します。
身体を締め付けるものや、かしこまった服装ではくつろげないので機内の服装としては不向きです。かといって、ラフすぎる部屋着のようなものは、飛行場までの行き道や、現地に着いてからホテルまでの行き道で人目が気になりますよね。
空港で着替えるのも一案ですが、時間を取られたくない場合は、外出しても問題ない程度のリラックスできる服装を選ぶことがおすすめです。
マキシ丈のワンピース(ウエストマークしないデザインのもの)や、トップスときれいめのスエットパンツ(ジョガーパンツ)などだと、リラックスして過ごしやすいでしょう。
機内は寒いことが多いので、羽織るものは必ず持参しましょう。パーカは首元の保温にもなっておすすめのアイテムです。他にもカーディガンや薄手のダウンジャケットもいいですね。たたんだらコンパクトサイズになるダウンジャケットは、重宝するアイテムです。
足元のアイテムもくつろげるかどうかの大事なポイントになります。
足は気圧の影響でとてもむくんでしまいます。むくみを軽減してくれる着圧ソックスを持ち込むバッグに入れておくのがおすすめです。また、靴からスリッパに履き替えると、リラックスできます。
以下のようなアイテムは、おしゃれに決めたい場合でも飛行機内では避けておくほうが無難です。
■ストレッチ性のないデニム
カジュアルファッションには欠かせないデニムですが、ストレッチ性が無いものだと、飛行機内では窮屈になってしまいます。同様に締め付けがあるスキニーや、伸縮性が無いタイトスカートなども避けるようにしましょう。
■ミニスカート・ショートパンツ
飛行機の中は寒くなりがちなので、肌をあまり露出しない格好にしましょう。できればスカートよりはパンツスタイルがおすすめですが、スカートを履きたい場合は、ロング丈やマキシ丈のものにするとよいでしょう。
■シワになりやすい素材
ずっと座ったままなので、シワになりやすいコットンやリネンのものは避けておくほうが賢明です。
■サンダル
リラックスできるサンダルですが、飛行機内では冷えてしまいます。寒ければ毛布をもらうこともできますが、あまり厚手で無かったり、エコノミーの場合は1枚までしかもらえなかったりして十分に温かさを確保できないことがあるので、「毛布をもらえばいい」と油断しないようにしましょう。
■ロングブーツ
脚にぴったりフィットするようなロングブーツの場合、履いていると窮屈に感じてしまいます。しかし、フライト中には他のものに履き替えて到着後に履こうとしても、脚がむくんでしまい履けなくなっている可能性があります。むくむと履けなくなりそうなブーツは避けましょう。
続いて、飛行機内でのおすすめのコーディネートをご紹介します。
ウエストを絞らないマキシ丈ワンピースは、飛行機内で快適に過ごせるアイテム。カットソーは着心地も抜群でリラックスできる素材です。
マキシ丈がおすすめなのは、機内で眠っても裾の乱れが気にならず安心だから。暑ければ、裾を上げて温度調整も可能です。
機内が寒い可能性もあるので、夏場の場合でも薄手の長袖を選んでおくと安心です。
白とベージュを使ったコーデは上品さを演出してくれます。ベージュのカーディガンは機内での体温調節をするのにもぴったり。
また飛行機内では十分なスペースが取れない場所で飲食をすることもあり、ふとした拍子に汚れてしまうことも。そのため、汚れてもいいプチプラなものがおすすめです。ユニクロはプチプラなのに高見えするアイテムが豊富。シンプルにワントーンでまとめれば、プチプラに見えないコーデの完成です。
ハワイに着いた時には、周囲への馴染みやすさを意識したコーデをするのもおすすめです。ハワイに旅慣れた達人らしい、気負いがないリラックス感を感じます。解放感があって明るい雰囲気のハワイに、オールホワイトのコーデは相性抜群です。
ゆったりしたオールインワンなど着心地の良さそうなアイテムは、機内ではリラックスできて、ハワイにもぴったりといえるでしょう。
国際線に乗るときに特に気を付けたいのが、スリや盗難です。治安のいい日本の感覚で海外に旅行すると、痛い目に遭うことも。
リュックは楽で両手が空くので旅行にぴったりのバッグですが、後ろに開け口があるので、スリに狙われていても気が付きにくいのがデメリットです。貴重品はボディバッグなどで別に持つか、リュック前スタイルなどの対策がおすすめです。
スウェットはグレーを選ぶと部屋着感が出てしまいますが、きれいめなホワイトなら、上品な雰囲気もあって大人女子にぴったり。ブラックやホワイト、グレーなどを合わせて大人のモノトーンスタイルにすることで、旅慣れた印象を与えられるでしょう。
オーバーサイズのものを選ぶと、ゆったりと過ごせますよ。
連休の里帰りなどで国内線に乗るときの服装は、時間も短いので、気負いのない服装でOK。飛行機だから、と気負いすぎなくても大丈夫です。
ノースリーブのトップスにリラックス感のあるパンツのコーデなら、バッグに軽い羽織りものをしのばせるだけで十分です。
冬のヨーロッパ旅行に向かう機内では、重ね着に使えるダウンがおすすめです。冬のヨーロッパはとにかく寒くて、機内が時には極寒になることも。重くてかさばるコートとは別で、重ね着できるダウンがあれば、温度調節しやすくて便利です。
ライトダウンはコンパクトに畳めるので携帯しやすいアイテム。ひとつ持っておくと助かります。
飛行機内でリラックスできるボトムといえば、ニットパンツもおすすめです。柔らかくて暖かいので、はいていて安心感がありますね。ウエスト回りが気になる時は、長めのトップスでカバーすることがおすすめです。
ゆるっとしたカットソーとワイドパンツに、温度調節ができるニットカーディガンをコーディネート。機内ではアウターを脱いでリラックスできます。温度変化が激しい機内では、温度調節をしてくれるアウターもマストです。
飛行機に乗る際には、持ち物にも気を配りたいもの。次に、飛行機内に持ち込む必要がある手荷物についても確認しておきましょう。
■貴重品
パスポート・財布・鍵・スマホなど貴重品は肌身離さず持っておくようにしましょう。現金は日本円だけでなく、渡航先の通貨も用意しておきます。また、航空券も忘れないようにしてください。指輪・ネックレスなどの貴金属も盗難の恐れがあるので、機内持ち込みするようにしましょう。
■身だしなみを整えるもの・常備薬など
・ハンカチ・ティッシュ:お手洗いに立った後や汗をかいたときなどに使います。
・歯ブラシ:機内泊をする場合に必要です。
・眼鏡・コンタクトレンズの保存液:コンタクトをしている場合、飛行機内で寝るときにコンタクトを外すための用意が入ります。液体の持ち込みは1つ100ml以内、合計で1リットル以内である必要があるので、コンタクトレンズの保存液は必要最低限の分だけ持ち込むようにしましょう。また、必ずジップロックに入れなければならないとされているので、注意してください。
・常備薬:ロングフライトの場合、フライト中に服薬が必要になることがあります。
・ボールペン:機内で配布される入国審査の用紙や税関の申請書を記入するのに必要です。
■精密機械
パソコンやデジカメなどは、スーツケースに入れて預けてしまうと、手荒に取り扱われたときに壊れてしまう可能性があります。また、スマホのバッテリーは、モバイルバッテリーが発火した事件があってから規制が厳しくなっているため、機内に持ち込むようにしましょう。
次に、機内に持ち込むと便利なアイテムについて紹介します。
■防寒アイテム
飛行機の中は女性にとっては寒さを感じやすいことも。パーカーやカーディガン、大きめのストールなどさっと羽織れるものの他、足元が冷えないように靴下も持ち込むと便利です。
■保湿アイテム
乾燥しがちな飛行機内。化粧水や乳液、フェイスマスク、ミストなど乾燥を感じたときに保湿できるものを持っていきましょう。リップクリーム、ハンドクリームなど顔以外の保湿アイテムもあると役立ちます。なお、液体の持ち込みは内容量だけでなく容器自体が100ml以下である必要があるので、注意してください。
また、マスクがあると喉を保湿することができます。
■安眠グッズ
機内泊をする場合は安眠するためのアイテムも準備しておきたいところ。アイマスクや耳栓があれば外界の光や音をシャットダウンできます。また、トラベル用の枕も用意しておけば、肩こりや首の痛みを予防することができます。首にはめるタイプのコの字型の商品は、空気を抜くことができるものが多いのでコンパクトに持ち込めます。
■時間を潰せる本や音楽機器
普段は暇つぶしに使えるスマホやタブレットも、飛行機内では多くのケースでWiFiが使えず機内モードにしなければなりません。そのため、ガイドブックや文庫本、iPod・ウォークマンなどがあるとフライト中も退屈せずにすみます。
■スリッパまたはビーチサンダル
機内ではスリッパに履き替えるとよりリラックスすることができます。リゾートへ行くならビーチサンダルにすれば現地に着いてからも使えるでしょう。また、着圧タイツもあればフライト中のむくみを防止できます。
■ロストバゲージへの備え
現地に着いたときに預けた荷物が出てこない、というロストバゲージは時々起こります。そのため、ロストバゲージした場合に備え、一泊分の着替えと洗顔・メイク用品は持ち込むようにしておくと安心です。
また、飛行機内はメイクしたままだと乾燥してしまうので、すっぴんで過ごす人が多いです。ロストバゲージへの備えだけでなく、飛行機に乗ってからメイクを落としたり、到着前にメイクをしたりするためにも、クレンジング・洗顔とメイクができるためのグッズは機内に持ち込むと良いでしょう。
長いフライト時間、目的地についてからめいっぱい楽しむためにできれば寝て体力を温存しておきたいですよね。そこで、飛行機内で快眠するための方法をご紹介します。
通路側は、窓側の人がトイレに立つたびに起こされてしまいますし、通路を歩く人の動きも気になるもの。快眠のためには窓側の座席を取るようにしましょう。また、非常口座席は前に座席が無く、足を伸ばすことができ眠りやすいでしょう。ただし、満15歳以上であること、緊急脱出の援助をすることについて同意すること、など予約するためにはいくつか条件がありますので注意が必要です。
体を締め付けない服がよい、ということを上述しましたが、これは快眠のためにも必要です。上記でご紹介したような服装を心がけましょう。
特に眠りの質を高めたい場合はリカバリーウェアを利用する、という方法もあります。リカバリーウェアとは、副交感神経を働きやすくしてリラックスさせる効果がある「PHT」という特殊な素材が用いられた衣服です。スポーツ選手の効果的な疲労回復や不眠気味の人の快眠のために開発されたもので、飛行機内でも質の高い睡眠を得ることができます。
睡眠不足のまま現地に到着すると、ついてから眠くなってしまうもの。せっかくの旅行先ではめいいっぱい活動できるように、前日は睡眠時間を短めにして、飛行機内で寝られるように寝不足になるように調整しましょう。
ただし、夜更かしをすると寝坊をしてしまう可能性があるので、寝る時間を遅くするのではなく、早く起きるようにしましょう。
体をストレッチでほぐすと、血行がよくなり寝つきがよくなります。また、副交感神経が高まることにより、体が眠りに入る準備が整います。搭乗前に行う他、座席についてからも足首を回したり腕を伸ばしたりなど座ったまま行えるストレッチを行うとよいでしょう。
最後に、飛行機の中を快適に過ごすためのおすすめグッズをご紹介します。
睡眠を深くするためには、真っ暗な状態が理想的。しかし、飛行機内ではスポット照明がつかわれていたり、スクリーンで映画が上映されていたり、消灯時間でも足元には常夜灯が付いていたり、と光が降り注ぐ環境になっています。
そのため、アイマスクをすることで周囲の光を遮断するようにしましょう。睡眠を得やすい環境を整えることで熟睡することができます。
首を安定させることができるネックピロー。寄りかかるところがなかなか無い飛行機の座席では首の位置を定めることで寝やすくなります。また、起きたときに首が痛くなっていたり、首周りに疲労感や凝りが残ったりといったことも防げます。
首の後ろにセットするのがよく見られる使用方法ですが、首の前(顎の下)に置くのもおすすめです。座ったまま寝るとがくっと頭が前に落ちることがありますが、首を支えてくれているので、こっくりこっくりと船をこいだときでも目を覚ましにくくなります。
周囲の話し声や通路を歩く音などを遮断する耳栓。眠りを深くし、音のせいで目が覚めることを防ぐために持っていくとよいでしょう。
さらに、周囲の騒音をより掻き消したいのであれば、ノイズキャンセリングイヤホンがおすすめ。耳栓よりも優れた消音効果があります。耳栓をしても周りの音が気になって寝にくい人はぜひ試してみてください。
22~26℃に保たれている飛行機内。しかし、湿度が低いと体感気温が下がるため、乾燥した飛行機内では実際の気温よりも寒く感じます。また、日本人と外国人の体感気温は異なるため、外資系のエアラインではさらに機内の温度が低めに感じられることがほとんどです。
そのため、飛行機内での快眠のためには温かさを確保することが重要。毛布は借りることができますが、1枚だけでは寒く感じることがあります。国内のエアラインであれば予備のものをもう1枚借りる、ということができる場合もありますが、外資系のエアライン場合は借りられないケースが多いので、ブランケットを持参するとよいでしょう。
湿度が20%以下にもなる飛行機内。非常に乾燥しているので、寝ている間に口をうっかり開けてしまうと、のどを痛めてしまうことにもなりかねません。体調を万全にして旅を楽しむためにも、眠るときはマスクをして、のどを保護するようにしましょう。
飛行機内で快適に過ごすためには、リラックスできるアイテム選びが大切です。本記事で紹介した、リラックスできるのと同時におしゃれで大人可愛いコーデを参考に、次に飛行機に乗る際のコーデ選びに、ぜひ参考にしてください!