家計に占める家賃の割合は高いので、家計に余裕がある夫婦共働きの世帯も、家賃を賢く節約することは重要です。そこで今回は、夫婦共働きの二人暮らしの家賃相場や物件の選び方をご紹介します。
【目次】
収入が多く、経済的に余裕がある夫婦共働き世帯の場合、妻が専業主婦の家庭と比べると、生活費にかける支出は多くなる傾向にあります。
特に、新婚カップルにとって、毎日好きな人と一緒にいることができる結婚生活は、二人で自由にディナーに行ったり、時には旅行に行ったりと、支出が多くなってしまいがちです。
しかし一方では、家族が増えたり、車や家などの大きな買い物をしていく場合に備えて、貯金したいと考える夫婦は多いですよね。
家賃を節約したいと思っても、簡単に引っ越しができるわけではありません。引っ越しをしたことで、さらに支出が増えることにもなります。したがって、新婚時代の新居を選ぶ場合や、引っ越しを考える際は、将来を見据えた家賃の金額を選ぶ必要があります。
生活費の中でも、毎月一定の金額を支払う賃貸物件の家賃は、一般的には収入の30%程度までが目安とされています。貯金額の目安は、月収の15%~20%程度が理想とされています。
夫婦共働き世帯の場合の家賃の目安は、20%~25%程度にするのがおすすめです。家賃を5%~10%節約する代わりに、貯金額に上乗せすることができますので、毎月収入の20%~30%は貯蓄に回すことができる計算になります。
例えば、
共働き夫婦二人世帯の月収が30万円の場合は、6万円~7万5千円の家賃が理想的で、毎月6万円~9万円程度の貯金をすることができるようになります。
共働き夫婦二人世帯の月収が40万円の場合は、8万円~10万円の家賃が理想的で、毎月8万円~12万円程度の貯金をすることができるようになります。
共働き夫婦二人世帯の月収が50万円の場合は、10万円~12万5千円の家賃が理想的で、毎月10万円~15万円程度の貯金をすることができるようになります。
■将来を見据えた家賃選びを
ただし、夫婦生活は、赤ちゃんが生まれて家族が増えたり、妻が時短勤務や専業主婦になる場合もあります。今の世帯収入だけで家賃を決めてしまうのは危険です。収入が減った場合や、どちらか一人の収入になった場合でも、無理せず支払えるような金額の家賃を選ぶのがおすすめです。
共働き夫婦が賃貸物件を選ぶ際に重要視したいのが、家の広さや間取りです。
夫婦二人暮らしの場合、睡眠や勤務時間など、お互いの生活リズムが違うと、睡眠が妨げられてしまうことがあります。1部屋を寝室にして、普段は二人でリビングで過ごすことができますので、1LDK以上がおすすめです。
ただし、夫婦生活は長いので、時にはケンカしてしまうこともあります。また、生活していく中で物が増えていき、収納場所に困ることもあります。部屋数が増えれば、家賃が高くなる傾向がありますが、便利になりますので、2DK以上の物件を選ぶのが理想ですね。
今後赤ちゃんが生まれた場合に備えて、子どもが入居できるファミリー向けの物件を選んでおくのもおすすめです。
その他にも、
・築年数
・バスルームとトイレが別
・ネット環境
・都市ガスかプロパンガスか
・デザイン
・オートロック
・駐車場
・宅配BOX、エアコンが完備されている
・楽器の演奏やペット飼育が可能
など、お互いにとって便利で、二人の希望にマッチした物件を選びたいですね。
■支出が多いと貯金額が減ってしまうことも
共働き夫婦が賃貸物件を選ぶ際には、物件の条件も大切ですが、その他の生活費がいくら位かかっているかどうかも重要です。
収入に対する家賃が適正な金額でも、その他の水道や光熱費、通信費、保険料、食費や交際費、被服費や美容費などの支出が多いと、貯金できる金額が減ってしまいますので注意が必要です。
■生活費の分担も重要
また、家賃やその他の生活費をどちらが払うのかどうかも大切ですね。
共働き夫婦の場合、生活費は完全に折半している夫婦もいれば、収入の多い方が多く支払ったり、家事を担当する方が少なく支払う家庭もあります。
また、項目ごとに支払う生活費の分担をしている場合もあります。
生活費を分担する場合、生活費以外のお金をお互いに自由に使ってしまうと、結局どちらも貯金していないケースもありますので注意が必要です。
生活費の分担だけでなく、貯金する金額についても夫婦で話し合って決めておくのがおすすめです。
共働き夫婦が賃貸物件を選ぶ際には、周辺の環境も重視したいですね。周辺の環境が良い物件は人気ですし、家賃も高めに設定されていることがありますが、快適に生活するためには大切にしたいポイントです。
例えば、駅から近い物件や、お互いに通勤しやすい場所の家を選ぶのがおすすめです。また、スーパーやコンビニ、ドラッグストアや銀行、クリーニング店などが近い、便利な場所ですと、買い出しもしやすいですね。
その他にも、将来子どもが生まれた場合に備えて、治安が良く、保育園や幼稚園、学校や公園が近い場所を選ぶと、子育てがしやすくなりますね。
経済的に余裕がある夫婦共働き世帯の場合は、家賃をおさえ、貯蓄を増やすことを考えるのがおすすめです。また、夫婦二人暮らしの場合でも、将来家族が増えることを考慮した物件選びをしたいですね。