普段、読書をしていますか?読む人と読まない人が分かれる読書ですが、読書には嬉しい効果がたくさんあります。今回は読書についておすすめの本の選び方や一度は読んでおきたい名作など幅広くご紹介します。ぜひ、読書を習慣化してみませんか。
【目次】
世界中にはたくさんの本がありますよね。
文芸書や実芸書、ビジネス・経済・経営書、児童書、専門書などのジャンルがあり、そこからさらに細かく分類されますよね。
数え切れないほど本があるので、一生のうちに読める本の数には限りがあります。
できれば、名作やおすすめの本を読んでおきたいところ。
しかし、読書は習慣化している人もいれば、読書をしない方もいます。
今回は読書をする方/しない方にも役立つ、読書の効果や名作、おすすめの本をご紹介します。
ぜひ、この記事を読んで読書の時間を楽しんでみませんか。
読書には嬉しい効果がたくさんあります。
具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。
読書をすると、知らなかった語彙や言い回し、表現が出てきますよね。わからない言葉が出てきたら、検索して意味を調べるようにしましょう。語彙力が養われていきますよ。
語彙力がつくと、人と会話する際に自分の言いたいことがきちんと伝えることができます。また、国語力がある/ないで人に与える印象が大きく変わりますよ。
教養があると社会で役立つ機会が多いです。
たくさんの本を読むほど知識が蓄えられるので、いろいろな事柄を知ることができます。物事の本質も見極められ、人間関係も円滑に進むことができるかもしれません。
普段の生活の中で新しい価値観を得られる機会は少ないものです。偏った価値観に縛られると視野が狭くなってしまいかねません。
読書は本を読んだ数だけ、登場人物や著者などから今まで考えに至らなかった価値観を学ぶことができます。新しい価値観は自分の成長を促す手助けもしてくれるでしょう。
過去の偉人や成功者とは直接関わることはできません。しかし、彼らの伝記や歴史書を読めば、どんな考え方で生きてきたのか、思想などを知ることができます。
もしかすると、人生において大きな壁にぶつかった際や悩んでいる時、偉人らの本を読むことで何かしらのヒントを得ることができるかもしれません。
読書は、過去の英雄や現実的に会うことができない有名人や外国人など、彼らの生き様や考え方を学べる手段でもあります。
読書で知識を増やすと、会話のネタになる引き出しが増えていきます。本から得られた知識は誰かと会話する際にうまく持ち出せば、コミュニケーションも上手に取れるでしょう。
相手に興味を持ってもらえれば、新しい友人関係を築くきっかけにもなります。
読書でいろんな表現に目を通すことで、知らなかった語彙や表現などが自然と吸収されていきます。すると、文章を書かずとも、文章の作り方がうまくなっていくと言われています。
身についた文章力はプレゼン資料や業務用メールなど、様々な場面で発揮するでしょう。
本は著者が読者に伝えたい意図が明確に示せられるよう、論理的に構成されています。読者は自然とその意図を読み解こうとするので、自然と論理的思考力を学んでいるのです。
多くの作品を手に取るほど、論理的思考力に磨きがかかるでしょう。
一冊の本を読み解く際、読書しながら頭の中で登場人物や設定、背景などの情報を記憶しています。
特に推理小説の場合は、前半に伏線が張られているので、後半で犯人が誰かわかった際、前半で記憶した情報が繋がり、なぜ犯罪が起きたのか理解できますよね。
読書は記憶して思い出す作業を繰り返し行うので頭を使います。そのため、記憶力が向上していくと言われています。
読書は漫画と違って絵が少ないですよね。そのため、文章から情報を得なければならないため、集中力が必要不可欠。読書中に集中力を途切らせたら、話の内容がわらなくなってしまうこともあります。
読書は意図せず集中力を養うことができる方法です。読書で鍛えた集中力は日常生活や仕事など幅広いシーンで役立ちますよ。
読書は文章から情報を読み取り、内容を理解していきます。すると、読解力や洞察力などが自然と身につくので本質を見抜きやすくなるのです。
物事の大切な部分を見極めるのが上手になれば、仕事もコミュニケーションでも良い影響を与えることができるでしょう。
読書に集中するとストレス発散に期待できるとされています。
また、好きなジャンルの本を読んで感情移入し、喜怒哀楽を感じれば現実のストレスも和らぐでしょう。読書して涙を流す行為もいいストレス発散法ですよ。
集中して本を読み終えた後は、気分がすっきりしているはずです。
読書はいつどこでもできますよね。公共交通機関の移動中や待ち時間、ちょっとした空き時間など、本さえあればいつでも読書できます。
暇だと感じていた時間も、読書すれば有効活用できますね。
本は文庫本だと千円以下、単行本だと数千円ほどと比較的低価格ですよね。
電子書籍を利用すればもう少し予算を抑えることができ、図書館を利用すれば無料で読み放題。
読書は、他の趣味と比べて安く済ませられますね。
低価格で様々な効果が期待できる点も読書のメリットでしょう。
読書の効果を期待して、本を読みたくなった方もいるはず。
どの本を手に取ればいいかわからない場合は、本の選び方にも目を通してみましょう。
運命の一冊と出会えるかもしれませんよ。
好きな作家やジャンルなどがないのであれば、タイトルを見て選ぶのもありですよ。
本屋で陳列された本の中から興味が惹かれるタイトルがないか目を光らせてみてください。「何これ面白そう」「ビビッときた」と感じたタイトルがあれば購入してみませんか。
本の表紙にはいろんな装飾が施されていますよね。
イラスト風だったり、写真風、シンプルに何も描かれていないもの、実写化キャストが表紙のものなどたくさんあります。
なので、気になる表紙から本を選ぶのも一つの方法ですよ。
「可愛いイラストだな〜」「このイラストの人物がイケメン」など表紙のレイアウトから選んでみましょう。
気になる本に出会ったら、実際に手にとって開いてみましょう。
どの本もたいてい最初に目次や見出しが書いてあります。目次や見出しは、その本の全体の内容を把握することができる部分になります。
気になる目次や見出しがあったら、思い切ってその本を読んでみましょう。
本選びに失敗したくない方は、要約から本を選ぶのがいいでしょう。
要約とは、本の裏表紙の上段に記載されている内容のことです。数行に渡って簡潔に本の内容が記されています。
気になる本があったら要約を読んでみてください。ミステリー小説なのか、恋愛小説なのか、実話なのか知ることができますよ。そして、あらすじを読んで、続きが気になったら購入するのも一つの手です。
他にも、本屋さんに行くと陳列してある本の近くに書店員さんの手書きのポップが置かれていることもあります。ポップには、書店員さんがその本を読んで感じた感想や簡単なあらすじが記載されています。
ポップを読んで気になったらお買い上げするのもおすすめですよ。
本がたくさんあるほど、作家さんもたくさん存在します。
好きな作家さんがいる場合は、その人の読んだことがない作品を手にしてみてください。
または、好きな作家さんがインタビューなどで紹介した本や、作家となるきっかけになった本、レビューを書いた本などもおすすめですよ。
好きな作家さんに関連する作品を探してみてください。
TVや映画、アニメが好きな方は、原作となった本を手に取るのもいいですね。
実写化された作品を見ていれば、文字ばかりの本も頭の中でリアルな映像が思い浮かび、楽しく読み進めることができるでしょう。
また、実写化と原作における表現や内容の違いなどを探してみるのもいいですね。原作でしか味わうことができない面白さもあるので、読書の視点から作品を楽しんでみてください。
本屋大賞とは毎年開催される本の授賞式の一つ。「新刊を扱う書店の書店員」の投票によってノミネート作品や大賞受賞作品が決定します。
読書好きな書店員さんが数ある中から選ぶ本なので、普段本を読まない方でも楽しめる本が選ばれていることが多いです。
本選びに迷った際は、その年の大賞受賞作品や過去の受賞作品から選んでみてはいかがでしょうか。
他にも、芥川賞や直木賞などの受賞作もあるので調べてみてくださいね。
本を購入する前や気になった本がある方は、ネットなどでレビューを検索してみてはいかがですか。
「読書メーター」などのレビューサイトがあるので利用してみてください。
その本を読んだ人がどう感じたのかを知れば、「面白そうだから読んでみよう」「高評価だし買う価値はあるな」などとなるかもしれませんよ。
『赤毛のアン』は、カナダの作家・ルーシー・モード・モンゴメリ著の長編小説です。1908年に発表された全世界で愛されている代表的な児童文学でもあります。
主人公は孤児だった赤毛の女の子・アン。彼女を中心に繰り広げられる日常を描いています。
『赤毛のアン』はいろんな出版社から刊行されており、翻訳者などによって作品の表現が異なります。比較して楽しむことができますね。
小学生や中学生、高校生、大学生、社会人など幅広い年代の人が楽しめる名作の一つです。読み終わった後は、ほっこりした気分を味わうことができるでしょう。
赤毛のアン ルーシー・モード・モンゴメリ / ¥825
『ボッコちゃん』は、星新一(ほししんいち)さん著のSF小説です。1971年に発売されました。
著者の星新一さんは日本SFのパイオニア的存在で、短い小説を集めた「ショートショート」を初めて広げた方として知られています。
『ボッコちゃん』も短いショートショート形式の作品で、星新一さん自身が選んだ50編が収録されています。
愉快で楽しく、スリリング要素も味わえる物語が詰まっていますよ。
ボッコちゃん 星新一 / ¥693
『老人と海』は、アメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイ著の短編小説です。1951年に発売され、ヘミングウェイの代表作として知られています。
タイトル通り内容は、老人の漁夫が一人で海に出て、海の生物との死闘を描いています。
名だたる文豪の名作を読んでみたい方におすすめです。短編なので読みやすいでしょう。
老人と海 アーネスト・ヘミングウェイ / ¥473
『舟を編む』は、三浦しをん(みうらしをん)さん著の長編小説です。2011年に発売され、2012年に本屋大賞を受賞しました。
玄武書房に務める主人公が辞書編集部に所属し、新しい辞書『大渡海』を編んでいく物語です。
辞書が作られる過程を知ることができ、日本語の魅力を再認識できる名作です。辞書という小難しく感じるテーマではありますが、ライトに書かれているので読みやすいですよ。
読書後は、アニメや実写映画も楽しんでみてはいかがでしょうか。
『レ・ミゼラブル』は、フランスの詩人・小説家のヴィクトル・ユーゴー著の長編小説です。1982年に執筆された世界中で知られている名作です。ミュージカルでも有名になりましたよね。
子供向けの名作全集でも収録されるほど有名な『レ・ミゼラブル』は、貧しさゆえにパンの盗みに働いたジャン・バルジャンが主人公。出獄後にミリエル司教の影響を受け改心し、様々な人や出来事と関わっていきます。
恋愛要素もサスペンス要素もアクション要素もあり、読み応え抜群です。フランスの歴史なども知ることができますよ。
『レ・ミゼラブル』も各出版社から販売されており、巻数が異なったりします。翻訳者も違うので、読みやすさから選ぶのがいいかもしれません。
『源氏物語』は、平安時代中期に紫式部(むらさきしきぶ)が執筆した長編物語です。光源氏のラブストーリーが描かれており、日本の恋愛小説の元祖とも言える作品ですよね。
一体、昔の人がどんな恋愛模様を描いたのか気になる方もいるのではないでしょうか。
『源氏物語』は世界中で翻訳されて愛されている名作でもあり、日本でも谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)さんや与謝野晶子(よさのあきこ)さんなどの著名な方が現代語訳してきました。
なかでもおすすめなのが、瀬戸内寂聴(せとうちじゃくちょう)さんが現代語訳した『源氏物語』です。
第1巻〜10巻まであり、光源氏の誕生からラストまで、彼の大恋愛を一気に読み解くことができますよ。
ぜひ、恋愛ものが好きな方や古典文学に触れてみたい方は『源氏物語』を手にとってみてください。
『図書館戦争』は、有川浩(ありかわひろ)さん著の長編小説です。累計発行部数600万部突破のベストセラー。全4巻からなるシリーズ本で、続編も出版されています。
架空の日本が舞台で、行きすぎた検閲から守る図書隊員と本を狩る組織・メディア良化委員会との戦いを描いた作品です。SF小説に分類されていますが、主人公の笠原郁と上司の堂上篤の恋愛模様は胸キュンシーンが多く、恋愛小説としても楽しめますよ。
また、主人公だけでなく、周りの登場人物の恋愛も見所の一つです。
本を守るために戦う図書隊員達の戦いは、ハラハラドキドキすること間違いなし。読書好きな人は、「本」がテーマの『図書館戦争』をチェックしてみてください。
OLさんやビジネスマンにおすすめしたい一冊が、メンタリストのDaiGo(だいご)さん著の『ストレスを操る』です。2018年に出版されました。
メンタルが弱い人が持っているストレスや失敗と挫折、内向的な性格を武器にメンタルを強くするノウハウを伝授している本です。
PART1でメンタル強化の基本戦略、PART2でメンタル強化の基本メソッドを紹介しています。
仕事でストレスを抱えがちな人は、どうやったらメンタルが強くなり、ストレスに打ち勝てるようになるか、本から学んでみてはいかがでしょうか。
『選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論』は、デヴィ夫人こと、ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノさん著の本です。
22歳の若さでインドネシア初代大統領スカルノ氏と結婚し、日本で唯一の海外国家元首の妻であるデヴィ夫人。日本のTV番組で見かける機会も多いですよね。
この本は、華麗な経歴を持つデヴィ夫人が教える婚活術をまとめた一冊です。デヴィ夫人の恋愛・結婚観が盛りだくさんで、名言も数々登場します。
また、所々に収録されているデヴィ夫人の若かりし美貌に目を奪われることでしょう。
恋に悩める女性や婚活したい女性は一読する価値があるかもしれませんよ。
選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論 ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ / ¥1,375
『君の膵臓を食べたい』は、住野よる(すみのよる)さん著の青春小説です。2015年に出版されたベストセラー小説で、住野よるさんのデビュー本でもあります。2017年の実写映画化でも話題になりました。
主人公の少年が病院で拾った1冊の本は、クラスメイト・山内桜良の闘病日記でした。実は、桜良はある病気を抱えていて、その秘密を知った少年が桜良に振り回されていきます。
命や人との関わりの大切さなどを知ることができ、心が温まる感動ものです。文章も難しくなく、高校生視点で描かれているので感情移入もしやすいでしょう。
また、実写映画を観たことがある方にもおすすめです。展開が原作と異なるので、違った視点から作品の世界を体験できますよ。
ぜひ、不器用な少年少女の恋愛模様も追いながら、読書のひと時を味わってみてください。
『西の魔女が死んだ』は、梨木香歩(なしきかほ)さん著の小説です。2001年に発売されました。
不登校になった中学生のまいが西の魔女と呼ばれるおばあちゃんから、魔女の手ほどきをうける物語です。
魔女の手ほどきといっても、本当の魔術ではなく、人間が生きる上で欠かせない決断力を養うといったもの。多感な少女の感情がうまく表現されており、作品の世界にどっぷり浸かれます。
また、包容力があるおばあちゃんの言葉の一つ一つに重みがあり、身にしみるものがあるでしょう。
小説自体はルビがふってあり、ページ数も少ないので、読書が苦手な方でも読みやすいですよ。子供から大人まで楽しめるので、親子で感想を語り合うのも面白いかもしれません。
西の魔女が死んだ 梨木香歩 / ¥572
読書の効果を最大限に得るためにも、最後におすすめの読書の仕方をご紹介します。
読書の仕方は人それぞれなので参考程度にしてみてくださいね。
■目的を考えながら本を読む
ただ何となく本を読むよりも、読書の目的が何なのかはっきりすると読書の効果が得られやすいですよ。
伝記や歴史書、自己啓発本などの読書時におすすめです。
■純粋な気持ちで読む
著者の意図を理解するためにも、頭の中をすっきりさせてから純粋な気持ちで読書しましょう。
著者の伝えたい事柄を一つの意見として素直に受け止められ、内容を理解しやすくなります。
■何度も読み返す
本は一度読んで終了ではありません。本を読んだタイミングや場所などの関係で、読み終わった後の感想や理解度は異なります。
また、時間が経ったら本の内容も忘れてしまうことがありますよね。そのタイミングで読み直してみるのもおすすめです。
読めば読むほど作品の理解度が深まり、新たな発見などを得ることができるでしょう。
■最後まで読まなくてもOK
本は最初のページから最後のページまで読むものと思っている方がほとんどではないでしょうか。本の物語を楽しみたいのであれば最後まで読む必要がありますが、知識を得ることが目的なら最後まで読まなくてもOK。
目次で気になった章だけを読んだり、パラパラめくって気になった箇所だけ読むでもいいのです。自分が知りたい事柄が数ページだけで得られるのであれば、読破する必要性はないでしょう。
■アウトプットする
本から得た知識は吸収して終了しても意味がありません。必ずアウトプットするよう心がけましょう。
インプットしてアウトプットまでこなせたら、本当の意味で読書から得た知識が自分に身についたと言えますね。
■要点をまとめる
読書中に気になる言葉や役立ちそうな事柄などに出会ったら、メモする習慣をつけましょう。読書の気がそれてしまう場合は、付箋などでチェックしておくといいですよ。読み終わった後に要点などをまとめてみましょう。
読書の魅力について、効果や選び方、おすすめの名作や本、読書の仕方などをご紹介しました。読書の習慣がなかった方も読んでみたくなったのではないでしょうか。読書は本さえあればいつでもすることができます。自宅にある本や書店で気になった本を購入して、読書の時間を楽しんでみてはいかがですか。あなたの知らない世界が待ち受けていることでしょう。