古くから食べられているにんにくには、さまざまな効果・効能があると言われています。しかし、具体的にどのような効果があって、どのような食べ方が効果的なのか分からない人もいますよね。今回はそんなにんにくパワーについてご紹介します。
【目次】
にんにくを食べることによって期待できる効果といえば、疲労回復や体力増強が有名です。
疲労回復や体力増強に繋げるためには、エネルギーを補給する必要があります。
そしてそのエネルギー代謝には、ビタミンB1が欠かせないのですが、ビタミンB1が含まれる玄米、胚芽米、豚肉、うなぎ、きのこ、大豆などは水溶性のため、吸収率が低いのが特徴です。
ですがにんにくに含まれている「アリシン」と結合すると、ビタミンB1の吸収率を高め、余分なビタミンを体内に貯蔵してくれるようになります。
にんにくには、免疫力をアップする効果もあると言われています。
免疫力はさまざまなウイルスから身体を守り、風邪を引きにくくするために欠かせないのですが、不規則な生活や栄養不足の状態のままだと侵入したウイルスを外に排出できなくなり、インフルエンザなどにかかりやすくなるそうです。
栄養バランスのよい食事を摂ることが何よりも欠かせませんが、にんにくを継続的に食べることで、にんにくに含まれる「スルフィド類」がウイルスを食べてくれるんだとか!
そしてウイルスを攻撃する抗体を体内に作らせてくれるので、免疫力アップをサポートしてくれます。
デスクワークの方や、運動不足の方が悩む冷え性は、健康や美容にも良くないですよね。
もしも冷え性で悩んでいるなら、にんにくパワーに頼ってみて!
にんにくには、交感神経を刺激して末梢の血管を拡張させるという効果があると言われています。
つまり、全身の血液の流れが良くなると言うこと。
血行が促進されることで手や足の先から温めることができるので、継続的に食べることで冷えを改善してむくみ予防をすることが期待できます。
にんにくにはガンを予防する効果があるとも言われているそうです。
にんにくの摂取量とガンの発生頻度を疫学的に調べたとき、にんにくをよく食べている人は、食べていない地域の人に比べてガン患者が少なかったそう。
アメリカ政府でも、にんにくがガンになる危険性を少なくする効果がある重要な食物としているそうです。
他にも、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがあることから、動脈硬化の予防にも良いそうですよ。
なんと、にんにくにはダイエット効果まであるようです。
「アリアチミン」という成分は、疲労回復効果や脚気の予防に効果的な成分ですが、それと同時に体内でノルアドレナリンの分泌が活発化されるそう。
ノルアドレナリンが分泌されると、今度は脂肪分解酵素の働きが活発になり、エネルギーの代謝が良くなります。
これによって脂肪が分解されやすくなるので、ダイエット効果を発揮してくれるそうです。
しかしこのアリアチミンは、にんにくに含まれているわけではありません。
にんにくの臭い成分であるアリシンとビタミンB1が結合することにより生まれる成分ですから、ビタミンB1と同時に食べることがポイントになりますよ。
健康やダイエットに心強いにんにくパワーですが、女性にとって嬉しい美肌効果もありますよ。
にんにくには血液循環を良くする効果があるので、肌の新陳代謝を正常に整えることが期待できるのです。
新陳代謝が正常だと、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが定期的に行われるようになるので、古い角質などを落として綺麗な肌を保ってくれます。
また、にんにくにはアンチエイジング効果もあるそうです。
活性酸素によって体内がサビてしまうと、シワやシミなどの老化現象を加速させるのですが、にんにくを食べることによって抗酸化作用を積極的に働かせることができることから、老化予防にも効果があると言われています。
さまざまな効果があるにんにくですが、せっかく食べるなら効果的な食べ方が知りたいですよね。
疲労回復やダイエット効果を求めるのであれば、先ほどもお話したようにビタミンB1が含まれるものと一緒に食べることがおすすめです。
例えばガーリックステーキにしたり、カツオのたたきにしたりすること。
スライスしたにんにくをたっぷり使うといいですよ。
強い抗菌・雑菌力を求めるのであれば、にんにくをすりおろしたものを使うといいですよ。
■にんにくを食べていい1日の適量目安
・生にんにくなら、1日1片
・火を通したにんにくなら、1日2~3片
毎日でも食べたくなるにんにくですが、さまざまな効果を期待したいからと言って、食べ過ぎたり摂取したりする頻度を多くするのは禁物です。
食べ過ぎると、胃腸を刺激して胃痛や腹痛を招いたり、下痢や便秘、口内炎、皮膚炎、貧血などに繋がる恐れがあると言われています。
元々胃腸が弱い方は特に注意して、ほどほどの摂取にしましょう。
にんにくによる効果や効果的な食べ方をご紹介しました。健康にも美容にも優れているので、継続して取り入れていきたいですね。食べ過ぎは禁物ですが、賢く料理に使っていきましょう。