手軽に寒さ対策ができる電気毛布は、頻繁に使用するとどうしても汚れてしまうものです。今回は、電気毛布を洗濯した方がいいのかどうかや、洗濯方法や注意点、洗濯不可の場合のお手入れ方法などをご紹介します。
ポカポカとして暖かい電気毛布は、冬の寒さ対策に欠かせないアイテムの一つですよね。電気毛布は、肌に直接触れることもありますので、さまざまな汚れが付着しています。例えば、皮脂や汗、髪の毛、ホコリや雑菌、ダニやノミ、ハウスダストなどが電気毛布に付着しやすい汚れです。ひざ掛けタイプの電気毛布の場合は、飲食物やコスメなどが付着するケースもありますね。
汚れたままの電気毛布を使用していると、肌トラブルやアレルギーの原因になったり、場合によっては、病気の原因になることもあります。したがって、電気毛布は定期的にお手入れをして、清潔な状態で使用することが大切です。
使っている電気毛布のお手入れ方法については、電気毛布の取扱説明書を確認してみましょう。電気毛布は、Panasonic(パナソニック)や山善など、さまざまなメーカーから販売されていますが、お手入れの仕方は電気毛布によって異なります。取扱説明書に従って電気毛布のお手入れをしましょう。
取扱説明書が手元にない場合は、メーカーに問い合わせるか、インターネットで電気毛布の品名や型番を検索すると、取扱説明書を閲覧することができますよ。
電気毛布は、電気を使用しますので、水洗いすると故障してしまうのではないかと思われやすいですが、実は家庭で水洗いできるものが多い傾向があります。
また、取扱説明書がない場合でも、電気毛布に付いている洗濯表示を見れば、家庭で洗濯できるかどうかを確認することができます。
家庭で水洗いできるのは、洗濯表示の旧表示の場合は、
・洗濯機で洗うことができることを示している:縦長の長方形の上部に1本横線が描かれており、右上に小さい円が1個描かれている「洗濯機マーク」
・手洗いで洗うことができることを示している:桶に波が描かれ、「手洗イ」と表示されている「手洗いマーク」
のどちらかが描かれている場合です。洗濯機で洗える場合、洗濯機マーク内に「弱」と表示されている場合は、洗濯機の弱水流や、弱い手洗いで洗いましょう。洗濯桶の中の数字は洗濯液の温度の上限を示しています。洗濯桶の中に「40」と表示されている場合は、40℃以下の洗濯液で洗うことができます。
洗濯表示の新表示(2016年12月以降)の場合は、
・洗濯機で洗うことができることを示している:桶に波が描かれている
・手洗いで洗うことができることを示している:桶に波の中に手を入れている
のどちらかが描かれている場合です。洗濯桶の中の数字は洗濯液の温度の上限を示しています。洗濯桶の下に描かれている横棒は、水流の強さを示しており、横棒の数が多いほど、弱い力で洗う必要があります。
洗濯機マークや洗濯桶マークにバツ印が描かれているのは、家庭で洗濯不可であることを示しています。また、家庭で洗濯できない場合でも、クリーニング業者に洗濯を依頼できるケースもあります。クリーニング料金は、シングルの場合2,000円~3,000円、ダブルは3,000円~4,000円程度が相場となっています。
電気毛布の洗濯頻度は、電気毛布を使用する回数や使用シーンによっても異なります。
布団に敷いて使用する電気毛布は、汚れは付きにくいですが、汗が浸み込みやすく、ダニが繁殖しやすいですね。そして、布団に敷いて使う電気毛布や、掛け布団のように使用する電気毛布は、カバーを装着して使えば、頻繁に洗濯する必要はありません。月に1回洗濯をするのが理想ではあります。しかし、カバーは1週間に1度洗濯を行い、シーズン始めとシーズンオフに洗濯している方が多いですね。ただし、1週間に1度は電気毛布のダニ退治機能を利用し、退治したダニの死がいやフンなどを掃除機で吸い取るのがおすすめです。
一方、ひざ掛けタイプの電気毛布は、飲食物やコスメなどの汚れが付きやすい傾向があります。毎日ひざ掛けの電気毛布を使用している場合は、1週間に1度程度の頻度で洗濯するのがおすすめです。
電気毛布を洗濯する際には、いくつか注意したいことがあります。
まず、電気毛布を洗濯する際には、取扱説明書や洗濯表示で指定されている洗濯方法は必ず守るようにしましょう。
そして、洗濯機を使用して洗濯できるかどうかも必ず確認し、洗濯機の洗濯容量もチェックしておきましょう。
洗濯機で洗えない場合や、自宅の洗濯機が小さい場合は、バスタブや大きな桶を使って手洗いをしましょう。
ただし、洗濯物を叩きつけて洗うドラム式の洗濯機や、洗濯物に圧力がかかりやすいコインランドリーの洗濯機では、電気毛布は洗濯できないので注意しましょう。
そして、電気毛布を洗濯する際には、取扱説明書を確認し、取り外しができる部分は必ず取り外しましょう。例えば、コネクタに付いているケーブルやプラグ、コントローラーなどが取り外せることが多いですね。
また、取扱説明書をチェックして、水に濡らせない部品があるかどうかも確認しておきましょう。
そして、電気毛布を洗濯する際には、他のアイテムと一緒に洗うのはNGです。電気毛布は、必ず単品洗いを行いましょう。
さらに、電気毛布は、乾燥機を使用することはできませんので、風通しの良い場所で自然乾燥させなくてはいけません。
したがって、電気毛布を洗濯するのは、空気が乾燥している晴れた日に行いましょう。
ひざ掛けタイプやシングルサイズの電気毛布の場合、半日程度で乾きますが、セミダブルやダブルサイズの電気毛布は、乾燥させるまでに1日以上かかります。
ただし、直射日光が当たる場所で電気毛布を乾燥させると、故障の原因になりますので、直射日光が当たらない風通しの良い場所を確保しておきましょう。
また、電気毛布は、頻繁に洗濯をすると故障の原因になりますので注意したいですね。
カバーを装着して電気毛布を使用すれば、汚れやニオイが付着しません。
電気毛布の洗濯頻度を減らすためには、ダニ退治機能や掃除機、布団クリーナーなどを使用して、こまめにお手入れをしましょう。また、消臭スプレーや除菌スプレーを使用するのもいいですね。電気毛布の汚れが気になる場合は、固く絞ったタオルで水拭きをしましょう。
これは、洗濯不可の電気毛布に使用できるお手入れ方法ですよ。
その他にも、電気毛布を洗濯し、乾燥させて再度使う場合は、電気コードが折れ曲がっていたり、コネクターが破損していないかどうかを確認してから、使用を開始しましょう。
破損している電気毛布を使うのは危険ですので注意しましょう。
自宅の洗濯機で電気毛布を洗濯する場合は、自宅の洗濯機の洗濯容量や電気毛布の洗濯表示を確認しましょう。
洗濯機を使って電気毛布を洗う際に準備するものは、
・布団用の大きな洗濯ネット
・中性洗剤
・柔軟剤(静電気防止のため)
・ゴム手袋
・濡れたり汚れてもいい服装
・タオル
などです。
洗濯機を使って電気毛布を洗う方法をご紹介します。
①電気毛布の汚れ具合を確認します。汚れや臭いがひどい場合は、事前に手洗いをしておきましょう。
②電気毛布を折り畳んで、洗濯ネットに入れましょう。コネクター部分が洗濯機にぶつかると、故障や破損の原因になりますので、電気毛布のコネクターの受け口を内側に入れるようにして畳みましょう。
③30℃位のぬるま湯と中性洗剤を洗濯機に入れ、柔軟剤もセットしておきましょう。ただし、お湯の温度は電気毛布の洗濯表示に従いましょう。
④電気毛布を洗濯機の中に入れましょう。
⑤洗濯機のコースを「大物洗いコース」「毛布コース」「手洗いコース」「ドライコース」「ソフトコース」「おしゃれ着コース」などに設定して、できるだけ電気毛布に圧力をかけないようにして洗いましょう。脱水時間は30秒~1分程度に設定しましょう。
⑥タオルでコネクタ部分やコンセントの差込口などの水気を拭き取りましょう。この時、乾燥したバスタオルを電気毛布に押し当て、水気を吸い取ってもOKです。
⑦風通しの良い場所で陰干ししましょう。大きな電気毛布は、2本の竿に電気毛布を渡すように掛けて、真ん中を下げ、アルファベットの「M」のようになるように干すと、乾燥しやすくなります。
電気毛布を手洗いする際に準備するものは、
・大きな桶やたらい
・洗濯用の中性洗剤(「エマール」や「アクロン」など)
・柔軟剤(静電気防止のため)
・ゴム手袋
・濡れたり汚れてもいい服装
・タオル
などです。
電気毛布の手洗いの方法をご紹介します。
①電気毛布の汚れ具合を確認します。汚れや臭いがひどい場合は、事前に手洗いをしておきましょう。
②毛布の長い辺同士を重ね合わせるように半分に折りましょう。今度は、短い辺同士を重ね合わせるように半分に折りましょう。
③大きな桶やたらい、浴槽などに30℃位のぬるま湯を入れ、洗濯用の中性洗剤を入れましょう。ただし、お湯の温度は電気毛布の洗濯表示に従いましょう。
④電気毛布をお湯に漬け、20回程度押し洗いをしましょう。押し洗いの仕方は、両手で電気毛布を押して4秒間~5秒間洗浄液に漬けたら、電気毛布から手を離して浮き上がらせ、再度両手で電気毛布を押して4秒間~5秒間洗浄液に漬ける、ということを繰り返します。
⑤大きな桶やたらい、浴槽などから電気毛布を取り出し、水を入れ替えて、電気毛布のすすぎをしましょう。すすぎは、水の濁りがなくなるまで行い、合計数回程度行いましょう。
⑥大きな桶やたらい、浴槽などから水を捨てたら、再度水と柔軟剤を入れて混ぜ、電気毛布を入れてすすぎましょう。
⑦コネクター受けの中を水ですすぎましょう。洗剤が残っていると電気毛布が故障する原因になりますので注意しましょう。
⑧大きな桶やたらい、浴槽などを空にして、電気毛布を押して軽く脱水をしましょう。竿に掛けたり、お風呂の浴槽に掛けると、自然に脱水することができます。電気毛布を絞ると故障の原因になりますのでやめましょう。
⑨タオルでコネクタ部分やコンセントの差込口などの水気を拭き取りましょう。この時、乾燥したバスタオルを電気毛布に押し当て、水気を吸い取ってもOKです。
⑩風通しの良い場所で陰干ししましょう。大きな電気毛布は、2本の物干し竿を使ってM字干ししましょう。
電気毛布を洗濯する場合には、取扱説明書や洗濯表示を確認し、指定された方法でお手入れするようにしたいですね。電気毛布はデリケートですので、洗濯する際には十分注意したいですね。