お葬式に参列する際、見落としてしまいがちなのが髪型のマナーについてです。服装やメイクを気にするあまり、後回しになってしまう女性が多いようですが、失礼にならないよう気を付けたいですよね。今回はお葬式のときの髪型問題についてご紹介します。
【目次】
お葬式に参列する際、人として気を付けたいマナーがいくつもあります。
言葉遣いや動作、服装などいろいろありますが、その中でもつい後回しになってしまうのが「髪型」です。
急にお葬式に参列することになったとしても、髪型にもマナーがあるので、最低限のマナーはチェックして、ご遺族や周囲に失礼のないように心がけたいものですよね。
■お葬式の髪型マナー
・清潔感のある髪型にする
・控えめな髪型にする
・お焼香のときに髪が当たらないようにする
・お辞儀のときに邪魔にならないか確認する
・装飾品は黒で統一する
この5つのポイントを意識して、お葬式にふさわしい髪型にする必要があります。
ショート、ボブ、ミディアム、ロングと髪の長さによって最適な髪型が変わってきますから、もっと詳しく見ていきましょう。
ショートヘアの場合、アレンジを加えるのは控えて、そのままナチュラルな髪型でお葬式に参列しましょう。
ボリュームを出すのではなく、ブローで髪の流れを整えたり、ボサボサにならないようにするだけで大丈夫です。
ツンっと立ち上がったような毛先はNGなので、気を付けてくださいね。
そしてショートヘアでも前髪が長い場合は、サイドに流したりセンターパートにしたりして、だらしない印象にならないようにしましょう。
まとめ髪が難しいショートボブやボブヘアくらいであれば、ショートヘアと同じように変にアレンジを加えるのは控えて、後ろ髪をそのまま垂らしておくといいですよ。
お葬式のときは、清楚ですっきりまとまっている髪型であることが大前提なので、サイドの髪を耳にかけておくこともおすすめです。
前髪が短い場合、活動的で明るい印象が強くなってしまうので、ピンなどを使って前髪を留めて完全に額を出すか、ウィッグなどを活用するといいでしょう。
肩につくボブヘアをはじめ、ミディアムヘアやロングヘアの場合は、そのまま垂らしておくとだらしなく見えてしまうので、お葬式のときの髪型では一つ結びできちんとまとめておきましょう。
このとき気を付けたいのは、髪をまとめる位置です。
耳より高い位置でまとめるのは「慶事」向けだと言われているので、お葬儀の場では不向きです。
「弔事」において髪は耳より下の低い位置でまとめるようにしてくださいね。
お葬式では、基本的に肩に髪がつく長さであれば、まとめ髪をするのがマナーになります。
ただ、伸ばしかけのボブやミディアムヘアだと、どうしても後れ毛が出てしまうこともありますよね。
おしゃれヘアに見える後れ毛も、お葬式の場ではマイナスイメージになるので、無理にまとめ髪をする必要はありません。
まとめ髪の方がかえってボサボサに見えてしまうようであれば、毛先を内巻きにブローして、清潔感のある髪型にしてみてください。
ただし、お辞儀のときに髪が顔にかからないよう、ヘアピンなどで顔まわりをすっきりさせることも忘れずに!
髪をすっきりまとめることができるセミロングやロングヘアの場合は、耳よりも下の低い位置でお団子を作りましょう。
ただお団子ヘアにするだけでは、ラフなお団子になってしまったり、時間とともに崩れてしまったりすることがあるので、できるだけコンパクトにまとめることが重要です。
ネット付きのバレッタを活用すれば、長時間でも崩れにくいシンプルな髪型にすることができますよ。
三つ編みなどの編み込みヘアは、華やかさが出てしまうのでNGです。
パーマをかけている場合は、単に結ぶだけだと毛先が広がってしまいますので、毛先を内側に入れ込むようにまとめることも意識してみてくださいね。
髪の長さ別にお葬式に適した髪型をご紹介してきましたが、他にも注意したい点があります。
■まとめ髪に使うヘアアクセサリーについて
ゴムやヘアピン、シュシュなどの装飾品は、基本的に光沢感のない黒色で統一するようにしましょう。
突然のことで黒がない場合は、暗い茶色などでも問題ないようです。
黒色であれば、リボンやシュシュなどを使っても大丈夫だと言われているので、色に気を付けてみてくださいね。
■髪色について
どんなに髪型に気を付けていても、明るすぎる髪色では派手な印象になってしまうので、NGマナーだと言われています。
ダーク系のブラウンなら大丈夫ですが、ブリーチをしているような明るめの髪色であれば、染めることがおすすめです。
一日だけ黒髪にする便利なアイテムもあるので、活用してみてください。
意外と知らないお葬式の髪型マナーについてご紹介しました。服装やメイクとともに、髪型も身だしなみの一つですからきちんとしていきたいですね。ぜひ参考にしてみてください。