就活の際に有利になるのは、学歴や資格だけでなく、学生時代の経験も重要です。そこで今回は、就活に有利になりやすい資格やバイト、面接のネタ作りになる活動などをご紹介します。
【目次】
大学三年生から、意識し始める人が多い「就職活動」ですが、就職活動を有利に進めるためには、大学一年生や二年生の頃からの大学生活の過ごし方が重要です。
早く就職を意識した行動を取ることで、他の人と差をつけることができますし、より多くの経験をすることができます。
■なぜ大学生活の経験が有利になる?
就活の面接で聞かれることが多いのが
・大学生活で一番思い出に残っていることはなんですか?
・大学生活で学んだことはなんですか?
・学生時代に一番頑張ったことはどんなことですか?
などのような、大学生活についての質問です。
一般的には
・大学生活で教授から教わったこと
・大学祭の委員やサークルの幹部となって運営に携わって得たもの
・アルバイトを経験し、そこから学んだこと
・留学やボランティアで得たもの
などについて話す人が多いですね。
したがって、大学生活は、ただ講義を受けたり、サークル活動をするだけではなく、就職活動を意識した活動をする必要があります。面接のネタ作りになるような経験や努力をした人が就活に成功する人の特徴の一つと言えますね。
たくさんの経験をする必要はありませんが、何か一つでも良いので、面接で話せるようなエピソードを用意できると良いですね。
就活を有利に進めるためにおすすめしたいのが、資格や検定の取得です。資格を取得するための試験は、少ないもので年に一度、多いもので数回程度です。
合格のために勉強する時間も必要ですし、一度で合格できない可能性もあるので、資格や検定の勉強は、早めに始めておきましょう。
実際、卒業時に受ける公務員試験や国家資格の試験も、大学時代からコツコツ勉強を重ねている人も多いものです。
ただし、資格や検定などは、何でもあれば良いというわけではありません。
面白い資格は、面接のネタ作りにはなりますが、採用に有利になりやすい資格は、数種類に絞られます。また、企業の中には、職種に合わないような資格は、面接には影響がありません。中には、職種と関係ない難関資格を持っていることで、将来は転職や独立を考えていると思われて採用されにくくなることもあります。また、必要な資格は入社後に取得すればいいので、就職活動の時点で資格はいらない場合もあります。
職種に関係ない資格のために勉強をするのであれば、面接対策や、一般常識の筆記試験の勉強やES(エントリーシート)対策を行った方が良いケースもあります。
■普通自動車第一種免許
普通自動車の運転免許は、大学時代にぜひ取得しておきたい資格です。運転免許は、取得するまでに60時間程度の学科教習や技能教習が必要になりますので、社会人になってから取得しようとすると大変です。
オフィス勤務で仕事で運転する機会がない場合でも、身分証明書の一つとして使用できますので、ぜひ時間に融通が利きやすい学生の内に取得しておきましょう。
■英語系
英語系の資格や検定は、理系、文系問わず就職試験で評価されやすいですね。
特に、近年は、アメリカの非営利団体ETSによって開発されているテストの「TOEIC L&R」が就活時に注目されやすいですよ。年10回開催されており、満点は990点です。
ただし、低い得点を履歴書に書いても、プラス要素にはなりませんので、最低でも600点以上の得点を履歴書に書くようにしましょう。
評価されるのは730点以上が目安とされています。英語を使用する企業の場合は、面接に有利になることが多く、入社してからTOEICの受験を義務つけられている企業の場合は800点以上の得点が評価されやすいですね。
■日商簿記
「日商簿記(日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験)」も理系、文系問わず就活時に履歴書に書くと評価されやすい資格です。
特に、試験は年に3回行われています。金融業界や経理を行う場合には、ぜひ取得しておきたいですね。
履歴書には簿記2級以上を書くようにしましょう。
■パソコン系の資格
パソコンのスキルは、今やビジネスシーンでは欠かせないものになっていますよね。
例えば、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、ビジネスシーンで必要なWord(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)、Access(アクセス)、Outlook(アウトルック)の5科目の能力を認定する資格で、文系、理系問わず就職試験で評価されやすいですね。
試験は、ほぼ毎月開催されており、地方ごとに随時試験も行われているので、受験しやすいのもメリットです。
IT業界に就職を考えている理系の方におすすめの資格は「基礎情報技術者試験」です。エンジニアとして初歩的な資格とされていますが、合格率は30%程度で、決して簡単な試験ではありません。しかし、その分就活には有利に働きやすいですね。試験は年2回実施されています。
まずは、基本となる「ITパスポート」を取得するのも良いですね。試験も随時実施されていますよ。
■秘書技能検定
秘書技能検定は、基本的なビジネスマナーや文書、社会常識などに関する知識が問われる検定です。試験は、年に2回実施されています。
履歴書には準1級以上を取得して書くようにしましょう。
サークルや部活動などでの経験を就活の面接で話す場合には、社会に出てからも活用できるようなスキルをアピールすると、就活に有利になりやすいですね。
例えば、サークルや部活動では、年齢や考え方の違う人と協力する機会が多いので、協調性があり、コミュニケーション力が高いと評価されやすいですね。礼儀や上下関係に関するマナーも身についていると思われやすいですよ。
学生時代に運動部を長く継続していることは、体力や精神面が強く、忍耐力があると思われやすいですね。
その他にも、「メンバーで協力して試合に勝ったり、成績を残した」というエピソードは、目的を持って一つの事をやり遂げるバイタリティがあると思われやすいですよ。
企業がどのような人物を求めているのかを意識しながらエピソードを選ぶようにしましょう。
お金を稼ぐためのアルバイトですが、社会経験を積んだり、人とコミュニケーションを取るスキルが磨かれますよね。
例えば、「販売のアルバイトをしていく中で、お客様のニーズを感じ取り、提案するスキルが身に付いた」というエピソードは、就活で営業職を希望している場合には有利に働きやすいですね。
自分の持っているスキルや性格が、希望する職種や業界に求められているものと合うことをアピールできるようなエピソードを選びたいですね。
また、バイトを辞めたくなった時や、仕事が上手く行かなかった時にどのように対処したかという、問題解決に関するエピソードを話すのもおすすめです。
インターン制度を設けている企業への就職を希望している場合には、就活前にぜひインターンにチャレンジしてみましょう。
企業側も、応募書類や面接では好印象の就活生でも、いざ入社してみて、合わないと感じて、すぐ辞められたら困ると思っていることが多いですね。
インターンに参加し、評価を得たり、信頼関係を築くことができれば、採用に有利になることは多いですよ。
大学生の本分は学業ですので、大学時代に「勉強や研究を頑張った」ことも、就活に有利に働くことがあります。
例えば、大学で優秀な成績を取ったり、論文を書くためには、より専門的な知識を、長い時間をかけて勉強する必要がありますので、忍耐力があると評価されやすいですね。
研究についても、問題を見つけて、試行錯誤を繰り返す必要がありますので、問題解決能力や発想力などがあると評価されることもあります。
就活の堅苦しい面接の場が盛り上がるのが、趣味の話題です。
面接官と共通の趣味があったり、趣味の話に興味を持ってもらえば、その場の雰囲気が和やかになり、人としての魅力を伝えやすくなったり、印象に残りやすくなり、有利になることがあります。
面接で話す場合には、面接官が食いつくような、意外性のある趣味や、コアな趣味を話すと関心が持たれやすいですね。
就活する際に有利になりやすいのは、社会人になってからも通用するような希望の職業に合った資格です。また、忍耐強さやチャレンジ精神を感じさせるようなエピソードを面接で話すのも有効ですよ。学生時代は、面接で話せるような経験をしたり、アピールポイントになるような資格を取っていきたいですね。