「寝たいのに眠れない」という日があるとき、どのような対策方法を取り入れていますか?身体を休めるために欠かせない睡眠がとれないと、翌日がとてもダルく感じてしまいますよね。そんなときは安眠をサポートするツボ押しがおすすめです。
【目次】
「眠れなくて気付いたら朝になっていた」という経験をしたことがある方が多くいます。
次の日が仕事だった場合、なかなか脳が働かず、ぼーっとしてしまうこともあるはず。
そもそもなぜ眠れなくなってしまうのでしょうか。
■眠れない主な原因
・考え事をしていて目が覚めてしまう
・緊張や不安なことがある
・肩こりなど身体の痛みや疲れを感じている
・トイレが近い
・季節による暑さや寒さで寝れない
・いつまでもテレビを見ていたり、スマホをいじったりしている
・寝る直前まで食べていたりお酒を飲んだりしている
・寝具やルームウェアが合っていない
など、さまざまな原因によって眠れなくなってしまうようです。
そのままにしておくと睡眠の質が悪くなり、疲れが全然とれず、体調不良を招くことになる場合があります。
改善できる原因であれば改善しつつ、安眠をサポートするツボ押しで快適な眠りがとれるように工夫してみませんか?
東洋医学では、人体には生きるためのエネルギーである「気」と血液の通り道である「経絡」が張り巡らされていると考えられており、身体に必要なものを運ぶ通路で、内臓、皮膚、筋肉などに繋がっていると言われています。
経路上にはいくつものポイントがあり、それを経穴というのですが、これが一般的に「ツボ」と呼ばれているものです。
そのツボを押すことで、それぞれの身体に刺激を直接伝えることができると言われていることから、不眠の原因を緩和して安眠に繋げることができるとされているそう。
全身のツボの数はなんと361個ほどあるそうです。
その中でも安眠をサポートするツボをいくつかご紹介するので、ぜひ押してみてください。
眠りたいときに限って頭が冴えてしまうことってありますよね。
そのときは、頭にあるツボを刺激して、安眠できるようにコントロールしていきましょう。
■百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんの中心にあり、指で押すと少し凹むように感じられるところにあります。
多くの経絡が会うところというのが百会の由来になっている通り、いくつもの経絡が交わっているそうです。
ここを刺激することで、血流の改善、自律神経の乱れによる不眠、ストレス、不調などの改善をサポートしてくれます。
あまり強く押してしまうと、逆に血管を圧迫してしまうので、気持ちいいと感じる強さで百会とその周囲を優しくマッサージしてあげるといいですよ。
全ての不眠タイプにおすすめのツボもあります。
安眠をサポートする基本のツボとも言われているので、原因が分からなかったり、いくつもの原因に当てはまるようであれば、この労宮(ろうきゅう)というツボを押してみてください。
■労宮(ろうきゅう)
手を軽く握ったときに、人差し指と中指の先端の中間にあるツボのことです。
精神に働きかけるツボだと言われています。
手のひらに「の」の字を書いて飲み込むとリラックスできるというおまじないは、労宮を刺激して心を静める効果が働くからだとも言われているんですよ。
ツボに垂直になるようにゆっくり押して刺激してみてください。
失眠(しつみん)というツボも、さまざまな不眠タイプに効くツボだと言われています。
どのタイプの人もまずは、労宮と失眠のツボを押してから、安眠をサポートしてもらうと良さそうです。
■失眠(しつみん)
かかとの中央にあるツボのことです。
不眠緩和の代表的なツボで、お灸もおすすめだと言われています。
かかとを湯たんぽにのせて軽く温めるだけでもツボを刺激することができるそうで、足元が温まることによってリラックス効果が高まり、ぐっすり眠ることが期待できますよ。
かかとの中央にあるだけあって固いので、他のツボよりもやや力を入れて押すと良さそうです。
万能ツボと呼ばれている合谷(ごうこく)というツボを刺激することもおすすめです。
いつでもどこでも簡単に押すことができます。
■合谷(ごうこく)
手の甲側にあり、親指と人差し指の間、筋肉が盛り上がっているところにあるツボです。
自律神経の働きを正常にする効果があるので、睡眠リズムの乱れを整えて安眠をサポートしてくれます。
疲労回復や多汗症にも効果があるそうです。
この合谷を、逆の手の親指と人差し指で上下から挟み込むようにして、痛気持ちいいと感じるくらいの強さで押すといいですよ。
安眠をサポートするツボとして最後におすすめするのは、安眠(あんみん)というツボです。
ツボの名前の通り、安眠に導いてくれそうですね。
■安眠(あんみん)
耳の後ろで、骨の出っ張りの下のくぼみから1~1.5cmほど下にあるツボのことです。
自律神経を休息モードにする効果があり、リラックス効果を高めてくれます。
親指でツボを押さえ、残りの手で頭を支えるようにしてから、ゆっくりと刺激を加えてみてください。
安眠をサポートするツボの位置をご紹介しました。いくつかあり、ツボの位置によって効果が異なるので、自分が眠れない原因に合わせて取り入れてみてください。リラックスや深呼吸をした状態で行うことが効果的ですよ!