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2020.03.10

硬水と軟水の違いは?それぞれの効果や見分け方もご紹介

硬水と軟水の違いは?それぞれの効果や見分け方もご紹介 硬水と軟水の違いは?それぞれの効果や見分け方もご紹介

普段何気なく口にしている水には硬水と軟水の二種類があります。今回は、硬水と軟水の効果の違いやメリットやデメリット、見分け方などをご紹介します。

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水には「硬水」と「軟水」の二種類がある

硬水と軟水の見分け方

普段何気なく飲んでいる水ですが、水には「硬水」と「軟水」の二種類があります。

硬水と軟水は、水の成分の「硬度」の違いによって分類されます。硬度は、水1L当たりに含まれるマグネシウムやカルシウムの量です。

WHO(世界保健機関)が定めた基準では、硬度60mg未満が軟水とされています。硬度60mL~120mgの水は中程度の硬水、硬度120mg以上の水は硬水に分類されます。

ただし、日本では、硬度100mg未満が軟水、100mg以上の水は硬水に分類される傾向があります。

硬水と軟水の効果の違いや見分け方【1】硬水のメリットとデメリット

硬水と軟水

■マグネシウムやカルシウムを摂取できる

軟水と比べるとマグネシウムやカルシウムの含有量が多い硬水は、マグネシウムやカルシウムを摂取できるのが魅力です。

マグネシウムには、お通じをサポートする効果があるとされており、下剤にも使用されている栄養素です。便秘がちの方は、硬水を飲むだけでお通じの改善ができるケースもあります。

ただし、元々便秘がちではない方や、胃腸の弱い方は、硬水を飲むとお腹が緩くなるケースがありますので注意したいですね。

また、カルシウムは、女性が不足しやすい栄養素ですので、魚類や大豆食品、乳製品や海藻類などから摂取する必要はあります。普段から硬水でカルシウムを摂取していれば、カルシウム不足を軽減でき、骨粗しょう症の予防にも役立ちますね。


■ダイエットにも

さらに、硬水に含まれるミネラル類は、代謝に使用される栄養素でもあります。したがって、硬水を飲むことで、基礎代謝アップが期待でき、ダイエット目的で飲むのもおすすめです。


■生活習慣病予防にもおすすめ

そして、硬度の高い硬水には、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を予防する効果も期待できるといわれています。


■煮込み料理やパスタを格上げ

さらに、硬水には、肉の臭みを消し、アクを出しやすくする効果があるといわれています。

ただし硬水は、素材の臭みやアクを出すだけでなく、うま味成分も出してしまいますし、独特の風味があります。出汁や旨味を重要視するような煮込み料理に硬水を使用するのは向いていません。

ただし、硬水でパスタを茹でると、麺にコシが出やすいですよ。


■石けんカスがつきやすい

硬度の高い硬水は、石けんや洗剤と混ぜると、石けんカスができやすいのがデメリットです。

硬水で洗濯をすると、泡立ちが良くないだけでなく、石けんカスも衣類に残ってしまうデメリットがあります。蛇口にも石けんカスが残りやすくなります。

硬水と軟水の効果の違いや見分け方【2】軟水のメリットとデメリット

軟水のシャワー

■低刺激で肌にやさしい

日本人に馴染みのある軟水は、私たちの体にも馴染んでいる水です。赤ちゃんや小さい子どもには、硬水は刺激が強すぎるので、軟水を使った飲食物をあげるようにしたいですね。

硬度の低い軟水は、マグネシウムやカルシウムの含有量が少ないのはデメリットです。しかし、硬水と比べると刺激が少ないので、髪や肌に良いとされています。硬水をお風呂やシャワーに使用すると、髪がパサパサしやすくなったり、肌が突っ張ると感じる方もいますよ。

その他にも、軟水は、硬水と比べると泡立ちが良いので、体や顔、髪の毛を洗いやすいのがメリットです。洗濯した際も、洗剤が泡立ちやすく、汚れ落ちが良いのがメリットです。


■出汁や旨味を生かせる

クセのない軟水は、出汁や旨味を重要視するような料理を作る際におすすめしたい水です。日本料理や薄味のスープなどの他、炊飯する際や、お茶やコーヒーを淹れる際に軟水を使用するのがおすすめです。

ただし、苦みのあるコーヒーが好きな方は、硬水で淹れるのがおすすめです。

硬水と軟水の効果の違いや見分け方【3】硬水と軟水の見分け方

硬水と軟水の見分け方

硬水と軟水には、それぞれメリットとデメリットがあります。したがって、目的に合わせて硬水と軟水の飲み分けや使い分けをするのもおすすめです。

硬水と軟水の見分け方にはいくつか種類があります。


■市販品はパッケージをチェック

市販品の硬水と軟水を見分ける際には、まずはパッケージをチェックしてみましょう。

「硬水」や「軟水」の表示がない海外のミネラルウォーターは、Mg(マグネシウム)やCa(カルシウム)の含有量を見てみましょう。

ちなみに、pH(ペーハー)は、水のアルカリ性や酸性を示す数値です。人の体液のpH7.4に近い水を選ぶと体にやさしいですね。


■味

いつも飲んでいる日本の水道水や国内産のミネラルウォーターは軟水です。市販されているミネラルウォーターは、ナチュラルウォーターや鉱水と表記されていることもありますね。スッキリとしていて喉越しのよい、癖がない味が軟水の特徴です。

硬度が高い硬水は、マグネシウムやカルシウムが多く含まれている分、口当たり重く、中には苦みを感じることもあります。

硬水と軟水にはそれぞれメリットがあります。身近な存在の水ですが、期待する効果や使用目的に合わせて賢く利用していきたいですね。

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