結婚式の受付は、ゲストをお迎えする大切な役割がありますので、依頼された場合はマナーを守ってしっかり役目を果たしたいですよね。そこで今回は、結婚式のゲストとして受付をする際のマナーや注意点をご紹介します。
【目次】
結婚式の受付は、親族の一員としてゲストをお迎えし、ゲストからご祝儀を預かる重要な役割がありますが、その他にもさまざまな仕事があります。したがって、新郎新婦から受付を依頼されるということは、それだけ信頼されているということです。
新郎新婦や新郎新婦の家族から結婚式の受付を頼まれた際には、マナーを守ってしっかり役割を果たしたいですよね。
■集合時間や開始時間を確認
結婚式の受付は、一般のゲストよりも早く会場に到着している必要があります。当日の集合時間は前もって確認しておき、早めに会場に着いているようにしましょう。
遅くとも結婚式の開宴の1時間前には到着しているようにしたいですね。
■服装や持ち物
結婚式の受付係は、ゲストが必ず顔を合わせるので、良い印象を与えたいですよね。
洋装でも和装でも、明るく上品な印象になるような服装を心掛けましょう。アクセサリーは、品よく見えるパールがおすすめです。
メイクやネイルも、華やかでありながら、派手になりすぎないようにしましょう。
そして、受付係は、ゲストへ挨拶をする際に礼をすることが多いので、髪の毛はアップスタイルかハーフアップにして、受付台や顔に掛からないようにしましょう。
受付に必要な筆記用具は用意されていることが多いですが、連絡事項をメモするメモ帳や付箋、ペンなどは持って行くのがおすすめです。
受付前にメイク直しができるよう、コスメ類も持って行くと安心ですね。
ご祝儀も忘れないようにしましょう。
■事前に新郎新婦に確認しておきたいこと
そして、結婚式当日は新郎新婦は忙しいので、前もって受付に関することは確認しておきましょう。
例えば
・ご祝儀の保管場所
・受付終了後にご祝儀を渡す相手は誰か
・お車代を渡すゲストはいるか
・受付に来た際に新郎新婦に取り次ぐ必要があるゲストはいるか
・遅刻したゲストがいた場合の対応
などですね。
■親族に挨拶を
結婚式の会場に到着したら、受付開始前に新郎新婦の親族に挨拶をしておくのがマナーです。
■受付に集中できるよう準備しておく
そして、メイクやヘアスタイルを直したら、貴重品以外の荷物はクロークに預けておきましょう。
受付開始前にお手洗いに行くのも忘れないようにしたいですね。
受付に必要な
・芳名帳
・ペン
・ゲストの名簿
・お盆
・席次表や席札
などが揃っているかも確認しておき、会場スタッフとも打ち合わせをしておきましょう。
■会場内の設備をチェック
そして、会場内の地図を見ながら
・トイレ
・クローク
・控室(新郎新婦や親族と友人知人で分かれている場合もある)
・更衣室
・授乳室
・喫煙所
の場所については事前に確認しておきましょう。
もしゲストに会場内の設備の場所を聞かれた際には、「お手洗いはこちらを出ていただきまして右の突き当りにございます」などと案内できるといいですね。
■役割分担をしておく
結婚式の受付の人数は、新郎側と新婦側で2名ずつ依頼されることが多いので、お互いに協力し合い、ゲストをお迎えしましょう。
「ゲストの名簿を確認し、ご祝儀を管理する係」と「芳名帳への記帳をお願いし、配布物を渡す係」などのように、あらかじめ役割分担をしておくとスムーズですね。
結婚式の受付は、ゲストへ失礼のないよう、マナーを守った対応をすることが大切です。しかし、一人一人に丁寧に対応しすぎてしまうと、受付が長蛇の列になってしまいますので、ゲストをあまり待たせないよう、臨機応変に対応したいですね。
一般的な結婚式の受付の流れは、
■①ゲストに挨拶を行う
ゲストが受付に来たら、立って一礼をします。
ゲストが「本日はおめでとうございます」「本日は誠におめでとうございます」とお祝いの言葉を述べます。次に「新婦(新郎)の友人の〇〇〇〇と申します」と名乗ります。
出席者名簿でゲストの名前があることを確認したら、一覧にチェックを入れましょう。
この際、ゲストが友人や知人、同僚など、家族や親族ではない場合は「本日はお忙しい中ご出席いただきありがとうございます」などと述べます。雨や雪など、天候が優れない日の場合は「本日はお足元の悪い中お越しくださいましてありがとうございます」と述べてもいいですね。
ゲストが親族の場合は「本日は誠におめでとうございます」と述べましょう。
■②ゲストからのご祝儀を預かる
次に、ゲストが「心ばかりのお祝いでございます」などと述べながらご祝儀を渡しますので、両手で受け取りましょう。
この時「ありがとうございます。お預かりいたします」などと述べましょう。受け取ったご祝儀をお盆の上に納めましょう。
■③ゲストに記帳をお願いする
ご祝儀を受け取ったら、ゲストに芳名帳への記帳をお願いします。芳名帳とは、ゲストの名前や住所を書くものです。近年は、時間短縮のため名前のみを記入するケースもあります。
筆記用具をゲストに渡し、芳名帳に手を添えて「恐れ入りますがこちらにご記帳をお願いいたします」などと言いながら記帳をお願いしましょう。
ゲストがすでに前もってご祝儀を渡している場合は「お祝いは先日お届けしております」などのように述べます。その場合も、記帳はお願いしましょう。
夫婦や家族のような連名のゲストは、代表者が姓名を書き、隣に家族が名前のみを書きます。
ただし、結婚式の招待状にゲストカードも同封した場合は、ゲストが前もって記入しておいたゲストカードを持参し、結婚式当日に受付をする際に受付係に渡すのがマナーです。
■④席次表や席札を渡す
ゲストの記帳が終わったら「ありがとうございます」とお礼を述べましょう。最後に、ゲストに席次表や席札を渡して「こちらが本日の席次表でございます。お席をご確認ください」などと述べて会場へ案内しましょう。披露宴会場が開いていない場合は、控室を案内しましょう。
■注意点
遠方からのゲストに対しては、交通費としてお車代を渡すのがマナーです。お車代は、受付時に渡す場合もありますので、渡し忘れがないようにしましょう。
「新郎新婦よりこちらをお預かりしております」などと述べて渡しましょう。
また、新郎新婦から、特定のゲストが受付に来た場合に知らせてほしいとお願いされることもありますので忘れないようにしましょう。
結婚式の受付が終了したら、名簿でゲスト全員が揃っているかを確認しましょう。
ご祝儀と芳名帳を袋にまとめて、あらかじめ確認しておいた人(親族)に渡すか、金庫に保管しましょう。親族に渡す場合は、あらためてお祝いの言葉を述べるのがマナーです。また、渡す相手を間違えないように注意したいですね。
まだ会場に到着していないゲストがいる場合は、1名~2名のみ受付に残り、その他の受付係は会場に向かいましょう。
結婚式で受付を頼まれた場合には、前もって準備や確認を行っておくことが重要です。結婚式当日は、マナーを守り、ゲストを気持ちよく迎えたいですね。