収納スペースとして布団や衣類、小物などを入れておく押入れは、湿気が溜まりやすくカビが繁殖してしまうことがあります。そこで今回は、押入れにカビが繁殖してしまった際の掃除方法や、カビの繁殖を再発させないための予防方法をご紹介します。
【目次】
布団や衣類、小物などをたっぷり収納できる押入れは、湿気が溜まりやすい場所です。
毎日開け閉めをしていても、押入れの構造や環境によっては、押入れの奥に湿気が溜まってカビが繁殖してしまうことがあります。
押入れにカビが繁殖してしまうのは、「ふすま」で覆われていたり、物を収納しているため風通しが悪いことから、温度や湿度が一定に保たれやすいところです。しかし、完全に密閉されているわけではないので、カビの繁殖に必要な酸素も不足しにくい環境です。
また、押入れに使用されているベニヤ板や壁紙などにカビが付着してしまうと、洗うことができないために、そのままカビが繁殖してしまいます。さらに、布団や衣類などに付いている皮脂なども、カビの栄養になってしまいます。
押入れがカビ臭いと感じたら、換気や除湿を行うようにしてカビの繁殖を予防しましょう。カビが繁殖しているのを発見したら、なるべく早く対策を行うのがおすすめです。カビの繁殖が進んでしまい、業者にカビ取り掃除を依頼すると、数万円以上はかかる可能性があります。
まずは、押入れに収納しているものを全て取り出して、押入れを空にしましょう。面倒ですが、押入れのカビの繁殖具合をチェックする必要がありますし、押入れに収納しているもののカビの胞子も掃除することで、再発を予防できます。
押入れの掃除を行う場合は、換気を行い、カビを吸い込まないようにマスクを着用し、手袋も着用しましょう。
■押入れのカビ取り掃除方法
押入れのカビ取り掃除には、
・エタノールを使用する
・酸素系漂白剤を使用する
・塩素系漂白剤を使用する
・逆性石けんを使用する
などの方法があります。
繁殖しているカビが白っぽいものか、緑色や黒っぽい物かどうかで掃除方法を選びましょう。
白いカビが繁殖している場合の押入れのカビ取り掃除は、まずはカビを消毒用エタノールをティッシュやキッチンペーパー、要らない布で濡らして拭き取ります。
カビ取り掃除は、たとえ洗ったとしても、カビが完全には取り切れません。綺麗に洗った雑巾でも、繰り返し使用すると、カビを広げてしまうことになりますので、カビを拭き取ったらそのまま捨てるようにしましょう。
また、逆性石けんを200倍に薄めたもので拭き取る方法も有効です。
拭き取った後は、しっかり乾燥させましょう。
緑色や黒いカビが繁殖している場合は、カビがベニヤ板や壁紙、塗装部分などの奥まで入り込んでしまっていることも少なくありません。
したがって、押入れのカビ取り掃除は、漂白剤を使用します。
しかし、漂白剤は、カビの色と一緒に押入れ自体を変色させてしまう危険があります。また、漂白剤をつけることで、押入れが劣化してしまう可能性もありますので、賃貸物件の場合は特に注意が必要です。
一度黒カビが繁殖すると、完全に取り除くのは難しいケースもあります。
酸素系漂白剤をティッシュやキッチンペーパー、要らない布で濡らして、カビが繁殖している場所をポンポンと叩くようにしてカビを除去します。
酸素系漂白剤で黒カビが消えない場合は、より強力な塩素系漂白剤を水で10倍に薄めて使用します。ティッシュやキッチンペーパー、要らない布で濡らして、カビが繁殖している場所をポンポンと叩くようにしてカビを除去します。
カビが生えている場所は擦らずに、押し当てるようにして拭きましょう。10分ほど放置したら、綺麗な雑巾を水で濡らして固く絞り、漂白剤を拭き取って乾燥させます。
収納スペースになる押入れは、ふすまを閉めている時間が長いため、どうしても風通しが悪くなってしまいます。
■湿気を溜めない
したがって、押入れに収納する布団や衣類などは、しっかり乾燥させてから入れるようにしましょう。
また、こまめにふすまを開けたり、扇風機を当てるなどして、換気するようにしましょう。
■カビ対策グッズを活用
また、押入れの床に直接物を置くのではなく、「すのこ」を敷いて風が通るようにするのも有効です。押入れのカビの再発を予防するために、除湿剤や除湿シートを敷くなど、カビ対策グッズを活用しましょう。
湿気やにおいを吸収してくれる炭や、重曹を入れておくのも効果的ですよ。
風通しの悪い押入れは、どうしてもカビが生えやすい環境です。カビ取り掃除をした後も、定期的に換気をして、押入れの中を乾燥させ、カビの再発を予防していきたいですね。