ホテルランチには、どんな服装で行けば良いのでしょうか。ドレスアップしすぎたら浮いてしまう?カジュアルすぎるのはマナー違反?ホテルランチの、気になるマナーやコーデ例を見ていきましょう。
格式のあるホテルでのランチに誘われたら、あなたはどんな服装で行きますか?ホテルでのランチは、カフェやレストランでのカジュアルなランチと違い、服装に悩むという人もいるかもしれません。
ドレスコードを設けているホテルもありますが、ドレスコードに決まりのないホテルでも”暗黙の了解”のような服装のマナーがあるようです。
フォーマルまでいくとやりすぎ、でもカジュアルすぎるのもNG。きれいめで上品な”スマートカジュアル”が好ましいでしょう。スマートカジュアルとは、定義は曖昧ですが普段着よりもきちんと感のあるお出かけ服のこと。
具体的には、ジャケットやワンピース、スカートなどの清潔感のあるきれいめスタイルが適しています。足元はパンプスやローファーといった、かっちりとしたきれいめ靴がおすすめです。サンダルやミュールは、つま先が隠れたものや上品なデザインのものを選ぶと良いでしょう。
■ブッフェスタイルの場合
料理を取りに行くことを考えて、動きやすさを考慮した服装をこころがけるようにしましょう。伸縮性のないかっちりとしたジャケットやタイトスカートなどは、立ったり座ったりを繰り返すときに動きにくさを感じるかもしれません。そのため、ニットアンサンブルにフレアスカート、ふんわりとしたワンピースなどがおすすめです。
また、袖口がフレアになっているものは、料理を取るときに袖口が料理に付いてしまうことがあるので、避けましょう。毛が抜ける可能性があるモヘア素材やファーが付いたものも、やめておきましょう。
■コースの場合
基本的に座ったままになるので、上半身や顔周りが明るくなるものを選ぶとよいでしょう。トップス自体はシンプルにして、アクセサリーなど小物使いで華やかさをプラスするのもおすすめです。
荷物は自分の椅子の、自分と背もたれの間に置く場合が多いので、小さめのハンドバッグやクラッチバッグがよいでしょう。
では、どのような服装がホテルランチにNGなのでしょうか。基本的にスマートカジュアル以外の、カジュアルすぎる服装はNGです。
具体的なNG服としては、デニムやTシャツ、スニーカー、カジュアルなサンダル、ブーツなどは避けましょう。また、ショートパンツやオフショルダーなどの露出が多い服装も好ましくありません。
荷物が多すぎるのも野暮ったい印象になるので、クロークに預けるなどしてホテルランチには必要最小限の小さなバックで行くのがスマートです。
春夏のホテルランチには、温度調節に適した羽織りのあるアンサンブルがおすすめ。ホテルランチの服装に迷う人も、アンサンブルならさっとコーデが決まりそうですね。
レースカーディガンを肩掛けにすれば、エレガントな印象の着こなしが叶います。また、レースカーディガンはショールのように首元に巻くこともできるため、脱いだときに荷物が増える心配もありません。
アンサンブルは、それぞれを別々に使えるので普段も気回せるのが嬉しいポイントです。
kana レーストップスの4WAYセットアップパンツドレス / ¥13,900
普段遣いもできるキレイ色ワンピースに、ジャケットを羽織ればホテルランチに最適なスマートカジュアルが完成します。足元には、ビビッドなローズのパンプスを合わせてアクセントに。
金ボタンのジャケットは、程よくカジュアルな印象に使えるため、一着持っておくと便利に着回せそうですね。
恋人とのホテルランチなら、上品かつ華やかな特別感がほしいですよね。とろみ素材が上品なキレイ色のワンピースは、首元や肩の露出が控えめでホテルランチに最適の一着です。
着るだけで華やかな印象の叶うキレイ色ワンピースに視線を集めて、スマートなホテルランチを楽しみましょう。
よりきちんと感がほしい仕事関係の人とのホテルランチ。大人っぽいシルエットに仕上がるタイトスカートは、きれいめコーデの強い味方。
トレンド感たっぷりのグリーンカラーのレースタイトスカートを主役に、他はブラックでシックにまとめた着こなしが上品です。
あまり張り切っている雰囲気は出したくないけれど、トレンド感は押さえておきたいママ友とのランチなら、パンツスタイルがおすすめ。きれいめのパンツスタイルもホテルに馴染みます。淡色でまとめた爽やかな着こなしに、パンプスやバックで差し色を入れるのがおしゃれです。
後れ毛たっぷりの低めお団子も、大人っぽく上品な印象ですね。
寒い時期には、きれいめのコートを羽織って。ファーたっぷりのクラッチバックも、ドレッシーな中にも季節感があっておしゃれ。
冬はブーツを履く機会が多くなると思いますが、ホテルランチにカジュアルなブーツは避けたほうが無難です。
ブラックのブラウスにベージュのとろみパンツで着こなすきれいめコーデ。首元のパールネックレスや大ぶりピアスで、シンプルなパンツスタイルをドレッシーな印象に仕上げています。
着こなしが物足りないときには、バッグやアクセサリーの小物使いで華やぎをプラスするのもおすすめです。
全身をホワイトとベージュの淡色でまとめた、ワントーンコーデが好印象。冬はダークトーンの着こなしが増える季節ですが、あえてホワイト系のワントーンでまとめたきれいめコーデが上品です。
コートを脱げば、ホテルランチにぴったりの清楚感なスカートスタイルに。
■バッグ
ホテルランチの服装に合うのは、クラッチバッグやハンドバッグです。リュックやトートバッグ、斜めがけのショルダーバッグなどはカジュアルな雰囲気になってしまうので、避けましょう。
また、高級ブランドのものであっても、傷や汚れがあるものは清潔感がないので、ふさわしくありません。
■アクセサリー
食事中にぶつかり合って音が出ないようなものがスマートでしょう。また、長いネックレスや大きいチャームが付いたようなブレスレットは、お皿に当たったり料理の中に入ったりする可能性があるので、小ぶりで上品なものを選ぶようにしましょう。スカーフも、長く垂らさないようにしてください。
■ヘアスタイル
食事中に髪が邪魔にならないよう、華やかにアップするのがおすすめです。フルアップの他、ハーフアップも上品でホテルランチにはぴったりです。
アップするほど髪の長さが無い場合には、うつむいたときに髪が顔にかからないよう、ピンで留めたりワックスで整えたりしておくとよいでしょう。
■メイク
清潔感のある明るいメイクをこころがけましょう。薄過ぎると顔色が悪く見えることがありますが、濃過ぎてもけばけばしい印象になってしまい、ホテルランチには合いません。さりげなく華やかで上品なメイクを意識しましょう。
また、香水はできれば付けない方が無難です。付けたい場合は、ほのかに香る程度にしましょう。
いくら服装が素敵でも、食事のマナーがなっていなければ台無しです。ホテルランチのマナーを確認しておきましょう。
■音に注意
フレンチやイタリアンなど洋食では食事中に音を立てることはタブーとされています。スープをすすったり、カトラリーをぶつけてカチャカチャ言わせたりしないようにしましょう。和食ではうどんやそばなど麺類を食べるときには音を立ててもかまいませんが、周りの人を不快にさせる恐れがあるので、それ以外ではあまり音を立てないようにしましょう。
■コースの場合①:フォークとナイフの使い方
カトラリーは外側から順に使います。食事中に一度置きたい場合は、お皿の上にハの字になるように置きましょう。これが「まだ食べています」というサインになります。食事が済んだ場合は、フォークとナイフを揃えて右側に置きます。これは左利きの場合も同様です。
■コースの場合②:食べるスピード
他の人と食べるスピードを合わせるようにしましょう。食べるのが早過ぎると、他の人を急かしてしまいますし、遅過ぎると今度は待たせてしまうことになります。一緒に食事を楽しむ、ということを意識しましょう。
■ブッフェの場合①:料理の取り方
料理はブッフェ台に対して時計回り、または右から左に進むようにして取るようにします。コース料理のように前菜・スープ・メイン・デザートの順で取りましょう。
一度にお皿にたくさん乗せ過ぎないように、2~4種類までを目安にします。食べ終わったお皿はそのままテーブルに置いて、新しいお皿を使うようにしましょう。
■ブッフェの場合②:取ったものは残さないようにする
色々なものをついたくさん取りたくなってしまいますが、取ったものは全て食べるのがマナーです。食べ切れそうな分だけを取り、足りなければまた取りに行くようにしましょう。
きちんと感のあるブラウスの中でも、特におすすめなのがボウタイブラウス。胸元に華やかさがあるので、特別感がほしいホテルランチにはぴったりです。
スカートだけでなく、きれいめのパンツに合わせても女性らしく仕上げることができます。秋冬は上からカーディガンやジャケットを羽織ってもいいですね。
URBAN RESEARCH(アーバンリサーチ)のフロントペプラムブラウスは、とろみ感のある生地でフェミニンさも演出してくれます。ボトムスにインしてもアウトでもバランスがよい丈感ですが、ホテルランチではインするのがおすすめです。
フロントペプラムブラウス / ¥16,200
エレガントなレーストップスは、一枚で存在感があるアイテムです。上品なだけでなくトレンド感もあり、特に友人や恋人とのホテルランチにおすすめです。
アイテム自体がとても女性らしく、またドレッシーさもあるので、スカートではなくパンツを合わせると甘過ぎないコーデになります。相性がいいパールのネックレスをプラスすると、よりレディライクに仕上がります。
ドレスブランドのGIRL(ガール)のレーストップスとスラックスのセットはコーディネートいらすで便利。レースの透け感が美しく、ボトムスもフォーマルウェアに使用されるヘリボーン生地で、ハリ感があります。レースは繊細に編まれているので、肌触りの良さも魅力です。
着回し力の高さが優秀なニットアンサンブル。オンでもオフでも活躍するアイテムですが、きちんと感があるのでホテルランチでも違和感なく着ていくことができます。
普段とは違う雰囲気に仕上げたいなら、水色やパープルなどきれい色を選びましょう。白や黒、グレーなどベーシックカラーのものにするなら、ボトムスに鮮やかなカラーのスカートなど主役級のアイテムを合わせるとよいでしょう。また、座った状態でも物足りない印象にならないように、上手なアクセサリー使いで顔周りを華やかに仕上げたいですね。
nano・universe(ナノ・ユニバース)のニットアンサンブルとレーススカートのセットは、くすんだ色味が大人かわいい印象。コットン100%なので、暑い時期でも着やすくなっています。
それぞれ独立したアイテムとして使えるので、お得なセットです。
一枚で上品さも華やかさも演出してくれるきれいめワンピースは、ホテルランチには最適。デザインがシンプルなものを選べば、アクセサリー使いや小物使い、ヘアスタイルなどに変化を付けることで、異なる印象の着こなしをすることができます。
B:MING by BEAMS(ビーミング by ビームス)のレーススリーブワンピースは、袖部分のみのレース使いがトレンド感のある一着。ストンとしたシルエットなのでドレッシーになり過ぎず、お腹を締め付けないため着心地も快適です。
レーススリーブワンピース / ¥13,824
トレンドのミディ丈フレアスカートは女性らしさときちんと感を兼ね備えているので、ホテルランチにもおすすめです。トップスがベーシックカラーなら、ビビッドカラーのものを選んでもよいでしょう。
MERCURYDUO(マーキュリーデュオ)のヒートカットJQフレアスカートは、上品なジャガード素材の生地に花柄でヒートカットが施されています。レースとは異なる、華やかさがある一枚です。主役級のアイテムなので、トップスはシンプルなブラウスやニットなどでバランスよくまとめたいですね。
ヒートカットJQフレアスカート / ¥11,880
大人っぽく少しセクシーな印象にしてくれるタイトスカート。大人の女性を演出することができます。レースのものを選べば、トレンド感も押さえられますよ。
神戸レタスのポンチ素材ウエストゴムタイトスカートはシンプルなデザインで着回し力が抜群。ウエストがゴムなので、食事をしてもおなかが苦しくなりにくいのもポイントです。少し華やかなトップスを合わせると、ホテルランチにふさわしい特別感が出せますよ。
旬アイテムのボウタイブラウスはエレガントな印象でホテルランチにはぴったり。光沢感がリュクスな雰囲気を演出してくれるサテン地のキャメルのスカートを合わせれば、ベーシックカラー同士の組み合わせでも華やかな印象に。
ジャケットはノーカラーのものを選べばフェミニンに仕上がりますが、友人とのランチならあえてダブルのジャケットでマニッシュさをプラス。トレンドライクな着こなしになりますよ。少しカジュアルな雰囲気が加わるので、普段カジュアル派の人にもおすすめです。
大胆な花柄が目を引くフレアスカート。ミディ丈が上品で大人っぽい印象です。主役級のアイテムなので、他のアイテムの色味を抑えても一枚で華やかに仕上がります。後ろだけがゴムになったスカートは、前から見たときのきちんと感をキープしつつ履き心地が楽なので、ブッフェ形式のランチでつい食べ過ぎてしまっても安心。
トップスは体にほどよくフィットするノースリーブのカットソーを。フィット&フレアのシルエットが女性らしく上品な雰囲気を作ってくれます。
きちんと感がありつつ、ジョーゼット素材のとろみ感が今っぽいワンピース。コーデいらずでホテルランチに最適な服装になるので、コーデに困ったときに便利です。デザインがシンプルなので、ジャケットを羽織れば通勤に、合わせるアクセサリーや小物を華やかにすればちょっとしたパーティーに、とホテルランチだけでなく様々なシーンで活躍してくれるのも魅力。
秋冬のホテルランチにおすすめなのが、ツイードのタイトスカート。季節感を演出しつつ、エレガントな雰囲気を作れます。ひざが隠れる丈感も上品に見せるポイント。
トップスはドレープ感がフェミニンなとろみブラウスを。ニュアンスのあるグレーが大人っぽく見せてくれます。
パンツ派なら、タックやセンタープレスが入ったきれいめのものをチョイス。明るいブルーグレーならホテルランチにもマッチします。
トップスもギャザーが顔周りを明るく見せてくれるブラウスを合わせて特別感を。スタンドカラーがクラシカルで高級感のある装いに見せてくれます。大ぶりのイヤリングをプラスするのも、パンツスタイルを華やかに仕上げるコツ。
ネックラインにビーズがあしらわれたニット。顔周りを華やかに見せてくれるので、ネックレスを付けなくても大丈夫です。
モダンで大胆な幾何学模様のスカートは、大人女子だからこそ着こなせる一枚。花柄のような甘さは加えずに、ホテルランチに欲しい特別感を演出できますよ。
装いを一気に明るくしてくれるオレンジのスカート。スカーフベルトが大人っぽく上品な雰囲気です。印象が強いアイテムなので、トップスは白のカットソーでシンプルに。シンプルでもボートネックがデコルテをきれいに見せてくれますよ。
シンプルな白のニットをフェミニンに見せてくれるぺプラムデザイン。気になる腰周りもふわっとカバーしてくれます。
タイトスカートはボタニカル柄のレースがエレガント。くすみグリーンの色味もトレンドを感じさせてくれます。
きちんと感がありつつ、女性らしさもあるネイビー。ニットアンサンブルで取り入れれば、上品でホテルランチには最適。カーディガンは肩がけするとこなれた着こなしに。
バッグはパンツのチェック柄のラインに合わせたボルドーをチョイス。まとまり感がありつつ、特別なランチにマッチする華やかさがプラスされます。
ホテルでのランチに適した、スマートカジュアルをまとめてみました。TPOに合わせた服装で、大人のおしゃれを楽しめたら良いですね。