運動が苦手な方におすすめしたいのが、ストレッチやマッサージを取り入れたダイエット方法です。今回は、脂肪燃焼や冷えにアプローチしてくれる肩甲骨ダイエットのメリットやエクササイズをご紹介します。
【目次】
ダイエットは、摂取するカロリーや糖質を減らして食事制限をしたり、運動によってボディラインを引き締め、脂肪燃焼を促す方法が一般的ですよね。
しかし、マッサージや姿勢矯正などで滞っていた血行やリンパの流れが改善されるだけでもダイエットになる場合があります。
なかでも、肩甲骨のコリをほぐすダイエットは、手軽にでき、効果を実感しやすいと人気を集めています。肩甲骨のストレッチの一つである「肩甲骨はがし」でダイエットを成功させた、という体験談を耳にしたことがある方もいると思います。
■肩甲骨のストレッチや肩周りのマッサージがなぜダイエットになる?
肩甲骨のストレッチや肩周りのマッサージがダイエットになる理由の一つとなっているのが、肩甲骨と肩甲骨の間にある「褐色脂肪細胞」です。褐色脂肪細胞は、ダイエット細胞とも呼ばれており、エネルギーを代謝し、体温を保つ役割も果たしています。
したがって、褐色脂肪細胞の働きが鈍くなると、体温が下がり、エネルギーの代謝がされにくくなり、脂肪がつきやすくなったり、肩こりや冷え性、免疫低下などの原因になることがあります。
そこで、肩甲骨のストレッチやマッサージを行うことで、褐色脂肪細胞が刺激され、基礎代謝アップによるダイエット効果が期待できます。
現代人は、デスクワークのように同じ姿勢でいることが多かったり、運動不足の方も少なくなく、肩甲骨が広がって動きにくくなっているケースが多いものです。肩甲骨のコリをほぐし、肩甲骨を締めることで、肩甲骨が動きやすくなり、褐色脂肪細胞も刺激されやすくなりますよ。
その他にも、肩甲骨のストレッチマッサージで血行やリンパの流れも改善されます。肩甲骨が動きやすくなり、痩せるだけでなく、肩こりや冷え性の改善や、むくみがとれることで、すっきりとした小顔になる効果も期待できますよ。
さらに、肩甲骨が動きやすくなることで、骨盤にかかる負担も減りますので、骨盤のゆがみの改善やポッコリお腹の改善にも役立ってくれますよ。
隙間時間にできる肩甲骨のストレッチは、素早く行うのではなく、ゆっくり肩甲骨を動かすように注意しましょう。そして、呼吸は止めず、呼吸を行いリラックスしながら行うのがダイエット効果を実感しやすくなるコツです。
背筋を伸ばして立ったまま行いましょう。どれも短時間でできますよ。
■肩甲骨を寄せるストレッチ
①背筋を伸ばしたら、両手を体の後ろで組みましょう。
②肩甲骨をゆっくり中心に寄せるようなイメージで、息を吐きながら手を組んだまま、無理のない範囲で上にゆっくり上げていきましょう。
③今度はゆっくり息を吸いながら両手を下げていきましょう。
②と③はそれぞれ5秒かけて行い、5回ずつ行いましょう。
■肩甲骨を左右に動かすストレッチ
①顔の前で手の平を合わせて、二の腕は床と平行になる程度まで持ちあげましょう。
②そのまま二の腕が床と平行になるようにして腕を外側に開いていきましょう。この時、腕だけを動かすのではなく、肩甲骨を寄せるように意識しましょう。
呼吸をしながらゆっくり肩甲骨を動かし、①と②を20回行いましょう。
■肩甲骨を上下させるストレッチ
①万歳するように両手を上に上げましょう。
②背筋を伸ばしたまま、肘を体の両脇に引き寄せるようなイメージで肘を曲げて腕を下ろすことで肩甲骨を上下に動かすことができます。
呼吸をしながらゆっくり肩甲骨を動かし、①と②を20回行いましょう。
■肘回し
①左手の指先を左肩に付け、右手の指先は右肩に付けましょう。
②そのまま肩甲骨を動かすように意識しながら、肘で円を描くようにゆっくり腕を回しましょう。外回しを20回、内回しを20回行いましょう。
ダイエットに効果的な肩甲骨のストレッチは、道具を活用するのもおすすめです。
道具を使うことで、肩甲骨を動かしにくい方もストレッチしやすくなったり、負荷がかかりやすくなります。
■タオルを持って
①両手の間隔が肩幅よりもやや広くなるようにしてタオルを持ち、腕を上に伸ばしましょう。
②そのままタオルが緩まないようにしながら肘を曲げて頭の後ろまでタオルを下ろしていきます。ゆっくり5秒~10秒かけて10回行いましょう。
■トレーニングチューブで
①トレーニングチューブやストレッチチューブなどを両手で持って立ちましょう。
②体を左右に倒して、それぞれ1分ずつキープしましょう。
③上体を起こしたら、腕を伸ばしてトレーニングチューブを体の正面で持ち、チューブを左右に20回伸ばしましょう。
④今度はトレーニングチューブを体の後ろで持ち、チューブを左右に20回伸ばしましょう。
■ストレッチポールで
①ストレッチポールが背中の背骨に沿うようなイメージで、ストレッチポールの上に寝ましょう。
②両手を天井に向かって伸ばしましょう。
③そのままゆっくり肩甲骨を動かすようにして両手を下げましょう。
床に付ける二の腕の角度を変えながら20回行うことで、肩甲骨を色々な方向に動かすことができますよ。
■ダンベルで
①ダンベルを両手に持ったら、前傾姿勢を取りましょう。ペットボトルでもOKですよ。
②肩甲骨を中心に寄せるようなイメージで肘を持ち上げましょう。
凝り固まってしまっている肩甲骨には、マッサージもおすすめです。肩甲骨の周りをほぐすことで、ダイエット効果も期待できますよ。
エクササイズの前後や、凝りを感じた時に行うのがおすすめです。
肩甲骨の周りを揉みほぐしましょう。肩甲骨の周りを揉みほぐしたら、脇の下や二の腕もマッサージしてあげましょう。
自分で手が届かない場合は、マッサージ器具を使用したり、友人やパートナーにお願いしましょう。
肩甲骨を動かしたり、肩甲骨まわりをマッサージする肩甲骨ダイエットは、運動が苦手な方も取り入れやすいダイエットです。ご紹介したエクササイズは短時間でできるものばかりですので、ぜひダイエットに活用してみてくださいね。