コットンはスキンケアに役立つアイテム。効率的に保湿できてローションパックやクレンジングでも活躍します。ここでは、コットンの正しい使い方や選び方とおすすめのコットンをご紹介します。
【目次】
スキンケアのときは、コットンを使う人も手で直接塗る人もいますが、コットンを使えば、さまざまなメリットがあります。まずは、コットンの魅力について詳しくチェックしていきます。
常に一定の化粧水をキープしておけるコットンを使ってスキンケアをすると、キメの奥まで化粧水を浸透させられます。そのため、コットンでスキンケアをすると、角層まで水分が届いて肌の水分量が高まり、ツヤや透明感がアップすると考えられています。
また、顔には凹凸があるので、手でスキンケアをすると、触れやすい部分と触れにくい部分が出て、化粧水などが均一に広がりません。一方、コットンを使えば、スキンケアが自然と丁寧になるので、ムラなく成分を届けられます。
化粧水などに含まれている美容成分は肌に浸透します。そのため、いったん手に出してから、化粧水を肌にのせると、美容成分が手に吸収されて効率的にスキンケアできません。
その一方で、コットンには美容成分が吸収されないと考えられています。化粧水をコットンにつけると、コットンに吸収されているように感じますが、これは水分だと言われています。
美容成分はコットンに吸い取られずに、肌にしっかりと浸透するので、化粧水を効率的に使えて肌のうるおいもアップするでしょう。
手で化粧水を付けると、手に付いた雑菌やほこりなどが顔に付いてしまいます。せっかく、洗顔で肌がきれいになってもスキンケアのときに雑菌やほこりが付着すると、ニキビや肌荒れの原因となるでしょう。
清潔なコットンでスキンケアをすると、雑菌やほこりが顔に付くことはありません。洗顔後の清潔な肌をたっぷりと化粧水を染み込ませたコットンでお手入れすると、乾燥を予防できて肌状態が良くなります。
また、きれいな肌にコットンで化粧水を付けるのは気持ちがいいので、毎日のスキンケアが楽しくなることも多いです。
コットンはただ化粧水などを塗るだけでなく、いろいろな方法で使えるのも魅力です。
例えば、化粧水を染み込ませてパックをすると、あまりお金をかけず、シートパックのようなスペシャルケアができます。さらに、ふき取り化粧水などをコットンに付けてケアすれば、毛穴の黒ずみやニキビの予防にも繋がります。
また、コットンはスキンケアの仕上げに使うのもおすすめです。スキンケアの終わりにコットンで肌をパッティングすると、肌表面の温度が下がって肌状態が整います。収斂化粧水でパッティングをすれば、毛穴が引き締まって化粧崩れも予防できるでしょう。
コットンはスキンケアに便利なアイテムですが、コットンでのケアは肌に刺激を与えたり、肌状態の変化を見逃しやすくなったりするデメリットもあります。コットンを使ってスキンケアをするときに知っておきたい注意点を見ていきます。
コットンを使ってスキンケアをすると、肌に刺激が与えられることがあります。特に、硬いコットンを使ったり、化粧水の量を減らしたりすると、コットンと肌の摩擦で肌荒れやシミなどのトラブルが起こることがあるので、注意が必要です。
また、肌荒れをしているときにコットンでスキンケアをすると、肌の状態が悪化する可能性があるため、コットンでのケアは肌状態が落ち着いているときに行いましょう。
手を使ってスキンケアをすると、肌状態の細かい変化に気づきやすいです。丁寧にケアをしていれば、小さいニキビを発見できたり、口周りのざらつきに気づいたりすることがあるでしょう。肌状態の変化に気づいたときに適切な方法でケアすれば、肌荒れの悪化を予防できます。
しかし、コットンを使ってスキンケアをすると、丁寧にケアしているつもりでも肌状態の変化を見逃してしまうことがあります。初期のニキビやざらつきなどに気づけなければ、適切なスキンケアをできず、肌荒れが悪化してしまうかもしれません。
コットンを使う場合、摩擦を防ぐために、たっぷりと化粧水を使わなければなりません。一般的に、手で化粧水を付けるときと比べて2~3倍の化粧水が必要だと言われているので、化粧水がなくなるスピードが早いです。
また、コットンを買うお金もかかるので、手でのケアと比べてスキンケア代がかさみます。
間違った方法でコットンを使うと、肌に刺激が与えられることがあります。刺激を予防し、美肌になりたい人は正しい方法でコットンを使いましょう。コットンの使い方をご説明します。
まずは、コットンの基本的な使い方を見ていきます。
■1.コットンに化粧水をつける
コットンに化粧水を含ませます。化粧水が少ないと、刺激が与えられることがあるため、規定の使用量を守るのがポイントです。規定量がわからない場合は、500円玉大程度の化粧水を使ってください。
■2.人差し指と小指でコットンを挟む
コットンを手にのせ、人差し指と小指で挟むようにコットンを持ちます。人差し指と小指で挟むと、余計な力が加わらないので、肌への刺激を予防できます。
■3.顔全体に化粧水を塗る
コットンを顔の中心から外側に向かって動かします。こすらないように優しくコットンを滑らせてムラなく化粧水を広げましょう。最後に顔全体をトントンとパッティングして化粧水を肌に馴染ませてください。
コットンパックとは、コットンと化粧水を使ったパックです。シートマスクのようにたっぷりとうるおいを届けられるので、パック後は肌のきめが整ったり、透明感がアップしたりするでしょう。また、肌荒れや小じわの予防にも効果を期待できます。
■1.化粧水を含ませたコットンを裂く
化粧水をたっぷりとコットンに含ませます。コットンがヒタヒタになるまでしっかりと化粧水を付けるのがポイントです。コットンを含ませたら、4枚程度に裂きましょう。
■2.顔に貼り付ける
裂いたコットンを丁寧に顔に貼り付けます。手で軽く押さえると、しっかりと密着します。コットンが落ちるときやしっかりと保湿したいときはコットンの上からラップをするのがおすすめです。
■3.5分程度待つ
5分程度待ってからコットンを取り、美容液や乳液、クリームなどを塗ります。時間を置きすぎると、コットンに顔の水分が吸収されるので、やりすぎには注意してください。
拭き取りタイプのクレンジングを使えば、コットンでメイク落としもできます。しかし、コットンでのクレンジングは落とし残しや摩擦に注意が必要です。コットンを使った正しいメイク落としの方法をチェックしていきましょう。
■1.コットンにクレンジングを含ませる
コットンにふき取りタイプのクレンジングを含ませます。クレンジングが足りないと、摩擦で肌荒れすることがあるので、たっぷりと使うのがコツです。
■2.メイク汚れを拭き取る
顔の内側から外側に向かってコットンを滑らせ、メイク汚れを落とします。目元や口元はクレンジングを含ませたコットンを数秒間置いた後、スッと拭き取ると、しっかりと汚れが落ちて刺激も抑えられます。
メイクの落とし残しを防ぐために、コットンに汚れが付かなくなるまで丁寧にクレンジングしてください。W洗顔不要のクレンジングであれば、コットンで拭き取った後、そのまま化粧水や乳液でケアしてOKです。
洗顔が必要なクレンジングを使っている人やベタつきが気になる人は洗顔をしましょう。
コットンはスキンケアだけでなく、マニキュアを落とすときにも役立ちます。マニキュアを落とすときは、コットンの他に、除光液を用意しましょう。
■基本のマニキュアの落とし方
たっぷりと除光液を含ませたコットンを爪の上に置き、1分程度経ったらコットンを爪先に向かって優しく滑らせてマニキュアを落とします。ゴシゴシと擦ると、爪が傷むので、気を付けてください。
爪の端にマニキュアが残ったら、ウッドスティックの先に除光液を含ませたコットンを巻き付けて落としましょう。
■ラメマニキュアやストーンの落とし方
ラメマニキュアやストーンは基本の落とし方では落ちないことがあります。落としにくいアイテムを使っている場合は、除光液をたっぷりと含ませたコットンを小さく切り、爪の上にのせてからアルミホイルを巻き付けましょう。
1分程度経ってからアルミホイルを剥がし、滑らせるようにコットンを動かせば、落ちにくいラメやストーンもするりと落とせます。それでも取れないストーンはウッドスティックなどで剥がしてください。
コットンは巻き爪の応急処置にも使えます。病院や専門店でケアしてもらう時間がない人は試してみてください。
■1.足を清潔にする
お風呂などでしっかりと洗い、足の汚れや雑菌を落とします。
■2.コットンを爪に挟み込む
コットンを3㎜程度にカットし、ピンセットで食い込んだ爪と皮膚の間に挟み込みます。コットンを挟むと、爪が皮膚に刺さらなくなるので、一時的に痛みが緩和します。爪が食い込んだ部分から血が出ているときは、必ず消毒をしてからコットンを挟みましょう。
コットンを使った巻き爪ケアはあくまでも応急処置です。痛みが緩和されても根本的に巻き爪を治せるわけではないので、時間ができたら、病院や専門店でケアしてもらうのがおすすめです。
コットンは100均やドラッグストアからデパートまでさまざまな場所でいろいろな商品が取り扱われています。どれを選ぼうか迷ったら、種類や厚さなどを確認してみましょう。
コットンは主にカットタイプ、サイドシールタイプ、セパレートタイプの3種類に分けられます。
■カットタイプ
コットンシートをカットした定番の種類。ふわふわしていて貼り合わせ部分もないので、肌触りが良く、肌への刺激も感じません。
また、カットタイプのコットンは裂きやすいのも特徴です。コットンパックにも使いやすく、さまざまな用途で活躍します。
ただし、カットタイプのコットンは毛羽立ちやすいものが多いため、購入の際は口コミなどをチェックするのがおすすめです。
■サイドシールタイプ
四角いコットンの両端を貼り合わせた種類。コットンを不織布で覆っているため、毛羽立ちが少なく、メイク落としやネイルオフなどにもおすすめです。サイドをカットすれば、裂いてコットンパックもできます。
■セパレートタイプ
薄いコットンを合わせて1枚にした種類。裂きやすいので、コットンパックにおすすめです。他の種類と比べて少し毛羽立ちやすいものが多いため、パッティングする際は擦らず、優しく扱ってください。
コットンは商品によって厚さが違います。薄いものは少量の化粧水でコットンがヒタヒタになるので、化粧水代を節約できます。また、毛羽立ちも少ないため、パッティングやコットンパックに向いています。
一方、厚いコットンはふわふわしていて肌への負担が少ないです。また、多少力を入れても破れたり、形が崩れたりしにくいので、メイク落としやマニキュアのオフなどにおすすめします。
毎日、コットンを使う人には大容量のコットンがおすすめです。一般的なコットンは1箱に80~100枚程度入っていますが、これよりも多いものや2パックセットのコットンなどを選べば、長く使えます。
安いものは中身が少ない場合があるので、価格と量のバランスをしっかりと確認しておくのがポイントです。
週に1回のローションパック程度でしかコットンを使わない場合は、少し高めでも高品質なものや少量のものを選んでも良いでしょう。
コットンを選ぶときは、大きさもチェックしましょう。一般的なコットンよりも大きめの大判コットンはコットンパックの際に自分の顔の大きさに合わせてカットできます。
また、大判タイプのコットンはクレンジングにもおすすめです。大判タイプのコットンを使えば、一度で広範囲のメイクを落とせるので、効率的にクレンジングできます。
毛羽立ちやすいコットンを使うと、パッティング中に繊維が顔に付いたり、ネイルオフ中にコットンが爪に残ったりします。繊維が付くと、皮膚に刺激が与えられることがあるため、口コミなどで毛羽立ちにくさも確認しておきましょう。
毛羽立ちにくいコットンは化粧水がしっかりと浸透するので、使用感が良く、肌にしっかり潤いを与えられます。また、化粧水の使い過ぎを予防できるため、経済的にスキンケアできるのもメリットです。
毎日コットンを使うと、肌への刺激が気になります。特に、敏感肌の人はコットンによる肌荒れが心配でしょう。
肌への刺激を抑えたい人は肌に優しいコットンを使うのがおすすめです。漂白されていないコットンや低刺激のコットン、オーガニックコットンなどは刺激が少なく、使い心地も良いという声が多いです。
・無印良品(むじるしりょうひん)
・シルコット
・SHISEIDO(シセイドウ)
・Cotton Labo(コットンラボ)
・IPSA(イプサ)
・ALBION(アルビオン)
など
裂けにくいサイドシードタイプのコットン。表面はつるんとしていますが、内側はふんわりとしています。80枚入りが2箱セットで売られているので、毎日コットンを使ってケアしている人におすすめです。
◆DAISO(ダイソー) グッドパフ
定価:100円(税抜)
天然綿100%のコットン。柔らかく、ふわふわなので、肌への刺激が少ないところがおすすめのポイントです。裂きやすいので、コットンパックにも向いています。
◆DAISO(ダイソー) フレッシュコットン
定価:100円(税抜)
100円(税別)で売られているサイドシールタイプのコットン。表面が毛羽立ちにくいので、パッティングやマニキュアを落とすときなどに向いています。厚みがあり、破れたり、形が崩れたりしにくいところもおすすめの理由です。
◆Seria(セリア) 毛羽立ちにくいコットンパフ
定価:100円(税抜)
ふんわりとしていて柔らかい天然コットン100%のコットン。肌に優しく、毎日のケアで使っても刺激を感じる心配がありません。水分をよく吸収するので、化粧水の使用量を抑えられて毛羽立ちが少ないところもおすすめのポイントです。
◆Can★Do(キャンドゥ) コットンパフ
定価:100円(税抜)
安いのに、表面に特殊加工が施されている話題のコットン。柔らかく、毛羽立ちにくいので、口コミでも高評価されています。コットンパックやクレンジングをするときにもおすすめの大判タイプです。
セブンプレミアム 肌ふわスキンケアコットンパフ / ¥207
柔らかく、肌触りの良い人気のコットン。あまり厚くないので、水分が吸収されすぎず、化粧水の使い過ぎを予防できます。漂白されていないので、肌への刺激が気になる人にもおすすめです。
無印良品(むじるしりょうひん) 生成カットコットン / ¥199
天然綿をいかした柔らかい肌触りのコットン。大判サイズで指に挟みやすく、コットンパックやクレンジングにもおすすめです。丁寧に織り上げられているので、破れたり、型崩れしたりする心配もありません。
草木花果(そうかもっか) 天然コットン / ¥440
口コミサイトや雑誌、SNSなどで大人気のシルコットのコットン。コットン本体にほとんど水分を残さず、一般的なコットンの約1/2の化粧水でしっかりとスキンケアできます。柔らかく、毛羽立ちが少ないところもおすすめのポイントです。
天然綿を重ねて作ったコットン。毛羽立ちやヨレが少なく、パッティングや拭き取りにもおすすめです。また、化粧水や乳液を含みやすく、少量でも肌の奥までしっかりと潤いを届けられます。
資生堂(シセイドウ) ビューティーアップコットンF / ¥330
5枚重ねのセパレートタイプのコットン。化粧水を含ませてパッティングした後、そのままコットンを裂くと、ローションパックできます。無駄なく化粧水を使いたい人におすすめです。
柔らかい肌触りのコットン。使いやすい大きさにカットされていてパッティングやローションパック、クレンジング、ネイルオフなどさまざまな用途で使用できます。毛羽立ちが少なく、顔や爪に繊維が付かないのもおすすめの理由です。
matsukiyo(マツキヨ) ナチュラル ピュアコットンパフ / ¥140
綿を不織布で挟み込んだコットン。表裏にそれぞれ違う不織布が使われています。優しい肌触りのプレーン面は保湿に、凹凸のあるメッシュ面はメイクや角質汚れの拭き取りにおすすめです。
高級天然シルクを使ったデパコスのコットン。肌触りの良さとスキンケア効果に優れているところがおすすめのポイントです。化粧水などの成分が肌に行き渡り、ムラなく均一にスキンケアできます。
IPSA(イプサ) シルクコットン / ¥440
上質な綿を使ったおすすめのコットン。ふわふわで柔らかく、快適に使用できます。丁寧に作られていて毛羽立ちにくいので、スキンケアからネイルオフまで幅広い用途で活躍してくれるでしょう。
CLINIQUE(クリニーク)を代表するアイテムのクラリファイング ローションのために作られたおすすめのコットン。凹凸のあるコットンの表面で汚れを取り除き、美容液や乳液を浸透しやすい肌に導きます。
CLINIQUE(クリニーク) クリニーク コットン N / ¥660
肌に優しい人気ブランドのコットン。刺激が少なく、赤ちゃんにも使えます。大判タイプなので、パッティングだけでなく、クレンジングやローションパックなどでコットンを使おうと考えている人にもおすすめです。
使い心地が良いデパコスのコットン。柔らかく、肌への刺激が少ない天然綿100%です。毛羽立ち防止加工が施されているので、お手入れ後に顔や爪に繊維が残りにくく、肌を傷つけにくいところもおすすめのポイントです。
JILL STUART(ジルスチュアート) ジルスチュアート コットン / ¥550
無農薬有機栽培の綿だけを使ったコットン。漂白もされていないので、コットンによる刺激が気になる人や敏感肌の人におすすめです。カットタイプのコットンで、用途に合わせて裂いたり、伸ばしたりできます。
薄いコットンを24層も重ねて作ったオーガニックのコットン。ふんわりとしていて刺激が少なく、裂いてローションパックに使うのもおすすめです。毛羽立ち防止加工が施されていて肌に繊維が残りません。
do organic(ドゥーオーガニック) オーガニック コットンパフ / ¥352
アメリカのテキサス州で育ったオーガニックコットンを約20層重ねたおすすめのコットン。ふんわりとしていて、パッティングや拭き取りの際に肌に刺激を与えません。大判サイズで、いろんな用途に使えます。
REIKO KAZKI(かづきれいこ) オーガニックコットン / ¥660
韓国で人気のコットン。綿100%で肌に優しく、刺激が少ないです。また、毛羽立ちもしにくいので、パッティングからクレンジングまでさまざまな使い方ができます。大容量で、毎日コットンを使う人におすすめです。
◆WHITE RABBIT(ホワイトラビット) コットンパフ
日本での販売価格:250円~550円(税込)
厚みがあるのに毛羽立ちにくい韓国コスメブランドのおすすめコットン。メッシュ面はTゾーンや皮脂や角質の老廃物の拭き取りに、柔らかい面は保湿に役立ちます。大判サイズでローションパックにもぴったりです。
◆MISSHA(ミシャ) プレミアムウォータージェット コットンパフ
日本での販売価格:398円~800円(税込)
コットンはスキンケアに便利なアイテム。保湿だけでなく、ローションパックやクレンジングなどにも役立ちます。おすすめのコットンで美肌を目指してみてはいかがでしょう。