都市と自然が共存するカナダは住みやすく、留学やワーキングホリデーでも人気の国。カナダ旅行を計画中の方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、カナダの季節別・天気別や留学におすすめの服装、服装におけるタブーをご紹介します。
【目次】
カナダは都市と自然が共存し住みやすく、留学やワーキングホリデー先の国としても人気。旅行者も世界中から訪れます。ただ地域によって温暖な気候で過ごしやすそうだったり寒そうだったりとイメージが異なるので、着ていく服装で困ってしまいます。
そこで今回は、カナダの季節別・天気別の服装や留学におすすめの服装、カナダのお国柄も反映した服装におけるタブーをご紹介します。
まずは、カナダの地域・季節ごとの気候や気温をチェックしてください。カナダは世界で2番目に国土が広い国なので、同じ時期でも地域ごとに気候や気温が違います。旅行先の地域が渡航する時期に暑いのか寒いのかチェックしておきましょう。
■基本は温暖な気候、地域ごとに気候や気温は異なる
カナダが留学先として人気の理由の一つは、カナダの温暖な気候によるもの。冬は日本より寒いですが、夏は湿度が低く爽やかで過ごしやすいのが特徴です。ただ国土が広いので、地域によっても気候の特徴が異なります。
■バンクーバー
カナダの南西部にあるバンクーバーは温暖な気候で過ごしやすい街。夏は湿度が低く気温も30度を超えることはないので爽やかな気候です。ただ秋から冬は雨が多いのが特徴。冬は長いですが、他の地域ほど気温が下がらないので日本の冬の服装で過ごせます。
■バンフ、ジャスパー
カナディアン・ロッキー山脈で人気のバンフやジャスパーは、冬が寒く最低気温は氷点下20度を下回る日もあります。夏は過ごしやすいですが山岳地帯なので気候が変わりやすく、服装には注意が必要です。
■トロント、ナイアガラ
夏は30度を超える日もあって湿度が高いのがこの地域の特徴です。冬は氷点下まで気温が下がり北部では雪も降ります。
■モントリオール
夏は暑くなりますが湿度が低く爽やかで過ごしやすい地域。冬は雪が降りかなり寒くなります。ただ室内の暖房設備が整っているので、日本より過ごしやすいかもしれません。
カナダに留学される方は、服装や服の数をどのくらい準備したらいいのか困ってしまいますよね。ここでは、カナダに留学する際に必要な最低限の服や量についてご紹介します。
渡航する際にスーツケースに入れる服は、春と秋、夏、冬それぞれで大体10日分ほどを準備しておけば十分です。10日分といっても夏に着るTシャツは春や秋にも着られるので、できる限り着回しできる服を選んで荷物を減らしましょう。
カナダは基本的にカジュアルな服装の方が多く、洗濯機で服が傷むこともあるので、高価なカジュアルウェアを持参するのはあまりおすすめできません。現地で服を調達することもできるので、それも考慮しながら服の量を決めましょう。カナダの方のファッションは、ボトムはスカートよりパンツの方が多いようです。靴はスニーカーやフラットシューズがおすすめです。
■春・秋
・半袖・長袖のTシャツ、カットソー
・スウェットやパーカー、ニット
・ブルゾンやライトアウター
・スニーカーやフラットシューズ
■夏
・春や秋に着るアイテムを着回し
・薄手の羽織もの
・水着
・サンダル
■冬
・春や秋に着るアイテムを着回し
・高機能インナー(ヒートテックなど)
・裏起毛のアイテム(ブーツにインしやすいスキニーがおすすめ)
・コート(ロング丈で防寒力が高いもの)
・ブーツ(雪対応のもの)
大らかなイメージのあるカナダですが、日本とは文化も違うので避けた方がいい服装があります。ここではその服装におけるタブーをご紹介します。
■毛皮
動物愛護活動が盛んなカナダではリアルファーを着用するのはNGです。フェイクファーにするか、誤解されやすいファーアイテム自体を避けた方が無難です。
■ロゴ入りアイテム
カナダは移民の方が多いのでさまざまな言語を話す方がいらっしゃいます。Tシャツなどにロゴが入っている場合は、意味をしっかり理解して誤解されないようなものを着るようにしましょう。
■TPOに合った服装を。ドレスコードにも注意
カナダは普段はカジュアルな服装の方が多いですが、TPOに合った服装に厳しい面もあります。高級レストランに行く場合は、事前にホームページなどでドレスコードをチェックしておいた方が無難です。きれいめのワンピースは念のためにスーツケースに入れておきましょう。
■差別主義的なマーク
カナダに限らず欧米は日本より差別主義的なマークに敏感です。そういったマークが入った服は絶対に着用しないようにしましょう。
カナダといえばオーロラ鑑賞ができる国でもあります。ただオーロラが見られるということは極北の地を意味しています。日本の防寒アイテムでは寒さに対応できません。
オーロラツアーの旅行会社では防寒具のレンタルをしてくれるので、それを利用するのも検討しましょう。その場合は、準備するのは保温性の高いインナーやニット、フリースといった防寒アイテムだけでOK。インナーや靴下は重ね着するなど重装備でオーロラを楽しみましょう。
トロントは5月中旬まで肌寒くアウターやニットが必要ですが、中旬頃から気温が上がって晴れた日は初夏の陽気になります。
服装は半袖のTシャツでも過ごせますが、朝晩の気温が下がる日もあるので、ブルゾンなどの軽めのアウターも準備しておきましょう。
6月以降は短い真夏の時期で、トロントでは昼間の気温が30度を超える日もあります。7月ならオフショルトップスのような半袖トップスが最適です。この時期はトロントの街も活気づくので、イエローのようなビタミンカラーのアイテムが映えます。
夏はカナディアンロッキー観光のベストシーズン。昼間の気温は20度近くまで上がります。ただ一日の中の寒暖差が大きいのと天気が変わりやすいので、ウインドブレーカーなどの防風・防水機能のあるアウターを着用して行きましょう。
晴れた日は日焼け止めや帽子、サングラスなどの紫外線対策も必要です。
トロントは夏が短く9月に入ると街も秋の雰囲気になります。トップスは長袖のアイテムが出番で、気温が下がる朝晩は軽めのアウターも準備しておきましょう。
特にトロントでも北部の公園などを観光する場合は、少し防寒力のあるアウターを着て行く方が無難です。寒がりな方はライトダウンでちょうど良いかもしれません。
11月に入ると気温が下がり始め、12月は真冬の気温。トロントは氷点下まで気温が下がります。コートは厚手のものやダウンアイテムでしっかり防寒しましょう。ブーツやニット帽などの防寒グッズもマストです。
一方南西部にあるバンクーバーは氷点下までは気温が下がりませんが、雨季なので雨の日が増えます。フーディータイプのアウターがあると防寒兼雨よけにもなるので便利です。
冬にオーロラ鑑賞などでカナダの北部に行く場合は、重装備の防寒着が必要になります。コートなら厚手でロング丈のダウンコートがマスト。保温機能の高いインナー(上下)やマフラー、帽子といった防寒アイテムも持参しましょう。
靴も雪道を歩けるもので、靴下も重ね履き&カイロを使って極寒に備えましょう。
留学先や旅行先として人気のカナダですが、地域によってはかなり寒くなるので、防寒着など服装はしっかり準備して行く必要があります。豊かで美しい自然を満喫して、ぜひ楽しいカナダ旅行にしてください。