着る機会は少ないものの大切に保管したい服や、衣替えと同時に着なくなる服もあるかと思いますが、何か対策をしていますか?長期保管やキレイな状態のまま服を保管するためには、ちょっとしたひと手間が肝心なのでぜひ参考にしてくださいね。
【目次】
衣替えのときはもちろん、年に数回ほどしか着ない服など、ダンボールなどに入れて保管しているかと思いますが、その保管方法は大丈夫ですか?
久しぶりに服を出したとき、「穴が開いていた」「臭いが気になる」など、服の変化が気になったことがある方は、大事な服を傷めてしまっている可能性があります!
■長期保管による服の変化
・虫食い
・臭い
・変色
・シミ
・カビ
・シワ
実は、服は長期保管をしていると、さまざまな問題を招いてしまうことになります。
長期保管していてもキレイな状態を守るためには、保管前や保管中に対策をとることがポイントです。
服を保管する前にやっておきたいことが洗濯です。
一度でも着た服には、汗や皮脂、汚れ、食べかすなど、さまざまなものがついています。
そのまま保管すると汗や皮脂がシミになってしまう可能性がありますし、虫たちが寄ってきてしまう可能性があるのです。
ですので、家でできるものは洗濯、できないものはクリーニングなどに出し、清潔な状態でしまうようにしましょう。
クリーニングに出した場合でも、しっかり乾いていないこともありますので、完全に乾いた状態であることも確かめるようにしてくださいね。
服を長期保管するためには、服自体を清潔にすることが欠かせませんが、保管場所を整えることも大切です。
服がキレイになっていても、保管場所が湿気の多い場所であればカビが発生し、臭いの原因になってしまう可能性があります。
服を保管するなら、湿気が少ない部屋が一番好ましいです。
しかし、もともと結露が酷かったりすると湿気が多くなりやすいので、除湿剤を置くようにしたり、こまめに換気や掃除をするなどして工夫してみてください。
桐のタンスは、昔から「湿気を吸い取ってくれる」と言われているので、服の保管に適しています。桐のタンスがある方は、そちらを利用することもおすすめです。
長期保管によって跡がついたシワは、くっきり深く残ってしまうので、簡単に直すことが難しいと言われています。頑固なシワが変なところにつかないよう、丁寧に畳むことを心がけましょう。
そして着物などの特に大事な服は、湿気の防止や劣化の防止、衣類同士の色移りを防ぐために、通気性の良い薄紙に包むことがおすすめです。
最近では、通気性の良い専用の袋が売られていることもあるので、チェックしてみてくださいね。
服の保管に適したケースとは、ある程度は密閉性があり、湿度調整ができるようなケースのことです。一番は衣装ケースが好ましいですが、は湿度調整ができないので防湿材を入れたり、底に新聞紙を敷いたりすることがおすすめですよ。
ダンボールで保管する方もいるかと思いますが、押し入れなどにしまう場合は湿気が溜まりやすいのでおすすめしません。
そうでないのであれば、ダンボールに防虫剤を入れて保管するといいですよ。
ただし、野菜や果物が入っていたダンボールは湿気や虫が湧きやすいそうなので避けましょう。
ハンガーにかけたまま服を保管したいものもありますよね。スーツやドレス、シワをつけたくない服など……。
そのときは、衣類ケースを使って保管するようにしましょう。
また、普段着や引き出しの中の服は圧縮袋に入れて保管するのも一つの対策です。空気に触れなければ、虫が寄ってくる心配もいりません。
圧縮袋なら場所もとらずキレイに収納できるので、ニットやセーターのようなかさばる服もすっきりまとめることができますよ。
虫食いを防いだり、湿度調整防をしたりするためには、防虫剤や防湿材を入れておくと安心です。
ただし、防虫剤は1種類だけ入れることがポイント!種類の違う防虫剤を一つでも一緒に入れると、化学反応を起こして臭いが強くなる可能性があるからです。
プラスチックや金属と化学反応を起こす防虫剤も中にはあるので、使用上の注意を初めにしっかり読むようにしてくださいね。
また、防虫剤にも有効期限があります。
切れた防虫剤をそのままにしていては、せっかくの努力が台無しになってしまいますので、定期的に防虫剤を入れ換えるようにしましょう。
衣替えをした服であれば、また出すときが来るかと思いますが、着物や礼服などは全く使わなくなることもありますよね。
虫食いや湿気対策をとっていても、ずっとしまったままにしているのは危ないかもしれません。
1年に1度でいいので、虫干しをするようにしましょう。
空気が乾燥している天気のいい日に行うもので、半日ほど風通しの良い場所で虫干しすれば湿気を抜くことができます。
干し終わったら、また新しい防虫剤などに切り替えるなどして、キレイな状態を保っていきましょう。
服をキレイな状態で長期保管する方法をご紹介しました。保管前や保管中の対策次第で、服の状態もガラリと変わってきます。大切な服がダメになってしまわないよう、ぜひ心がけてみてくださいね。