購入した時はキラキラと輝いていた指輪ですが、いつの間にか輝きが曇り、色がくすんでしまったり、黒ずんでしまうことはありますよね。そこで今回は、指輪の掃除方法や、お手入れする際の注意点をご紹介します。
【目次】
アクセサリーの中でも、皮脂や汗、飲食物、日焼け止めやハンドクリームなどがついて汚れやすい指輪は、定期的に掃除するのが輝きを長く保つコツです。
例えば、毎日のお手入れは、専用のジュエリークロスで乾拭きを行うのがおすすめです。ジュエリークロスは、100均で購入できるものもありますが、研磨剤が含まれているものとそうでないものがありますし、プラチナやシルバー、ゴールドメッキなど、指輪に使用されている素材によって使える研磨剤の種類も異なりますので注意しましょう。
ただし、研磨剤入りのクロスは、金属部分だけを磨き、宝石部分には使用しないようにしましょう。傷がついてしまったり、くすみの原因になります。
ジュエリークロスがない場合は、柔らかい布や眼鏡拭きなどで優しく乾拭きをするのもいいですね。軽い汚れでしたら、指輪の素材を傷めることなくクリーニングできますし、身につけたその日に乾拭きをするだけでも、汚れがこびりついてしまうのを予防できます。
結婚式やパーティーなどでしか身につけない指輪や、毎日違う指輪を身につける場合は、特に身につけたその日に掃除をしておきたいですね。目には見えない汚れもありますし、汚れをそのままにしておくと、次に指輪を身につけようとした時には、輝きが鈍くなっていたり、変色していた、なんていうことも避けることができますね。
乾拭きで汚れが落ちない場合の指輪の掃除は、水拭きをしてお手入れをしてあげましょう。ただし、水洗いをする前に、指輪の素材を確認しましょう。
・真珠
・琥珀
・べっ甲
・孔雀石
・エメラルド
・ターコイズ
・ラピスラズリ
・オパール
・サンゴ
などは、一般的には水洗いできない素材です。水洗いできない指輪のクリーニングはお店に依頼するのがおすすめです。
プラチナやゴールド、チタン、シルバー、ダイヤモンド、ルビー、サファイアなどでできている指輪ですと、水洗いできるものが多いですね。
■指輪の水洗いの仕方
用意するものは
・水(200mL)
・専用のクリーナーや中性洗剤
・指輪を傷つけないような柔らかい毛のブラシや歯ブラシ
・200mL程度の水を入れて掃除に使用できる容器
・乾拭き用の柔らかい布
です。
容器に水を入れたらブラシで指輪を優しく擦って、乾拭きでは取れない頑固な汚れや曇り、細かい装飾部分の汚れを落としていきましょう。
水だけで汚れが落ちない場合は、専用のクリーナーを使うか、中性洗剤を容器に少量垂らして溶かし、指輪を入れて優しく洗いましょう。
掃除が終わったらしっかり水で洗ってすすぎを行います。中性洗剤が残っていると変色や劣化の原因になりますので注意したいですね。
後は乾いた柔らかい布で優しく拭いて乾燥させましょう。
超音波洗浄機で水洗いする方法もありますが、振動によって宝石部分が割れてしまうことがありますので、手洗いの方が安心ですね。
■磨く場合は
クリーナーによっては、クロスにクリーナーや研磨剤をつけて磨き、水洗いをする製品もあります。
ただし、研磨剤は、指輪を傷つけてしまったり、メッキやカラーリングが剥がれてしまう可能性もあります。また、元々艶消しされている指輪を研磨剤で磨いてしまうと、ツヤが出てしまいますので注意したいですね。
シルバーやゴールドメッキの指輪の黒ずみのお掃除は、専用のクリーナーやクロスで磨くのが一般的ですが、細かい装飾部分の黒ずみは落とすのが大変な場合がありますよね。
そのような場合に便利なのが、重曹や炭酸水を使って指輪をきれいにする方法です。
■シルバーやゴールドメッキの黒ずみの掃除の仕方
シルバーやゴールドメッキの黒ずみ汚れのお掃除は簡単です。
耐熱容器やプラスチックのタッパーにアルミホイルをふわりと敷き、その上に指輪を置きます。
その後、小さじ1杯程度の重曹を入れ、熱湯をゆっくり注ぎます。
5分程度漬け置きしておくと、汚れが浮き上がってきますので、後は火傷に気をつけながらしっかり水洗いをして、柔らかい布で水気を拭き取り、乾燥させて終了です。細かい汚れが取れていない場合は、柔らかいブラシで軽く擦ってからすすぎを行いましょう。ただし、重曹には研磨作用がありますので、指輪を傷つけないように注意したいですね。
重曹のペーストをつけて5分放置するか、炭酸水に漬け置きする方法もありますよ。
ただし、お手入れをしても黒ずみが取れない場合は、アクセサリーショップでのクリーニングやメッキ加工をしてもらうのがおすすめです。
指輪は、身につけた後にこまめに掃除をすることで、輝きを長持ちさせることができます。
■保存方法
また、普段の指輪の保管方法でも、指輪の汚れを防止することができます。例えば、シルバーやゴールドメッキの黒ずみは、皮脂や空気中の成分によって硫化することが原因ですので、身につけた後に掃除するだけでなく、アクセサリーケースに入れて、空気に触れないように保存しておくのがおすすめです。また、アクセサリー同士が触れ合わないように仕切りのあるケースに収納したり、小袋に入れて収納しておくことも大切ですね。
そして、アクセサリーケースはカビや錆びを予防するため、風通しの良い場所に置くようにしましょう。
■汚れを防止する身につけ方を
さらには、指輪にはなるべく汚れがつかないよう、コスメやスタイリング剤、香水などを付けた後に最後に身につけるのがおすすめです。
家事をする時やバスタイム、アウトドアなどに行く際には、なるべく指輪を外すのも有効です。プールの水に溶けている塩素や温泉水に含まれる硫黄は、指輪が変色する原因になりますので、必ず指輪を外してから入るようにしたいですね。
指輪を掃除する際には、汚れや素材に合ったお手入れ方法を選ぶことが大切です。水洗いできない素材を使用している指輪も多いので、不安な場合は専門の業者にクリーニングを依頼したいですね。