最近なぜか髪にコシがなくなってきているように感じませんか?今までのように自分の思い通りのアアレンジができなくなってきたら、ハリやコシが失われているかもしれません。コシがない髪の対策やおすすめのシャンプーをご紹介します。
【目次】
まずは髪のコシとはいったい何なのかについて詳しく見ていきましょう。
髪のコシとは、髪の弾力のことをいいます。髪の毛を手に取り、2つにも折り曲げた状態にして手を離すと、元の状態に戻りますよね。これは、髪に弾力がある証拠です。ヘアアレンジでさまざまな方向にクセをつけたとしても、髪を洗ってしまえば元通りのストレートヘアに戻ります。
これは、髪にコシがあるからです。この反発力があるからこそ、髪はしなやかでつぶれにくい状態を保つことができるのです。
コシと一緒に扱われることが多いのが、ハリです。ハリとは髪の強度のことを指します。髪の毛を強く引っ張ったとしても、基本的には抜けません。これは、髪に強度があるからです。
しかし、コシが失われている髪は、同時にハリも失われていることがほとんどです。すぐに髪が切れてしまい、すぐにぺたんこになってしまうような髪は、コシとハリの両方が失われている状態です。
何となくコシやハリはあった方がいいというイメージを持っているかと思いますが、コシやハリがあり過ぎても髪の毛は扱いにくいです。弾力があり過ぎれば、自分の思い通りにクセをつけることができません。
ハリがあり過ぎると1本1本が硬くなってしまい、見た目の美しさとは程遠くなってしまいます。コシやハリは少ないのもNGですが、あり過ぎるのもNGです。程よくコシとハリのある髪が1番美しい状態だといえるでしょう。
コシについて説明しましたが、コシがない状態の髪とは具体的にどんな状態なのでしょうか?コシがない状態の髪の特徴についてご紹介します。
コシがない状態の髪は、すぐにボリュームダウンしてしまいます。朝しっかりセットしたはずなのに、すぐにボリュームがなくなってしまい、長時間美しい状態を保つことができません。
1本1本の毛が細くてスカスカになっているため、ふんわりとした状態の髪を保つことが難しくなっています。
コシがない髪は、ヘアアレンジをしてもすぐに崩れるようになってしまいます。弾力のある髪であれば、自由自在にしなやかに動くので、ヘアアレンジをしてもその状態を保つことができます。
しかし、コシがなくなってしまえば、しなやかさもなくなってしまうので、髪に癖がつきにくくなります。そのため、カールやウェーブなどのヘアアレンジをしたくても、なかなかできなくなってしまいます。
また、髪をまとめても耐えられずにすぐに崩れてきてしまうこともあります。
髪のハリがなくなってくれば、髪が薄く見えるようになります。しなやかさや力強さがなくなってしまうので、1本1本がとても細くなります。本来の髪の本数が変わっていなくても、ハリがないだけで髪が薄く見えるようになります。
特に髪の量が少ない頭頂部分はボリュームがなくなるため、髪が薄いのが目立ちやすいです。ヘアセットをしてもなかなか決まらないので、常にぺたんこの状態で老けて見られることもあります。
また、髪が薄く見えることで、顔が反対に大きく見えてしまうというデメリットがあります。髪の1本1本が細くなることで、顔が余計強調されてしまいます。
髪のハリやコシがなくなると、抜け毛が増えてきます。ハリがない髪は、頭皮の環境も悪くなり、栄養がしっかり行き渡っていないこともあります。そのせいで毛がしっかり成長しなくなり、成長する前に抜けてしまうようになります。
特にハリがなくなることで、髪の内部はスカスカな状態になります。コシもなければ1本1本のしなやかさもなくなります。健康的な髪の毛よりも弱い毛ばかりになってしまうため、今まで以上に抜け毛が増えるようになります。
髪のコシがなくなる原因は、いったい何なのでしょうか?コシがなくなる原因について、詳しく見ていきましょう。
もっとも関係しているのは、年齢によるものです。髪の量のピークは20代だといわれています。ここからはだんだんと量が少なくなっていく一方です。30代になるとだんだんハリやコシが失われてきて、本数が少なくなってきます。
髪の健康を守るためには、タンパク質と水分、キューティクルの3つが関係しています。毛髪の80%を占めるのがタンパク質です。このたんぱく質が満たされていれば太くて丈夫な髪が生えてきます。
水分は、毛髪の10%を占めています。この水分の量によってハリやコシ、ツヤが決まります。さらに髪の内部を守るキューティクルが乱れた状態だと、ハリやコシがない不健康な髪になってしまいます。
この3つのバランスが悪くなったり、不足したりすることによって、コシは失われていきます。年齢とともに水分量が低下するのは髪の毛も同じです。さらに女性ホルモンが低下することで、コシがなくなっていくといわれています。
コシはカラーやパーマのやりすぎでも失われていきます。カラーやパーマを繰り返すことによって、髪の内部の水分は減っていき、キューティクルも壊されていきます。
1度なくなった水分は、自分で補給してあげないと意味がありません。ダメージが多い髪であっても、トリートメントなどでケアしていなければ、コシのある髪には戻りません。
定期的なケアをしたり、ダメージが多い部分をカットしたりしない限り、コシのある髪の毛を取り戻すことは不可能です。
コシがない髪の毛は、食生活の乱れが影響していることもあります。食生活が乱れていれば、髪に栄養がしっかり行き渡らなくなります。まず髪の80%を占めるタンパク質がしっかり摂れていなければ、健康的な髪は作られません。
さらにタンパク質を作るために欠かせないビタミンやミネラルが不足していれば、ハリやコシのある髪の毛を作ることはできなくなります。
髪に必要な栄養素を摂取せずに、ファストフードや加工食品などばかりを食べ続けることで、コシがなくなっていることがあります。
コシのない髪は、ストレスが原因で起こっていることもあります。生活していく中で、誰もが少なからずストレスを抱えて生きていますが、過度なストレスが溜まってしまうと、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れれば、ホルモンバランスが低下します。女性ホルモンが減少することで、髪のコシがなくなってしまうことがあります。自分ではストレスが溜まっていないと思っていても、知らず知らずのうちに溜まってしまっていることもあります。
コシがない髪は、頭皮の環境が悪くなっている時にも起こりやすいです。頭皮が凝り固まっていたり、詰まっていたりすると、頭皮の血の巡りが悪くなってしまいます。頭皮にしっかり栄養を生き渡らせるためには、頭皮の環境を整えることが1番重要になります。
しかし、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌などにより、頭皮環境はどんどん悪くなってしまいます。また、意識的に動かしてあげないと、頭皮は硬くなっていきます。
その結果頭皮の環境が悪化してしまい、血行不良に陥ってしまうのです。
コシがない髪を改善するには、いったいどうしたらいいのでしょうか?おすすめの改善方法についてご紹介します。
まずは頭皮環境を改善するためには、シャンプーを変えてみるのがおすすめです。今の頭皮環境はあまり良くないため、頭皮になるべく刺激にならないような優しいアイテムを使う必要があります。
また、シャンプーによっては洗浄力が高いせいで、必要な皮脂を取り除いてしまっていることもあります。さらに、シリコンが毛穴に詰まっている可能性もあります。
髪に必要な成分を与えてしっかり補修しながら、頭皮をなるべく刺激を与えずにシャンプーできるようなアイテムに変えることで、頭皮環境を改善していきます。
健康的でコシのある髪を生やすためには、食生活の改善は必ず必要になります。今まで偏った食事を続けてきたという人は、必ず食生活を見直して髪に栄養を与えられるような食事に変えるようにしましょう。
今まで外食ばかりだったという人は、できるだけ自炊をするように心がけましょう。いつも1点料理だけで済ませていたという人は、一汁三菜を意識した食事を続けるのがおすすめです。
健康的な髪を作るために必要な栄養素は積極的に摂りながら、お菓子やファストフードなどの無駄な食事をやめるようにすることも大切ですよ。
健康的でコシのある髪を生やすためには、頭皮マッサージも必要不可欠です。頭皮の状態が凝り固まっていれば、十分な栄養素は行き渡りません。頭皮を触ってみて、指で動かそうとしても動かなければ凝っている証拠です。
シャンプーと同時に頭皮をマッサージする習慣をつけることで、頭皮の環境を整えていきましょう。もしかなり凝っているようであれば、ヘッドスパや炭酸スパなど、美容室でマッサージしてもらうのもおすすめです。
頭皮の状態をフラットな状態に戻すことで、より栄養がダイレクトに行き渡りやすくなりますよ。
頭皮環境を改善するためには、ブラッシングもおすすめです。今までしっかりブラッシングする習慣がなかったという人は、ぜひブラッシングを取り入れてみましょう。ブラッシングは、定期的に頭皮を刺激することができるので、頭皮環境改善に役立ちますよ。
ブラッシングに使用するブラシは、何度とかしても頭皮が痛くならないような作りのものがおすすめです。さらに頭皮の汚れを落としやすくするという効果もあるので、シャンプーの前に使用するのがおすすめですよ。
コシがない髪になってしまったら、どんな栄養素を摂取する必要があるのでしょうか?コシがない時に積極的に摂取したい栄養素についてご紹介します。
まずおすすめの栄養素は、亜鉛です。亜鉛には、髪の主成分であるケラチンというタンパク質を合成する役割があります。亜鉛はクエン酸と一緒に摂取すると吸収が良くなるといわれています。
亜鉛が含まれている栄養素といえば、赤身肉や牡蠣がおすすめです。特に牡蠣の水煮は亜鉛の量が豊富に含まれているので、1日3個取れば1日の摂取目安量に到達しますよ。
他にもスーパーフードとして人気のあるキヌアやオートミールにも含まれています。チーズや牛乳にも含まれているので、自分が摂取しやすいものから摂るようにしましょう。
髪の元となるケラチンは、タンパク質でできています。髪の8割を占めているのがこのタンパク質なので、コシのある髪の毛を育てるためには欠かせない栄養素です。タンパク質は体内で合成することができない必須アミノ酸の1つなので、食事やプロテインなどから摂取しなくてはいけません。
タンパク質は、肉や魚に多く含まれます。特に鶏肉にはタンパク質が豊富に含まれているうえに脂肪分も少ないので、ダイエットにも効果的です。タンパク質は腹持ちがいいものばかりなので、積極的に摂りたい栄養素です。
他にも大豆や卵などにも含まれています。積極的に摂取したい栄養素ですが、なかなか摂取する機会がないという人には、プロテインもおすすめです。
ビタミンは血行を良くして代謝を良くするために欠かせない栄養素です。さらに、ビタミンは亜鉛と一緒に摂取することで、より吸収を良くするといわれています。
ビタミンが摂れるのは、主に野菜です。緑黄色野菜をバランスよく摂取するようにしましょう。また、ビタミンEを豊富に含むナッツもおすすめです。特にクルミは良質な脂が含まれているうえに、亜鉛も含んでいます。
肉の中だと、豚肉がもっともビタミンを豊富に含んでいます。頭皮だけでなく肌の健康を守る成分もたっぷり含まれているので、エイジングケアをしたい人にもおすすめですよ。
コシがない髪におすすめのシャンプーについてご紹介します。
コシがない髪におすすめのシャンプーは、アミノ酸系洗浄成分配合のものです。アミノ酸系洗浄成分とは、洗浄成分の中でも頭皮に優しく洗うことができます。ハリやコシがなくなっている頭皮環境は、あまり良くないことがほとんどです。
そこで洗浄力の高いシャンプーを使ってしまうと、さらに頭皮環境が悪化してしまいます。それを防ぐためにも、洗浄力が穏やかで頭皮に必要な皮脂を保ちながら洗うことができるアミノ酸系洗浄成分のシャンプーを選ぶようにしましょう。
髪のボリュームをアップさせたいのであれば、髪をボリュームアップさせる成分入りのものがおすすめです。おすすめは、パンテノールや高分子ポリマーなどです。これらは髪にハリやコシを与えることでボリュームアップさせるという成分になります。
髪をコーティングしながら、指通りの良い髪を作ってくれます。他にもフルボ酸やセンブリエキスなども、ボリュームアップ成分として配合されています。
コシがない髪には、ノンシリコンシャンプーがおすすめです。シリコンが入っているシャンプーは、手触りを良くするという効果がありますが、コシがない髪に使うと、ボリュームがなくなってさらに薄く見えてしまうことがあります。
できるだけノンシリコンシャンプーを使った方が、ふんわりとした自然なボリュームを得ることができますよ。ノンシリコンのものを使うことで、頭皮にシャンプーが詰まりにくくなるというメリットもあるのでおすすめです。
髪のダメージによりコシがなくなっている人は、ダメ―ジヘア用のものがおすすめです。ダメージヘア用のシャンプーは、髪への摩擦などのダメージを考えて作られています。
また、髪を補修する成分が配合されているものも多いので、ダメージが強い人は専用のものを使うと良いでしょう。
コシのない髪には、保湿効果が高いシャンプーを選ぶことも大切です。オイルインシャンプーや独自の保湿成分が入っているシャンプーがたくさんあります。しかし、コシがない髪の場合、少しの重みでもペタンコになってしまうこともあるので、しっとりしすぎるものはNGになります。
コラーゲンやヒアルロン酸、ボタニカル系エキスなど、べたつきを感じることなく使えるようなシャンプーを選ぶようにしましょう。
コシがない髪におすすめのシャンプーのやり方についてご紹介します。
シャンプーをする前に、ブラシを使ってしっかりブラッシングするようにしましょう。ブラッシングをすることで、頭皮マッサージを行いながら頭皮や髪についた汚れをオフしていきます。
ブラッシングに使うブラシは、痛みを感じないような柔らかいものがおすすめです。頭皮全体をブラッシングして、凝りをほぐしていきましょう。できるだけ時間をかけてブラッシングした方がいいので、5分程度続けてみるようにしましょう。
シャンプーをする前に、しっかり髪を濡らす必要があります。ここでしっかり濡らしておかないと、シャンプーの泡立ちが悪くなってしまいます。時間をかけて頭皮を濡らし、頭皮についた汚れをあらかじめしっかり落としておきましょう。
髪の毛を濡らすのではなく、頭皮を意識しながらシャワーをかけていきましょう。
シャンプーを頭皮に乗せる時は、手のひらで泡立ててから行います。直接頭皮につけてしまうと、毛穴に詰まりやすくなるので注意しましょう。手のひらでシャンプーをしっかり泡立てて、手のひら全体になじんだらシャンプーしていきます。
頭皮を洗う時は、マッサージするように優しく洗います。指先を使って円を描くようにマッサージすることで、凝り固まった頭皮を柔らかくしていきます。髪を泡立てるのではなく、頭皮を意識したシャンプーをすることで、頭皮環境改善に役立ちますよ。
シャンプーが髪全体になじんだら、すすいでいきます。この時シャンプーの倍の時間をかけてすすぐのがポイントです。実はシャンプーのすすぎが足りていないせいで、頭皮が詰まり血行が悪くなってしまうことがとても多いです。
それを防ぐためにも、時間をかけてすすぐ必要があります。シャンプーの倍の時間をかけてすすぐことで、頭皮にシャンプーが残ってしまうのを防ぎます。
最後にトリートメントを使って、しっかり補修していきましょう。コシがない場合は、髪に水分が足りていないことがほとんどなので、リンスやコンディショナーではなく、トリートメントがおすすめです。
トリートメントを髪に塗布したら、少しだけ時間を置きます。5分~10分ほど放置したら、流していきましょう。シャンプーが終わったらタオルドライをします。
タオルとの摩擦も刺激になってしまうので、できるだけ優しく水分を抑えるようなイメージで水分を取り除きましょう。
コシがない髪におすすめのシャンプーについてご紹介します。
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コシがない髪の対処法についてご紹介しました。コシがない髪はボリュームがなく、ヘアアレンジもうまく決まりません。ハリとコシを取り戻すためには、シャンプーのやり方や食生活を気をつけるところから始めてみましょう。