「お花が好きだけど、すぐに枯れちゃうのは寂しい。」そう思っている方におすすめしたいのがドライフラワーです。生花とはまた違った美しさを楽しめることでSNSでも注目されているんですよ。そこで今回はドライフラワーの簡単な作り方をご紹介します。
【目次】
自分でお花を買ったときや、プレゼントなどで花束を貰ったとき、花瓶に入れて楽しむのもいいですが、すぐに枯れてしまうのはちょっぴり寂しいですよね。
そんなときにおすすめしたいのがドライフラワーです。
ドライフラワーとは、その言葉通り自然の花、葉、茎などを乾燥させたものになります。
おしゃれな人の部屋には飾ってあるといっても過言ではないほど人気があるんですよ。
そこで今回は、ドライフラワーの簡単な作り方から上級者向けの作り方、ドライフラワーに向いているおすすめのお花などをご紹介するので、お花のある暮らしをしたいと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
生花を乾燥させて作るドライフラワーは、なぜそこまで多くの女性を魅了しているのか気になりませんか?
見た目のおしゃれさはもちろんですが、他にもドライフラワーにすることで嬉しいメリットがいろいろあるようです。
ドライフラワーの作り方を見ていく前に、まずはドライフラワーを作ってみたくなるような魅力について見ていきましょう。
もっとドライフラワーのことが好きになるはずです。
しっかり乾燥させて作ったドライフラワーは、基本的に飾っておくだけでいいので毎日のお手入れが不要です。
生花だと最後までキレイに見せるために、水をこまめに変えて清潔さを保たなければならないですよね。
また、少しずつお花の茎を切り戻したり、順々に咲くお花のお手入れをしたり、色が変わってきた葉っぱを取り除いたり……意外とやることがいっぱい。
そのままにしていると見た目が悪くなるだけでなく、すぐに枯れてしまうので毎日のお手入れが必要不可欠です。
しかしドライフラワーはそのようなお手入れはあまり必要ないので、誰でもキレイな状態を保ちやすくなるでしょう。
ドライフラワーの種類によって楽しめる期間は多少変わってきますが、生花よりも長期間楽しめるのは間違いありません。
生花なら季節などによって変わってきますが4日くらいで枯れてしまうものもあれば、15日くらい持つものもあります。
しかし15日くらいでも短く感じてしまいますよね。
ドライフラワーであれば、種類によって半年も持つものがあるんですよ。
長くキレイなお花を楽しめるのは嬉しいですし、ドライフラワーの大きな魅力といえるでしょう。
ドライフラワーの魅力はやはりおしゃれな見た目にもあります。
お部屋に取り入れるだけで、アンニュイな空間を作ることができますよ。
他のインテリアと合わせれば、アンティークなお部屋にすることもできます。
生花にはないおしゃれな空間に、多くの女性が魅了されているようですね。
リビングやトイレなど、どこか一か所にドライフラワーを飾るだけで、ガラリと雰囲気が変わるので、一度取り入れればハマること間違いなしです。
ドライフラワーの作り方は難しそうに見えますよね。
ですが、最近は自宅でドライフラワーを作って楽しむ女性が増えているんですよ。
ですので、ドライフラワーは自分でも作ることができます。
自分で買ったお花も、頂いたお花も最後まで長く楽しめるように、ドライフラワーにしてみませんか?
早速、ドライフラワーの作り方をご紹介していきたいと思います。
実は、ドライフラワーの作り方は一つだけではないんです。
簡単に作れる方法から、上級者向けの方法まで、ここでは下記の5つの作り方をご紹介していきます。
■ドライフラワーが作れる5つの方法
・ハンギング法
・ドライインウォーター法
・グリセリン法
・シリカゲル法
・ドライヤーや電子レンジを使う方法
作り方によってドライフラワーの仕上がりも少しずつ変わってくるようなので、特徴を知り、自分のやりやすい方法を見つけてみてくださいね。
ドライヤーの作り方で一番簡単なのが、ハンギング法と呼ばれるものです。
ドライフラワー作りが初めての方でもチャレンジしやすいでしょう。
■ハンギング法でのドライフラワーの作り方
①お花を麻紐などで縛ります。
②風通しの良い日が直接当たらない場所で吊るし、1~2週間ほど乾燥させましょう。
お花は一輪ずつ分けて吊るすことがおすすめです。
花瓶に生けていた場合は、水に浸かっていた部分を切り落とし、余分な葉を取り除いてから乾燥させるようにしてくださいね。
ハンギング法は手間をかけずに簡単にドライフラワーを作ることができる一番気軽な方法ですが、ドライになるまでにお花の色が悪くなってしまうこともあるので、早く乾燥できるような工夫が必要です。
風通しの良いところで吊ることが難しい場合は、扇風機で風を当てたり、浴室乾燥機などを使ったりしてできるだけ短時間で乾かすといいですよ。
ドライインウォーター法は、お花を少量の水に挿し、少しずつ蒸発させていく方法になります。
お花を逆さにせずにドライフラワーにすることができるため、お花のふんわり感を大切にしたい方におすすめです。
後ほどドライフラワーに向いているお花の種類でもご紹介しますが、このドライインウォーター法は、紫陽花やカスミソウなどに向いています。
■ドライインウォーター法を使ったドライフラワーの作り方
①1〜5cmほど水を入れた花瓶に挿します。
②あとは室内の風通しの良い場所に置き、少しずつ水を蒸発させて1〜2週間ほど置いておきます。
こちらのドライインウォーター法も簡単に作れる方法です。
ただ、ハンギング法と同じように完成までに時間がかかるので、ドライになるまでにお花の色が悪くなることがあります。
お花のボリュームをそのまま残したいときや、木の実や葉っぱなどもキレイにドライにしたいときにおすすめなのが、グリセリン法というものです。
グリセリン法は、グリセリン溶液を使って花材をドライにする方法で、具体的には“グリセリンに浸ける方法”と、“お花にグリセリンを吸い上げさせる方法”があります。
■グリセリンに浸けてドライにする方法
①グリセリン1:熱湯3の溶液を作り、葉や実をグリセリン溶液に浸します。
②あとはホコリが入らないようにラップなどで蓋をして、1週間ほど浸したら取り出し、液を拭き取りましょう。
こちらは、葉っぱや木の実がついた枝をドライにするときに適した方法です。
■グリセリンを吸い上げさせてドライにする方法
①グリセリン1:熱湯3の溶液を作り、冷ました溶液にお花を挿して冷暗所で保管します。
①7〜10日ほどでグリセリン溶液が葉や花びらの表面に染み出して来たら完成です。
お花のボリュームを落とさずに、生花の鮮やかな色をできるだけ残した状態でドライフラワーにすることができる方法なので、少し手間はかかりますがぜひ試してみてください。
古いお花でグリセリン法を行うと失敗する可能性があるので、買ってきたばかりの元気なお花を使うことがおすすめです。
美しさをそのまま残したり、花びらが多い立体的なお花をドライにしたいのであればシリカゲル法がおすすめです。
こちらの方法なら、バラもドライにすることができますよ。
■シリカゲル法を使ったドライフラワーの作り方
①花首の2cmほど下でお花をカットし、タッパーやガラス瓶などの密閉容器に1cmほどドライフラワー用のシリカゲルを敷き詰め、その上にお花を置きます。
②スプーンなどを使ってお花の上にシリカゲルを優しく振りかけ、完全に埋めたら密閉容器の蓋を閉め、そのまま1週間放置しましょう。
綺麗な色のドライフラワーを作ることができるシリカゲル法ですが、茎を切らなければならないので、壁に吊るして飾る……というよりも、アクセサリーやハーバリウムなどに使うドライフラワーとして作ることがおすすめです。
また、シリカゲル法で作成したドライフラワーは、できるだけすぐに密閉容器やレジン、ハーバリウムに入れて乾燥状態を保つ必要があることも覚えておきましょう。
どのドライフラワーの作り方も、乾燥までに短くても1週間ほどかかってしまいます。
「お花の鮮やかな色を保ちながら、できるだけ早く乾燥させたい!」という方は、ドライヤーや電子レンジを使って時間を短縮するのもいいでしょう。
■ドライヤーを使ったドライフラワーの作り方
①お花が入る程度の紙袋を用意したら、紙袋の中に逆さにしたお花を入れます。
②紙袋の口から中にドライヤーの温風を5分程度当て、お花が乾いてきたら完成です。
温風をお花に直接当てないように気を付けましょう。
■電子レンジを使ったドライフラワーの作り方
①シリカゲル法でご紹介したやり方と同じ要領で、シリカゲルを入れた耐熱容器にお花を埋めます。
②蓋やラップをせずに、500Wで1分半ほど加熱することを何度か繰り返して取り出せば完成です。
温めすぎるとお花が焦げるので注意してくださいね。
どちらも短い時間でドライフラワーを作ることができます。
ドライフラワーの作り方は分かりましたか?
ただ、ドライフラワーはどのタイミングで作ればいいのか分からないという方もいますよね。
ドライフラワーにするには、どのタイミングがいいのでしょうか。
■ドライフラワーにするタイミング
タイミングとしては、お花の蕾が完全に開いたその日にやることです。
蕾の状態では水分が抜けにくく、乾燥に時間がかかるので、お花の色が悪くなってしまいます。
また、生花を十分に楽しんだ後も、色が悪くなりやすいので、お花屋さんで開花したお花を購入したのであれば、すぐに乾かす作業に取りかかりましょう。
ドライフラワーをキレイに作るコツは、お花が元気なときに短時間で水分を抜くことです。
生花よりも長く楽しめるドライフラワーですが、当然ドライフラワーにも寿命はあります。
ではその寿命はどれくらいなのでしょうか。
ドライフラワーにしたお花の種類によって変わってきますが、ドライフラワーの寿命の見極め方ならいくつかあります。
ドライフラワーを飾っているときに下記の方法を定期的にチェックしてみてください。
ドライフラワーは乾燥していけば色が変わります。
そして寿命のときにも色に変化が出てくるようです。
見極め方のポイントは、ドライフラワーが退色して、見るからに「枯れた」となっている場合です。
葉の退色はグレーになります。
お花の部分は、お花の種類によって色がくすんだり、茶色くなったりしますよ。
ドライフラワーにしたときから変わっているようなら、そのままにせず新しいドライフラワーを作るようにしましょう。
ドライフラワーは乾燥しているからと思っていても、カビが生えることがあるんですよ。
よく見てみると、白っぽい部分があったり、フワフワしたものがついていたりするなら、それはカビです。
特に湿度が高い日はカビが生えやすいので要注意。
そのまま飾っていても広がっていくだけですし、見た目も良くないので、気付いたら早めに処理しましょう。
カビだけでなく、虫がわくこともあるので、こまめにチェックしたいですね。
せっかくドライフラワーを作るのですから、少しでもキレイな状態で長く楽しみたいですよね。
作る時の注意点や作った後の注意点に気を付ければ、できるだけ長くドライフラワーを楽しむことができるでしょう。
今までドライフラワーを作ってみたけどすぐにダメになってしまった……という方もぜひ参考にしてみてください。
ドライフラワーを作るときはしっかりと乾燥させましょう。
乾燥が足りず、お花に水分が残っているとカビの発生原因になってしまうからです。
ハンギング法でもお話しましたが、早くしっかり乾燥させるためにも一輪ずつ吊るすことを心がけてみてください。
物によっては束にした状態で吊るすこともできますが、水分が多そうなお花は束にして吊るすより、1本で吊るした方がドライフラワーになるのが早く綺麗な仕上がりになりますよ。
吊るしたり、そのまま花瓶に入れてドライフラワーを楽しんでいる場合は、ホコリにも注意してください。
気が付いたら溜まっているホコリも、ドライフラワーではカビの原因になってしまいます。
ホコリをこまめに取り除くことが難しそう……という方は、ホコリ除けにガラス瓶に飾ってもいいのではないでしょうか。
ドライフラワーの弱点は湿気です。
湿度が高い場所で管理しているとカビがわく原因になってしまいますので、長く楽しむためにもできるだけ湿度が高い場所での管理は避けた方がいいかもしれません。
風通しがよく、ジメジメしていない場所を選びましょう。
ただ、どこに飾っていても梅雨の時期は湿気に触れて色が悪くなりやすいです。
梅雨の時期はドライフラワー作りを控えるか、乾燥剤を入れた衣装ケースなどに入れておくといいですよ。
ドライフラワーは意外と繊細で、日光や強い光にも弱いです。
直射日光は退色の原因になります。
また、紫外線も嫌いますので、直射日光と紫外線から遠ざけることがおすすめです。
ちなみに、ドライフラワーは蛍光灯の光でも劣化してしまうようなので、夜は暗めの場所で保管するなど工夫するのもいいでしょう。
早速ドライフラワーを作ってみたいと思った方も多いのではないでしょうか。
しかし実際に作るときに気になるのが、どのようなお花を使えばいいのかというところでしょう。
ドライフラワーも、すべてのお花でできるわけではありません。
向いているお花と向いていないお花があるので、向いているお花にはどんなものがあるのかチェックしてみてくださいね。
鮮やかな緑色のユーカリは、リラックス感あふれるお部屋を演出してくれるでしょう。
どのお花とも相性がいいので、ドライフラワーで花束を作りたい……というときにもあるといいですよ。
ユーカリであれば、丸葉のものから葉が長いものなど種類も豊富です。
すーっとした香りも楽しむことができ、ドライフラワーにしやすいので初めての方でも安心!
ラベンダーもドライフラワーの中で人気がある種類です。
ラベンダーの魅力は、ドライフラワーの中で1番といってもいいほど香りが残ること。
生花じゃなくてもいい香りを長く楽しむことができますよ。
穂のように縦にお花がついているのも可愛く、華やかさを与えてくれるでしょう。
ギフトなどでよく目にするバラも、自分でドライフラワーにして楽しむことができますよ。
赤いバラは色が濃く、ダークレッドになるものもあるんですよ。
生花のときとはまた違う仕上がりを楽しむことができます。
バラといえば、赤や紫、黄色など、色のバリエーションも豊富なのが嬉しいですよね。
ミモザといえば、春に明るい黄色で目を楽しませてくれるお花のひとつですよね。
このミモザも、実はドライフラワーにしやすいお花として人気があります。
風通しの良い場所に吊るしておけば、簡単にドライフラワーができるので、初めての方にもおすすめです。
ドライフラワーの花束では、良いアクセント役になってくれるでしょう。
一年中出回っているカスミソウでドライフラワーを楽しむ方も多くいます。
白い小さなお花をたくさん咲かせ、控えめな可愛らしさが魅力的ですよね。
カスミソウのみのドライフラワーでも十分におしゃれな空間を楽しむことができます。
最近は、色付きのカスミソウも人気です。
ぜひカスミソウの可憐な雰囲気を味わってみてくださいね。
意外にもひまわりでドライフラワーを楽しむ方が多くいます。
夏のお花ともいえるひまわりは、お部屋の中にあるだけで気分を明るくしてくれそうですね。
ドライひまわりだけの花束は、夏のウェディングブーケでも人気があります。
どこか儚げな雰囲気が魅力の紫陽花も、ドライフラワーにすれば長くその雰囲気を楽しむことができるでしょう。
紫陽花の丸みのあるふんわり感を残せるドライインウォーター法で、ドライフラワーにしてみてください。
紫陽花にもブルー系のもの、ラベンダー系のものがあるので、違う色で楽しみたいですね。
ドライフラワーに向いていないお花もあれば、チェックしておきたいですよね。
■ドライフラワーに向いてないお花の種類
百合、カラー、多肉植物、椿など、水分の多いお花は乾燥に時間がかかってしまいます。
乾燥に時間がかかると、お花の色が悪くなってしまいますので、ドライフラワーには向いていません。
また、勿忘草やオオイヌノフグリなど、小さなお花は乾燥させるとさらに小さくなってしまうそう。
それだとお花が目立たなくなってしまうので、ドライフラワーには向かないかもしれません。
ただ、小さなお花はシリカゲル法を使うことでキレイに仕上げることができますよ。
ドライフラワーのメジャーな飾り方は、やはり吊るして飾ることです。
お花が下になるように、茎部分をまとめて結び、紐やハンガーを活用して吊るすような形になります。
まっさらな壁に吊るすだけで、一気に華やかになります。
自分のお部屋がインスタ映えすること間違いなし!
おしゃれな写真や、お気に入りのお写真を交互に入れながら吊るすのも人気ですよ。
ドライフラワーにした後は、花瓶に入れて生花のように飾っておくのもいいでしょう。
デザインのある花瓶もいいですが、ドライフラワーならクリアなビンでもOK。
水がいらないので、ドライフラワーだけでなく、ビーズや砂などを詰めたりしてもおしゃれで可愛いですよ。
100均などでも買える透明のビンを活用し、蓋をすればホコリ除けにもなりますね。
ビンではなく、丸みのある可愛らしいグラスを活用するのも◎
ドライフラワーはブーケにするのではなく、リースにするのも人気があります。
丸くリースにすれば飾りやすいですし、花束とはまた違った雰囲気を楽しめますよ。
玄関などに飾るのもいいですね。
ドライフラワーのリースにするときの作り方のコツは、新鮮なうちに丸めてリースすることです。
乾燥してから丸めると折れてしまいますので、先にリースを作ってから乾燥させてみてください。
シリカゲル法で茎を切ってしまったお花は、ビンに入れて飾ったりするだけでなく、アクセサリーとして身につけるのもいいでしょう。
イヤリングやピアスはもちろん、バレッタなどにするのも人気があります。
そのまま使っても可愛いのですが、空気に触れることで他のドライフラワーよりも劣化は早くなってしまいます。
レジンで美しさを固めたり、アクセサリー用の小瓶などに入れたりすることで長く手作りドライフラワーを楽しむことができますよ。
レジンを活用すれば、ドライフラワーでしおりなどを作ることもできるので、ハンドメイドの幅を広げることができるのではないでしょうか!
ドライフラワーの作り方やおすすめのお花をご紹介しました。自分でも意外と簡単に作れることにびっくりした方も多いのではないでしょうか。ドライフラワーがあるだけでおしゃれな空間が作れるので、ぜひ試してみてくださいね。