冬の寒さ対策に欠かせないもののひとつであるストーブは、実は意外に汚れやすいものです。今回は、ストーブの掃除の頻度やストーブの種類別の掃除方法、シーズンオフのお手入れ方法などをご紹介します。
【目次】
冬の寒さ対策として多くの人が利用しているのがストーブですよね。使用している間は気づきにくいですが、実はストーブは汚れやすい家電です。
ストーブに付く汚れは、ストーブの種類やストーブを使用している環境によっても異なります。一般的には、手垢やホコリ、ゴミや髪の毛などがストーブに付着しやすい汚れですね。
その他にも、ストーブを使用しているお部屋の環境によっては、飲食物が付着することもあります。
そして、灯油を燃料としている石油ストーブや石油ファンヒーターの場合は、石油を燃やした時にできる「すす」もストーブに付着しやすいですね。
ストーブの種類や使用環境、使用頻度によっても異なりますが、ストーブは定期的に掃除をする必要があります。掃除といっても、10分程度でできる簡単なお手入れですので、手間はかかりませんよ。
ストーブの掃除の頻度は、1週間に1回程度の頻度で行うのがおすすめです。
ただし、ストーブを使用する時間や、ストーブを使っている環境によっては、1週間に1回程度の掃除では少ない場合もあります。特に、ストーブのフィルターにはホコリやゴミが付着しやすいので、ストーブを使用する前に汚れ具合をチェックしたいですね。
汚れたままのストーブを使用していると、ストーブの燃焼効率が悪くなりますので、燃費が悪くなり、家計にも影響します。
また、汚れたストーブを稼働させると、ストーブが劣化しやすくなったり、故障する原因にもなります。故障したストーブが火事を引き起こすケースもあります。
さらに、汚れたストーブを使用して不完全燃焼が起こると、空気が汚れますので、お部屋に汚れが拡散されます。
また、お部屋の空気が汚れることで、健康面に悪影響を及ぼすこともあります。場合によっては、一酸化炭素中毒を起こしてしまいますので、きれいなストーブを使用することは大切です。
今回は、ストーブの掃除頻度や、掃除する際の注意点をご紹介します。ストーブの種類別のお掃除方法や、シーズンオフにストーブを収納する場合のお手入れの仕方もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
灯油を使用する「石油ストーブ」や「石油ファンヒーター」の他、灯油を使わない「電気ストーブ」や、ガスを使用する「ガスストーブ」などがあります。
掃除の方法は、ストーブの種類によって異なります。また、同じストーブの種類であっても、ストーブのメーカーや機種によってお手入れ方法が異なります。したがって、ストーブの掃除をする際には、取扱説明書で指定された方法で掃除を行いましょう。
また、ストーブによっては、フィルターの扱い方も異なります。
例えば、フィルターの場合、つまみが付いていて簡単に取り外せるものもありますが、ネジなどで取り付けているタイプもあります。無理に取り外そうとすると、故障や破損の原因になりますので、取扱説明書にしたがって取り外すようにしましょう。
また、フィルターの汚れがひどい場合は、フィルターを水洗いすることもできますが、フィルターが水洗いできるかどうかも、ストーブによって異なります。フィルターが水洗いできるかどうかも、取扱説明書に記載されています。フィルターの汚れがひどい場合は、フィルターをゴシゴシ擦るとフィルターが破損してしまいますので、中性洗剤を使用して汚れを落としましょう。中性洗剤と水を入れた大きな桶やたらいにフィルターを浸け置きした後に、水で洗い流しましょう。しっかり洗剤を洗い流さないと劣化や事故の原因になりかねませんのでよくすすぎを行いましょう。
そして、フィルターを水洗いした後は、完全に乾燥させないと故障や破損の原因になりますので注意したいですね。
その他にも、ストーブを掃除する際には、必ず電源を切り、コンセントを抜いて行いましょう。
また、ストーブの電源を切ったらすぐに掃除をすると火傷してしまいますので、ストーブが冷えてから掃除を行いましょう。
さらに、ストーブは、水で濡らすと故障してしまう恐れがあります。ストーブを拭き掃除する場合は、できるだけ乾いた雑巾で乾拭きするのがおすすめです。
ただし、キッチンに置いているストーブは、油汚れが付着しやすく、乾拭きでは掃除できません。そのような場合は、水拭きできるかどうかを取扱説明書で確認してから、水で薄めた中性洗剤を染みこませた柔らかい布で拭きましょう。
そして、ストーブは、こまめに掃除をしていても、温度が上がりにくくなったり、ニオイがしてくるなど、調子が悪くなることがあります。
ストーブの調子が悪い場合は、専門業者に分解掃除を依頼するようにしましょう。
自分でストーブの分解清掃をするのは故障の原因になりますし、事故を引き起こす可能性もありますので、必ず専門業者に依頼しましょう。
分解掃除の料金は、5,000円~30,000円程度が相場となっています。
石油ストーブは、電気を使用しなくても稼働でき、ストーブの上にやかんや鍋を置いて温めることができるストーブです。石油ストーブには、「反射型タイプ」と「対流型タイプ」の2つがあります。反射型タイプの石油ストーブは、背面が板で覆われており、一般家庭で使用されることが多いストーブです。対流型タイプのストーブは、360度どの方向からでも温まることができます。どちらの石油ストーブも、掃除の仕方は同じです。
石油ストーブを掃除する際に準備するものは、
・雑巾
・掃除機
・軍手
などです。
石油ストーブの掃除の方法をご紹介します。
①石油ストーブの電源を切りましょう。
②石油ストーブの中央の筒を雑巾で乾拭きし、ホコリやゴミ、すすなどを払いましょう。
③石油ストーブの本体の外側を乾拭きしましょう。
④石油ストーブの本体の下に溜まっているホコリやごみを吸い取り、掃除は完了です。
石油ファンヒーターは、稼働するためには電気が必要なものが多く、ストーブの背面や側面にある吸気口から空気を取り込んでファンを回し、熱風を送り出す仕組みとなっています。
石油ファンヒーターを掃除する際に準備するものは、
・雑巾
・掃除機
・軍手
などです。
石油ファンヒーターの掃除の方法をご紹介します。
①石油ファンヒーターの電源を切り、コンセントを抜きましょう。
②雑巾で本体の外側を乾拭きしましょう。
③石油ファンヒーターの背部にあるフィルターを取り外しましょう。一般的な石油ファンヒーターには、フィルターの上につまみがありますので、つまみを持って上に引き上げてフィルターを取り外しましょう。
④フィルターに付いているホコリやゴミを掃除機で吸い取りましょう。
フィルターの汚れがひどい場合は、水洗いするという方法もあります。水洗いする場合は、必ず取扱説明書を確認しましょう。
⑤フィルターをストーブに取りつけ、掃除は完了です。
灯油を使用しない電気ストーブは、比較的火事になりにくいことから、アパートやマンションなどの集合住宅や、賃貸物件で使用している方も多いですよね。
電気ストーブを掃除する際に準備するものは、
・雑巾
・掃除機
・軍手
などです。
電気ストーブの掃除の方法をご紹介します。
①電気ストーブの電源を切り、コンセントを抜きましょう。
②電気ストーブの前面にある網を外しましょう。
③電気ストーブの発熱体を壊さないようにしながら、内部を乾拭きしましょう。
網が取り外せない場合は、網の外側から掃除機でホコリやゴミを吸い取りましょう。
④フィルターがある場合は、取り外してホコリやゴミを掃除機で吸い取りましょう。
⑤取り外した網を取り付けて掃除は完了です。
ガスストーブやガスファンヒーターの掃除の仕方は、電気ストーブと同じです。ただし、ガス漏れが起きないように注意したいですね。
ガスストーブを掃除する際に準備するものは、
・雑巾
・掃除機
・軍手
などです。
ガスストーブの掃除の方法をご紹介します。
①ガスストーブの電源を切り、コンセントを抜きましょう。また、ガス栓も閉めておきましょう。
②ガスストーブの背面にあるフィルターを取り外してホコリやゴミを掃除機で吸い取りましょう。
③温風吹き出し口のホコリやゴミを掃除機で吸い取りましょう。
④雑巾で本体の外側を乾拭きしましょう。
⑤フィルターを本体に取りつけ、掃除は完了です。
シーズンオフにストーブを片づける際にも、掃除をしてから収納するのがおすすめです。ストーブを汚れたまま収納してしまうと、カビや雑菌などが繁殖したり、場合によっては錆びて劣化してしまったり、故障の原因になることもありますので注意したいですね。
シーズンオフに電気ストーブを片づける場合のお手入れは、通常の掃除と同じ手順でOKです。
一方、石油ストーブや石油ファンヒーターをシーズンオフに片づける場合は、通常の掃除に加えて、残っている灯油を取り除いて空にする必要があります。
次のシーズンに、古い灯油をそのまま使ってしまうと、不完全燃焼や故障の原因になりますので注意したいですね。
ストーブを空にする場合は、ストーブを空焼きして、火が消えるまで運転を続けるだけです。あとは、電源を切ってストーブが冷えたら、網やストーブの内側や外側の拭き掃除を行ってから収納しましょう。
石油ストーブの場合は、芯を持ちあげて、ホコリやゴミ、すすなどを歯ブラシを使って掻きだし、拭き掃除を行います。
要らない灯油は、ガソリンスタンドや灯油販売店で回収してくれますよ。
ガスストーブをシーズンオフに片づける場合は、ガスの元栓を閉じ、電源を切ったら、ガスを送り込むホースを外します。
ホースの接続口のホコリやゴミなどを掃除機で吸い取り、ホースを乾拭きをします。
あとは、フィルターやガスストーブ本体の掃除を行ってから片づけましょう。
ストーブの掃除は、1週間に1度程度の頻度で行うのがおすすめです。ストーブの掃除の仕方は、使用しているストーブの種類によって異なります。ストーブを掃除する際には、取扱説明書を確認し、火傷しないように注意したいですね。