エコなお掃除アイテムとして人気の「重曹」ですが、使える場所はたくさんあり、使用方法も色々なバリエーションがあります。そこで今回は、重曹を使ったお掃除方法を、キッチンやトイレなど、家の場所別にご紹介します。
【目次】
重曹は、別名「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれており、100円均一やドラッグストア、スーパーでもリーズナブルに購入できるアイテムです。
重曹は、お掃除用のアイテムというイメージがありますが、ケーキのスポンジを膨らませるベーキングパウダーに含まれていたり、入浴剤にも使用されていたりと、さまざまな使い道があります。身近にある食塩水と二酸化炭素が結びついたものが「重曹」ですので、安心して掃除や料理にマルチに使えるアイテムとして人気があります。
お掃除グッズとしての重曹は、
・水に溶かしてスプレーとして使う
・ペースト状にして使う
・直接掃除したい場所に振りかける
などの方法がおすすめです。
■シンクや水で洗えない場所
最初にご紹介するのは、キッチンのシンクのお掃除です。キッチンの油汚れは、酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤がおすすめです。
重曹は、水に溶かすとアルカリ性になりますので、まずは水100mLに対して、小さじ1杯の重曹パウダーを入れてよく溶かし、スプレーボトルに入れてスプレー洗剤として使用します。
シンクにスプレーを吹きかけ、しばらく放置したら、あとは軽くスポンジで撫でるだけです。洗剤を使わない安全な掃除方法ですね。一日の終わりの掃除にぜひプラスしてみてくださいね。
また、冷蔵庫や電子レンジ、備え付けのオーブン、レンジフード、コンロなど、ゴシゴシ水洗いできないような場所にも、重曹水は効果的です。いらない布や雑巾に重曹水をしみ込ませ、汚れを拭き取った後は、水拭きをして重曹を拭き取りましょう。食器洗い機の中の掃除にも使えます。
電子レンジの庫内の固まってしまった汚れは、重曹水を器に入れ加熱をし、蒸気にすることで汚れを拭き取りやすくできますよ。
■頑固な油汚れに
また、重曹は頑固な油汚れがついた換気扇や、コンロの五徳のお掃除にもおすすめです。
しかし、換気扇や五徳にこびりついているような汚れは、重曹水をスプレーして擦るだけでは汚れが落ちにくい場合もあります。
シンクに大きなビニールを入れ、その中にたっぷりと重曹水を入れ、30分~1時間程度つけおきしておくと、汚れが柔らかくなります。
さらに頑固な汚れには、重曹3:水1の割合で混ぜ、ペースト状にしたものを使いましょう。石けんパウダーをプラスすると、汚れ落ちがアップしますよ。
汚れのひどい場所にペーストを塗ったら、30分~1時間程度ラップで覆い、放置しましょう。その後、いらない歯ブラシを使って汚れを擦るのがおすすめです。研磨作用もありますので、汚れも落ちやすいですよ。
■排水溝のぬめりに
あまり触りたくない排水溝のぬめりには、重曹のパウダーを直接振りかけましょう。
30分程度放置したら、上からクエン酸水をかけると、発砲効果で汚れが浮き上がります。
あとは、いらなくなった歯ブラシで擦り、水ですすいで終了です。
■バスグッズ
椅子や湯桶のバスグッズは、意外に水垢が付着しています。湯船に200mL(1カップ)程の重曹パウダーを入れて溶かして、一晩つけおきしましょう。その後、スポンジで汚れを落とし、水を流して終了です。
■床や壁は
スプレーをしても、すぐに流れてしまう床や壁には、先ほどご紹介した重曹のペーストを使用して掃除をしましょう。
重曹のペーストを塗り、30分から1時間程度放置したら、スポンジで軽く撫で、水ですすぐだけでOKです。
■カビ取り
重曹は、お風呂場のカビ取り掃除にもおすすめです。
カビ取り用には、重曹2:酸素系の漂白剤2:お湯1の割合で混ぜたペーストを使用しましょう。
カビが気になる場所にペーストを塗り、上からラップでパックをして、数時間放置します。あとは、いらなくなった歯ブラシやスポンジなどで軽く擦り、たっぷりのお湯で洗い流すだけです。
水洗いできないものが多いリビングも、重曹水スプレーを使った掃除がおすすめです。
照明やスイッチ、壁や床などは、重曹水をしみ込ませた雑巾で拭きましょう。その後に2、3回水拭きをしたら、最後に乾いた雑巾で乾拭きをしましょう。
換気を行いながら掃除をすると、部屋の中に湿度が溜まりにくいですね。
■ラグやカーペット
大きなものですとなかなか丸洗いできないカーペットやラグなどは、重曹水で掃除をしたり、汚れに重曹を直接振りかけ、しばらく放置してから掃除機で吸い取る方法もあります。
ただし、天然素材に使用すると変色してしまいますので注意しましょう。
匂いが気になるトイレも、重曹水のスプレーを使ってお掃除してみましょう。
例えば、便座や便座カバー、トイレの床や壁などは、重曹水をスプレーしたり、重曹水をしみ込ませたいらない布で拭き取りましょう。
また、便器の中は、あらかじめ重曹水をスプレーして置き、30分ほど放置したら、ブラシで擦ります。トイレの黄ばみには、アルカリ性の重曹水で汚れを落とした後に、酸性のお酢やクエン酸水で掃除するのが効果的ですよ。
洗濯機の中の洗濯槽の掃除にも、重曹は活躍してくれます。
洗濯槽の中に人肌程度のぬるま湯と、重曹1カップ(200mL)を入れましょう。その後、洗濯コースで洗濯槽を一度動かし、重曹をよく溶かしたら、そのまま3時間放置します。
その後、洗濯槽の中のゴミを取り除いたら、すすぎを行い、脱水して終了です。
洗剤だけでは落ちない鍋の焦げ付きにも、重曹がおすすめです。
鍋の中に、焦げが浸る位の水と、大さじ1杯の重曹を入れます。その後、鍋を火にかけ、沸騰させたら、そのまま数時間放置しましょう。最後にスポンジで掃除を行い、洗剤で洗ってすすぎをしたら完了です。
ただし、重曹はアルミ製のものには使用できませんので、注意しましょう。
重曹を使ったお掃除は、実は簡単で、重曹があれば色々な場所を掃除することができます。身近にある食塩水や二酸化炭素が結びついた重曹は、家中安心して使えますよね。ぜひ、重曹を使って、おうちの中をきれいにしてみてくださいね。