気温が暑くなると気になってくるのが脇汗です。女性にとって脇汗の悩みはとても深刻ですよね。汗が止まらない原因は何なのでしょうか?脇汗対策のおすすめのインナーの選び方や制汗剤の選び方についてご紹介します。
【目次】
まずは女性によくある脇汗の悩みについてご紹介します。
汗をたくさんかく季節になると、脇の汗ジミが気になるという人が多くなります。せっかくおしゃれな洋服を着ているのに、脇の部分だけ色が変わっていた!なんてことがあったらとても恥ずかしいですよね。
できれば洋服に響かないようにしたいからこそ、自分が着たい服が着れなくなったり、シミができていないか1日中気になってしまったりと、脇汗はファッションにも影響を及ぼします。
脇の汗ジミで悩んでいるという人の中には、黄ばみが気になるという悩みを持っている人も。黒などの色が濃い洋服であれば気になりませんが、白などの明るい色の洋服を着ると、汗をかいた部分が黄色くシミになってしまいます。
この黄ばみは、汗の中にリポフスチンという色素が含まれていることが原因です。リポフスチンは人種によって色味が異なっていますが、日本人の場合は薄い黄色や茶色をしているため、黄ばみが目立ってしまいます。
脇の下に黄色のシミができるのが心配で、夏の間はシャツやブラウスなどが着れないと悩んでいる人も多いです。
脇汗の悩みの中には、ニオイが気になるという人も多いです。汗をかけば誰でも多少は汗臭いニオイが気になるものです。自分が汗をかいた後だと、自分が汗臭いのではないかと、周りからの目線が気になってしまう人もいます。
汗のニオイが気になるからといって、制汗剤を大量に振ったら汗のニオイと混ざって余計にニオイがきつくなるという人も。汗のニオイが気になる人の中には、ワキガに悩んでいる人もいます。
ニオイに敏感な女性だからこそ、自分の体臭に関する悩みは人一倍敏感になります。
人より汗をかく量が多いと感じている人の中には、季節問わず汗をかいてしまうという悩みを持っている人もいます。夏には誰もが汗をかきますが、冬になるとだんだん汗をかく機会が減ってきます。
しかし、中には季節関係なく1年中汗が止まらないと感じている人も。寒い季節でも汗をたくさんかいてしまうため、1年中脇汗対策をしなくてはいけません。できるなら汗の悩みから解放されたいと思っている人も多いです。
そもそもなぜ人間は脇汗をかくのか、とても不思議に感じたことはありませんか?脇汗をかく理由についてご紹介します。
そもそも人間は、脇汗に限らず1日に1L近く汗をかくと言われています。体の中にある水分は、体の隅々まで栄養を運んだり、不要になったものを外に排出したり、さまざまな役割があります。そのため新たな水分を口から補給しながら、汗や尿として体内の水分を外にデトックスしています。
人間は通常1日に1L近く汗をかくと言われています。汗を外に出すことで、体の巡りを良くしているというわけです。その中でも脇には汗が出る汗腺が多くあるため、汗をかきやすい部分なのです。
汗をかくということは、体の体温調整にも大きく関わっています。気温が高くなると、汗をたくさんかくようになりますよね。これは気温の上昇によって熱くなっていく体温を調整するためです。汗が蒸発する時に表面の熱を奪うことができるので、体を冷やすことができます。
体温を一定に保つことは、私達人間が生きていくために必要不可欠です。だからこそ、汗をかかないようにすることは難しく、脇汗対策をしていくしかないのです。
汗は基本的に暑いと感じる時にかくものですが、それ以外にも緊張している時にかく汗もあります。この汗は精神的なものが関係している精神性発汗と言われています。
何かをプレゼンしたり舞台に立ったりする時に、手汗や脇汗が止まらなくなったという経験をしたことはありませんか?これが精神性発汗です。精神性発汗のメカニズムについては、いまだに解明されていません。
強いストレスや緊張を感じた時に、急激に汗をかくことがあります。精神性発汗の場合は、全身に汗をかくことよりも、手や脇、頭など限られた部分にのみ汗をかくという特徴があります。
あまりにも汗が止まらないという場合は、多汗症という病気の場合もあります。精神性発汗のように、精神的なものが関係している多汗症もあれば、代謝異常や循環器系の病気が関わっているような多汗症もあります。
病気による多汗症の場合は、局所的に起こることは稀で、全身に症状が出ることがほとんどです。多汗症の中には、重大な病が隠れていることもあるので、汗が止まらないと悩んでいる人は、1度医師に相談してみるのもおすすめです。
悩んでいる人が多いと言われている脇汗のニオイの原因についてご紹介します。
汗=臭いと思っている人が多いですが、実は汗自体は無臭だということをご存知ですか?実は汗は体から出た時はまったくニオイがしません。お風呂を想像してもらえばわかると思いますが、湯船に浸かっていた時に出てくる汗はニオイはしませんよね。
汗自体はまったくニオイがしないため、汗をかくこと自体がニオイの原因ではありません。だからこそ、汗=悪というわけではないのです。
汗が臭くなるのは、汗と一緒に出てくる皮脂や垢と雑菌が混ざり合うことが原因です。皮膚には皮脂線と汗腺の2つがあり、皮脂は肌の潤いを守るために常に肌に存在しています。
そこに汗や古い角質汚れである垢などが混ざることで、肌にもともといる常在菌が作用し、不快なニオイを発生させます。
汗を出す機能である汗腺は、エクリン腺とアポクリン腺の2つに分かれています。実はこの2つの汗腺は、それぞれ汗のニオイも変わってきます。エクリン腺とは、全身にある汗腺で、サラサラとした汗を出す部分です。
エクリン腺から出た汗は99%が水なのでほぼ無臭ですが、その後皮脂や垢と混ざり合うことで体臭を発生させます。
一方アポクリン腺とは、主に脇にあるとされている汗腺で、ここから出てくる汗は水だけでなくタンパク質や脂質などを含んでいます。これらの成分はニオイのもとになりやすいため、脇のニオイが強くなりやすいです。
ワキガで悩んでいる人の多くは、このアポクリン腺の数が人より多いと言われています。
実は汗のニオイは、ストレスや疲労によっても強くなると言われています。体にストレスや疲労をため込むと、血液の中のアンモニア濃度が高くなります。それにより、アンモニアのニオイが汗に混じって流れ出てきてしまいます。
多忙でストレスをため続けている人は、知らず知らずのうちに体臭がきつくなっていることがありますよ。
ここからは、実際の脇汗対策のポイントについてご紹介します。
脇汗のニオイを抑えたいのであれば、こまめに汗を拭くことが大切です。汗は出てきた瞬間は無臭です。汗が皮脂や垢と混ざり合うことでニオイを発するので、できるだけ早い段階で拭くことで、ニオイの発生を未然に防ぐことができます。
脇のニオイが気になる人は、汗をかいたと感じる度にこまめに拭くことが大切です。清潔な状態を保つことによって、汗のニオイが気にならなくなりますよ。
脇汗対策には、制汗剤を使うのもおすすめです。自分の努力だけではなかなか汗を抑えたり、ニオイを目立ちにくくすることが難しいです。制汗剤を使って、ニオイ対策をすることで、普段から脇のニオイが目立ちにくくなりますよ。
制汗剤にもさまざまな種類があります。自分に合った制汗剤を使うことで、ニオイが気にならなくなりますよ。
汗の量が気になるという人は、汗取りパッドやパッド付のインナーを使うのがおすすめです。女性の汗ジミ問題を解決できるような、脇汗対策のインナーはたくさん販売されています。
洋服につく前にパッド部分に汗が染みるので、洋服への影響がありません。汗をかく季節でも気にせずにおしゃれを楽しみたいという人は、汗取りパッド付のインナーを着ることによって、解決されますよ。
脇汗を予防するためには、有酸素運動をすることも大切です。なぜ余計に汗が出るような運動をするの?と疑問に思うかもしれませんが、普段から汗を流す習慣をつけることが大切です。どんなに運動しても運動しなくても、体から汗を出さなくては体の循環が行われません。
まったく運動をしていない人は、汗をかく機会が少ないため日常的に一気に汗が出てきてしまう場合があります。それにより脇汗の量が増えている可能性もあります。
定期的に汗を流す習慣をつけることで、脇汗の量を正常に戻すことに繋がります。汗を流すことは血行促進にも繋がるので、できるだけ汗を流す運動習慣を身につけるのがおすすめです。
脇汗が出てきたら、リンパ節を冷やすのもおすすめです。リンパ節とは血液が流れている部分です。この部分を冷やすことで、体をクールダウンすることに繋がりますよ。特に脇はリンパ節がある部分なので、この部分を冷たいペットボトルや濡らしたタオルなどで冷やしてあげることで、汗を抑えることができます。
脇の下以外にも首の後ろや太もものつけ根部分などもリンパが通っている部分なので、色々な場所を冷やすことによって、汗を抑えると良いでしょう。
脇汗のニオイが気になる人は、お風呂で脇をしっかり洗うようにしましょう。脇のニオイが気になるという人の中には、実は洗い方が甘いという人もいます。脇に汚れが溜まっている状態だと、汗と混ざり合いやすくなるのでよりニオイがきつくなりやすいです。
お風呂に入ったら、両脇をしっかり洗う習慣をつけましょう。ただし、タオルを使ってゴシゴシと洗うと、皮膚のバリア機能が壊れてしまうことがあり、皮脂が余計に分泌してしまうことがあります。
手のひらに泡を乗せて優しく洗った後、しっかり洗い流すようにしましょう。
脇汗対策には制汗剤がおすすめですが、さまざまな種類があります。それぞれの種類の特徴や、どんな人に向いているのかについて詳しくご紹介します。
脇の汗や汚れをサッと拭き取りたい時におすすめなのが、シートタイプです。持ち運びに便利で、気になった時にいつでも使えるのが特徴です。ひんやりとした質感で、汗をかいた肌のリフレッシュにも使えるという特徴があります。
ほんのり香りがついているので、嫌なニオイを抑えることもできます。ただし、汗を抑えたりニオイを抑えたりするアイテムというよりは、汗が気になった時に拭き取るのがメインなので、脇汗が気になった時に使用するのがおすすめなアイテムです。
スプレータイプの制汗剤は、脇に直接振りかけることによって、汗のニオイを抑える効果があります。汗をかく前にも使うことができて、汗をかいた後でも使うことができる商品です。
脇に吹きかけると冷たく感じるので、暑い季節のリフレッシュにもぴったりです。パウダーが入っているので、汗をかいた脇をサラサラな状態にしてくれます。ただし、スプレータイプの制汗剤は、持続性があまりありません。
こまめにスプレーする必要があるので、1日中サラサラをキープするには、持ち歩いて使う必要があります。
ロールオンタイプは、肌に制汗成分を塗りこむアイテムです。ミョウバンなどの制汗成分が入っているので、汗を抑えて汗のニオイもブロックできる優れものです。他のアイテムと比べると持続性があるのも特徴的です。
ただし、他の成分と比べると肌が荒れやすいという特徴があります。エタノールなど肌が弱い人が使うと刺激になる成分が配合されているものが多いため、注意が必要です。
さらに制汗成分を直接塗りこむことになるので、使った後はしっかりボディソープでオフしないと、汗腺の詰まりなどのトラブルが起こる可能性が高いです。何か異常が起こったら、すぐに使用をやめるようにしましょう。
クリームタイプは脇に直接塗りこむアイテムです。手に取って刷り込むように脇に乗せることで、肌に密着して効果を発揮します。持続性が高いため、1日汗をかきたくない時におすすめなアイテムです。
デメリットは、手を使わなくてはいけないということです。効果は高いですが、お直しに使うのには向いていません。さらにジャータイプのものが多く、持ち運びには不便になるものが多くなっています。
クリームタイプなので、塗った時の使用感が人によっては不快に感じてしまうこともあります。
脇汗対策におすすめなインナーの選び方についてご紹介します。
まず脇汗パッドのみかインナー一体型か、どちらにするか決めましょう。脇汗パッドは脇に直接つけて使用するもので、取り外しが簡単です。どんな下着にも合わせることができるので、汗は目立ちたくないけどインナーは着たくないという人におすすめです。
反対に一体型のインナーは、女性用インナーに脇汗パッドが最初からついている形になっています。わざわざ脇汗パッドを単体でつける必要がなく、ただ着るだけで汗を吸収できます。
普段からインナーを着るかどうかによって、どちらがいいか変わってきます。自分が使いやすいタイプの脇汗パッドを選びましょう。
インナー型の脇汗パッドの場合、まずはインナーの形から選びましょう。インナーの形はさまざまですが、よく販売されているのはTシャツとキャミソールです。Tシャツタイプは袖部分があり、脇の下までしっかり布があります。腕の部分がフィットする作りになっているので、パッドがずれにくい作りになっています。
キャミソールタイプは脇の下のみ布が広がっていて、袖がないキャミソール型です。肩が開くような洋服を着る場合は、キャミソールタイプの方が目立ちにくいです。
それぞれ洋服によって合う合わないがあるので、自分のファッションに合わせて選ぶのがおすすめです。
脇汗対策のインナーで、最も重要なのは速乾性です。汗をかいた後にどれくらいで乾くのかは非常に重要になってきます。せっかく脇汗対策インナーを着ているのに、なかなか乾かないとしたら、両脇がずっと濡れていて気持ち悪く感じてしまいます。
ポリエステルやナイロンなどは通気性がいいため、とても乾きやすい素材です。綿は汗を良く吸い取りながら、着心地も良くしてくれる素材です。しっかり汗を吸い取って、すぐに乾かしてくれるような機能性が高いインナーを選ぶのがおすすめですよ。
脇汗対策には、防臭機能や消臭機能も重要です。汗のニオイが気になっているという人も多いので、できるだけニオイ対策ができるインナーを選ぶとより効果を実感できるはずです。
インナーの生地に消臭加工が施されていれば、安心して着ることができます。それだけでなく、防水加工もされていればなお良しです。汗をはじきながら、ニオイのケアもできるような機能性の高いインナーを着ることで、脇汗の悩みを軽減させましょう。
脇汗対策のインナーには、冷感機能がついているものもあります。暑い季節だからこそ、ひんやりとした着心地のインナーはとても重宝しますよ。冷感機能を感じるだけで、体感温度も変わってきます。
できるだけ涼しく過ごしたいという人は、冷感機能がついているタイプのインナーを選びましょう。
脇汗対策のインナーを選ぶ時は、洋服に響かないかどうかもしっかりチェックしましょう。脇汗インナーの作りによっては、縫い目が目立ってしまい洋服を着ると目立ってしまうということもあります。
脇汗対策用のインナーであれば、できるだけ目立たせずに着たい人も多いはずです。縫い目があまり目立たないような素材感のもので、すっきりと見えるような作りになっているインナーを選ぶことで、インナーの悪目立ちを防ぐことができますよ。
ここからは脇汗対策におすすめしたい制汗剤についてご紹介します。
CLINIQUEのアンティパースパイラントデオドラントロールオンNはサラッとした肌に整える制汗剤です。ロールオンタイプで、いつでも手軽に塗れます。汗とニオイを長時間抑えて、サラサラな肌を保ちます。
CLINIQUE アンティパースパイラントデオドラントロールオンN / ¥2,200
DHCの薬用デオドラントジェルはニオイが気になる部分に直に塗りこむデオドラントです。軽やかな質感でひんやりとした清涼感があります。サラサラパウダー配合で、べたつきを感じないサラサラな肌へと導きます。
DHC 薬用デオドラントジェル / ¥943
メンソレータムのリフレアデオドラントジェルはWの殺菌有効成分配合のデオドラントジェルです。気になる脇のニオイを抑えて、24時間快適な肌へと導きます。爽やかな使用感のジェルで、軽いつけ心地が好きな人におすすめです。
エージーデオ24のプレミアムデオドラントスプレーは、24時間いつでもどこでもケアできるスプレーです。高密着のスプレーが肌にピタッとくっつき、ニオイを集中殺菌します。汗のニオイや気になる体臭をしっかり防ぎます。
エージーデオ24 プレミアムデオドラントスプレー / ¥1,430
続いて脇汗対策におすすめしたいインナーについてご紹介します。
BELLEMAISONのサラリスト汗取りインナー・消臭綿入りキャミソールはキャミソールタイプのインナーです。酸層構造のパッドが汗ジミをカバーします。防水布が入っているので、大量の汗でもしっかりキャッチします。
BELLEMAISONサラリスト汗取りインナー・消臭綿入りキャミソール / ¥1,160
ベルーナの綿100%ひんやり汗取りインナータンクトップは接触冷感タイプのインナーです。速乾タイプなので、汗ジミを防いでムレも軽減します。抗菌防臭加工付きで、気になる汗のニオイも抑えます。
ベルーナ綿100%ひんやり汗取りインナータンクトップ / ¥790
cecileの汗取りパッド付トップスは脇下だけでなく前に染み出す汗もキャッチするインナーです。吸収した汗を素早く吸収し、防水布でしっかりブロックします。洋服に響かないデザインで、汗を気にせずおしゃれを楽しめます。
cecile汗取りパッド付トップス / ¥1,089
GUのドライタンクトップ汗取りパッド付きは、さらりとした快適な着心地のインナーです。吸水速乾・抗菌防臭機能がついているので、汗とニオイを抑えます。ひんやりとした涼しい肌触りで、暑い夏でも涼しい肌触りを実感できます。
GUドライタンクトップ汗取りパッド付き / ¥649
脇汗対策についてご紹介しました。汗をかくということは、体温調整をするために必要な機能なので自力で止めることはできません。汗をこまめに拭いたり、制汗剤やインナーで汗を抑えたりすることで、脇汗やニオイを気にせずにおしゃれを楽しみましょう。