入社した初日には、社内や社外の人に挨拶を行うのがビジネスマナーです。そこで今回は、第一印象を決める入社の挨拶のポイントや、挨拶の例文をご紹介します。
入社した際に最初に行う自己紹介の挨拶は、緊張するものですよね。
第一印象は、その後の職場での人間関係にも影響しますので、できるだけ良い印象を与えるためにも、入社前に最初の自己紹介で話すことを準備しておくのがおすすめです。
■入社の挨拶で必ず伝える内容
入社した際の簡単なスピーチの場合でも、
・名前(フルネーム)
・出身大学や転職前の職業など
・抱負
などが基本的な自己紹介の内容です。
また、これからの仕事に対する意気込みも、簡単な一言で良いので話すようにしたいですね。年齢や出身地、趣味や特技などを入れるのもおすすめですよ。
特に、新卒採用の場合は、新入社員が複数名自己紹介を行うことが多いので、他の新入社員と話す内容が被ってしまわないよう、話す内容をいくつか準備しておくようにしたいですね。趣味や特技などを話すと印象に残りやすいですね。
転職して中途採用された場合や、パートやアルバイトでの入社の場合は、入社する人が自分だけで、注目が集まることも多いですし、すでにできあがった職場内の人間関係に馴染むためにも、親しみやすさを感じるような内容を盛り込んでみましょう。
どのような職場環境かわからない場合は、前職の詳細や学歴などは伏せておき、シンプルな自己紹介に留めておくのも一つの方法です。
例えば
「本日より入社いたしました〇〇〇〇と申します。早く仕事を覚え、戦力となれるように一生懸命頑張ります。慣れるまでご迷惑をお掛けしてしまうこともあると思いますが、ご指導のほど、よろしくお願いいたします」
のような自己紹介がおすすめです。
個人情報を盛り込む場合は、
「本日よりお世話になります、〇〇〇〇です。前職では、〇〇社で営業職をしていました。1日でも早く、会社に貢献できるよう努力いたしますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」
「おはようございます。本日からお世話になります、〇〇〇〇です。前職は営業職をしており、店舗での販売の経験はありませんが、早く仕事を覚えて、みなさんのお役に立てるように頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします」
などがおすすめです。
趣味や特技は、名前や職歴などを話した後にしましょう。
例えば
「日本酒が大好きなので、ぜひ飲みに誘っていただけると嬉しいです」
「趣味はサッカー観戦で、時間があれば試合を見に行ったり、自分でもフットサルをしています。同じ趣味の方がいたら、ぜひチームに誘っていただけたら嬉しいです」
など、親しみやすさを感じるような内容を付け加えると良いですね。
■短いスピーチでも話し方で印象アップ
人とのコミュニケーションでは、話している内容だけでなく、表情や声のトーン、仕草なども印象を大きく左右します。
したがって、緊張しやすい方や、人見知りの方の場合でも、入社の挨拶で自己紹介を行う場合には、できるだけ笑顔で明るく大きな声で、ハキハキと話すようにすると、活発な印象を与えることができます。
しかし、ニヤニヤと笑いすぎてしまうと、だらしなく見えてしまったり、不真面目な印象になってしまうこともありますので注意が必要です。
■姿勢や視線も重要
また、手は体の横や前に来るようにし、背筋を伸ばして立つようにしましょう。礼をする場合は、しっかり頭を下げると、丁寧な印象になります。
できれば、職場内の人を見渡して、目を合わせるようにすると、さらに好印象を与えることができますよ。
入社した際には、同じオフィスの同僚だけでなく、社内の人にもメールで挨拶を行うのが一般的です。挨拶メールは、テンプレートが用意されている場合もありますので、一度上司や教育担当者に確認して、入社した初日に送るようにしましょう。
■社内の人への入社の挨拶メール
①件名は
入社のご挨拶(〇〇〇〇)
入社のご挨拶【〇〇〇〇】
配属のご挨拶【〇〇〇〇】
などとするのが一般的です。
新卒の場合 :入社のご挨拶【新入社員(△△△△)】
中途入社の場合:入社のご挨拶【中途入社(△△△△)】
としても良いですね。
②内容
挨拶メールの内容は、ビジネスメールのマナーを意識したいですね。内容は、名前や経歴、仕事に対する抱負など500字程度にまとめましょう。
最初に「営業部の皆さま」や「〇〇部長」などのように、宛名を書いた後に「突然のメールにて失礼いたします」のように、メールで挨拶することに対して謝罪の言葉を入れてから本文を書きましょう。
例えば
「私、本日〇月〇日より企画部に配属になりました、〇〇〇〇(名前のふりがな)と申します。前職は営業職をしており、店舗での販売の経験はありませんが、1日でも早く、会社に貢献できるよう努力いたしますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」
などのような例文がおすすめです。最後に署名を入れるようにしましょう。
■社外の人への入社の挨拶メール
入社後は、社内の人はもちろん、取引先のような社外の方に対しても、メールで入社の挨拶をしておきましょう。
件名は「入社のご挨拶(会社名 名前)」としましょう。
本文は、宛名に「株式会社〇〇 企画部 〇〇 〇〇 様」と書いてから本文を書き始めましょう。
「はじめまして。突然のメールにて失礼いたします。この度、〇月〇日付で〇〇〇〇株式会社に入社いたしました企画部の〇〇〇〇と申します。まずはメールにてご挨拶申し上げます。
前任者の〇〇から、御社の担当を引き継ぐことになりました。至らぬ点もあるかと思いますが、一日も早く御社のお役に立てるよう、努めて参ります。 今後とも、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」
などのような例文がおすすめです。
あとは上司と相談して、直接ご挨拶に伺うと、より丁寧な印象になりますね。
企業によっては、社内報でも、入社の挨拶を行うことがあります。
社内報での自己紹介でも、
・名前(フルネーム)
・配属先
・中途入社の場合は前職
・新卒の場合は大学や専門学校での専攻
・仕事に対する抱負
などを書くのがおすすめです。
また、
・出身地
・趣味、特技
・性格
・座右の銘
・尊敬する人物
などを盛り込むと、親しみやすい印象になりますね。
例えば、
「〇月〇日付けで企画部に配属となりました〇〇〇〇です。大学では経営学を専攻していました。趣味はカフェ巡りと旅行です。最近、旅行好きが影響して、英会話スクールに通い始めました。仕事においても、未経験の分野へのチャレンジも積極的に行っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします」
などのように、活発な印象になるような内容を盛り込むのがおすすめです。
入社時に行う挨拶は、名前や経歴、仕事への抱負を話すのが一般的です。相手に好感を持ってもらえるような話し方を意識したり、趣味や特技などを話して、親近感を出すのもおすすめですよ。