体を温める効果があると言われているしょうがは、冷え性の方だけでなく、ダイエットにもおすすめの食材です。そこで今回は、しょうがダイエットの効果効能やダイエット方法やレシピをご紹介します。
【目次】
■生姜(しょうが)の効果効能
「しょうがダイエット」とは、ピリッとスパイシーで料理のアクセントになる「生姜」を食事に取り入れるダイエットのことです。冷え性の方は意識して食べている方もいると思いますが、実はダイエット中の方にもおすすめの食べ物です。
■体がポカポカに
しょうがに含まれる「ジンゲロール」は、しょうがを口に入れた際に感じる辛味の元となる成分で、そのスパイシーな成分が温かさを感じる神経を刺激してくれます。体が温まることで、基礎体温が上がりますので、エネルギーの代謝がアップしますし、発汗することから、ダイエットに効果的とされています。基礎代謝を上げるためには、筋トレを行って筋肉を増やすことが効果的ですが、しょうがを食べるだけでしたら簡単にできるのもメリットですね。
そして、ジンゲロールはしょうがを乾燥させたり、加熱をしたりすることで、一部が「ショウガオール」という成分に変わります。ショウガオールは、ジンゲロールよりも血行促進をサポートして、体を温める効果があるとされていますので、できれば温めたしょうがや乾燥しょうがを取り入れたいですね。
■健康や美容にも
さらに、しょうがには殺菌作用があります。また、体温が上がることで、免疫力をアップさせてくれる効果があると言われています。
その他にも、しょうがには抗酸化作用もあるとされていますので、美容や美肌のために取り入れるのもおすすめです。
そして、しょうがは体内の水分量を調整してくれる働きも期待できる優秀な食材です。余分な水分を排出してデトックスすることができるので、むくみの改善にもおすすめですよ。
しょうがダイエットのやり方に厳密な決まりはありませんが、1日に5g~10g程度のしょうがを食べるダイエットです。
しょうがは、料理のアクセントになりやすいので、乾燥しょうがや加熱したしょうがをストックしておき、食事に取り入れましょう。
■しょうがを食べるタイミングは?
しょうがを食べるタイミングに決まりはありませんが、しょうがの効果が持続するのは3時間~4時間程度とされています。
■朝の場合
したがって、朝にしょうがを食べると基礎代謝が上り、日中に動いている間のエネルギー消費量がアップします。低血圧で朝が苦手な方にも、血行促進が期待できるしょうがを食べれば、朝から好スタートを切れるのでおすすめです。
■就寝前
そして、冷え性で夜なかなか寝つけない方は、就寝前にしょうがを摂ることで、体がポカポカになり、寝つきをサポートしてくれます。
■入浴前や運動前
さらに、入浴前や運動前にしょうがを摂ることで、より体が温まりやすくなり、発汗量アップも期待できますね。
■体調がすぐれない時
風邪気味の時には、殺菌作用があり免疫力アップをサポートしてくれるしょうがはおすすめですよ。
袋に入ったしょうがは一度開封すると、悪くなるのが早いです。なので、ジップロックなどに入れ直し、冷凍保存するのがおすすめです。
そのまましょうがを保存するのもいいですが、スライスしてからラップで小分けしておくのもあり。製氷皿で小分け冷凍する方法も便利で人気ですよ。
冷凍保存したしょうがは、煮込み料理や生姜焼きに使う際、冷凍したまま調理できるので時短にもなりますね。
■胃腸が弱い方は注意
しょうがには、胃や腸のはたらきを整えてくれる働きがあり、消化や便秘解消もサポートしてくれます。しかし、胃腸の弱い方には刺激が強い場合がありますので、食前に食べる場合は注意が必要ですね。気になる場合は、食事中や食後に食べるようにしましょう。
■食事内容を見直したり運動をプラス
しょうがダイエットは、しょうがを食べれば劇的に痩せるというわけではありません。しょうがを食べているからといって、脂っこいものや甘いものを食べてしまっては、ダイエット効果も実感できなくなってしまいます。
しょうがを食べながら、野菜やタンパク質中心のヘルシーな食事をするように心がけたり、筋トレや有酸素運動を取り入れることも大切ですね。
■1日の摂取量に注意
しょうがは、食べすぎると胃や腸を刺激して、胃痛や腹痛を引き起こす可能性があります。また、肌荒れの原因になることもあります。
しょうがの1日の摂取量の目安とされているのはおよそ10g以内です。すりおろしたしょうがの場合は大さじ1杯程度ですね。
しかし、胃腸が弱い方は最初のうちは少量に留め、お腹の調子を見ながら少しずつしょうがの量を増やして調整していきましょう。
また、妊娠中の方のしょうがの摂り過ぎもNGです。
■チューブのしょうがでもOK?
手軽にすりおろしたしょうがを食べることができるチューブタイプのしょうがは、忙しい女性の味方ですよね。
しかし、チューブタイプのしょうがには、添加物が含まれていますし、でんぷんでかさまししているものもあります。生姜ダイエットの効果をより実感したい方は、生のしょうががおすすめです。
粉末化されたしょうがは、料理に入れたりお湯に溶かしたりと簡単に体に取り入れられます。しょうが生産量が日本一の高知県のしょうがを食べてみてはいかがでしょうか。
マグカップに水を入れてチンした後、取り出してミルクを加えるだけで簡単にジンジャーチャイが作れます。無添加・無香料なので安心して飲めますよ。
しょうがカプセルは、水で飲み込める忙しい人の味方。また、紅茶や味噌汁、ヨーグルトなどの料理にも使えます。
セミドライジンジャーは、小分けパックなので持ち運びにもバッチリ。チャックも付いているので、保存しやすいところもポイントです。
焼き魚や卵焼き、ご飯などにあう「万能おかず生姜」。ご飯と混ぜておにぎりにすると、出先にも持っていきやすいのでおすすめです。
蒸したしょうがをストックしておくと、肉料理や魚料理、ドリンクにサッと混ぜることができるので、使いやすいですね。細かく刻んだり細切りにして、薬味としても使うことができるので、しょうがダイエットに挑戦する場合は、ぜひストックしておきましょう。
■蒸ししょうがの作り方
①しょうがを水でよく洗い、皮がついたまま薄切りにしましょう。
②耐熱容器にスライスしたしょうがを並べて、軽くラップをかけます。
③電子レンジで600Wで4分程度加熱して完成です。
■生姜湯も簡単にできる
スライスしたしょうが2枚に、ハチミツやオリゴ糖を小さじ1杯入れ、お湯を150mL程度注げば、簡単に生姜湯も作れますよ。
■生姜レモンもおすすめ
ビタミンCやクエン酸を含んだレモンと組み合わせた「生姜レモン」も、しょうがダイエットの中で人気のあるデトックスレシピです。
絞ったレモン果汁にスライスしたしょうがを1枚~2枚入れ、塩をひとつまみ入れたら、後はしょうがを食べるだけです。食前に食べるのがおすすめです。
しょうがダイエットにおすすめしたいのが、内臓脂肪を促進する作用があると言われているお酢としょうがを組み合わせた「酢しょうが」です。
一度作ってストックしておけば、ご飯と混ぜたり、スープやお味噌汁に入れたり、サラダや豆腐、お刺身などにかけて食べることもできて便利ですね。
刻んだしょうがは一度加熱すると、さらにダイエット効果がアップしますよ。はちみつやサイダーと混ぜれば「生姜酢ドリンク」にもできますね。
お寿司の箸休めになる「ガリ」は、砂糖を加えた酢生姜ですので、ダイエット目的の場合は、砂糖が入っていない酢生姜を選びたいですね。
体が温まるしょうがスープも、ダイエットにおすすめのメニューです。
抗酸化作用のあるトマトと組み合わせた春雨スープは、ヘルシーで美容にも効果的なダイエットレシピですね。
すりおろしたしょうがを飲み物に入れたホットドリンクも、しょうがダイエットにおすすめのレシピです。
例えば、紅茶に入れれば手作りの「生姜茶」になりますし、ココアやコーヒーに入れてもいいですね。飲むタイミングを選ばず手軽にしょうがを摂ることができるのがメリットです。
しょうが焼きといえば、豚のしょうが焼きが定番ですが、ダイエット中にはヘルシーな鶏の胸肉を使ったしょうが焼きがおすすめです。
噛み応えもあるので、満腹感も得られますし、ダイエット中に必要なタンパク質もたっぷり摂れますね。
しょうがには美肌効果もあります。
しょうがを摂取することによって血流が良くなると、代謝がアップすることに加えて、水分の循環も良くなるのでむくみ解消が期待できます。
デトックス効果が促され、体内に溜まった毒素が排出されることで美肌効果も期待できます。
また、”ジンゲロール”には抗酸化作用があります。
カラダのサビの原因である活性酸素が増えると老化につながりますが、抗酸化作用はその活性酸素の発生を抑える働きをしてくれます。
しょうががアンチエイジングに良いとされるのは、この抗酸化作用の働きのおかげだと考えられます。
寒い冬にしょうがを摂取することが風邪予防や冷え解消につながることはよく知られたことですが、あらためてその効能を見直すとしょうがには女性に嬉しい効果や効能がたっぷり詰まっていることがわかりますね!
しょうがダイエットのコツは、加熱したしょうがや乾燥したしょうがを摂ることですが、食べ過ぎに注意が必要です。胃腸が弱い方は、少量から試してみてくださいね。