人間ドッグを前にして、服装にお悩みの女性も多いはず。正しい着こなしで足を運び、スムーズに検査を終えたいところです。そこで今回は人間ドッグの基本から費用、検査にかかる時間について解説した上で、おすすめの服装をご紹介します!
【目次】
そもそも「人間ドック」とは、どのような健康診断なのかご存知ですか?人間ドックとはズバリ、定期的に身体の各部位の精密検査を受けて、普段はなかなか気付くことのできない疾患や臓器の異常、健康度などをチェックするもの。学会が定める検査を実施する診断で、受診後のフォロー体制が整っているところも魅力的だと言えるでしょう。
大まかに病気をチェックする一般的な健康診断と比べると、より詳しい検査を行うことから病気の早期発見や治療に繋がりやすいところが、人間ドックの嬉しいポイント。さらに、昨今では当日に医師から結果を発表されるケースも増えており、生活習慣の改善を意識しやすいことも魅力の一つです。
まず気になるのが、人間ドックにかかる費用ではないかと思います。一般的な健診とは違って自由診療なので、原則自己負担となりますし、事前に把握しておきたいところです。そこで人間ドックの平均相場は、受診施設にもよりますがおよそ3~4万円くらいとなりますので、ぜひ頭に入れておいてください。
また、人間ドックは受診する医療機関により、かかる費用だけではなく受けられる「検査項目」も異なるところがポイント。自費で受けるからこそ、医療機関と検査項目への納得感が必要だと言えます。したがって、検査内容と費用がマッチしているかなどを総合的に見て判断し、納得して人間ドックの受診施設やコースを選んでください!
さらに気になるのが、人間ドックにかかる時間。そこで大前提として、人間ドック受診の所要時間は、コースによって異なることを頭に入れておいてください。例えば日帰りの人間ドックであれば、オプションをつけなければ2時間程度で終わりますし、コースによっては4時間かかるものもあります。
例えば、1日コースなら午前中には検診が終わったり、2日コースならお昼過ぎまでかかったりと、コースや検査項目によって所要時間は様々。もちろん受診施設によっても差はありますので、気になる方は問い合わせてみると良いでしょう。
女性なら、妊娠中や授乳中でも人間ドックが受けられるのか気になるところ。そこでまず、妊娠中または妊娠の可能性がある場合、一般的には安全性を考慮して人間ドックを受けることができません。授乳中に関しては、基本的に問題なく受けることはできるのですが、母体の回復などを考慮し、『産後6ヶ月以降』の受診が勧められています。
また、胃内視鏡検査や胃透視検査を受ける場合、薬品が母乳へ影響を与える可能性があることにより、24時間くらいの断乳が必要となるのでご注意を。授乳中の方は、人間ドックの予約時に受診施設に相談して指示を受けましょう。
人間ドック当日の喫煙は、ズバリNG。タバコを吸うと検査に影響が出てしまい、正確な結果を得ることができないため、人間ドック当日の喫煙は必ず控えましょう。血液中のニコチンなどが影響し、血液検査や心電図検査、胃検査などで正確な検査を実施することができないのです。
また、生理中には人間ドックを受けることはできるのですが、結果に影響する検査項目は後日受けることとなるため、日程の変更をおすすめします。MRIやCT検査には問題ありませんが、例えば便検査では便に血液が混入する可能性があってNG。さらに子宮がん検査は、月経中に受けることはできません。当日生理になりそうな場合も、念のため日程を変更した方が良いでしょう。
人間ドックでは、メイクをしても良いのか気になるところ。そこで化粧はしても良いのですが、いくつか注意点がございますので事前にチェックしておきましょう。まずファンデーションなどのお肌のメイクは問題ありませんが、MRI検査で頭部や目の検査を行う場合には、アイメイクはNG。というのも、化粧品に強磁性体が含まれている場合があり、発熱を引き起こすケースが報告されているからです。
また、コンタクトレンズも同様に磁性体が含まれていることがあり、角膜や眼球へ障害を及ぼす恐れがあるため、検査時は外しておきましょう。また、口紅やマニキュアは皮膚の色を見えにくくするため、できる限り控えてください。以上より、薄化粧程度なら良いのですが、心配ならば化粧をしていない状態で人間ドックへ足を運ぶことをおすすめします。
ここからは、人間ドックにおすすめの服装をご紹介していきます。まず人間ドックは一般的な健康診断とは違い、用意される受診着を着用して検査を受けるため、服装を心配する必要はありません!ただ受診着の下には、金具や刺繍、ボタンやポケットのない、シンプルな薄手の下着やTシャツを一枚着用することが推奨されています。
当日人間ドックへと足を運ぶ服装に関しては、基本的にどんなスタイルでもOK。強いていうならば、脱ぎ着がしやすいシンプルな着こなしにまとめると良いでしょう。例えばカットソーにデニムパンツのように、ラフなスタイルで足を運んで頂いて問題ありません。
人間ドックでは、ブラジャーを外して検査を行います。というのも、レントゲンを撮る際にブラジャーについている金具が写ってしまい、検査に影響を与えてしまうからです。つまり、受診着の下にブラジャーなどをつけないことに抵抗がある女性がいらっしゃることもあって、無地の下着やTシャツの着用が推奨されていると言えます。
そこで気になるのが、金具などがついていない「スポーツブラ」の着用は可能なのか。確かに金具はなく、レントゲン撮影などに影響はありませんが、スポーツブラはゴムがきつめでタイトな作りとなっているので、内診検査などで邪魔になってしまいます。したがって、スポーツブラの着用も控えましょう。
さらに人間ドックでは、ストッキングも脱がなければならないためご注意を。なぜならストッキングは、心電図検査で足首に電極をつける妨げになってしまいますし、体脂肪測定に影響を与える可能性もあるからです。検査前後の脱ぎ履きは面倒ですので、ストッキングは履かずに足を運んだ方が良いでしょう。
したがって、人間ドックでは靴下の着用を。検査時にさっと脱ぎ履きができるよう、短めのソックスの着用をおすすめします。また、ストッキングと同様にタイツの着用もNGですので、寒い季節にはパンツスタイルで足を運んだ方が良いかもしれません。
さらに、アクセサリーや磁気治療器、湿布なども、検査時にはあらかじめ外しておきましょう。これらはブラジャーの金具と同様に、X線検査で描出されてしまうからです。つまり人間ドックでは、何も身に着けたり貼ったりしていない状態を心掛けてください。
また、気になるのが「タトゥー」の問題。そこでタトゥーや刺青、アートメイクを入れている方は、検査を受けられない可能性があるので、事前に施設にご確認ください。これらを入れた状態でMRI検査を受けた場合、高周波がタトゥー顔料に熱を与え、火傷をする恐れがあるからです。もちろん絶対に火傷が生じるというわけではなく、むしろ頻度は低い傾向にあるのですが、気になる方は検査前に問い合わせてみてください。
いかがでしたか?今回は、人間ドックの基本情報からおすすめの服装まで一挙ご紹介しました。一般的な検診よりも精密な検査により、重大な病気の早期発見や治療に繋がりやすいところが人間ドックの魅力。検査時の服装は、施設で用意されるため気にする必要はありませんが、足を運ぶ際には着替えやすい着こなしを意識すると安心です。ぜひ参考にして、不安なく人間ドックを受診してください!