毎日使用するソファーは色々な汚れが付きやすい反面、水洗いできないのが難点ですよね。今回は、革製や布製など、素材別のソファーの掃除方法や染み抜きの方法をご紹介します。
ソファーには、ファブリック製とも呼ばれる布製のソファーの他、革製のソファーもあります。また、革製のソファーでも、本革を使用しているものもあれば、フェイクレザーを使用しているものもあります。
毎日座るソファーは、ホコリやゴミ、髪の毛の他、皮脂や汗、食べ物の汚れなどが付着しています。
ナチュラルな風合いの布製ソファーと、高級感のある革製のソファーとでは、掃除方法も異なりますので、素材に合った掃除方法を選びたいですね。
■ゴミやホコリは乾拭きで掃除
本革やフェイクレザー(合皮)のソファーの掃除は、傷をつけないようにする事が大切です。ホコリや髪の毛、小さなゴミなどは、掃除機で吸い取ることもできますが、掃除機のノズルでソファーに傷をつけてしまうことがありますので注意したいですね。乾いた柔らかい布で乾拭きをして、ホコリやゴミを取るのがおすすめです。
■合皮ソファーのこびりついた汚れは水拭きで
乾拭きで取れない合皮ソファーの汚れは、洗濯用の中性洗剤を使用します。中性洗剤を3%程度にぬるま湯で薄めて洗剤液を作ります。
後は、ソファーの目立たない場所に付けて、変色や色落ちなどがないかテストを行ってから掃除を行います。
柔らかい布を洗剤液で濡らして固く絞り、ソファー全体を水拭きしましょう。汚れが固まってしまっている場合には、洗剤液で濡らしたキッチンペーパーでパックを行い、しばらく放置した後に優しく擦ります。汚れが落ちないからといって何度も擦らないようにしましょう。
水拭きが終わったら、ぬるま湯に浸したきれいな布で水拭きをして洗剤液を拭き取り、最後に乾拭きをして仕上げます。
手間がかかる場合は、拭き取りのいらない「かんたんマイペット」のような住宅用の洗剤を使用して拭き掃除を行うのもおすすめですよ。
■まずは乾拭き
本革のソファーを掃除する場合も、まずは柔らかい布で乾拭きを行いましょう。
■レザークリーナーで汚れを落とす
乾拭きで取れない本革ソファーの汚れは、革製品専用のレザークリーナーを利用します。レザークリームは、ソファーに使用されている革の種類に合わせて選びましょう。
まずは、柔らかい布やスポンジにレザークリーナーを付けて、本革の目立たない場所に付けて、変色や色落ちなどがないかテストを行います。変色や色落ちがないようでしたら、拭き掃除を行います。
何度も擦らずに、優しく、傷をつけないように拭き掃除を行います。
汚れが拭き取り終わったら、乾いた布でクリーナーを拭き取ります。次に、革製品用の保護クリームをソファー全体に塗ります。革靴のように、本革のソファーも、革の表面をコーティングして保護しておかないと、乾燥して割れてしまう原因になります。
保護クリームを塗ったら、最後にきれいな布で乾拭きをして仕上げます。
隙間に入り込んだゴミは、最後に馬毛のブラシで優しく掻き出します。
革製のソファーと比べると、お掃除がしやすいのが布製のソファーです。ただし、布製のソファーは、汚れが染み込みやすいので、汚れが付いたらできるだけ早く掃除する必要があります。
■掃除機や粘着シートのローラーを使う
まずは、ゴミやホコリ、髪の毛などの固形のゴミは、掃除機や粘着シートのローラーで取り除きます。クッションが取り外せるソファーの場合は、クッションを取り外して掃除機をかけましょう。
■染み付いた汚れは水拭きで掃除を
布製のソファーは、水溶性の汚れや油性の汚れが染み込みやすいですよね。皮脂や汗ジミは、水拭きをすることで比較的簡単に落とすことができます。
洗濯用の中性洗剤や食器洗い用の中性洗剤を3%程度にぬるま湯で薄めて洗剤液を作り、目立たない場所に付けて、変色や色落ちなどがないかテストを行います。その後、洗剤液で濡らした布で水拭きを行いましょう。
仕上げにきれいな布で水拭きを行って洗剤液を拭き取り、乾燥させます。
もちろん、拭き取りのいらない「かんたんマイペット」のような洗剤を使用して拭き掃除を行うのもおすすめです。
■染み抜きには洗剤
拭き掃除では取れない汚れの染み抜きをする場合は、先ほどの洗剤液や「かんたんマイペット」などを汚れに垂らします。輪染みにならないよう、染みの外側から中心に向かって、トントンと優しく叩くように拭きます。擦ると汚れが広がるので注意しましょう。
汚れが落ちたら、きれいな布で水拭きを行い、残った洗剤や汚れを拭き取ります。
■セスキ炭酸ソーダも使える
ソファーの頑固な汚れの染み抜きには、セスキ炭酸ソーダもおすすめです。セスキ炭酸ソーダを使った掃除方法は、テレビの情報番組で紹介されたことから話題になりました。
セスキ炭酸ソーダをソファーに振りかけ、2時間程度時間をおいてから、掃除機でセスキ炭酸ソーダを吸い込むという方法です。
ただし、目立たない場所に付けてみて、変色や色落ちなどがないかテストを行ってから使用しましょう。
■ニオイには重曹
同じように、重曹をソファーに振りかけ、2時間程度時間をおいてから、掃除機で重曹を吸い込むという掃除方法は、ニオイ取りに効果的です。
他の洗剤と同様に、目立たない場所に付けてみて、変色や色落ちなどがないかテストを行ってから使用しましょう。
■黒ずみ汚れにはオキシクリーン
白い布製ソファーの黒ずみ汚れは、中性洗剤では落ちないことも多いですよね。そのような黒ずみ汚れの掃除には、オキシクリーンを使用しましょう。
ただし、オキシクリーンは酸素系の漂白剤ですので、ウールやシルク、麻のような天然素材のソファーには使用できません。自然の材料で染めたソファーも変色してしまいます。
使用する前に、ソファーの目立たない場所に溶液をつけ、変色していないかどうか確かめてから行いましょう。
オキシクリーンをお湯で10倍程度に薄めて洗剤液を作ります。いらなくなった歯ブラシを洗剤液で濡らし、黒ずみ汚れを優しく擦ります。乾拭きで洗剤液を一度拭き取り、汚れが落ちているようでしたら、水拭きと乾拭きを行って終了です。
■スチームクリーナーが便利
水洗いできないソファー掃除に活躍してくれるのがスチームクリーナーです。洗剤を使用せず、蒸気の力で汚れを拭き取ってくれますので、お子さんのいる家庭でも使いやすいですね。
■カバーを使用する
ソファーの汚れは、一度シミになってしまうと手間がかかりますので、早めに掃除するのがおすすめです。
また、ソファーにカバーをかけて使用すれば、ソファー本体の汚れ防止になりますし、汚れてもすぐに洗うことができますね。ソファーカバーは洗濯機で丸洗いできるものを選ぶのがおすすめです。
また、ソファーにカバーをセットして使用する「カバーリングソファー」を購入すると、座っている間にカバーがずれてしまうということも少なくなります。
■防水スプレーやプロテクターで汚れをガード
また、布製のソファーの場合はプロテクターや防水スプレーを使用して、汚れを付着するのを軽減させる方法もおすすめですよ。
毎日座るソファーは、汚れがつかないように予防したり、汚れがついたらできるだけ早く掃除することが重要です。お気に入りのソファーを長く使うためにも、ぜひこまめに掃除をしていきたいですね。