デートや結婚式などで口にすることも多いフランス料理は、マナーが合っているかどうか気になるものですよね。そこで今回は、服装やナイフやフォークの使い方など、フレンチのマナーをご紹介します。
【目次】
「フレンチ」とは、フランス料理のことです。
フランス料理というと、気軽に楽みやすいカジュアルフレンチもありますが、マナーが気になってしまい、なかなかフランス料理のレストランに食事に行けないという方もいると思います。
また、仕事関係の食事会や、結婚披露宴、デートのような、大人の女性として大事な場面でも、フレンチを食べる機会は意外に多くありますよね。
今回は、そのような場で、自信を持って楽しく食事をできる、フレンチの基本マナーをご紹介します。
フレンチに行く時の服装は、ワンピースやスーツですと、どのお店でもドレスコードに合います。ヒザ下丈のフレアスカートが上品でおすすめです。
夜の場合は、デコルテが見えるような女性らしいドレスや、華やかなアクセサリーをつけると良いですね。
ただし、どちらの場合も派手なデザインは避け、露出も控えましょう。
靴はサンダルではなく、つま先やかかとが隠れているパンプスですと間違いがありません。ストッキングの着用は必要です。
香水はお料理の邪魔にならないよう、ほのかに香る程度にしておきましょう。
また、ヘアスタイルは、髪の毛が料理にかからないようにまとめるのがおすすめです。
バッグは、自分と座っている椅子の背もたれの間に置くのがフレンチのマナーです。コートはあらかじめ玄関で脱ぎ、大きいバッグなどもクロークで預かってもらいましょう。
■カトラリーは外側から使う
フレンチのテーブルマナーで迷うのが、テーブルの上に並べられたナイフやフォーク、スプーンなどのカトラリーの使い方ですよね。
フランス料理では、中央にお皿が置かれ、左側にフォーク、右側にナイフやスプーンが並べられています。
これらのカトラリーは、外側から使っていくのがフレンチのマナーです。ただし、お皿の真上に置いてあることがあるスプーンは、デザート用になっています。
■グラス
シャンパンやワインのグラスは、ステム(脚)の下の方を持つようにするのがマナーです。
席に着いたら、まずは飲み物をオーダーします。
飲み物は、好きな物でOKですが、迷った場合やわからない場合は、相手と同じものを頼むか、シャンパンを頼むと良いですね。ボトルでも良いですし、グラスでも良いですね。
ドリンクが運ばれてきたタイミングでナプキンを広げます。二つ折りにしたら、折り目が自分のお腹に来るような向きにして、膝の上にのせるのがフレンチのマナーです。
フランス料理では、左手にフォーク、右手にナイフを持って食事をしましょう。
お肉やお魚など、一口で食べられないものを、最初に全て切り分けるのはマナー違反です。口に入る分を、少しずつフォークで切り離しながら食べていくのがフレンチのマナーです。
スープは、自分の手前から奥に向かってすくうのが「イギリス式」のマナーです。奥から手前に向かってすくうのが「フランス式」です。
パンは、かぶりつかず、少しずつちぎって食べましょう。落ちてしまったパンくずもそのままにしておきましょう。
コーヒーカップは持ち手を奥からまわし、右手で持って飲みます。
途中でカトラリーを置く場合、カタカナの「ハ」の字にするのが「休憩中」という意味です。この時、フォークは背が上になるように置いておきます。ナイフの刃は、自分に向くように置くのがマナーです。
席を立つ場合は、ナプキンを椅子の背に掛けるのがフレンチのマナーです。
■NGマナー
フランス料理では、食事中に髪の毛を触ったり、スマホを触るのはNGマナーとされています。また、お料理やデザートをシェアするのもNGです。
その場の雰囲気や楽しい会話、そして美味しいお料理を満喫するようにしましょう。
また、口が汚れた場合は、ナプキンの端を使います。自分の持参したハンカチやティッシュを使うのは「このナプキンは使いたくない」という意味になり、失礼になります。
■カトラリーやナプキンを落としてしまったら
注意が必要なのは、途中でナプキンやカトラリーを落としてしまった場合は、自分で拾わないようにする事です。スタッフの方に交換してもらいましょう。
■お手洗いは
また、お手洗いに立つ際は、料理がテーブルの上にある時や、席に着いてオーダーする前のタイミングはNGです。
トイレは、なるべくお店に着く前に済ませておき、デザートの前やお会計を済ませる前に席を立つようにしましょう。
フレンチのマナーでは、カタカナの「ハ」の字に置いたナイフとフォークの内、フォークを、ナイフの方に寄せるように、2本を揃えてお皿の右下に置いておくと「食事が済みましたよ」という食べ終わりのサインになります。
この時、フォークは背が下になるように置いておきます。ナイフの刃は、自分に向くように置くのは「ハ」の字に置いた時と同じです。
食事後に使っていたナプキンを綺麗に畳むのは「美味しくなかった」という意味になり、NGマナーです。ラフに畳んでテーブルの脇に置くのが「美味しかったですよ」というサインになります。
最後にお店のスタッフにもきちんとお礼を言って帰りましょう。
フレンチのマナーを覚えておくことは、女性を上品に見せてくれるメリットもあります。美味しいフランス料理だけでなく、その場の雰囲気や会話をもっと楽しむために、ぜひ基本マナーはおさえておきたいですね。