昔から食べられてきたしじみは、日本人にとって馴染みのある食材のひとつです。そして栄養効果も高いことで有名ですが、具体的にどんな効果があるのか気になったことはありませんか?実はしじみには驚くべき効果があったのでご紹介します。
【目次】
しじみとは、二枚貝綱異歯亜綱シジミ科に分類される二枚貝の総称で、通常目にする二枚貝の中では小さいことが特徴です。
しじみは江戸時代から食べられており、江戸の街では朝しじみ売りが来ていたそう。
江戸中期に出版された“食品国家”という本にもしじみが登場しており、そこでは二日酔いに効くと記述されていたとか。
そのことから今でも、しじみは二日酔いに効くと言われていますよね。
ですがしじみにはその他にも優れた栄養素が豊富に含まれていたんです。
どんな効果があるのか、効果を引き出す美味しい食べ方はあるのか、しじみについてもっと詳しく見ていきましょう!
しじみの効果といえば、有名なのが二日酔いの緩和ですよね。
これは、しじみに含まれているオルニチンによる働きだと言われています。
オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓の働きを助けてアルコールの分解をサポートしてくれるそうです。
ですので、お酒を飲み過ぎた翌日はもちろん、寝る前にしじみ汁を飲むと二日酔いの防止になるとも言われているんですよ。
また、アンモニアが体内にあると疲労を感じるそうですが、アンモニアをオルニチンが尿素に変換してくれるので、全身の疲労回復に効果があると期待されています。
疲れたときの一杯にもおすすめです。
しじみにはオルニチンだけでなく、タウリンも含まれています。
このタウリンによって期待できるのは、疲労回復効果です。
よく栄養ドリンクにも含まれている成分で、体の弱っている部分に栄養を補い、バランスを取り戻して強い体にしてくれる働きがあると言われています。
疲労を感じたときは、しじみに含まれるオルニチンとタウリンのWパワーで改善することが期待できそうですね。
夏バテ予防にも効果的だと言われていますよ。
また、しじみに含まれるタウリンには、血圧、血糖値、コレステロール値を下げる働きもあるそうで、健康的な体作りをサポートしてくれるでしょう。
しじみの身には、鉄分がたっぷり含まれています。
鉄は血液に含まれるヘモグロビンを作るために必要な栄養素であることをご存知ですか?
ヘモグロビンによって酸素が運ばれるので、ヘモグロビンが不足すると酸欠状態になり、めまいなどの不調を感じるようになります。
つまり、これが鉄欠乏性貧血です。
現代の女性は鉄分不足で貧血症状に悩まされがちなので、貧血の予防をするためにもしじみを積極的に摂りたいですね。
また鉄分には、体温の維持、疲労防止、成長の促進、肝機能の強化といった効果もあるそうです。
しじみには、カルシウムも豊富に含まれていると言われています。
カルシウムは丈夫な骨や歯を作るために欠かせない栄養素ですよね。
そして骨粗しょう症の予防にも効果が期待できると言われています。
さらにカルシウムには、脳神経を穏やかにする働きがあるそうです。
カルシウムが不足するとイライラしやすくなるそうなので、脳を穏やかにするためにも積極的にカルシウムを摂りたいものですね。
カルシウムといえば牛乳が有名ですが、しじみにも含まれていることを頭に入れておけば、牛乳が苦手な方でも摂取することができるのではないでしょうか。
しじみにはビタミンB群も豊富!
ビタミンB2には、皮膚・髪・爪の細胞の再生に役立ち、体の成長に欠かせない栄養素です。
そして特に豊富に含まれているのが、ビタミンB12。
赤いビタミンとも呼ばれており、造血に欠かすことのできないビタミンで、末梢神経を正常にする働きもあるので、肩こりや腰痛を緩和する効果も期待できます。
さらに、しじみにはビタミンEも含まれているそうです。
ビタミンEは抗酸化作用のあるビタミンで、活性酸素を抑える働きがあるので、体のサビを防止して老化現象を食い止めるアンチエイジング効果が期待されています。
その上、血行を促進する効果もあるので、冷え性やむくみを改善し、血色のある生き生きした肌作りをサポートしてくれるでしょう。
しじみによる効果をご紹介してきましたが、どのような食べ方が一番いいのか気になりますよね。
しじみのうま味や栄養を無駄なく摂るなら、お味噌汁が1番おすすめです。
味噌には肝機能を高める働きがあることから、しじみとの相乗効果が期待できますよ。
ただし、しじみは加熱しすぎると風味を失ってしまうので、煮過ぎや再加熱はなるべく避けて、口が開いたらすぐに火を止めるようにしましょう。
しじみの効果や美味しい食べ方をご紹介しました。たくさんの効果があると知り、しじみが好きになったり食べたくなったりした方も多いのではないでしょうか。しじみパワーで健康的な生活を送りましょう!